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第一章 ギルド職員になった
周辺調査
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私とキティさんは、街の外に繋がる門までやって来た。
「じゃあ、外に出る」
「はい!」
キティさんの後に続いて、街の外に踏み出した。
「私達が担当するのは、街の西部。そこで、魔物の目撃情報が増えてるらしい。その種類、規模の調査をする。今日、明日で終わらせるつもり。でも、規模とかによれば、前後する」
「分かりました」
「ん」
私が理解をした事を確認して、キティさんが頷く。
「キティさんの武器は、弓なんですね」
「ん。魔力弓。魔力を矢にして戦うの」
「へぇ~、そういうものもあるんですね。そういえば、キティさんの事、今日初めて見ました。普段はどこの部署にいらっしゃるんですか?」
一ヶ月間ギルドで働いて、色々な人と知り合いになっているけど、キティさんの事は初めて見た。少なくとも、私がいる複写や受付などではないはず。
「私は、調査専門。普段は、ギルド内で働いてない」
「でも、スルーニアには、住んでいるんですよね?」
「ん。端っこの方のぼろ屋に住んでる。この見た目だから、あまり外には出てない」
「あっ……」
猫人族などの獣人は、人族からあまり好かれてはいない。それは、人族と獣人族の戦争が原因だ。戦争自体は、かなり昔で覚えている人なんてほぼいないのに、引きずっている人が多い。獣人族との国境付近である東側では、受け入れられ始めているけど、西側であるスルーニアでは、獣人差別は、少しだけど、まだある。
「アイリスは、最初から蔑視しなかったから、好き」
「私もキティさんの事好きですよ」
私がそう言うと、キティさんの耳がピクピクと動いて尻尾が嬉しげに揺れる。可愛い……
「そういえば、キティさんっておいくつなんですか?」
キティさんの年齢が気になって訊いてみた。
「えっと……十八くらいだったと思う」
「思う?」
「親に捨てられたから、自分がいくつなのかはっきりしない。親代わりが言うことを信じるなら、十八」
「じゃあ、二歳差ですね」
「ん」
二歳差。でも、身長は私の方が少し上だった。だから、キティさんの耳が動いているのもよく分かる。
「そろそろ、調査地近く。油断しないように」
「はい」
キティさんと話している内に、調査担当の場所に着いた。今日、調査するのは、草原だった。
「そこまで、魔物はいない。報告の間違い?」
「西側草原の魔物討伐なら、つい最近、冒険者用の依頼が出されてましたよ」
この間、複写したから間違いない。でも、魔物がいなくなるまでの依頼だったかな?
「なるほど」
「調査は、草原を見て歩いたらいいんですか?」
「そうだった。調査の方法も教えないとだった」
キティさんは、忘れてたとばかりに少しだけ目を見開く。
「調査は、ただ歩けばいいわけじゃない。魔物の姿、痕跡、そういったものを探す。大抵は、足跡や糞、巣から、情報を得る」
「なるほど、そうなんですね」
「普通の動物との違いは分かる?」
「魔物は、『足跡や糞にも魔力が高濃度で残っている』です」
「ん。正解。それと、時間が経てば経つ程、魔力の濃度が下がるから、そこも注目して」
「はい」
キティさんは、小さく微笑みながらそう言った。
「じゃあ、地面を注視することが大切なんですね?」
「そうとも限らない。草原では、基本的にないけど、木の上に痕跡を残す魔物もいる。場所によっては、上にも気を付ける」
「分かりました」
「じゃあ、行こう。痕跡を見つけたら、私を呼んで」
「はい」
私とキティさんは並んで歩き出す。基本的には地面を見ながら、周りも警戒する。初めてだし、うまく出来るか分からないけど、頑張らなきゃ。
数分歩いていくと、私よりも先にキティさんが痕跡を見つけた。
「アイリス、こっち」
「はい」
キティさんの傍に寄る。キティさんの指さす先は、地面が少し抉れていた。
「この足跡。多分、狼の魔物。何個もあるから、群れで移動してる。向きはあっち、街とは反対」
「すごい。足跡だけで、そんなに情報を得られるものなんですね」
「これくらいは普通。アイリスも慣れれば、すぐに分かるようになる。この足跡、魔力の濃度がまだ濃い。向こうの方に、まだいる。魔物の特定のために、姿を確かめる。戦闘になる可能性もあるから、準備しておいて」
「はい。分かりました」
私は、腰に差している雪白の感触を確かめる。魔物と戦うのは、学校の実習でもなかったので、少し緊張している。
「私が、援護をするから大丈夫。アイリスに、指一本触らせない」
「ありがとうございます」
「ん。じゃあ、行こう」
本当なら、前衛を務める私が、先に歩いて行かないといけないんだけど、今回は、後衛であるはずのキティさんが先に進んで行く。私は、その後ろをしっかりと付いていく。草原をしばらく進むと、銀色の狼の魔物が群れで寝転がっていた。
「数は、七匹。シルバーウルフなら、いつもいる。取りあえず、報告事項に書いておこう」
キティさんは、手持ちの手帳にメモをしていく。
「討伐はしないんですか?」
「私達の仕事は、情報を集めること。討伐は仕事じゃない。相手から来ない限り、情報集めに徹する」
「なるほど。じゃあ、今のこの状況は、討伐することになりますよね?」
私は、首を上げて、こっちを睨んでいるシルバーウルフを見る。キティさんは、それを見て、
「ん」
こくりと頷いた。それと同時に、魔力弓を取り出す。私も雪白を抜き放つ。そして、初めての魔物との戦闘が始まる。
「じゃあ、外に出る」
「はい!」
キティさんの後に続いて、街の外に踏み出した。
「私達が担当するのは、街の西部。そこで、魔物の目撃情報が増えてるらしい。その種類、規模の調査をする。今日、明日で終わらせるつもり。でも、規模とかによれば、前後する」
「分かりました」
「ん」
私が理解をした事を確認して、キティさんが頷く。
「キティさんの武器は、弓なんですね」
「ん。魔力弓。魔力を矢にして戦うの」
「へぇ~、そういうものもあるんですね。そういえば、キティさんの事、今日初めて見ました。普段はどこの部署にいらっしゃるんですか?」
一ヶ月間ギルドで働いて、色々な人と知り合いになっているけど、キティさんの事は初めて見た。少なくとも、私がいる複写や受付などではないはず。
「私は、調査専門。普段は、ギルド内で働いてない」
「でも、スルーニアには、住んでいるんですよね?」
「ん。端っこの方のぼろ屋に住んでる。この見た目だから、あまり外には出てない」
「あっ……」
猫人族などの獣人は、人族からあまり好かれてはいない。それは、人族と獣人族の戦争が原因だ。戦争自体は、かなり昔で覚えている人なんてほぼいないのに、引きずっている人が多い。獣人族との国境付近である東側では、受け入れられ始めているけど、西側であるスルーニアでは、獣人差別は、少しだけど、まだある。
「アイリスは、最初から蔑視しなかったから、好き」
「私もキティさんの事好きですよ」
私がそう言うと、キティさんの耳がピクピクと動いて尻尾が嬉しげに揺れる。可愛い……
「そういえば、キティさんっておいくつなんですか?」
キティさんの年齢が気になって訊いてみた。
「えっと……十八くらいだったと思う」
「思う?」
「親に捨てられたから、自分がいくつなのかはっきりしない。親代わりが言うことを信じるなら、十八」
「じゃあ、二歳差ですね」
「ん」
二歳差。でも、身長は私の方が少し上だった。だから、キティさんの耳が動いているのもよく分かる。
「そろそろ、調査地近く。油断しないように」
「はい」
キティさんと話している内に、調査担当の場所に着いた。今日、調査するのは、草原だった。
「そこまで、魔物はいない。報告の間違い?」
「西側草原の魔物討伐なら、つい最近、冒険者用の依頼が出されてましたよ」
この間、複写したから間違いない。でも、魔物がいなくなるまでの依頼だったかな?
「なるほど」
「調査は、草原を見て歩いたらいいんですか?」
「そうだった。調査の方法も教えないとだった」
キティさんは、忘れてたとばかりに少しだけ目を見開く。
「調査は、ただ歩けばいいわけじゃない。魔物の姿、痕跡、そういったものを探す。大抵は、足跡や糞、巣から、情報を得る」
「なるほど、そうなんですね」
「普通の動物との違いは分かる?」
「魔物は、『足跡や糞にも魔力が高濃度で残っている』です」
「ん。正解。それと、時間が経てば経つ程、魔力の濃度が下がるから、そこも注目して」
「はい」
キティさんは、小さく微笑みながらそう言った。
「じゃあ、地面を注視することが大切なんですね?」
「そうとも限らない。草原では、基本的にないけど、木の上に痕跡を残す魔物もいる。場所によっては、上にも気を付ける」
「分かりました」
「じゃあ、行こう。痕跡を見つけたら、私を呼んで」
「はい」
私とキティさんは並んで歩き出す。基本的には地面を見ながら、周りも警戒する。初めてだし、うまく出来るか分からないけど、頑張らなきゃ。
数分歩いていくと、私よりも先にキティさんが痕跡を見つけた。
「アイリス、こっち」
「はい」
キティさんの傍に寄る。キティさんの指さす先は、地面が少し抉れていた。
「この足跡。多分、狼の魔物。何個もあるから、群れで移動してる。向きはあっち、街とは反対」
「すごい。足跡だけで、そんなに情報を得られるものなんですね」
「これくらいは普通。アイリスも慣れれば、すぐに分かるようになる。この足跡、魔力の濃度がまだ濃い。向こうの方に、まだいる。魔物の特定のために、姿を確かめる。戦闘になる可能性もあるから、準備しておいて」
「はい。分かりました」
私は、腰に差している雪白の感触を確かめる。魔物と戦うのは、学校の実習でもなかったので、少し緊張している。
「私が、援護をするから大丈夫。アイリスに、指一本触らせない」
「ありがとうございます」
「ん。じゃあ、行こう」
本当なら、前衛を務める私が、先に歩いて行かないといけないんだけど、今回は、後衛であるはずのキティさんが先に進んで行く。私は、その後ろをしっかりと付いていく。草原をしばらく進むと、銀色の狼の魔物が群れで寝転がっていた。
「数は、七匹。シルバーウルフなら、いつもいる。取りあえず、報告事項に書いておこう」
キティさんは、手持ちの手帳にメモをしていく。
「討伐はしないんですか?」
「私達の仕事は、情報を集めること。討伐は仕事じゃない。相手から来ない限り、情報集めに徹する」
「なるほど。じゃあ、今のこの状況は、討伐することになりますよね?」
私は、首を上げて、こっちを睨んでいるシルバーウルフを見る。キティさんは、それを見て、
「ん」
こくりと頷いた。それと同時に、魔力弓を取り出す。私も雪白を抜き放つ。そして、初めての魔物との戦闘が始まる。
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