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第二章 ダンジョン調査
思わぬ戦闘
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天燐を持った私に対して、ラグナル先生は素手のままだ。元々拳で戦う人なので、あまり武器を持つことは無い。それでも、ガルシアさんほどの強さを感じない。
「まさか、宝級武器を持っているとはな。本当の実力を隠していたわけか」
「いや、これ手に入れたの最近ですし、そもそも、学生の武器持ち込みは禁止でしょう? それに、スキルは学校に届け出を出しているので、隠すも何もないと思いますけど」
私がそう言うと、ラグナル先生はまた青筋を増やした。ラグナル先生は、拳を硬く握ると、私目掛けて直線的な攻撃をしてくる。まっすぐ振り下ろされる拳を、石突きを使って弾き、そのままの勢いで天燐を回転させ、穂でラグナル先生の身体を薙ぎ払おうとする。そこは、腐っても教師なので、身体を仰け反らせることで避けていた。
私は、そこで攻撃をやめず、天燐を振り回し穂と石突きを使って連続攻撃をする。防御を崩したところで、身体を中心にして、天燐を大きく回転させる。すると、ラグナル先生は大きく距離を取るように下がった。その距離を埋めるように、天燐を勢いよく突き出す。天燐の穂がラグナル先生の頬を浅く斬った。
「貴様ぁ~~!!!」
ラグナル先生は、怒りに任せて拳を振り下ろしてくる。私は、後ろにバックステップを踏むことで避ける。私に当たらず、地面に打込まれた拳は、地面に大きな亀裂が入れていった。その威力が内包された一撃を何度も振ってくる。それらを、槍の柄と石突きで捌いていく。トレント・サハギンの槍に比べたら、遅すぎる攻撃だ。簡単に捌ける。
「ふん! ふん! ふん!」
何度も何度も拳を振り下ろしてくる。駆け引きも何も無い。この先生は、私が学校に通っていた頃から何も変わっていない。自分がずっと攻撃をしていれば、向こうからの攻撃はないとでも考えているんだと思う。考えが甘すぎる。
ラグナル先生の攻撃を捌きながら、後ろに下がっていって、ある場所まで引っ張り出す。ラグナル先生は、私が攻撃しないのを見て、口角を上げている。私が手も脚も出せないと思っているらしい。そのせいで、周りが見えていないみたい。
私は、ラグナル先生の攻撃と攻撃の合間に、地面にあるものを蹴り上げる。それは、足元にある花壇を囲っていたレンガの一つだ。いきなり蹴り上げたので、ラグナル先生も反応しきれず、顎下から直撃する。
「……!!」
仰け反った顎を、石突きで薙ぐ。顎の先端を強打したので、ラグナル先生は、一時的に行動不能になる。動けなくなったラグナル先生の鳩尾に拳を思いっきり打ち込む。
「うぐっ!」
剛力も含んだ一撃は、ラグナル先生に大きなダメージを与えた。そして、打ち込まれた衝撃で後ろに下がり、身体を前傾させているラグナル先生の顔面を、石突きで強打する。なるべく穂は使わない。殺してしまう可能性が高くなるからだ。なんで戦っているのか、よく分からないけど、殺すのは違うと思う。というか、極力人殺しはしたくない。
ラグナル先生は、鼻から血を流して仰け反った。その目はうつろになっている。最後の一撃として、天燐で顎を薙ぎ払おうとすると、間に割り込んできた人に止められた。最後の一撃を入れられなかったけど、ラグナル先生は、その場で倒れた。
「全く、何をしておる」
割り込んできたのは、老年に差し掛かる白髪の男性だった。
「校長先生……」
私の天燐の一撃を受け止めたのは、この学校の校長先生だった。
「はぁ……アイリス。苛ついたとしても、教師をボロボロになるまで叩きのめすのはどうかと思うぞ。こやつもこやつだがな。何があったかは、カーラから聞いておる。主を処罰するつもりはない。安心せい」
「あっ、はい」
こっちが質問する前に、全部答えられてしまった。心でも読めるんだろうか。
「だが、主には、やって貰わなければならないことがある」
「えっと、なんでしょうか?」
さすがに、こんなことをやらかしてしまったので、余程の事じゃなければやらないといけない気がする。悪い事じゃないと良いんだけど。
「こやつの受け持っていた授業の教師を臨時でしておくれ」
「あっ、なるほど……分かりました」
こればかりは、断ることは出来ない。授業を受け持つはずのラグナル先生は、私の攻撃で気絶してしまっている。これから行う授業に間に合うはずがなかった。
「授業の場所は、いつもの運動場ですよね?」
「うむ。午後の授業も頼むぞ」
「分かりました」
とても面倒くさいことになってしまった。まぁ、こっちも悪いから文句は言えない。授業をするために私は、運動場へと移動する。ただ、少しだけ気になる事があった。
「あの……何故付いてくるんですか?」
そう、何故か一緒に校長先生が付いてきたのだ。
「主は、こういう授業で手を抜いて追ったからのう。サボらないかを見張る必要があるだろう?」
「さすがに、そんな事しませんよ。多分……」
戦闘訓練をしたくなかったので、軽く流していた事は事実だ。でも、教師側に立って、授業をする以上真面目にやるしかない。だから、手を抜くなんて事はしないと思う。
「ほらのう」
「そんなに有名でしたか?」
「まぁ、教師の間ではのう。まぁ。今は、ちゃんとしているようだがのう」
「ギルドの戦闘職員になっていますからね」
そんな事を話している内に、学校の運動場に着いた。まだ、授業の開始時刻ではないので、集まっている生徒はまばらだ。だけど、私と校長先生が来た事で、ざわざわとしていた。知らない人と校長先生が一緒に来ればそうなるのも当然かな。
生徒達が全員集まると、校長先生が話し始める。
「今日の授業だが、ラグナルが倒れたため、急遽卒業生のアイリスがやってくれることになった。アイリス、自己紹介を」
「はい。初めまして。去年、卒業したアイリス・ミリアーゼです。今は、冒険者ギルドの職員をしています」
私がそう言うと、生徒の女の子が手を上げた。
「何でしょうか?」
「アイリスさんは、強いんですか?」
答えづらい質問が来た。強いかどうかで言えば、多分強いに入ると思うけど。
「強い。恐らく、ここの教師も太刀打ち出来るのは、ごく僅かだろう。実際、ラグナルが倒れたと言ったが、倒したのはアイリスだ」
校長先生がとんでもないことを口走った。普通は、内緒の方向なんじゃ。校長先生のこの言葉は、生徒達には効果覿面だった。一瞬で、皆が直立不動になる。
「いや、そこまで畏まらないで良いですよ。えっと、今日は戦闘の授業をするんですけど、今まで、何をしていたか教えて貰っても良いですか?」
「え、えっと、ひたすら戦闘訓練をしていました」
「それもそうか……じゃあ、同じように戦闘訓練をしましょうか」
「ふむ。スキルの運用法とかではないのか?」
校長先生がそう言う。
「はい。私のスキルと他の方のスキルは違いますから」
ラグナル先生が教えてくれないことを教えるべきかもしれないけど、私はそこまでスキルに詳しいわけじゃ無い。先生を目指していたら、そこら辺も詳しくなっていたかもしれないけどね。
「確かに、最上位スキルと通常のスキルでは、恩恵が変わってくるからのう。そのまま戦闘訓練の方が都合が良いのか。それに圧倒的強者との戦闘は、戦闘能力が飛躍的に上がるのう」
「はい。というわけで、早速やっていきましょうか」
私は、立て掛けられていた木刀を手に取り、感触を確かめる。思いっきりじゃなければ、壊れる事はないかな。
「結構人数がいますし、パーティー戦の練習でもしてみますか。四人一組になってください」
「えっ、でも、アイリスさんは、一人なんじゃ……」
生徒の女の子が、怖ず怖ずとそう言った。
「大丈夫だと思います。予め言っておきますが、私は体術も使いますし、剣のスキルは【剣姫】です。あまり、嘗めてかかると痛い目に遭いますよ」
私がそう言うと、生徒達は少したじろいだ。こういう風に言わないと、遠慮しそうだったし。手加減抜きでやって貰わないと意味が無いからね。
そして、いくつかの組に別れて、戦闘訓練を行った。結局、私に攻撃を当てる事が出来た組は、一組もいなかった。私の目の前で、生徒達は横になって息も絶え絶えになっている。攻撃を与える事が出来ず、ずっと私の攻撃を受けていたから仕方ないね。
「これだけの人数がいて、アイリス一人も倒せんのか。情けないのう」
「もう少し手加減した方が良かったですかね」
「それは、そうかもしれんのう。というよりも、学生時代よりもアイリスが成長したのが、一番の要因だろう」
確かに、ギルド職員になってから色々と経験しすぎた気がする。ジェノサイドベアから始まって、ゴブリンキング、ボスサハギン、トレント・サハギンと強敵と戦ってきた。その経験が、私を凄い速度で成長させたんだ。
「この調子で、午後も頼むぞ」
「はい、分かりました」
私は、午後の授業も問題なくこなしていった。結果、私に攻撃を当てる事ができた生徒は、一人もいなかった。
「まさか、宝級武器を持っているとはな。本当の実力を隠していたわけか」
「いや、これ手に入れたの最近ですし、そもそも、学生の武器持ち込みは禁止でしょう? それに、スキルは学校に届け出を出しているので、隠すも何もないと思いますけど」
私がそう言うと、ラグナル先生はまた青筋を増やした。ラグナル先生は、拳を硬く握ると、私目掛けて直線的な攻撃をしてくる。まっすぐ振り下ろされる拳を、石突きを使って弾き、そのままの勢いで天燐を回転させ、穂でラグナル先生の身体を薙ぎ払おうとする。そこは、腐っても教師なので、身体を仰け反らせることで避けていた。
私は、そこで攻撃をやめず、天燐を振り回し穂と石突きを使って連続攻撃をする。防御を崩したところで、身体を中心にして、天燐を大きく回転させる。すると、ラグナル先生は大きく距離を取るように下がった。その距離を埋めるように、天燐を勢いよく突き出す。天燐の穂がラグナル先生の頬を浅く斬った。
「貴様ぁ~~!!!」
ラグナル先生は、怒りに任せて拳を振り下ろしてくる。私は、後ろにバックステップを踏むことで避ける。私に当たらず、地面に打込まれた拳は、地面に大きな亀裂が入れていった。その威力が内包された一撃を何度も振ってくる。それらを、槍の柄と石突きで捌いていく。トレント・サハギンの槍に比べたら、遅すぎる攻撃だ。簡単に捌ける。
「ふん! ふん! ふん!」
何度も何度も拳を振り下ろしてくる。駆け引きも何も無い。この先生は、私が学校に通っていた頃から何も変わっていない。自分がずっと攻撃をしていれば、向こうからの攻撃はないとでも考えているんだと思う。考えが甘すぎる。
ラグナル先生の攻撃を捌きながら、後ろに下がっていって、ある場所まで引っ張り出す。ラグナル先生は、私が攻撃しないのを見て、口角を上げている。私が手も脚も出せないと思っているらしい。そのせいで、周りが見えていないみたい。
私は、ラグナル先生の攻撃と攻撃の合間に、地面にあるものを蹴り上げる。それは、足元にある花壇を囲っていたレンガの一つだ。いきなり蹴り上げたので、ラグナル先生も反応しきれず、顎下から直撃する。
「……!!」
仰け反った顎を、石突きで薙ぐ。顎の先端を強打したので、ラグナル先生は、一時的に行動不能になる。動けなくなったラグナル先生の鳩尾に拳を思いっきり打ち込む。
「うぐっ!」
剛力も含んだ一撃は、ラグナル先生に大きなダメージを与えた。そして、打ち込まれた衝撃で後ろに下がり、身体を前傾させているラグナル先生の顔面を、石突きで強打する。なるべく穂は使わない。殺してしまう可能性が高くなるからだ。なんで戦っているのか、よく分からないけど、殺すのは違うと思う。というか、極力人殺しはしたくない。
ラグナル先生は、鼻から血を流して仰け反った。その目はうつろになっている。最後の一撃として、天燐で顎を薙ぎ払おうとすると、間に割り込んできた人に止められた。最後の一撃を入れられなかったけど、ラグナル先生は、その場で倒れた。
「全く、何をしておる」
割り込んできたのは、老年に差し掛かる白髪の男性だった。
「校長先生……」
私の天燐の一撃を受け止めたのは、この学校の校長先生だった。
「はぁ……アイリス。苛ついたとしても、教師をボロボロになるまで叩きのめすのはどうかと思うぞ。こやつもこやつだがな。何があったかは、カーラから聞いておる。主を処罰するつもりはない。安心せい」
「あっ、はい」
こっちが質問する前に、全部答えられてしまった。心でも読めるんだろうか。
「だが、主には、やって貰わなければならないことがある」
「えっと、なんでしょうか?」
さすがに、こんなことをやらかしてしまったので、余程の事じゃなければやらないといけない気がする。悪い事じゃないと良いんだけど。
「こやつの受け持っていた授業の教師を臨時でしておくれ」
「あっ、なるほど……分かりました」
こればかりは、断ることは出来ない。授業を受け持つはずのラグナル先生は、私の攻撃で気絶してしまっている。これから行う授業に間に合うはずがなかった。
「授業の場所は、いつもの運動場ですよね?」
「うむ。午後の授業も頼むぞ」
「分かりました」
とても面倒くさいことになってしまった。まぁ、こっちも悪いから文句は言えない。授業をするために私は、運動場へと移動する。ただ、少しだけ気になる事があった。
「あの……何故付いてくるんですか?」
そう、何故か一緒に校長先生が付いてきたのだ。
「主は、こういう授業で手を抜いて追ったからのう。サボらないかを見張る必要があるだろう?」
「さすがに、そんな事しませんよ。多分……」
戦闘訓練をしたくなかったので、軽く流していた事は事実だ。でも、教師側に立って、授業をする以上真面目にやるしかない。だから、手を抜くなんて事はしないと思う。
「ほらのう」
「そんなに有名でしたか?」
「まぁ、教師の間ではのう。まぁ。今は、ちゃんとしているようだがのう」
「ギルドの戦闘職員になっていますからね」
そんな事を話している内に、学校の運動場に着いた。まだ、授業の開始時刻ではないので、集まっている生徒はまばらだ。だけど、私と校長先生が来た事で、ざわざわとしていた。知らない人と校長先生が一緒に来ればそうなるのも当然かな。
生徒達が全員集まると、校長先生が話し始める。
「今日の授業だが、ラグナルが倒れたため、急遽卒業生のアイリスがやってくれることになった。アイリス、自己紹介を」
「はい。初めまして。去年、卒業したアイリス・ミリアーゼです。今は、冒険者ギルドの職員をしています」
私がそう言うと、生徒の女の子が手を上げた。
「何でしょうか?」
「アイリスさんは、強いんですか?」
答えづらい質問が来た。強いかどうかで言えば、多分強いに入ると思うけど。
「強い。恐らく、ここの教師も太刀打ち出来るのは、ごく僅かだろう。実際、ラグナルが倒れたと言ったが、倒したのはアイリスだ」
校長先生がとんでもないことを口走った。普通は、内緒の方向なんじゃ。校長先生のこの言葉は、生徒達には効果覿面だった。一瞬で、皆が直立不動になる。
「いや、そこまで畏まらないで良いですよ。えっと、今日は戦闘の授業をするんですけど、今まで、何をしていたか教えて貰っても良いですか?」
「え、えっと、ひたすら戦闘訓練をしていました」
「それもそうか……じゃあ、同じように戦闘訓練をしましょうか」
「ふむ。スキルの運用法とかではないのか?」
校長先生がそう言う。
「はい。私のスキルと他の方のスキルは違いますから」
ラグナル先生が教えてくれないことを教えるべきかもしれないけど、私はそこまでスキルに詳しいわけじゃ無い。先生を目指していたら、そこら辺も詳しくなっていたかもしれないけどね。
「確かに、最上位スキルと通常のスキルでは、恩恵が変わってくるからのう。そのまま戦闘訓練の方が都合が良いのか。それに圧倒的強者との戦闘は、戦闘能力が飛躍的に上がるのう」
「はい。というわけで、早速やっていきましょうか」
私は、立て掛けられていた木刀を手に取り、感触を確かめる。思いっきりじゃなければ、壊れる事はないかな。
「結構人数がいますし、パーティー戦の練習でもしてみますか。四人一組になってください」
「えっ、でも、アイリスさんは、一人なんじゃ……」
生徒の女の子が、怖ず怖ずとそう言った。
「大丈夫だと思います。予め言っておきますが、私は体術も使いますし、剣のスキルは【剣姫】です。あまり、嘗めてかかると痛い目に遭いますよ」
私がそう言うと、生徒達は少したじろいだ。こういう風に言わないと、遠慮しそうだったし。手加減抜きでやって貰わないと意味が無いからね。
そして、いくつかの組に別れて、戦闘訓練を行った。結局、私に攻撃を当てる事が出来た組は、一組もいなかった。私の目の前で、生徒達は横になって息も絶え絶えになっている。攻撃を与える事が出来ず、ずっと私の攻撃を受けていたから仕方ないね。
「これだけの人数がいて、アイリス一人も倒せんのか。情けないのう」
「もう少し手加減した方が良かったですかね」
「それは、そうかもしれんのう。というよりも、学生時代よりもアイリスが成長したのが、一番の要因だろう」
確かに、ギルド職員になってから色々と経験しすぎた気がする。ジェノサイドベアから始まって、ゴブリンキング、ボスサハギン、トレント・サハギンと強敵と戦ってきた。その経験が、私を凄い速度で成長させたんだ。
「この調子で、午後も頼むぞ」
「はい、分かりました」
私は、午後の授業も問題なくこなしていった。結果、私に攻撃を当てる事ができた生徒は、一人もいなかった。
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