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一周年の吸血少女
取り残し集め
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第三フェーズからは、大きな変化があった。それは、ボスモンスターが追加された事だ。追加されたモンスターは、ヘビーアームドドラゴン、桜花武者、ボスモンスターじゃないけど、氷炎竜王もいる。それぞれ一体だけなのが救いかな。
「全部吸いたいな……」
『吸えば良いじゃありんせんか。援護しんすえ』
話を聞いていた胡蝶さんがそう言ってくれる。確かに、今くらいの戦力だったら、少しくらい私が外れても大丈夫だよね。
「それじゃあ、行ってきます」
『いってらっしゃい』
胡蝶さんに見送られて、私はまずヘビーアームドドラゴンの元に向かう。ヘビーアームドドラゴンは、全身に付いた機銃で、私を攻撃してくる。【雷化】で雷になって、攻撃の隙間を通りヘビーアームドドラゴンの背後に付く。背後にも機銃はあるけど、それらが発射される前に、混合熱線を吐き出す。【天聖】だった頃よりも威力が上がっており、余波で機銃を破壊する事が出来た。そのまま背中に向かって【雷化】で突っ込み、神殺しを突き刺す。勢いでヘビーアームドドラゴンを地面に落とし、そのまま吸血を始める。そこに他のモンスター達が群がってきたので、属性攻撃で蹴散らそうかと思ったら、清ちゃんの蛇がやって来て、どんどんと丸呑みにしていた。
結構惨いなと思ったけど、自分も似たような事をしている途中だったので、若干複雑な気持ちになった。
清ちゃんの蛇の援護や胡蝶さんの蜘蛛達の援護もあって、そのままヘビーアームドドラゴンを吸血し終える。混合熱線と神殺しで大分HPを削っていたのもあるかな。このヘビーアームドドラゴンからは、【電磁加速砲】を手に入れた。
────────────────────
【電磁加速砲】:レールガンの扱いに補正が入る。
────────────────────
そこから、すぐに氷炎竜王の方に向かう。空の敵を倒しておいた方が、アカリ達のためになるからだ。既にスノウが戦っているので、そこに加勢する。同じ種族だけど、スノウの方が圧倒している。私のスキルで強化されているからだ。【雷化】で接近して、氷炎竜王の首に神殺しを突き刺す。
「スノウは、他のを倒して!」
『ガァ!!』
私の指示に即座に従って、周囲に群がってくるスチールレイブン達を倒し始める。その間に、氷炎竜王を血と影で縛り上げて吸血する。翼も縛ったため、氷炎竜王が地面に落ちていった。そして、地面に墜落する直前に血を吸いきる。手に入れたスキルは、【竜王咆哮】を手に入れた。【発狂】が進化したスキルみたいで、【発狂】のスキルが消えた。
────────────────────
【竜王咆哮】:咆哮を聞いた対象の動きを一時的に止める事が出来る。
────────────────────
自分も地面に激突する前に、【慣性制御】で止まり、【雷化】を使って桜花武者の元に向かう。桜花武者は、エアリーの攻撃を太刀で防いでいた。どうやってやっているのかはよく分からないけど、そっちに意識を割かれているというのなら、こっちも動きやすい。神殺しで膝を斬る。思ったよりもあっさりと膝から下を斬り落とす事が出来た。地面に転がる桜花武者の身体を縛り着けてから吸血する。桜花武者からは、刀系のスキルを手に入れたかったけど、手に入れたのは既に持っているスキルだった。やっぱり、隠れ里のスキルは、吸血で獲れないのかな。
取り敢えず、そう結論付けて、桜花武者は皆に任せる事にする。
第三フェーズも問題なく突破する事が出来た。第四フェーズは、第三フェーズのモンスターの数が増えて、雪武者、シャドウナイト、ダークナイトが追加された。そのくらいで崩れるような戦力ではないので、また氷炎竜王とヘビーアームドドラゴンからスキルを獲った。
────────────────────
【竜王核】:竜王の力を身体に宿す。控えでも効果を発揮する。
【反転熱線】:体内の光と闇の力を融合し、口から放出する。また、超高熱の熱線を放出する事も出来る。(【蒼天】特殊進化)
【鋼鉄爪】:自身の爪がより硬くなる。鉄爪の扱いに補正が入る。
────────────────────
まさかの【蒼天】が進化する事になった。正直、私の光と闇を融合させると、どうなるか分かったものじゃないので、この場では使わない。幸い、蒼天は普通に撃てるみたいなので、そっちを使用していく。
そうして第五フェーズに移行する。現れたモンスターは、これまでと大きく異なる。蒼天竜、湖畔の土水竜、荒れ地の岩風竜、鉱山の岩炎竜、火山の火炎竜、雪嶺の氷雷竜という竜の詰め合わせだった。しかも、一体だけなのは、蒼天竜のみ。他は十体以上いる。
「うわぁ……絶対に私のせいだなぁ。馬鹿みたいにランクの高いスキルばかりだし」
第五フェーズからは、吸血する余裕はないかな。私は神殺しを握って、蒼天竜に向かっていく。蒼天竜だけは、他のモンスターよりも一段上の存在なので、私が相手をした方が良いと判断した。スノウとニクスも、空を飛んでいる竜を相手にしている。地面を這うタイプの竜は、神霊達が遠距離から攻撃していた。その中で、エレクに乗った紅葉さんも活躍していた。大鉈を振り回してトドメを刺している。
私は、蒼天竜に向かって【雷化】で接近する。蒼天竜は、即座に蒼天のチャージを始める。【鬼王】を解放し、【黒鬼気】を纏う。物理攻撃力を強化したところで、神殺しで首に一撃叩き込む。その一撃で、蒼天竜はHPの三割を失った。
「神殺しの特効有り攻撃で三割か……なら、もっと血を吸わせれば良いかな」
血液を神殺しに纏わせる。その血液を神殺しがどんどんと吸収する。纏わせる速度よりも吸収する速度の方が早い。【飢血】という名前の通り、血に飢えているみたいだ。
これで攻撃力を上げた私は、再び蒼天竜に突っ込む。蒼天竜は、私を脅威と認めたみたいで、私に向かって尻尾を振ってきた。その尻尾を避けるのではなく、神殺しで迎える。蒼天竜の尻尾は、あっさりと斬り落とす事が出来た。
そのまま、蒼天竜の身体に神殺しを突き刺して、股下から頭までを一気に上昇した。この攻撃で蒼天竜のHPが残り二割まで削れる。その瞬間に、神殺しから白百合と黒百合に切り替えて、大鎌に変形させて【死神鎌】を発動する。
その大鎌を見た蒼天竜は、即座に逃げようとしたけど、それを許す私じゃない。【雷化】で接近し、その命を【死神鎌】で狩る。
これで蒼天竜は倒せた。他の竜達も皆の力で倒せている。スノウ達や玉藻ちゃん達がいるから何とかなっているけど、これを二人だけのパーティーで倒させようとするなんて、運営は鬼なのかな。それか、テイムモンスターも加味で決まっていたって事なのかな。
次の第六フェーズからは、また苛烈になりそうな予感がする。
「全部吸いたいな……」
『吸えば良いじゃありんせんか。援護しんすえ』
話を聞いていた胡蝶さんがそう言ってくれる。確かに、今くらいの戦力だったら、少しくらい私が外れても大丈夫だよね。
「それじゃあ、行ってきます」
『いってらっしゃい』
胡蝶さんに見送られて、私はまずヘビーアームドドラゴンの元に向かう。ヘビーアームドドラゴンは、全身に付いた機銃で、私を攻撃してくる。【雷化】で雷になって、攻撃の隙間を通りヘビーアームドドラゴンの背後に付く。背後にも機銃はあるけど、それらが発射される前に、混合熱線を吐き出す。【天聖】だった頃よりも威力が上がっており、余波で機銃を破壊する事が出来た。そのまま背中に向かって【雷化】で突っ込み、神殺しを突き刺す。勢いでヘビーアームドドラゴンを地面に落とし、そのまま吸血を始める。そこに他のモンスター達が群がってきたので、属性攻撃で蹴散らそうかと思ったら、清ちゃんの蛇がやって来て、どんどんと丸呑みにしていた。
結構惨いなと思ったけど、自分も似たような事をしている途中だったので、若干複雑な気持ちになった。
清ちゃんの蛇の援護や胡蝶さんの蜘蛛達の援護もあって、そのままヘビーアームドドラゴンを吸血し終える。混合熱線と神殺しで大分HPを削っていたのもあるかな。このヘビーアームドドラゴンからは、【電磁加速砲】を手に入れた。
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【電磁加速砲】:レールガンの扱いに補正が入る。
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そこから、すぐに氷炎竜王の方に向かう。空の敵を倒しておいた方が、アカリ達のためになるからだ。既にスノウが戦っているので、そこに加勢する。同じ種族だけど、スノウの方が圧倒している。私のスキルで強化されているからだ。【雷化】で接近して、氷炎竜王の首に神殺しを突き刺す。
「スノウは、他のを倒して!」
『ガァ!!』
私の指示に即座に従って、周囲に群がってくるスチールレイブン達を倒し始める。その間に、氷炎竜王を血と影で縛り上げて吸血する。翼も縛ったため、氷炎竜王が地面に落ちていった。そして、地面に墜落する直前に血を吸いきる。手に入れたスキルは、【竜王咆哮】を手に入れた。【発狂】が進化したスキルみたいで、【発狂】のスキルが消えた。
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【竜王咆哮】:咆哮を聞いた対象の動きを一時的に止める事が出来る。
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自分も地面に激突する前に、【慣性制御】で止まり、【雷化】を使って桜花武者の元に向かう。桜花武者は、エアリーの攻撃を太刀で防いでいた。どうやってやっているのかはよく分からないけど、そっちに意識を割かれているというのなら、こっちも動きやすい。神殺しで膝を斬る。思ったよりもあっさりと膝から下を斬り落とす事が出来た。地面に転がる桜花武者の身体を縛り着けてから吸血する。桜花武者からは、刀系のスキルを手に入れたかったけど、手に入れたのは既に持っているスキルだった。やっぱり、隠れ里のスキルは、吸血で獲れないのかな。
取り敢えず、そう結論付けて、桜花武者は皆に任せる事にする。
第三フェーズも問題なく突破する事が出来た。第四フェーズは、第三フェーズのモンスターの数が増えて、雪武者、シャドウナイト、ダークナイトが追加された。そのくらいで崩れるような戦力ではないので、また氷炎竜王とヘビーアームドドラゴンからスキルを獲った。
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【竜王核】:竜王の力を身体に宿す。控えでも効果を発揮する。
【反転熱線】:体内の光と闇の力を融合し、口から放出する。また、超高熱の熱線を放出する事も出来る。(【蒼天】特殊進化)
【鋼鉄爪】:自身の爪がより硬くなる。鉄爪の扱いに補正が入る。
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まさかの【蒼天】が進化する事になった。正直、私の光と闇を融合させると、どうなるか分かったものじゃないので、この場では使わない。幸い、蒼天は普通に撃てるみたいなので、そっちを使用していく。
そうして第五フェーズに移行する。現れたモンスターは、これまでと大きく異なる。蒼天竜、湖畔の土水竜、荒れ地の岩風竜、鉱山の岩炎竜、火山の火炎竜、雪嶺の氷雷竜という竜の詰め合わせだった。しかも、一体だけなのは、蒼天竜のみ。他は十体以上いる。
「うわぁ……絶対に私のせいだなぁ。馬鹿みたいにランクの高いスキルばかりだし」
第五フェーズからは、吸血する余裕はないかな。私は神殺しを握って、蒼天竜に向かっていく。蒼天竜だけは、他のモンスターよりも一段上の存在なので、私が相手をした方が良いと判断した。スノウとニクスも、空を飛んでいる竜を相手にしている。地面を這うタイプの竜は、神霊達が遠距離から攻撃していた。その中で、エレクに乗った紅葉さんも活躍していた。大鉈を振り回してトドメを刺している。
私は、蒼天竜に向かって【雷化】で接近する。蒼天竜は、即座に蒼天のチャージを始める。【鬼王】を解放し、【黒鬼気】を纏う。物理攻撃力を強化したところで、神殺しで首に一撃叩き込む。その一撃で、蒼天竜はHPの三割を失った。
「神殺しの特効有り攻撃で三割か……なら、もっと血を吸わせれば良いかな」
血液を神殺しに纏わせる。その血液を神殺しがどんどんと吸収する。纏わせる速度よりも吸収する速度の方が早い。【飢血】という名前の通り、血に飢えているみたいだ。
これで攻撃力を上げた私は、再び蒼天竜に突っ込む。蒼天竜は、私を脅威と認めたみたいで、私に向かって尻尾を振ってきた。その尻尾を避けるのではなく、神殺しで迎える。蒼天竜の尻尾は、あっさりと斬り落とす事が出来た。
そのまま、蒼天竜の身体に神殺しを突き刺して、股下から頭までを一気に上昇した。この攻撃で蒼天竜のHPが残り二割まで削れる。その瞬間に、神殺しから白百合と黒百合に切り替えて、大鎌に変形させて【死神鎌】を発動する。
その大鎌を見た蒼天竜は、即座に逃げようとしたけど、それを許す私じゃない。【雷化】で接近し、その命を【死神鎌】で狩る。
これで蒼天竜は倒せた。他の竜達も皆の力で倒せている。スノウ達や玉藻ちゃん達がいるから何とかなっているけど、これを二人だけのパーティーで倒させようとするなんて、運営は鬼なのかな。それか、テイムモンスターも加味で決まっていたって事なのかな。
次の第六フェーズからは、また苛烈になりそうな予感がする。
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