39 / 63
第39話 マッサージテクニック
しおりを挟む
旧世界の魔道生物兵器モンストロ・ウェポン。永い時を超え、再び姿を現したソレは人類の脅威としてフリーデブルクを強襲した。
魔導士達の活躍によって辛くも撃退することには成功したものの、カティアは戦闘前に探知した電波も相まって安心はしていない。
「ふぅ……今日はマジで死にかけたから、家に生きて帰れることがこんなにも幸せなんだって実感できるよ」
「本当に、本当に良かったです。もしマリカ様がお亡くなりになってしまったら、どうしようかと……」
「カティアのおかげで命拾いしたよ。今回だけじゃなくて、カティアと出会ってから何回も危ないところを救われてる。感謝してもしきれないね」
「マリカ様のお役に立てているなら本望です。これからも、わたしの全てを懸けてマリカ様に尽くすことを誓います」
カティアは敬礼しつつ、笑顔でそう宣言する。
メイド型アンドロイドにとっては仕えるべき主が必要で、その相手に尽くすことが存在意義なのだ。しかしカティアはアンドロイドメイドとしての役目を超え、マリカに対して絶対的な忠誠心を持っている。これはカティアが人間的な思考回路を持つが故であり、自身の全てを捧げるべき主だと認識しているからだ。
「何かお食事をご用意いたしますか? それとも、もうお休みになられます?」
「そうだねぇ……緊張感が解けて疲れがきてるし、ご飯はいいや。ベッドで横になりたい」
「かしこまりました。お着換えを用意しますね。その服ではリラックスできないと思いますので……」
マリカは自分の体を見下ろし、身に纏っている衣服がボロボロになっていることに気が付いた。それもそのはずで、マザー級の触手に腹部を貫通された際、服も同時に破けていたのだ。血も飛び散って至る所に付着しており、この服を着て街をうろついていたら確実に不審者として見られてしまうだろう。
カティアから替えの服を受け取って着替え、血塗れた服はひとまず放置する。この汚れや破れはリペアスキルを使えば簡単に元に戻せるが、今はそんな気分ではなかった。
「マリカ様、マッサージはいかがでしょう? そういう知識と技能も持ち合わせております」
「なら頼もうかな。わざわざマッサージ店に行くのも億劫だし、カティアに任せられるならそれが一番だしね」
「これからは、わたしにお任せください……マリカ様のお体を他の誰にも触れさせたくはありませんし……」
「えっ、何か言った?」
「いえ、なんでもありません。ささっ、横になってください」
「あ、うん」
ベッドの上にうつ伏せとなり、カティアが柔らかな手つきで腰をほぐしていく。マリカは本格的なマッサージを受けたことは無いが、プロよりも上手いのではと思える腕前で、力加減が絶妙で極楽を感じる。
「この肌触り…あぁ、手が幸せです」
「そ、それは良かったね…?」
何故か嬉しそうにしているカティア。よほどマリカに触れられることが嬉しいらしく、その感触を味わうために手の感度を約三千倍まで引き上げているのはマリカには内緒だ。
「背筋が程良く鍛えられていて、脂肪の付き方も美しい・・・ですが汗の量が多く、ミネラル成分が通常時よりも含まれているので汗腺のろ過機能が上手く働いていないようです。恐らくは疲労が原因ですね」
「さすがアンドロイドの分析力。細かいことまで分かるんだ?」
「主様の体調を把握するのもメイドの役目ですので、こうした分析機能はメイド型に標準搭載されているのですよ。ですから、例えばマリカ様の生理周期も完全に把握してます」
「えぇ……」
そこまでは別に知らなくてもいいけれど、それがメイドとしての役目と言われればマリカも何も言えない。カティアはあくまで仕事の一環としてマリカの肉体の状況を把握している……のだろうが、カティア個人としての興味が含まれていないかと問われたら答えはNOだ。
「まあいいや……ところで話は変わるんだケド、モンストロ・ウェポンだっけ? アレと戦う前に妙な電波を感知して、その電波を送っていた相手に心当たりがあるって言ってたじゃん?」
「はい。わたしのデータベースに記録されている情報と照らし合わせての推測となりますが……」
「聞かせてほしいな。あのモンストロ・ウェポンの事についても」
度々フリーデブルクを襲撃してくるモンストロ・ウェポンについて知る事ができれば、何かしらの対策を練ることもできるだろう。少なくともマザー級の情報は魔導士の間で共有するべきだ。
「旧世界では様々な魔道兵器が開発されて、モンストロ・ウェポンはその一種なのです。コンセプトは魔物を模した魔道生物兵器……蛇の道は蛇、毒を以て毒を制すとでもいうものですね。人的損失を防ぐという点では機械式の魔道兵器と同じ発想ですが、機械よりも魔素や魔力への適応力が高いことが評価されていました」
「モンストロ・ウェポンも日ノ本エレクトロニクス社が?」
「いえ、魔道研究所という別の組織が開発したのです。モンストロ・ウェポンは新たな兵器として期待されていたのですが、大きく想定を超える事態が起こってしまいました」
その想定を超える事態とやらが、今回のように人類に対する脅威としてモンストロ・ウェポンが解き放たれる原因なのだろう。
「モンストロ・ウェポンは独自の思考力を持っておらず、指揮権を持った者からの指示を受けて行動します。そして、この指揮管制ユニットとして選ばれたのはアンドロイドでした」
「アンドロイドが?」
「人間よりも高度且つ、多面的に情報を捉えて分析することを可能とする高性能量子バイオコンピュータを搭載することにより、個々のモンストロ・ウェポンから送られてくる状況情報を処理して適切な指示を同時に行える特製のアンドロイドが開発されました。その個体はわたしのような量産品とは異なる設計を取り入れたワンオフ機体であり、わたしの知る限りは一体のみ存在します」
「へ、へ~」
はっきり言ってマリカはカティアの話の半分も理解していないが、要約するとモンストロ・ウェポンを制御するための凄いアンドロイドが作られたということらしい。
「問題は、このアンドロイドにありました。人類に反旗を翻し、モンストロ・ウェポンで人々を攻撃し始めたのです」
「なんでだろ? アンドロイドを強制停止とかできなかったの?」
「停止コードは書き換えられ、無効化されてしまったようです。そしてアンドロイドが暴走した理由は不明…思考制御に問題があったのか、そもそも設計ミスだったのか……」
「ふむ……ねえ、もしかして、そのアンドロイドはまだ稼働しているのかな?」
「防衛戦開始前にわたしが受信した電波…恐らくはモンストロ・ウェポンに命令を下す際に発せられたものでしょう。ということは、そのアンドロイドは何処かで生きていて、役目としてモンストロ・ウェポンの指揮を執っていると推測できます」
カティアの言う通りなら驚くべき事である。旧世界が滅亡してからどれほどの時間が経ったのかは分からないが、気も長くなるような時の中で稼働し続けているのだ。メンテナンスも無しに機械がそれほど動けるのだろうか。
「アンドロイドには自己修復機能があります。これによってある程度のメンテナンスや修理を単独で可能としていますが、そのアンドロイドは並みのアンドロイドよりも機能レベルが高かったのでしょう。元々壊れにくいのもそうですが、内部パーツなども自力でスペアと取り換えることができるのかもしれません。とはいっても完全な状態で稼働しているとは思えません……」
「リペアスキルを使える魔導士が味方になっているとか?」
「可能性はあります。ですが、そのアンドロイドが現存して人間を襲うよう指示しているというのは仮定にしか過ぎません…もっと判断材料があればいいのですが」
「けど最も有り得る話だと思うな。なんにしてもモンストロ・ウェポンを野放しにはできないし…明日、カティアの話をお姉ちゃんやエーデリアにも聞いてもらって、皆で考えてみようよ」
仮にカティアに言う事が真ならばフリーデブルク全体に関わる話になる。人類に敵対的なアンドロイドが魔道生物兵器を駆使して攻撃を仕掛けてきているのだから。
会話をしながらもカティアはマリカへのマッサージを器用に続けていて、うつ伏せのマリカに仰向けになるよう促した。
「背中は終わりました。次は前ですね」
「ま、前!? 前は恥ずかしいよ!」
「うふふ、今更恥ずかしがらなくても。入浴の際などに存分に見せてくださっているじゃありませんか」
「見るのと触るのとじゃあ違うじゃんさ!」
「…そんなにもお嫌ですか?」
首をブンブンと振るマリカに対し、カティアはしゅんと眉を下げる。もしカティアが犬なら耳と尻尾も垂れていたことだろう。
「す、すみません…調子に乗っておりました……」
「あ、いや…そうもショックを受けるとは思わなくて」
マリカも別に嫌というわけではなく、ただ恥ずかしさがあったために拒否してしまったのだ。
一呼吸置いて恥ずかしいという気持ちを鎮め、カティアの言う通りにベッドの上で仰向けとなる。
「よし…いつでもいいよ!」
「よ、宜しいので!?」
「魔導士に二言は無い! さあ、ホラ!」
マリカの誘いに乗り、意気揚々とマッサージを再開するカティア。
その後、情熱的なカティアのテクニカルな手つきによって骨抜きにされたマリカは、気絶するように意識が遠のいて眠りの中に堕ちていくのであった……
魔導士達の活躍によって辛くも撃退することには成功したものの、カティアは戦闘前に探知した電波も相まって安心はしていない。
「ふぅ……今日はマジで死にかけたから、家に生きて帰れることがこんなにも幸せなんだって実感できるよ」
「本当に、本当に良かったです。もしマリカ様がお亡くなりになってしまったら、どうしようかと……」
「カティアのおかげで命拾いしたよ。今回だけじゃなくて、カティアと出会ってから何回も危ないところを救われてる。感謝してもしきれないね」
「マリカ様のお役に立てているなら本望です。これからも、わたしの全てを懸けてマリカ様に尽くすことを誓います」
カティアは敬礼しつつ、笑顔でそう宣言する。
メイド型アンドロイドにとっては仕えるべき主が必要で、その相手に尽くすことが存在意義なのだ。しかしカティアはアンドロイドメイドとしての役目を超え、マリカに対して絶対的な忠誠心を持っている。これはカティアが人間的な思考回路を持つが故であり、自身の全てを捧げるべき主だと認識しているからだ。
「何かお食事をご用意いたしますか? それとも、もうお休みになられます?」
「そうだねぇ……緊張感が解けて疲れがきてるし、ご飯はいいや。ベッドで横になりたい」
「かしこまりました。お着換えを用意しますね。その服ではリラックスできないと思いますので……」
マリカは自分の体を見下ろし、身に纏っている衣服がボロボロになっていることに気が付いた。それもそのはずで、マザー級の触手に腹部を貫通された際、服も同時に破けていたのだ。血も飛び散って至る所に付着しており、この服を着て街をうろついていたら確実に不審者として見られてしまうだろう。
カティアから替えの服を受け取って着替え、血塗れた服はひとまず放置する。この汚れや破れはリペアスキルを使えば簡単に元に戻せるが、今はそんな気分ではなかった。
「マリカ様、マッサージはいかがでしょう? そういう知識と技能も持ち合わせております」
「なら頼もうかな。わざわざマッサージ店に行くのも億劫だし、カティアに任せられるならそれが一番だしね」
「これからは、わたしにお任せください……マリカ様のお体を他の誰にも触れさせたくはありませんし……」
「えっ、何か言った?」
「いえ、なんでもありません。ささっ、横になってください」
「あ、うん」
ベッドの上にうつ伏せとなり、カティアが柔らかな手つきで腰をほぐしていく。マリカは本格的なマッサージを受けたことは無いが、プロよりも上手いのではと思える腕前で、力加減が絶妙で極楽を感じる。
「この肌触り…あぁ、手が幸せです」
「そ、それは良かったね…?」
何故か嬉しそうにしているカティア。よほどマリカに触れられることが嬉しいらしく、その感触を味わうために手の感度を約三千倍まで引き上げているのはマリカには内緒だ。
「背筋が程良く鍛えられていて、脂肪の付き方も美しい・・・ですが汗の量が多く、ミネラル成分が通常時よりも含まれているので汗腺のろ過機能が上手く働いていないようです。恐らくは疲労が原因ですね」
「さすがアンドロイドの分析力。細かいことまで分かるんだ?」
「主様の体調を把握するのもメイドの役目ですので、こうした分析機能はメイド型に標準搭載されているのですよ。ですから、例えばマリカ様の生理周期も完全に把握してます」
「えぇ……」
そこまでは別に知らなくてもいいけれど、それがメイドとしての役目と言われればマリカも何も言えない。カティアはあくまで仕事の一環としてマリカの肉体の状況を把握している……のだろうが、カティア個人としての興味が含まれていないかと問われたら答えはNOだ。
「まあいいや……ところで話は変わるんだケド、モンストロ・ウェポンだっけ? アレと戦う前に妙な電波を感知して、その電波を送っていた相手に心当たりがあるって言ってたじゃん?」
「はい。わたしのデータベースに記録されている情報と照らし合わせての推測となりますが……」
「聞かせてほしいな。あのモンストロ・ウェポンの事についても」
度々フリーデブルクを襲撃してくるモンストロ・ウェポンについて知る事ができれば、何かしらの対策を練ることもできるだろう。少なくともマザー級の情報は魔導士の間で共有するべきだ。
「旧世界では様々な魔道兵器が開発されて、モンストロ・ウェポンはその一種なのです。コンセプトは魔物を模した魔道生物兵器……蛇の道は蛇、毒を以て毒を制すとでもいうものですね。人的損失を防ぐという点では機械式の魔道兵器と同じ発想ですが、機械よりも魔素や魔力への適応力が高いことが評価されていました」
「モンストロ・ウェポンも日ノ本エレクトロニクス社が?」
「いえ、魔道研究所という別の組織が開発したのです。モンストロ・ウェポンは新たな兵器として期待されていたのですが、大きく想定を超える事態が起こってしまいました」
その想定を超える事態とやらが、今回のように人類に対する脅威としてモンストロ・ウェポンが解き放たれる原因なのだろう。
「モンストロ・ウェポンは独自の思考力を持っておらず、指揮権を持った者からの指示を受けて行動します。そして、この指揮管制ユニットとして選ばれたのはアンドロイドでした」
「アンドロイドが?」
「人間よりも高度且つ、多面的に情報を捉えて分析することを可能とする高性能量子バイオコンピュータを搭載することにより、個々のモンストロ・ウェポンから送られてくる状況情報を処理して適切な指示を同時に行える特製のアンドロイドが開発されました。その個体はわたしのような量産品とは異なる設計を取り入れたワンオフ機体であり、わたしの知る限りは一体のみ存在します」
「へ、へ~」
はっきり言ってマリカはカティアの話の半分も理解していないが、要約するとモンストロ・ウェポンを制御するための凄いアンドロイドが作られたということらしい。
「問題は、このアンドロイドにありました。人類に反旗を翻し、モンストロ・ウェポンで人々を攻撃し始めたのです」
「なんでだろ? アンドロイドを強制停止とかできなかったの?」
「停止コードは書き換えられ、無効化されてしまったようです。そしてアンドロイドが暴走した理由は不明…思考制御に問題があったのか、そもそも設計ミスだったのか……」
「ふむ……ねえ、もしかして、そのアンドロイドはまだ稼働しているのかな?」
「防衛戦開始前にわたしが受信した電波…恐らくはモンストロ・ウェポンに命令を下す際に発せられたものでしょう。ということは、そのアンドロイドは何処かで生きていて、役目としてモンストロ・ウェポンの指揮を執っていると推測できます」
カティアの言う通りなら驚くべき事である。旧世界が滅亡してからどれほどの時間が経ったのかは分からないが、気も長くなるような時の中で稼働し続けているのだ。メンテナンスも無しに機械がそれほど動けるのだろうか。
「アンドロイドには自己修復機能があります。これによってある程度のメンテナンスや修理を単独で可能としていますが、そのアンドロイドは並みのアンドロイドよりも機能レベルが高かったのでしょう。元々壊れにくいのもそうですが、内部パーツなども自力でスペアと取り換えることができるのかもしれません。とはいっても完全な状態で稼働しているとは思えません……」
「リペアスキルを使える魔導士が味方になっているとか?」
「可能性はあります。ですが、そのアンドロイドが現存して人間を襲うよう指示しているというのは仮定にしか過ぎません…もっと判断材料があればいいのですが」
「けど最も有り得る話だと思うな。なんにしてもモンストロ・ウェポンを野放しにはできないし…明日、カティアの話をお姉ちゃんやエーデリアにも聞いてもらって、皆で考えてみようよ」
仮にカティアに言う事が真ならばフリーデブルク全体に関わる話になる。人類に敵対的なアンドロイドが魔道生物兵器を駆使して攻撃を仕掛けてきているのだから。
会話をしながらもカティアはマリカへのマッサージを器用に続けていて、うつ伏せのマリカに仰向けになるよう促した。
「背中は終わりました。次は前ですね」
「ま、前!? 前は恥ずかしいよ!」
「うふふ、今更恥ずかしがらなくても。入浴の際などに存分に見せてくださっているじゃありませんか」
「見るのと触るのとじゃあ違うじゃんさ!」
「…そんなにもお嫌ですか?」
首をブンブンと振るマリカに対し、カティアはしゅんと眉を下げる。もしカティアが犬なら耳と尻尾も垂れていたことだろう。
「す、すみません…調子に乗っておりました……」
「あ、いや…そうもショックを受けるとは思わなくて」
マリカも別に嫌というわけではなく、ただ恥ずかしさがあったために拒否してしまったのだ。
一呼吸置いて恥ずかしいという気持ちを鎮め、カティアの言う通りにベッドの上で仰向けとなる。
「よし…いつでもいいよ!」
「よ、宜しいので!?」
「魔導士に二言は無い! さあ、ホラ!」
マリカの誘いに乗り、意気揚々とマッサージを再開するカティア。
その後、情熱的なカティアのテクニカルな手つきによって骨抜きにされたマリカは、気絶するように意識が遠のいて眠りの中に堕ちていくのであった……
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
悠久の機甲歩兵
竹氏
ファンタジー
文明が崩壊してから800年。文化や技術がリセットされた世界に、その理由を知っている人間は居なくなっていた。 彼はその世界で目覚めた。綻びだらけの太古の文明の記憶と機甲歩兵マキナを操る技術を持って。 文明が崩壊し変わり果てた世界で彼は生きる。今は放浪者として。
※現在毎日更新中
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
【異世界ショップ】無双 ~廃絶直前の貴族からの成り上がり~
クロン
ファンタジー
転生したら貴族の長男だった。
ラッキーと思いきや、未開地の領地で貧乏生活。
下手すれば飢死するレベル……毎日食べることすら危ういほどだ。
幸いにも転生特典で地球の物を手に入れる力を得ているので、何とかするしかない!
「大変です! 魔物が大暴れしています! 兵士では歯が立ちません!」
「兵士の武器の質を向上させる!」
「まだ勝てません!」
「ならば兵士に薬物投与するしか」
「いけません! 他の案を!」
くっ、貴族には制約が多すぎる!
貴族の制約に縛られ悪戦苦闘しつつ、領地を開発していくのだ!
「薬物投与は貴族関係なく、人道的にどうかと思います」
「勝てば正義。死ななきゃ安い」
これは地球の物を駆使して、領内を発展させる物語である。
ズボラ通販生活
ice
ファンタジー
西野桃(にしのもも)35歳の独身、オタクが神様のミスで異世界へ!貪欲に通販スキル、時間停止アイテムボックス容量無限、結界魔法…さらには、お金まで貰う。商人無双や!とか言いつつ、楽に、ゆるーく、商売をしていく。淋しい独身者、旦那という名の奴隷まで?!ズボラなオバサンが異世界に転移して好き勝手生活する!
半分異世界
月野槐樹
ファンタジー
関東圏で学生が行方不明になる事件が次々にしていた。それは異世界召還によるものだった。
ネットでも「神隠しか」「異世界召還か」と噂が飛び交うのを見て、異世界に思いを馳せる少年、圭。
いつか異世界に行った時の為にとせっせと準備をして「異世界ガイドノート」なるものまで作成していた圭。従兄弟の瑛太はそんな圭の様子をちょっと心配しながらも充実した学生生活を送っていた。
そんなある日、ついに異世界の扉が彼らの前に開かれた。
「異世界ガイドノート」と一緒に旅する異世界
目立ちたくない召喚勇者の、スローライフな(こっそり)恩返し
gari
ファンタジー
突然、異世界の村に転移したカズキは、村長父娘に保護された。
知らない間に脳内に寄生していた自称大魔法使いから、自分が召喚勇者であることを知るが、庶民の彼は勇者として生きるつもりはない。
正体がバレないようギルドには登録せず一般人としてひっそり生活を始めたら、固有スキル『蚊奪取』で得た規格外の能力と(この世界の)常識に疎い行動で逆に目立ったり、村長の娘と徐々に親しくなったり。
過疎化に悩む村の窮状を知り、恩返しのために温泉を開発すると見事大当たり! でも、その弊害で恩人父娘が窮地に陥ってしまう。
一方、とある国では、召喚した勇者(カズキ)の捜索が密かに行われていた。
父娘と村を守るため、武闘大会に出場しよう!
地域限定土産の開発や冒険者ギルドの誘致等々、召喚勇者の村おこしは、従魔や息子(?)や役人や騎士や冒険者も加わり順調に進んでいたが……
ついに、居場所が特定されて大ピンチ!!
どうする? どうなる? 召喚勇者。
※ 基本は主人公視点。時折、第三者視点が入ります。
【完結】異世界で小料理屋さんを自由気ままに営業する〜おっかなびっくり魔物ジビエ料理の数々〜
櫛田こころ
ファンタジー
料理人の人生を絶たれた。
和食料理人である女性の秋吉宏香(あきよしひろか)は、ひき逃げ事故に遭ったのだ。
命には関わらなかったが、生き甲斐となっていた料理人にとって大事な利き腕の神経が切れてしまい、不随までの重傷を負う。
さすがに勤め先を続けるわけにもいかず、辞めて公園で途方に暮れていると……女神に請われ、異世界転移をすることに。
腕の障害をリセットされたため、新たな料理人としての人生をスタートさせようとした時に、尾が二又に別れた猫が……ジビエに似た魔物を狩っていたところに遭遇。
料理人としての再スタートの機会を得た女性と、猟りの腕前はプロ級の猫又ぽい魔物との飯テロスローライフが始まる!!
おっかなびっくり料理の小料理屋さんの料理を召し上がれ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる