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第十八闘:復讐
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「・・・・ここ・・・は・・・?」
陽菜が意識を取り戻すと、そこは襲われたトイレではなかった。
どうやらどこかに運ばれたらしい。
「お、目を覚ましたか宮澤陽菜!!」
そこにいたのは《美鬼》鬼塚芽衣であった。
体を動かそうと試みるも、鎖でしっかりと
両手両足を柱に縛り付けられ身動きを取れなくされていた。
陽菜の顎をクイっと持ち上げる鬼塚はそのまま陽菜に怒号を上げる。
「お前に負けてから私は順位を失い作り上げてきた信頼も失ったよ・・・。
お前ごときに負けたおかげでなあ!!そこで私は考えたんだ・・・。
もう一度お前と戦って私の勝ちを梨香さんに証明しようと!!
お前はもう動けない・・・さあ!私の勝ちだ順位を返せ!!!」
「もう一度闘う?私の勝ち?笑わせないでください・・・。
そもそもこれは公式戦じゃないしここで私が負けを認めたところであなたに順位は戻らない・・・。
あなたのやっていることはただ美鬼に、その梨香さんの顔に泥を塗っているだけです!
こんなことをしてもあなたは認められはしないし信頼も戻らない!!」
「黙れェエ!!!」
怒りに任せて鬼塚は陽菜の顔を殴打する。
「ぐぅっ・・・・!!」
殴りながらも鬼塚は声を張り上げた。
「全部お前のせいだ!お前さえいなければ!クソッ!クソッ!」
再び意識がもうろうとする陽菜。
一方、学校内では2-Bの騒ぎが一斉に広まっていた。
椿と美咲は校内ですでに錯綜する情報の収集にあたっていた。
「どうなってる?陽菜ちゃんは行方が分からなくなっているらしい。」
「主犯は鬼塚芽衣、こないだランキング戦をした子ね。」
「復讐ってわけか・・・・?」
「そう考えるのが妥当ね・・・!」
急ぐ二人であったが、これといった情報は得られないまま時間だけが過ぎていった。
「・・・・・。」
ついに完全に気絶してしまった陽菜。
「はぁはぁ・・・あれだけ殴ってやっとか・・・。
とりあえずこれで・・・紫炎を誘き出せる・・・貴重な人質だ!
おい、お前ら・・・こいつを柱から外して紐で縛り上げろ。
学校に連れて行くぞ・・・!これで紫炎も全面降伏、私達の勝ちだ!!」
鬼塚の手下たちは慎重に陽菜を柱から外した・・・。
その瞬間であった。
「ぎゃあ!!」
そんな悲痛の叫びと共に鬼塚の部下が陽菜の腕力で三人が吹き飛んだ。
「な・・・どこにそんな力が・・・!いったいお前は何者なんだ!?」
「・・・・答える義務はない・・・。死ね・・・!」
陽菜が意識を取り戻すと、そこは襲われたトイレではなかった。
どうやらどこかに運ばれたらしい。
「お、目を覚ましたか宮澤陽菜!!」
そこにいたのは《美鬼》鬼塚芽衣であった。
体を動かそうと試みるも、鎖でしっかりと
両手両足を柱に縛り付けられ身動きを取れなくされていた。
陽菜の顎をクイっと持ち上げる鬼塚はそのまま陽菜に怒号を上げる。
「お前に負けてから私は順位を失い作り上げてきた信頼も失ったよ・・・。
お前ごときに負けたおかげでなあ!!そこで私は考えたんだ・・・。
もう一度お前と戦って私の勝ちを梨香さんに証明しようと!!
お前はもう動けない・・・さあ!私の勝ちだ順位を返せ!!!」
「もう一度闘う?私の勝ち?笑わせないでください・・・。
そもそもこれは公式戦じゃないしここで私が負けを認めたところであなたに順位は戻らない・・・。
あなたのやっていることはただ美鬼に、その梨香さんの顔に泥を塗っているだけです!
こんなことをしてもあなたは認められはしないし信頼も戻らない!!」
「黙れェエ!!!」
怒りに任せて鬼塚は陽菜の顔を殴打する。
「ぐぅっ・・・・!!」
殴りながらも鬼塚は声を張り上げた。
「全部お前のせいだ!お前さえいなければ!クソッ!クソッ!」
再び意識がもうろうとする陽菜。
一方、学校内では2-Bの騒ぎが一斉に広まっていた。
椿と美咲は校内ですでに錯綜する情報の収集にあたっていた。
「どうなってる?陽菜ちゃんは行方が分からなくなっているらしい。」
「主犯は鬼塚芽衣、こないだランキング戦をした子ね。」
「復讐ってわけか・・・・?」
「そう考えるのが妥当ね・・・!」
急ぐ二人であったが、これといった情報は得られないまま時間だけが過ぎていった。
「・・・・・。」
ついに完全に気絶してしまった陽菜。
「はぁはぁ・・・あれだけ殴ってやっとか・・・。
とりあえずこれで・・・紫炎を誘き出せる・・・貴重な人質だ!
おい、お前ら・・・こいつを柱から外して紐で縛り上げろ。
学校に連れて行くぞ・・・!これで紫炎も全面降伏、私達の勝ちだ!!」
鬼塚の手下たちは慎重に陽菜を柱から外した・・・。
その瞬間であった。
「ぎゃあ!!」
そんな悲痛の叫びと共に鬼塚の部下が陽菜の腕力で三人が吹き飛んだ。
「な・・・どこにそんな力が・・・!いったいお前は何者なんだ!?」
「・・・・答える義務はない・・・。死ね・・・!」
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