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マリーの進む道
出立
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「マリー! 早く馬車に乗るさね!」
「分かってる!!」
カーリーの声が聞こえて、マリーは慌てて荷物を持って外に出る。すると、そこには、コハクだけでなくアル達の姿もあった。
「あれ? 皆、どうしたの?」
「見送りに来たに決まってるだろ」
呆れたような目で、マリーを見る。
「あはは、まぁ、そうだよね」
下手をすれば、ここがマリーと会える最後の場所となる。そう思えば、アル達が足を運ぶのも当然だった。
「マリー、無事でいてよ?」
「うん。任せて」
「また一緒に遊びに行こうね。絶対だよ?」
「約束するって」
セレナとアイリが、同時にマリーを抱きしめるので、マリーも二人まとめて抱きしめる。二人が離れると、リリーが近づいてきた。その表情は、少し暗い。それを見て、マリーは迷わずにリリーを抱きしめる。
「何暗い顔をしてるの。そんなんじゃ、私も暗い気分になるよ。リリーには、もっと元気でいて欲しいな」
マリーがそう言うと、リリーはぽろぽろと涙を流し始める。
「うっ……私、もっとお姉様と一緒にいたいんですの……半分しか血は繋がっていませんけど、お姉様は、私の大事なお姉様ですの……」
「当たり前じゃん。私にとっても、リリーは大事な妹だよ」
マリーがそう言うと、リリーの眼から溢れる涙の量が増える。
「全く。今生の別れになるわけじゃないんだから」
「そんなの……分からないですの……」
「そんな風にリリーが思ってたら、本当にそうなっちゃうかもよ。もっと、希望を持とう。リリーは、私の妹なんだから、姉の無事を信じなさい」
「……分かりました。絶対に、戻って来て下さい」
「うん。約束」
リリーが落ち着くように、マリーは、その額にキスをする。リリーは、少し顔を赤くしながら、マリーに微笑んで離れていく。
「マリー、お前なら大丈夫だと思うが、相手は魔族だ。人と同じ戦い方で勝てると思うな」
「人よりも魔力を多く持っているからね。魔法による攻撃に気を付けて」
「うん。大丈夫。一応、色々と考えてるから」
アルとリンからは、使えるアドバイスを貰う。魔族との戦闘経験はないが、騎士の家系なので、その資料は豊富にある。そこから得られた情報で、マリーの役に立ちそうなものを教えたのだ。
「それじゃあ、行ってくるね」
「うん。いってらっしゃい」
マリーは、コハクから順番に手を振っていき、馬車に乗り込む。馬車の中には、既にソフィの姿があった。先に乗り込んでいたのだ。カーリーは、御者台に乗って馬車を走らせる。マリーは、馬車の窓から顔と手を出して、皆が見えなくなるまで手を振り続けた。
街を出ると、マリーは御者台と繋がる窓を開ける。
「ねぇ、お母さん。もう戦闘は始まっているんだよね?」
「そうさね。相手の侵攻が予測通りなら、今日の昼にでも始まるじゃないかね」
「お母さんは、そこに合わせなくて良かったの?」
カーリーは、こちら側の主力なので、マリーと一緒に出ても大丈夫だったのかが気になっていた。
「私は、軍人じゃないからねぇ。そんな事気にしなくてもいいさね。本当なら、軍人だけで対処しないといけない事なんだからね」
「ふ~ん……勝てるかな?」
「心配かい?」
「うん。皆にはああ言ったけどさ。正直、前線の私達が頑張らないと、皆に被害が及ぶじゃん? そこは防ぎたいなぁって」
「そうさね。なら、敵に遠慮しちゃいけないよ」
「どういうこと?」
「そのままの意味さね。相手は、何も化物みたいな見た目だけじゃない。私達によく似た姿の敵もいるさね。それでも、敵に情けを掛けて殺さないのは、駄目ってことさね」
「自分が殺されるかもだから?」
「そうさね。戦場では、仲間の命も重要だが、何よりも自分の命を大切に行動しなさい。余計なものに気を配っていたら、自分の身も持たない。良いね?」
「うん。分かった。ソフィもいるし大丈夫だと思う」
「この戦争で、マリーの中の何かが壊れるかもねぇ」
「うへぇ……なんか怖い事言わないでよ」
「殺しってのは、そういうものさね。まぁ、マリーには、支えてくれる仲間がいるから、心配要らないかもしれないけどねぇ」
「アルくんとか?」
「ああ、大切にしな」
「当たり前じゃん」
マリーの答えに、カーリーは、少し満足げだった。
「まだ距離はあるから、少し寝ておきな。向こうに着いたら、そんなにゆっくりしてられないからね」
「うん。分かった」
マリーは、ソフィの膝に頭を乗せて眠りについた。それは、嵐の前にある一時の安らぎだった。
────────────────────────
マリーとカーリーは、途中にある後方拠点で別れる。
「じゃあ、お母さん。私は、こっちだから」
「ああ、生き残るんだよ」
「うん!」
マリーは、カーリーに手を振って、自分の待機場所へと向かっていった。
「マ~リ~ちゃ~ん!」
「うわっ!?」
歩いている途中で、マリーは後ろから抱きしめられた。それは、金髪ポニーテールの三年生ミリス・ラトバーナだった。
「そうか。先輩も学院トーナメントに進んだ生徒だから、一緒なんですね」
「そうそう。本当に巫山戯てるよね。学生が前線で何の役に立つんだか。戦力になるのなんて、ザリウス先輩くらいだよ。ところで、こっちの子は? 初対面だよね?」
「ああ、ソフィです」
『初めまして、ソフィと申します。よろしくお願いします』
「あ、ミリス・ラトバーナです。こちらこそ、よろしくお願いします。軍の方ですか?」
『いえ、主様の道具です』
ソフィの答えに、ミリスは目をぱちくりとさせていた。
「あ、私が作った魔道具なんです。私の前衛を務めてくれます」
「えっ、ああ……魔道具……魔道具?」
理解出来ない言葉があった訳では無い。だが、自分で話して動く魔道具など見た事も聞いた事もないミリスからすれば、ソフィの存在は異常そのものだった。だが、すぐにマリーが大賢者であるカーリーの娘だという事を思い出す。
「うん。まぁ、そういうのも作れるよね」
ミリスは考える事をやめて、マリーの手を取り、待機場所へと歩き始めた。マリーもその横に並んで歩く。ソフィは、その一歩後ろを付いてくる。
「あ~! マリーちゃん!」
その声と共に、赤茶の髪を二つ括りにした二年生ローナ・ベイルが、マリーを抱きしめる。
「やっぱり、マリーちゃんも呼ばれていたのね」
茶髪を肩口で揃えた四年生サイラ・カルバールもマリーの元に来て、頭を撫でる。学院トーナメントの時同様に愛でられていたマリーは、視界の端にザリウスもいるのが見えた。ザリウスは、近くの木に寄りかかって、片手だけ上げる事で挨拶をしていた。なので、マリーも首だけ前に倒して挨拶する。本当はお辞儀したいところだが、ローナに抱きしめられているので無理なのだった。
「あれ? アルくんのお兄さんは……」
「ああ、カストル家の先輩は、カストル家の方で預かるって連れて行かれたの。協調性がないからじゃないかな」
マリーの疑問にサイラが答えてくれた。ディルゲルは、ここにいても邪魔になると判断して、グラスフリートが連れて行ったのだった。騎士団の中にいれば、否が応でもちゃんと戦わざるを得ないからだ。
「そうなんですね。皆さんがいるって分かったら、少し安心しました」
そう言って、マリーが朗らかに笑うと、ミリス、サイラ、ローナが一斉に抱きしめた。その後、それぞれ馬車に乗って、最前線へと向かっていった。
────────────────────────
マリーと別れたカーリーは、丁度目に入ったカレナの元に向かう。すると、カレナの方も気が付いて、カーリーの方を振り返った。すると、その奥にネルロもいるのが見える。
「ネルロもこっちに配属されたのかい」
「さすがに、そこまでは選べませんでした」
本当はマリーの元に配属されたかったのだが、そこまで融通は利かなかった。
「実は、私達が配属されている左翼側は、敵の層が厚いようなんです。なので、人手が欲しいのではないでしょうか?」
「ふむ……左翼側がねぇ……こっちよりも、右翼の方が王都に近いはず……?」
「そうなんです。相手の目的が読めなくて」
「ああ、こればかりは、私も分からないねぇ。取り敢えず、タイミングを見て頼んだよ」
「あ、はい。任せて下さい」
「こっちに配属されたからには、そっちでお手伝いさせてもらいます」
カレナもネルロもやる気は十分だった。そんな二人から離れたカーリーは、周囲を見回す。
(何か変な気配を感じるねぇ……これは、王の懐刀といったところかね。マリーが直接害される可能性もあるね。さっさとゴタゴタが起きてくれないものかねぇ)
カイトの気配を感じたカーリーは、早く抜け出せるような出来事が起きないかと苛々していた。
「分かってる!!」
カーリーの声が聞こえて、マリーは慌てて荷物を持って外に出る。すると、そこには、コハクだけでなくアル達の姿もあった。
「あれ? 皆、どうしたの?」
「見送りに来たに決まってるだろ」
呆れたような目で、マリーを見る。
「あはは、まぁ、そうだよね」
下手をすれば、ここがマリーと会える最後の場所となる。そう思えば、アル達が足を運ぶのも当然だった。
「マリー、無事でいてよ?」
「うん。任せて」
「また一緒に遊びに行こうね。絶対だよ?」
「約束するって」
セレナとアイリが、同時にマリーを抱きしめるので、マリーも二人まとめて抱きしめる。二人が離れると、リリーが近づいてきた。その表情は、少し暗い。それを見て、マリーは迷わずにリリーを抱きしめる。
「何暗い顔をしてるの。そんなんじゃ、私も暗い気分になるよ。リリーには、もっと元気でいて欲しいな」
マリーがそう言うと、リリーはぽろぽろと涙を流し始める。
「うっ……私、もっとお姉様と一緒にいたいんですの……半分しか血は繋がっていませんけど、お姉様は、私の大事なお姉様ですの……」
「当たり前じゃん。私にとっても、リリーは大事な妹だよ」
マリーがそう言うと、リリーの眼から溢れる涙の量が増える。
「全く。今生の別れになるわけじゃないんだから」
「そんなの……分からないですの……」
「そんな風にリリーが思ってたら、本当にそうなっちゃうかもよ。もっと、希望を持とう。リリーは、私の妹なんだから、姉の無事を信じなさい」
「……分かりました。絶対に、戻って来て下さい」
「うん。約束」
リリーが落ち着くように、マリーは、その額にキスをする。リリーは、少し顔を赤くしながら、マリーに微笑んで離れていく。
「マリー、お前なら大丈夫だと思うが、相手は魔族だ。人と同じ戦い方で勝てると思うな」
「人よりも魔力を多く持っているからね。魔法による攻撃に気を付けて」
「うん。大丈夫。一応、色々と考えてるから」
アルとリンからは、使えるアドバイスを貰う。魔族との戦闘経験はないが、騎士の家系なので、その資料は豊富にある。そこから得られた情報で、マリーの役に立ちそうなものを教えたのだ。
「それじゃあ、行ってくるね」
「うん。いってらっしゃい」
マリーは、コハクから順番に手を振っていき、馬車に乗り込む。馬車の中には、既にソフィの姿があった。先に乗り込んでいたのだ。カーリーは、御者台に乗って馬車を走らせる。マリーは、馬車の窓から顔と手を出して、皆が見えなくなるまで手を振り続けた。
街を出ると、マリーは御者台と繋がる窓を開ける。
「ねぇ、お母さん。もう戦闘は始まっているんだよね?」
「そうさね。相手の侵攻が予測通りなら、今日の昼にでも始まるじゃないかね」
「お母さんは、そこに合わせなくて良かったの?」
カーリーは、こちら側の主力なので、マリーと一緒に出ても大丈夫だったのかが気になっていた。
「私は、軍人じゃないからねぇ。そんな事気にしなくてもいいさね。本当なら、軍人だけで対処しないといけない事なんだからね」
「ふ~ん……勝てるかな?」
「心配かい?」
「うん。皆にはああ言ったけどさ。正直、前線の私達が頑張らないと、皆に被害が及ぶじゃん? そこは防ぎたいなぁって」
「そうさね。なら、敵に遠慮しちゃいけないよ」
「どういうこと?」
「そのままの意味さね。相手は、何も化物みたいな見た目だけじゃない。私達によく似た姿の敵もいるさね。それでも、敵に情けを掛けて殺さないのは、駄目ってことさね」
「自分が殺されるかもだから?」
「そうさね。戦場では、仲間の命も重要だが、何よりも自分の命を大切に行動しなさい。余計なものに気を配っていたら、自分の身も持たない。良いね?」
「うん。分かった。ソフィもいるし大丈夫だと思う」
「この戦争で、マリーの中の何かが壊れるかもねぇ」
「うへぇ……なんか怖い事言わないでよ」
「殺しってのは、そういうものさね。まぁ、マリーには、支えてくれる仲間がいるから、心配要らないかもしれないけどねぇ」
「アルくんとか?」
「ああ、大切にしな」
「当たり前じゃん」
マリーの答えに、カーリーは、少し満足げだった。
「まだ距離はあるから、少し寝ておきな。向こうに着いたら、そんなにゆっくりしてられないからね」
「うん。分かった」
マリーは、ソフィの膝に頭を乗せて眠りについた。それは、嵐の前にある一時の安らぎだった。
────────────────────────
マリーとカーリーは、途中にある後方拠点で別れる。
「じゃあ、お母さん。私は、こっちだから」
「ああ、生き残るんだよ」
「うん!」
マリーは、カーリーに手を振って、自分の待機場所へと向かっていった。
「マ~リ~ちゃ~ん!」
「うわっ!?」
歩いている途中で、マリーは後ろから抱きしめられた。それは、金髪ポニーテールの三年生ミリス・ラトバーナだった。
「そうか。先輩も学院トーナメントに進んだ生徒だから、一緒なんですね」
「そうそう。本当に巫山戯てるよね。学生が前線で何の役に立つんだか。戦力になるのなんて、ザリウス先輩くらいだよ。ところで、こっちの子は? 初対面だよね?」
「ああ、ソフィです」
『初めまして、ソフィと申します。よろしくお願いします』
「あ、ミリス・ラトバーナです。こちらこそ、よろしくお願いします。軍の方ですか?」
『いえ、主様の道具です』
ソフィの答えに、ミリスは目をぱちくりとさせていた。
「あ、私が作った魔道具なんです。私の前衛を務めてくれます」
「えっ、ああ……魔道具……魔道具?」
理解出来ない言葉があった訳では無い。だが、自分で話して動く魔道具など見た事も聞いた事もないミリスからすれば、ソフィの存在は異常そのものだった。だが、すぐにマリーが大賢者であるカーリーの娘だという事を思い出す。
「うん。まぁ、そういうのも作れるよね」
ミリスは考える事をやめて、マリーの手を取り、待機場所へと歩き始めた。マリーもその横に並んで歩く。ソフィは、その一歩後ろを付いてくる。
「あ~! マリーちゃん!」
その声と共に、赤茶の髪を二つ括りにした二年生ローナ・ベイルが、マリーを抱きしめる。
「やっぱり、マリーちゃんも呼ばれていたのね」
茶髪を肩口で揃えた四年生サイラ・カルバールもマリーの元に来て、頭を撫でる。学院トーナメントの時同様に愛でられていたマリーは、視界の端にザリウスもいるのが見えた。ザリウスは、近くの木に寄りかかって、片手だけ上げる事で挨拶をしていた。なので、マリーも首だけ前に倒して挨拶する。本当はお辞儀したいところだが、ローナに抱きしめられているので無理なのだった。
「あれ? アルくんのお兄さんは……」
「ああ、カストル家の先輩は、カストル家の方で預かるって連れて行かれたの。協調性がないからじゃないかな」
マリーの疑問にサイラが答えてくれた。ディルゲルは、ここにいても邪魔になると判断して、グラスフリートが連れて行ったのだった。騎士団の中にいれば、否が応でもちゃんと戦わざるを得ないからだ。
「そうなんですね。皆さんがいるって分かったら、少し安心しました」
そう言って、マリーが朗らかに笑うと、ミリス、サイラ、ローナが一斉に抱きしめた。その後、それぞれ馬車に乗って、最前線へと向かっていった。
────────────────────────
マリーと別れたカーリーは、丁度目に入ったカレナの元に向かう。すると、カレナの方も気が付いて、カーリーの方を振り返った。すると、その奥にネルロもいるのが見える。
「ネルロもこっちに配属されたのかい」
「さすがに、そこまでは選べませんでした」
本当はマリーの元に配属されたかったのだが、そこまで融通は利かなかった。
「実は、私達が配属されている左翼側は、敵の層が厚いようなんです。なので、人手が欲しいのではないでしょうか?」
「ふむ……左翼側がねぇ……こっちよりも、右翼の方が王都に近いはず……?」
「そうなんです。相手の目的が読めなくて」
「ああ、こればかりは、私も分からないねぇ。取り敢えず、タイミングを見て頼んだよ」
「あ、はい。任せて下さい」
「こっちに配属されたからには、そっちでお手伝いさせてもらいます」
カレナもネルロもやる気は十分だった。そんな二人から離れたカーリーは、周囲を見回す。
(何か変な気配を感じるねぇ……これは、王の懐刀といったところかね。マリーが直接害される可能性もあるね。さっさとゴタゴタが起きてくれないものかねぇ)
カイトの気配を感じたカーリーは、早く抜け出せるような出来事が起きないかと苛々していた。
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