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第十三闘:経験値
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地面に転がった鬼塚は動揺しながらもカウントは4で立ち上がった。
「(なるほど・・・やけに弱すぎると思ったらこっちがメインか・・・。
となれば紫炎側もこうなることを予測して・・・面倒だな。)」
“あの状態”になった陽菜と対峙する鬼塚は考える。
「いっきにやるしかない・・・油断すればこっちが持ってかれる!」
「アソボ?アソボ?ネェアソンデヨォオオ!!」
一方でこの状況を見つめる紫炎側も動揺していた。
何故なら椿以外の人間もこの状況はあまりに恐怖だった。
「な、陽菜っち・・・!?あれは一体・・・!?」
「やっぱり出てきたね、予想通り・・・。」
予想通り、その言葉で何も知らない美咲は椿に詰め寄る。
「予想通りってどういうことだよ!?あんなの見たことないぞ!?」
「これが僕があの子をうちに招き入れた大きな要因だよ。
でなきゃあんな子うちになんて入れないよ。あまりに弱すぎる。
あの力をコントロール出来さえすれば彼女は最強といえるが・・・。
やはりまだ意識は飛んじゃってるか・・・。いいデータが取れそうだ。
今後の美咲の指導で彼女もこれをコントロールできるかも知れない。
そうなればうちにとって大きな戦力になる、美咲もよく見ておいて?
これが彼女の本領だよ・・・。実に凄まじい力さ・・・!」
ここで鬼塚は一気に間合いを詰め陽菜の後ろに回る。
背に大きな一発を決めようとした瞬間、
人間とは思えぬ動きで振り返りそれを陽菜は受け止める。
「ちぃっ・・・!!」
掴んだ腕を思い切り引き寄せ、陽菜は思いっきり鬼塚の顔面を殴った。
「マッカニソマレー!フフフフフ・・・。」
地面に転がる鬼塚・・・。
彼女もまた、顔が血に染まった。
梨香もまた歯をギリリと食いしばる。
「芽衣・・・!もうよい、お前の負けだ・・・!」
一瞬で立ち上がった鬼塚が唖然とした顔で梨香に言う。
「梨香さん!?お待ちください私はまだ戦えます!」
「いいや・・・芽衣、お前も分かっているはずだ・・・。
勝てないと分かっていてこれ以上無駄な怪我を増やすな。
ランキングなんて今はどうだっていい、また取り返せ。
(ランキング外にまだあんな化け物がいたとはな・・・!)
この瞬間をもって美鬼!鬼塚芽衣は降伏宣言を行う!!
治療チーム!直ちに鬼塚芽衣を救護せよ!!」
審判はこの言葉で即座に試合終了を告げた。
「ただいまの降伏宣言により、美鬼、鬼塚芽衣は降伏!
よって勝者は紫炎、宮澤陽菜!!
これにより宮澤陽菜はランキング94位となります!!
これにてランキング戦を終了します!」
見事100位内に入った陽菜であったが・・・
「陽菜っち!?」
「(あの状態でも限界があるのか・・・・。)」
陽菜もまた、ダメージの色濃く地面に倒れていた。
両者にとって腑に落ちない終わり方ではあったものの、
陽菜は無事、初戦の勝利を飾った・・・。
「(なるほど・・・やけに弱すぎると思ったらこっちがメインか・・・。
となれば紫炎側もこうなることを予測して・・・面倒だな。)」
“あの状態”になった陽菜と対峙する鬼塚は考える。
「いっきにやるしかない・・・油断すればこっちが持ってかれる!」
「アソボ?アソボ?ネェアソンデヨォオオ!!」
一方でこの状況を見つめる紫炎側も動揺していた。
何故なら椿以外の人間もこの状況はあまりに恐怖だった。
「な、陽菜っち・・・!?あれは一体・・・!?」
「やっぱり出てきたね、予想通り・・・。」
予想通り、その言葉で何も知らない美咲は椿に詰め寄る。
「予想通りってどういうことだよ!?あんなの見たことないぞ!?」
「これが僕があの子をうちに招き入れた大きな要因だよ。
でなきゃあんな子うちになんて入れないよ。あまりに弱すぎる。
あの力をコントロール出来さえすれば彼女は最強といえるが・・・。
やはりまだ意識は飛んじゃってるか・・・。いいデータが取れそうだ。
今後の美咲の指導で彼女もこれをコントロールできるかも知れない。
そうなればうちにとって大きな戦力になる、美咲もよく見ておいて?
これが彼女の本領だよ・・・。実に凄まじい力さ・・・!」
ここで鬼塚は一気に間合いを詰め陽菜の後ろに回る。
背に大きな一発を決めようとした瞬間、
人間とは思えぬ動きで振り返りそれを陽菜は受け止める。
「ちぃっ・・・!!」
掴んだ腕を思い切り引き寄せ、陽菜は思いっきり鬼塚の顔面を殴った。
「マッカニソマレー!フフフフフ・・・。」
地面に転がる鬼塚・・・。
彼女もまた、顔が血に染まった。
梨香もまた歯をギリリと食いしばる。
「芽衣・・・!もうよい、お前の負けだ・・・!」
一瞬で立ち上がった鬼塚が唖然とした顔で梨香に言う。
「梨香さん!?お待ちください私はまだ戦えます!」
「いいや・・・芽衣、お前も分かっているはずだ・・・。
勝てないと分かっていてこれ以上無駄な怪我を増やすな。
ランキングなんて今はどうだっていい、また取り返せ。
(ランキング外にまだあんな化け物がいたとはな・・・!)
この瞬間をもって美鬼!鬼塚芽衣は降伏宣言を行う!!
治療チーム!直ちに鬼塚芽衣を救護せよ!!」
審判はこの言葉で即座に試合終了を告げた。
「ただいまの降伏宣言により、美鬼、鬼塚芽衣は降伏!
よって勝者は紫炎、宮澤陽菜!!
これにより宮澤陽菜はランキング94位となります!!
これにてランキング戦を終了します!」
見事100位内に入った陽菜であったが・・・
「陽菜っち!?」
「(あの状態でも限界があるのか・・・・。)」
陽菜もまた、ダメージの色濃く地面に倒れていた。
両者にとって腑に落ちない終わり方ではあったものの、
陽菜は無事、初戦の勝利を飾った・・・。
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