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一周年の吸血少女
一周年のバトルロイヤルイベント
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そうして次の土曜日。私は、ファーストタウンの広場に来ていた。今日は、一周年イベントの一つであるPvPバトルロイヤルの日だからだ。アカリは不参加らしいので、一人寂しくベンチで待っていようと思っていたら、アク姉に見つかりアク姉の脚の間に入れられて後ろから抱きしめられていた。
そんな状態でいたら、フレ姉とゲルちゃんもやって来た。結局いつもの皆で集まって待つ事になる。
「今回のフィールドってさ、闘技場を沢山繋げたみたいな感じじゃん? 実際、どんな感じなんだろうね?」
アク姉がフィールドの話をし始める。
「縦四つ横四つに並んだ計十六の闘技場からなるフィールドらしいな。出入口は計四つあるが、その四つ全てを通れるのは中央の四つのみ。他はフィールドの端に当たるから、通行止めになっている出入口がある。それぞれの闘技場で戦い、残った奴等が中央に集まるんだろうな」
「予選と決戦みたいな感じ?」
「イメージ的には、それで良いと思うぞ。戦略としては、他の闘技場に移動して逃げるのも有りだろう」
「その先が更なる地獄の可能性はあるけれどね」
そんな話を聞いていたら、イベントの始まる時間がやってきた。ここで、皆とはお別れだ。いくらアク姉が抱きしめていても一緒に転移するという事はない。次々に転移していき、私も同じく転移した。
転移された場所は、話にもあった通り闘技場のような円形のエリア。他のプレイヤーとの距離が割と離れているので、闘技場自体の大きさはファーストタウンにあるものよりも遙かに広い。闘技場という事もあって観客席もあるけど、そこに人はいない。見た感じ、そこにも移動は出来そう。つまり、今いる円形の場所以外にも観客席が戦場になる可能性もあるみたい。加えて言えば、あそこに隠れるという選択肢もあるって感じかな。ただ、これまでのフィールドと違って、隠れられる場所は少ないから、その選択をする人は少ないと思う。
周囲を見回していたら、既にカウントダウンが一まで来ていた。今回は、精霊の血瓶が欲しいので、絶対に優勝もしくは上位入賞を目指さないといけない。だから、ちょっと悪いけど、最初から全力で嫌がらせをさせてもらう事にする。
カウントがゼロになったのと同時に、皆動き出す。武器で近くの人に殴り掛かろうとしたり、魔法を使うために距離を取ろうとしたり、それぞれの有利になるような行動を始めようとしていた。それに対して、私は影と【神炎】を闘技場全体に広げた。
一気に地面が黒く染まりプレイヤー達の脚をがっしりと掴み、虹色の【神炎】がプレイヤー達を焼いていった。【神炎】だけだと大ダメージにはなるけど、倒すまではいかないので、【天聖】と【邪鬼】で光と闇の多種多様な攻撃を放ちつつ人斬りを持って、自分でも首を狩りに行く。高速で動きつつ正確にプレイヤーの首を刎ねられるので、次々にプレイヤーを倒せる。
影による拘束を引き千切って前に進もうとするプレイヤーもいたけど、そういう影による拘束はどんどんと数を増やしているので、思うように動けるプレイヤーは一人もいなかった。まぁ、【色欲の大罪】と【嫉妬の大罪】の効果で、魅了状態だったり、身体が動かせないって人も多かっただろうけど。
そうして、この闘技場内の全員を倒すのに十分も掛かってしまった。影による無限の拘束と【神炎】で倒せたプレイヤーも多かったけど、タンクのHPが多かったから面倒くさかった。まぁ、結局人斬りで首さえ刎ねられれば一撃なのだけど。
「ふぅ……MP的には何も問題ないし、移動しようかな。」
MPに関しては、さっきのプレイヤー達から奪っているので、全く心配ない。このまま次の闘技場でも同じ事は出来る。
私がいる場所からは二方向に出口が伸びているので、ここが四隅どこかの闘技場という事が分かる。東西南北を確認する方法がないから、正確な位置は確認出来ないけど。
「あっ……せっかくだから、【蒼天】を溜めておこうかな」
入ってすぐに放てるように【蒼天】と【天聖】の混合熱線をチャージする。すると、出入口の一つから一人のプレイヤーがやってきた。そのプレイヤーは、抜き身の刀を持ちながら歩いてきている。どこからどう見てもソルさんそのものだった。
「あっ、ハクちゃん」
「あはは……お久しぶりです」
「久しぶり。この前のイベントでは会えなかったもんね。ここは……端っこみたいだね。このまま二人で戦う?」
「あっ、遠慮します」
「まぁ、そう言わずにね」
最初から選択肢はない。【電光石火】でソルさんがいる出入口とは違う方向に向かう。ソルさんも同様に来るけど、私の方が速度は上みたいで、先に入り込むことが出来た。移動した先の闘技場は乱闘中だったので、軽く混合熱線で蹴散らす。闘技場の一部が崩れ落ち、プレイヤーのほとんどが蒸発した。
背後から嫌な予感と第六感がほぼ同時にして、背後を振り返りつつ、人斬りを振う。ソルさんと鍔迫り合いになるけど、すぐにソルさんの力を利用して背後に跳んだ。プレイヤーは、まだ十人以上残っているので、最初の要領で影と【神炎】の攻撃をする。混合熱線の衝撃が残っていたのか、全員影に捕らえられて、【神炎】で焼かれていた。
ソルさんの方は、即座に影から離れるために高く跳び上がり、闘技場の端っこに移動していた。
「わぁ……地獄絵図……閻魔様にでもなったの?」
「まだそこまではなってないですね」
「でも、そのうちなりそうだよね」
「ですね」
今の感じだと、本当にそうなる時が来てもおかしくはないと私も思う。
「てか、ソルさんは魅了状態にならないんですね?」
「ん? そういうスキル? 私、状態異常耐性のスキルって、ほぼカンストしてるし、アクセサリーで更に耐性を付けてるから、そうそう掛からないよ。どちらかと言うとステータスが下がってるっぽい方が気になるかなぁ?」
「そっちは通用するんだ」
「おっ、これもハクちゃんなんだね。かなり進化してるみたいだね。その分楽しめるかも」
進化した方向は割と搦め手方向なのだけど、真っ向勝負でソルさんと対抗出来るようになったと思われていそう。人斬りから白百合と黒百合に入れ替える。ソルさん相手に一撃必殺とか狙うのは無理だからだ。白百合と黒百合に血と影を纏わせて、ソルさんに向かって突っ込む。【電光石火】も使った高速攻撃を、ソルさんはいとも簡単に防いで来た。【心眼開放】でソルさんの動きを追えたけど、こっちの移動に素早く知覚して、正確に弾いている。動きに無駄がない事が、ソルさんの速度の秘訣って感じかな。【悪魔王翼】を広げて、空中での姿勢制御をしつつソルさんへの連撃を続ける。ソルさんは、その攻撃を全て受けきっている。その間に、闘技場内のプレイヤーは全て倒しきっていた。なので、闘技場の中に降りる。ソルさんはすかさず追ってきて、今度は攻勢に出て来る。でも、ソルさんくらいの速さなら、本当にギリギリ対応出来る。
ソルさんの攻撃に対処しつつ、混合熱線のチャージを始める。
「その熱線って、結構厄介だよね。直線という攻撃範囲だけど、その直線が異常に太いし」
「本当は、このフィールド全てを消すような技もあるんですけど、それすると私も死ぬんですよね」
「あれ? ダメージ無効スキルなかったっけ?」
「霧になっても無駄なんですよね」
「うわぁ……恐ろしい技だね」
「しかも、今ではそれ以上の威力になっていそうなんですよ」
「それ以上ってなると……ゲーム崩壊?」
「あり得ない話ではないですね……」
「終末世界物になるのかぁ……あまりやった事ないジャンルだなぁ……」
「廃都市エリアとか終末っぽいかもです」
「黄昏エリアで苦戦中なんだよねぇ。よく抜けられたね?」
「まぁ……色々と縁がありまして」
「縁かぁ……それは幼馴染みの専売特許だったなぁ」
そんな話をしながらも全力でソルさんの攻撃を防ぎつつ、こっちも攻撃していた。さらに、そこに加えて次の闘技場へと移動していく。
そんな状態でいたら、フレ姉とゲルちゃんもやって来た。結局いつもの皆で集まって待つ事になる。
「今回のフィールドってさ、闘技場を沢山繋げたみたいな感じじゃん? 実際、どんな感じなんだろうね?」
アク姉がフィールドの話をし始める。
「縦四つ横四つに並んだ計十六の闘技場からなるフィールドらしいな。出入口は計四つあるが、その四つ全てを通れるのは中央の四つのみ。他はフィールドの端に当たるから、通行止めになっている出入口がある。それぞれの闘技場で戦い、残った奴等が中央に集まるんだろうな」
「予選と決戦みたいな感じ?」
「イメージ的には、それで良いと思うぞ。戦略としては、他の闘技場に移動して逃げるのも有りだろう」
「その先が更なる地獄の可能性はあるけれどね」
そんな話を聞いていたら、イベントの始まる時間がやってきた。ここで、皆とはお別れだ。いくらアク姉が抱きしめていても一緒に転移するという事はない。次々に転移していき、私も同じく転移した。
転移された場所は、話にもあった通り闘技場のような円形のエリア。他のプレイヤーとの距離が割と離れているので、闘技場自体の大きさはファーストタウンにあるものよりも遙かに広い。闘技場という事もあって観客席もあるけど、そこに人はいない。見た感じ、そこにも移動は出来そう。つまり、今いる円形の場所以外にも観客席が戦場になる可能性もあるみたい。加えて言えば、あそこに隠れるという選択肢もあるって感じかな。ただ、これまでのフィールドと違って、隠れられる場所は少ないから、その選択をする人は少ないと思う。
周囲を見回していたら、既にカウントダウンが一まで来ていた。今回は、精霊の血瓶が欲しいので、絶対に優勝もしくは上位入賞を目指さないといけない。だから、ちょっと悪いけど、最初から全力で嫌がらせをさせてもらう事にする。
カウントがゼロになったのと同時に、皆動き出す。武器で近くの人に殴り掛かろうとしたり、魔法を使うために距離を取ろうとしたり、それぞれの有利になるような行動を始めようとしていた。それに対して、私は影と【神炎】を闘技場全体に広げた。
一気に地面が黒く染まりプレイヤー達の脚をがっしりと掴み、虹色の【神炎】がプレイヤー達を焼いていった。【神炎】だけだと大ダメージにはなるけど、倒すまではいかないので、【天聖】と【邪鬼】で光と闇の多種多様な攻撃を放ちつつ人斬りを持って、自分でも首を狩りに行く。高速で動きつつ正確にプレイヤーの首を刎ねられるので、次々にプレイヤーを倒せる。
影による拘束を引き千切って前に進もうとするプレイヤーもいたけど、そういう影による拘束はどんどんと数を増やしているので、思うように動けるプレイヤーは一人もいなかった。まぁ、【色欲の大罪】と【嫉妬の大罪】の効果で、魅了状態だったり、身体が動かせないって人も多かっただろうけど。
そうして、この闘技場内の全員を倒すのに十分も掛かってしまった。影による無限の拘束と【神炎】で倒せたプレイヤーも多かったけど、タンクのHPが多かったから面倒くさかった。まぁ、結局人斬りで首さえ刎ねられれば一撃なのだけど。
「ふぅ……MP的には何も問題ないし、移動しようかな。」
MPに関しては、さっきのプレイヤー達から奪っているので、全く心配ない。このまま次の闘技場でも同じ事は出来る。
私がいる場所からは二方向に出口が伸びているので、ここが四隅どこかの闘技場という事が分かる。東西南北を確認する方法がないから、正確な位置は確認出来ないけど。
「あっ……せっかくだから、【蒼天】を溜めておこうかな」
入ってすぐに放てるように【蒼天】と【天聖】の混合熱線をチャージする。すると、出入口の一つから一人のプレイヤーがやってきた。そのプレイヤーは、抜き身の刀を持ちながら歩いてきている。どこからどう見てもソルさんそのものだった。
「あっ、ハクちゃん」
「あはは……お久しぶりです」
「久しぶり。この前のイベントでは会えなかったもんね。ここは……端っこみたいだね。このまま二人で戦う?」
「あっ、遠慮します」
「まぁ、そう言わずにね」
最初から選択肢はない。【電光石火】でソルさんがいる出入口とは違う方向に向かう。ソルさんも同様に来るけど、私の方が速度は上みたいで、先に入り込むことが出来た。移動した先の闘技場は乱闘中だったので、軽く混合熱線で蹴散らす。闘技場の一部が崩れ落ち、プレイヤーのほとんどが蒸発した。
背後から嫌な予感と第六感がほぼ同時にして、背後を振り返りつつ、人斬りを振う。ソルさんと鍔迫り合いになるけど、すぐにソルさんの力を利用して背後に跳んだ。プレイヤーは、まだ十人以上残っているので、最初の要領で影と【神炎】の攻撃をする。混合熱線の衝撃が残っていたのか、全員影に捕らえられて、【神炎】で焼かれていた。
ソルさんの方は、即座に影から離れるために高く跳び上がり、闘技場の端っこに移動していた。
「わぁ……地獄絵図……閻魔様にでもなったの?」
「まだそこまではなってないですね」
「でも、そのうちなりそうだよね」
「ですね」
今の感じだと、本当にそうなる時が来てもおかしくはないと私も思う。
「てか、ソルさんは魅了状態にならないんですね?」
「ん? そういうスキル? 私、状態異常耐性のスキルって、ほぼカンストしてるし、アクセサリーで更に耐性を付けてるから、そうそう掛からないよ。どちらかと言うとステータスが下がってるっぽい方が気になるかなぁ?」
「そっちは通用するんだ」
「おっ、これもハクちゃんなんだね。かなり進化してるみたいだね。その分楽しめるかも」
進化した方向は割と搦め手方向なのだけど、真っ向勝負でソルさんと対抗出来るようになったと思われていそう。人斬りから白百合と黒百合に入れ替える。ソルさん相手に一撃必殺とか狙うのは無理だからだ。白百合と黒百合に血と影を纏わせて、ソルさんに向かって突っ込む。【電光石火】も使った高速攻撃を、ソルさんはいとも簡単に防いで来た。【心眼開放】でソルさんの動きを追えたけど、こっちの移動に素早く知覚して、正確に弾いている。動きに無駄がない事が、ソルさんの速度の秘訣って感じかな。【悪魔王翼】を広げて、空中での姿勢制御をしつつソルさんへの連撃を続ける。ソルさんは、その攻撃を全て受けきっている。その間に、闘技場内のプレイヤーは全て倒しきっていた。なので、闘技場の中に降りる。ソルさんはすかさず追ってきて、今度は攻勢に出て来る。でも、ソルさんくらいの速さなら、本当にギリギリ対応出来る。
ソルさんの攻撃に対処しつつ、混合熱線のチャージを始める。
「その熱線って、結構厄介だよね。直線という攻撃範囲だけど、その直線が異常に太いし」
「本当は、このフィールド全てを消すような技もあるんですけど、それすると私も死ぬんですよね」
「あれ? ダメージ無効スキルなかったっけ?」
「霧になっても無駄なんですよね」
「うわぁ……恐ろしい技だね」
「しかも、今ではそれ以上の威力になっていそうなんですよ」
「それ以上ってなると……ゲーム崩壊?」
「あり得ない話ではないですね……」
「終末世界物になるのかぁ……あまりやった事ないジャンルだなぁ……」
「廃都市エリアとか終末っぽいかもです」
「黄昏エリアで苦戦中なんだよねぇ。よく抜けられたね?」
「まぁ……色々と縁がありまして」
「縁かぁ……それは幼馴染みの専売特許だったなぁ」
そんな話をしながらも全力でソルさんの攻撃を防ぎつつ、こっちも攻撃していた。さらに、そこに加えて次の闘技場へと移動していく。
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