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第二章 ダンジョン調査
地上へ帰って報告
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二日後。私の消耗も完全に回復したので、ダンジョンから撤収することになった。
あの後、起きてきたクロウさんに、ものすごく謝られてしまった。こっちの不注意だったんだけど、クロウさんには譲れない物があるらしいので、謝罪を受け入れることにした。ライネルさんやドルトルさんも申し訳なさそうにしていた。本当にいい人達ばかりだ。
それと、ボス部屋で手に入れた指輪の力も判明した。この指輪は、私の使う技を強化する効果があるみたい。特殊個体との戦闘では、集中しすぎて分からなかったけど、改めて考えてみれば、今までの技の威力とあの戦闘での技の威力が変わっている。そして、技の発動中に、指輪も発光していた気がするから、確かなはず。
起きてから手に入れた槍を振り回してみたけど、昔から使っていたみたいに手に馴染んでいた。技も問題なく使える。槍を振り回していたら、キティさん達が唖然として見ていた。実際に見るまで、槍を使えるかどうか半信半疑だったのかもしれない。
全員の準備が終わり、出発の時間になった。
「よし、準備は良いな? 地上に戻るぞ。今いるのは十二層だが、地図が出来上がっているから、一日で戻れるだろう」
私達がいるのは、十二層。私が、最初に落ちてきたと思った階層だ。実際には、これよりも下の階層に落ちていたみたい。それは、この階層に魔物の灰が落ちていなかったことからわかった。そして、最下層がどのくらいなのかは判明していない。というのも、私が特殊個体との戦闘している時、天井などを壊して移動をしていた結果、どのくらい登っていったのか覚えていないのだ。さらに、私がメモした地図は、ポーチと一緒に落ちてしまいなくなってしまった。
道中の戦闘は、当初の予定通り遠距離から仕留めていった。時折、多くの群れと遭遇すると、私も戦闘に入る事になった。その時に感じた事だけど、前よりも自分自身が強くなっている気がした。あの特殊個体との戦闘が、良い経験になったんだと思う。
そして、本当に一日で地上まで上がってきた。これで地図があると、こんなに早く移動出来るということが分かった。私達がやっていた仕事も、冒険者にとってはかなり重要なものだったということを改めて認識した。地獄のような作業だった地図更新にやる気が少し湧いてきた。
ダンジョンの外に出ると、日が高く昇っていた。大体昼くらいかな。そのままの足取りで、ギルドへと向かう。今回の調査の報告をするためだ。全員でギルドマスターの部屋に押しかけるわけにもいかないので、私とキティさん、ライネルさんで向かう事になった。リリアさんに帰ってきた事を伝えようと思っていたんだけど、今日は裏での仕事みたいで、受付にはいなかった。
(リリアさんと再会するのは、家でになるかな)
そんな事を思いながら歩いていくと、カルメアさんに出会った。
「あら、お帰りなさい。意外と長く掛かったわね。それに、何だかボロボロね」
「色々とありまして。ガルシアさんに話したら、カルメアさんにも報告しますね」
「分かったわ。私は下の事務室にいるから」
「はい」
カルメアさんと約束してから、ギルドマスターの部屋に向かう。部屋の前でノックすると、すぐに入ってくれと言われた。
「失礼します」
「ん? アイリス達だったか。無事に……無事なのか?」
ガルシアさんが、私の服が少しボロボロになっているのを見て、言葉に詰まっていた。比較的安全なダンジョンの初期調査なのに、ボロボロになっているから仕方ない。
「色々とあったので。そこら辺も含めて、報告しますね」
私は、ダンジョンに入ってからあった事を事細かに説明した。最初は順調に進んでいたということ。その後、私一人が落とし穴に引っかかったこと。その間に、特殊個体に遭遇したこと。また落とし穴に引っかかって、ボス部屋に落ちたこと。ボスを倒して、上層に上ろうとして、再び特殊個体と遭遇したこと。そのまま戦闘に突入して、戦ったこと。
これらを伝えると、ガルシアさんは片手で顔を覆ってため息をついた。
「はぁ……他には、何も無かったのか?」
「戦闘中に発作が起こったくらいですかね。後、宝級武器とボス部屋の宝箱から指輪が出てきました」
私は、右腕に付いているブレスレットと指輪を見せる。すると、ガルシアさんの目が思いっきり開いた。
「発作だと!? それも戦闘中に!? 大丈夫だったのか!?」
てっきり、指輪と宝級武器に驚いたんだと思っていたら、発作の方だった。
「結構危ない場面もありましたけど、この通り大丈夫でしたよ」
「アイリスの言う大丈夫だったは、基本ギリギリなことが多いからな。まぁ、生きて帰ってくれて良かった。話を聞く限りだと、敵はサハギンだけみたいだな」
「私が落ちた下層には、サハギンの上位種がいました」
「グレーター・サハギンだな。サハギン系だけのダンジョンということに変わりはないみたいだな。地図の方も、これを清書する形で大丈夫だろう。目下一番の問題は、アイリスが遭遇した特殊個体だな。この本の中に、その個体はいるか?」
ガルシアさんは、本棚の中にあった分厚い本を私に渡した。その中は、魔物の情報が沢山載っていた。魔物図鑑みたいなものだ。
「えっと……」
ガルシアさんが、開けてくれたサハギンのページをじっくりと見ていく。
「えっと、この中にはいません。あのサハギンは、鎧を着ていて変わった槍を持っていましたから」
ガルシアさんが見せてくれたサハギンは、どれも鎧を着ていない。つまり、この図鑑の中に私が出会ったサハギンはいない。
「じゃあ、完全に新種ということだな。何か特徴はあるか?」
「えっと、槍に水を纏わせていました。それに槍捌きが、通常のサハギンやボスサハギンと桁違いでしたね。後は、かなりの戦闘狂です」
特殊固体の特徴はこれくらいのはず。全て伝え終わると、ガルシアさんが少し考え込む。
「そうか。なら、その特殊固体は、トレント・サハギンと名付けるか。トレント・サハギンが、あのダンジョンで再度出現するかどうかが、あのダンジョンの難易度に影響してきそうだな。これは、今後の冒険者の報告で決めよう。取りあえずの難易度は、中級者向けにしておくか」
あのダンジョンは、中級者向けのダンジョンということになるみたい。初心者だと、あの特殊固体がいたときに確実に死ぬことになるしね。
「追記事項として、若干難易度が高いかもしれないと注意書きも書いておく事にする。他の色々は、こっちで処理しておく。キティは、予定通り二日の休みだ。アイリスは、四日の休みにする。ライネルは、これを下の報告受付に持っていってくれ。いつもよりも割り増しにしておく」
「分かった」
用事を終えたライネルさんは、さっさと部屋を出て行ってしまった。私は、ガルシアさんに訊きたいことがあるので残る。私が残るので、キティさんも一緒に残った。
「あの……私は何で四日の休みなんですか? 一応、ダンジョン内で消耗自体は回復しましたよ?」
私の訊きたかった事は、私の休暇期間についてだ。私とキティさんで期間が違ったので、どういうことなのかと思ったのだ。
「ダンジョン内での回復と、外での回復を同等に扱うな。お前が思っている以上に身体は疲れてるはずだ。二日で回復すると思うが、残りの二日は精神的な回復をしてもらうためだ。キティにも、すぐに調査を頼むことはないから、二人で、リフレッシュしてくるといい」
「それなら……分かりました」
精神的な回復を旨とする意味なら納得かな。ちゃんとリフレッシュできれば良いんだけどね。
「ん。報酬は?」
「ああ、今回の調査は少し大変だったみたいだからな。上乗せしたいところなんだが、こっちも財政難になる可能性が出てきてな。申し訳ないんだが、その分の報酬は、少しだけ待って貰うことになる」
「何かあったんですか?」
私達が調査に行っている間に、何かがあったみたい。財政難になるほどの何かって何なんだろうか。
「実はスタンピードの費用が、ギルド持ちになってしまってな。出費が大きくなりすぎてしまったんだ。依頼の仲介料などで、ぼちぼち回収はしているんだが、すぐに多額を出すのは無理になってしまった」
「スタンピードの費用って、普通は領主持ちですよね?」
「ああ。だが、向こうがスタンピードの対処に参加していない以上、出すつもりはないと言われてしまった。ただの嫌がらせなのかもしれないがな」
「そういえば、領主と仲が悪いんでしたっけ?」
「ああ、折り合いが悪いな。単純に向こうがギルドを気に入らないだけなんだと思うがな」
ここの領主は、領民からもあまり好かれていない。何をするにも自分中心なので、領民の事を考えた政策が取れられる事は少ない。いや、ほぼ皆無といえる。他の領主は、基本的にそんな事はないので、ここの領主がとりわけおかしいだけだ。
「まぁ、すぐにどうこうはならないが、そこだけ了承してくれ。それと、アイリスに、近々客が来るかもしれない」
「私にですか?」
「ああ、アイリスも知っている奴だと思うぞ。領軍に所属しているアミレアだ」
「ああ、授業で学校に来た方ですね。でも、私に何か用があるんですか?」
「話を聞きたいと言っていたが、まぁ、勧誘も含んでいるかもな」
ちょっと面倒くさいけど、尋ねられたら対応せざる終えない。まぁ、勧誘自体は、即断るからあまり気にしなくてもいいと思うけど。
「じゃあ、今日は、もう家に戻って良いぞ。初めての調査でよく頑張ってくれた。ゆっくり休んでくれ」
「はい。失礼します」
「ん。じゃ」
報告を終えた私達は、ギルドマスターの部屋を出て行った。
あの後、起きてきたクロウさんに、ものすごく謝られてしまった。こっちの不注意だったんだけど、クロウさんには譲れない物があるらしいので、謝罪を受け入れることにした。ライネルさんやドルトルさんも申し訳なさそうにしていた。本当にいい人達ばかりだ。
それと、ボス部屋で手に入れた指輪の力も判明した。この指輪は、私の使う技を強化する効果があるみたい。特殊個体との戦闘では、集中しすぎて分からなかったけど、改めて考えてみれば、今までの技の威力とあの戦闘での技の威力が変わっている。そして、技の発動中に、指輪も発光していた気がするから、確かなはず。
起きてから手に入れた槍を振り回してみたけど、昔から使っていたみたいに手に馴染んでいた。技も問題なく使える。槍を振り回していたら、キティさん達が唖然として見ていた。実際に見るまで、槍を使えるかどうか半信半疑だったのかもしれない。
全員の準備が終わり、出発の時間になった。
「よし、準備は良いな? 地上に戻るぞ。今いるのは十二層だが、地図が出来上がっているから、一日で戻れるだろう」
私達がいるのは、十二層。私が、最初に落ちてきたと思った階層だ。実際には、これよりも下の階層に落ちていたみたい。それは、この階層に魔物の灰が落ちていなかったことからわかった。そして、最下層がどのくらいなのかは判明していない。というのも、私が特殊個体との戦闘している時、天井などを壊して移動をしていた結果、どのくらい登っていったのか覚えていないのだ。さらに、私がメモした地図は、ポーチと一緒に落ちてしまいなくなってしまった。
道中の戦闘は、当初の予定通り遠距離から仕留めていった。時折、多くの群れと遭遇すると、私も戦闘に入る事になった。その時に感じた事だけど、前よりも自分自身が強くなっている気がした。あの特殊個体との戦闘が、良い経験になったんだと思う。
そして、本当に一日で地上まで上がってきた。これで地図があると、こんなに早く移動出来るということが分かった。私達がやっていた仕事も、冒険者にとってはかなり重要なものだったということを改めて認識した。地獄のような作業だった地図更新にやる気が少し湧いてきた。
ダンジョンの外に出ると、日が高く昇っていた。大体昼くらいかな。そのままの足取りで、ギルドへと向かう。今回の調査の報告をするためだ。全員でギルドマスターの部屋に押しかけるわけにもいかないので、私とキティさん、ライネルさんで向かう事になった。リリアさんに帰ってきた事を伝えようと思っていたんだけど、今日は裏での仕事みたいで、受付にはいなかった。
(リリアさんと再会するのは、家でになるかな)
そんな事を思いながら歩いていくと、カルメアさんに出会った。
「あら、お帰りなさい。意外と長く掛かったわね。それに、何だかボロボロね」
「色々とありまして。ガルシアさんに話したら、カルメアさんにも報告しますね」
「分かったわ。私は下の事務室にいるから」
「はい」
カルメアさんと約束してから、ギルドマスターの部屋に向かう。部屋の前でノックすると、すぐに入ってくれと言われた。
「失礼します」
「ん? アイリス達だったか。無事に……無事なのか?」
ガルシアさんが、私の服が少しボロボロになっているのを見て、言葉に詰まっていた。比較的安全なダンジョンの初期調査なのに、ボロボロになっているから仕方ない。
「色々とあったので。そこら辺も含めて、報告しますね」
私は、ダンジョンに入ってからあった事を事細かに説明した。最初は順調に進んでいたということ。その後、私一人が落とし穴に引っかかったこと。その間に、特殊個体に遭遇したこと。また落とし穴に引っかかって、ボス部屋に落ちたこと。ボスを倒して、上層に上ろうとして、再び特殊個体と遭遇したこと。そのまま戦闘に突入して、戦ったこと。
これらを伝えると、ガルシアさんは片手で顔を覆ってため息をついた。
「はぁ……他には、何も無かったのか?」
「戦闘中に発作が起こったくらいですかね。後、宝級武器とボス部屋の宝箱から指輪が出てきました」
私は、右腕に付いているブレスレットと指輪を見せる。すると、ガルシアさんの目が思いっきり開いた。
「発作だと!? それも戦闘中に!? 大丈夫だったのか!?」
てっきり、指輪と宝級武器に驚いたんだと思っていたら、発作の方だった。
「結構危ない場面もありましたけど、この通り大丈夫でしたよ」
「アイリスの言う大丈夫だったは、基本ギリギリなことが多いからな。まぁ、生きて帰ってくれて良かった。話を聞く限りだと、敵はサハギンだけみたいだな」
「私が落ちた下層には、サハギンの上位種がいました」
「グレーター・サハギンだな。サハギン系だけのダンジョンということに変わりはないみたいだな。地図の方も、これを清書する形で大丈夫だろう。目下一番の問題は、アイリスが遭遇した特殊個体だな。この本の中に、その個体はいるか?」
ガルシアさんは、本棚の中にあった分厚い本を私に渡した。その中は、魔物の情報が沢山載っていた。魔物図鑑みたいなものだ。
「えっと……」
ガルシアさんが、開けてくれたサハギンのページをじっくりと見ていく。
「えっと、この中にはいません。あのサハギンは、鎧を着ていて変わった槍を持っていましたから」
ガルシアさんが見せてくれたサハギンは、どれも鎧を着ていない。つまり、この図鑑の中に私が出会ったサハギンはいない。
「じゃあ、完全に新種ということだな。何か特徴はあるか?」
「えっと、槍に水を纏わせていました。それに槍捌きが、通常のサハギンやボスサハギンと桁違いでしたね。後は、かなりの戦闘狂です」
特殊固体の特徴はこれくらいのはず。全て伝え終わると、ガルシアさんが少し考え込む。
「そうか。なら、その特殊固体は、トレント・サハギンと名付けるか。トレント・サハギンが、あのダンジョンで再度出現するかどうかが、あのダンジョンの難易度に影響してきそうだな。これは、今後の冒険者の報告で決めよう。取りあえずの難易度は、中級者向けにしておくか」
あのダンジョンは、中級者向けのダンジョンということになるみたい。初心者だと、あの特殊固体がいたときに確実に死ぬことになるしね。
「追記事項として、若干難易度が高いかもしれないと注意書きも書いておく事にする。他の色々は、こっちで処理しておく。キティは、予定通り二日の休みだ。アイリスは、四日の休みにする。ライネルは、これを下の報告受付に持っていってくれ。いつもよりも割り増しにしておく」
「分かった」
用事を終えたライネルさんは、さっさと部屋を出て行ってしまった。私は、ガルシアさんに訊きたいことがあるので残る。私が残るので、キティさんも一緒に残った。
「あの……私は何で四日の休みなんですか? 一応、ダンジョン内で消耗自体は回復しましたよ?」
私の訊きたかった事は、私の休暇期間についてだ。私とキティさんで期間が違ったので、どういうことなのかと思ったのだ。
「ダンジョン内での回復と、外での回復を同等に扱うな。お前が思っている以上に身体は疲れてるはずだ。二日で回復すると思うが、残りの二日は精神的な回復をしてもらうためだ。キティにも、すぐに調査を頼むことはないから、二人で、リフレッシュしてくるといい」
「それなら……分かりました」
精神的な回復を旨とする意味なら納得かな。ちゃんとリフレッシュできれば良いんだけどね。
「ん。報酬は?」
「ああ、今回の調査は少し大変だったみたいだからな。上乗せしたいところなんだが、こっちも財政難になる可能性が出てきてな。申し訳ないんだが、その分の報酬は、少しだけ待って貰うことになる」
「何かあったんですか?」
私達が調査に行っている間に、何かがあったみたい。財政難になるほどの何かって何なんだろうか。
「実はスタンピードの費用が、ギルド持ちになってしまってな。出費が大きくなりすぎてしまったんだ。依頼の仲介料などで、ぼちぼち回収はしているんだが、すぐに多額を出すのは無理になってしまった」
「スタンピードの費用って、普通は領主持ちですよね?」
「ああ。だが、向こうがスタンピードの対処に参加していない以上、出すつもりはないと言われてしまった。ただの嫌がらせなのかもしれないがな」
「そういえば、領主と仲が悪いんでしたっけ?」
「ああ、折り合いが悪いな。単純に向こうがギルドを気に入らないだけなんだと思うがな」
ここの領主は、領民からもあまり好かれていない。何をするにも自分中心なので、領民の事を考えた政策が取れられる事は少ない。いや、ほぼ皆無といえる。他の領主は、基本的にそんな事はないので、ここの領主がとりわけおかしいだけだ。
「まぁ、すぐにどうこうはならないが、そこだけ了承してくれ。それと、アイリスに、近々客が来るかもしれない」
「私にですか?」
「ああ、アイリスも知っている奴だと思うぞ。領軍に所属しているアミレアだ」
「ああ、授業で学校に来た方ですね。でも、私に何か用があるんですか?」
「話を聞きたいと言っていたが、まぁ、勧誘も含んでいるかもな」
ちょっと面倒くさいけど、尋ねられたら対応せざる終えない。まぁ、勧誘自体は、即断るからあまり気にしなくてもいいと思うけど。
「じゃあ、今日は、もう家に戻って良いぞ。初めての調査でよく頑張ってくれた。ゆっくり休んでくれ」
「はい。失礼します」
「ん。じゃ」
報告を終えた私達は、ギルドマスターの部屋を出て行った。
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