335 / 429
世界を楽しむ吸血少女
封印すべき必殺技
しおりを挟む
身体が崩壊した後、私達はファーストタウンの広場に戻ってきた。
「はぁ……これじゃあ、最高でも入賞までだね。ごめんね」
「ううん。ハクちゃんと一緒に楽しめたから、全然大丈夫だよ。でも、あれはあまり使わない方が良さそうだね」
「本当にね。光と闇のコントロールの正確さも上がっているから、自爆にはならないと思ったんだけどね。血を通して使えるのが分かったのは進展だけど、取り出す量が増えていたのは、本当に誤算だった。闇霧の始祖にも報告しておかないと」
ようやく報告出来そうな事が出来た。私にとっては、完全に失敗だけど、闇霧の始祖からしたら、面白い事って評価になるだろうし。
「そうだね。安全圏まで離れたところから出来たら良いんだけどね」
「あぁ~……どこまで離れて平気かは調べておかないとか。どうせ、突っ込まれるだろうし」
「安全な場所でやりなよ? プレイヤーが少ない場所とか」
「大洋エリアかな……完全支配なら、海の中で拡散させないくらいは出来そうだし」
普通に水の中に血を入れたら、水の中に血が広がっていくだけになるけど、【完全支配(血)】なら拡散させずに血の塊として残しておく事が出来るはずだ。それに、大洋エリアは、船を使わないと移動しにくいので本当にプレイヤーの数が少ない。だから、こういう実験には打って付けの場所だと思う。
「それじゃあ、早速大洋エリアに行って来る」
「うん。いってらっしゃい」
アカリにキスをしてから、大洋エリアに転移する。イベントの結果を待って、広場にいる必要はない。別にイベントの様子が見られる訳でも無いみたいだし、他に参加している知り合いもいないしね。
大洋エリアの端っこに移動して、空中から血を流し続ける。予想通り、海の中に血溜まりが出来始める。青い海の中で赤い海が出来上がっていく。十分な量の血を海に浮かして、自分は安全圏まで離れる。
「このくらいかな……っと、メッセージだ」
イベント終了のメッセージが届いた。時間で終了するには早いので、最後の一組が決まったみたい。後まで生き残っていたプレイヤーが優勝で、そこから生存時間が長い順に入賞者が決まるみたい。私達は入賞者に選ばれなかった。あの反転物質爆発で、死んだ時点でまだ十組以上生き残りがいたみたいだ。
「やっぱり、アカリに悪い事しちゃったかな。何もイベント中に実験しなくても良かったしね。まぁ、やってしまった事をずっと引き摺っていても仕方ないか。現実の方で埋め合わせはしておこっと」
次の休みにデートに誘うのが埋め合わせになるはず。私も行きたいし。
イベントの結果を確認し終えたところで、実験の続きをする。離れていても、自分の血液の場所はしっかりと分かっている。そこに【光明武装】と【暗黒武装】を発動する。離れていても私の武器という判定を受けるみたいで、二つがちゃんと発動したのを感じる。
さらに、【魔聖融合】を発動すると、その場所の色が反転しているのが見えた。
「あっ、また量が多かった」
すぐに【魔聖融合】を解除すると、海の一部が消えて周囲の海を吸い取り始める。吸い取った水は、全て消えていくので半球状の凹みが出来上がっていた。吸い込みが終わり、反転した物質が出来上がる。そこに元に戻ろうと水が押し寄せていき爆発する。
反転した爆発の範囲には入っていないけど、爆風が届く場所ではあるみたいで、軽く飛ばされる事になった。
「うわわ!!?」
一旦羽を仕舞って、海の方に落ちるようにする。あのまま羽を使い続けると、錐揉み状態になって上も下も分からなくなりそうだったからだ。
【浮遊】で体勢を整えて、【重力操作】で空の方に昇り、再び羽で滞空する。海は、再び抉れていた。四方八方から海水が押し寄せていって、高い水の塔を作り上げてから元の海に戻った。いや、実際には元の海ではない。海は大きく荒れて、高い波が広がっていった。
「……これじゃあ、他のプレイヤーに被害が出るかな……沈まない事を祈ろう」
取り敢えず、安全域からでも操作が出来る事が分かった。自分の血が消えない範囲内であれば、どこでも武装系スキルは使える。【完全支配(血)】か【根源(血)】の効果なのかは分からないけど、新しい必殺技が出来たと言っても過言ではない。
ただし、空中では少し使いにくいという弱点もある。空中に浮かしているよりも地面に広げた方が遙かに楽だからだ。血液の空中操作に慣れるために、日頃から血液を浮かしておく事も考えておかないと。ただ遊び感覚でやればいいだけだから、そこまで苦ではないし。
「さてと、報告出来る内容になった事だし、闇霧の始祖のところに行こうかな」
今の位置からだと湖畔の古都が近いので、そっちに移動して古城の闇霧の始祖の塔へと向かった。
『何かあったか?』
紙に視線を落としていた闇霧の始祖がそのまま訊いてきた。私は、今回の【魔聖融合】の利用について話していく。すると、闇霧の始祖が紙から視線を上げて、こっちを見た。
『ふむ。お前、白炎の血を飲んだのか』
「へ? あ、うん。飲んだけど」
『根源を手に入れた事といい、白炎の血を飲んだ事といい、お前は驚かせてくれるな。白炎の力は発現したか?』
「ううん。黄昏の方も使えないよ」
『そうか。根源を持っている以上、使えてもおかしくないと思ったが……』
「そういえば、そっちは根源を持ってないの?」
同じ始祖だし、持っていてもおかしくはない。
『根源は、極限られた者だけが持つものだ。始祖だからと言って、必ず持っているものじゃない。お前はかなり運が良いぞ』
「そうなんだ」
『そうだ。そこまで行けば血液は武器そのものだからな。属性を乗せられるという事も頷ける。それに、一度に出せる量も遙かに上がっているのだろう? 文字通りの意味で世界を崩壊させられるかもしれないな』
「え~……」
闇霧の始祖にそう言われると、本当に出来そうな気がしてくる。ただ、そうなると、疑問になるのが、こんなものを実装した運営の思惑だ。ただ面白いからで実装したという事も考えられるけど、もっと違う何かの可能性もある。いつの日か、この反転物質生成が必要になるタイミングが来るのかな。
仮に来るとしても、あんな危険なものを使う時ってどういう時なのだろうか。それに、使うには最低でも天使と悪魔が必要だし、それを融合させる【魔聖融合】が必要不可欠だ。それを持っている人は、恐らく私だけだろう。そう思えるだけの苦労はあったから。
でも、可能性のある子はいる。私の血を飲んだあの子だ。もしかしたら、私と同じように色々なスキルを手にして、この領域に来る可能性がある。
「そういえば、私の血を吸血した子がいるんだけど、大丈夫かな?」
これについて闇霧の始祖に訊いてみる。すると、闇霧の始祖は、眉を寄せながら難しそうな顔をする。
『そうだな……正直、お前の血は、俺も飲みたくない。それくらいにデタラメな血液だ。飲んだ血の量にもよるが、身体に馴染むまでは、地獄のような苦しみだろうな』
「やっぱり?」
『まぁ、身体が拒否すれば、受け入れず排出されるだろう。それまでの辛抱だ。だが、お前の血を飲んだ吸血鬼は興味があるな。ここに連れて来られるか?』
「えっ? 無理だけど。でも、そのうち来るんじゃない?」
そもそもゲーム内で不必要に関わる人を増やしたくない性分なので、あの事も不必要に関わりたいとは思えない。例外と言えば、フレ姉のギルドメンバーとラングさんくらいだろう。どっちも必要以上に関わっていないけど。
そんなこんなで、アカリとのデュオイベントは終わり、封印すべき必殺技が完成した。明日は、天聖竜に一度挑みに行こうかな。
「はぁ……これじゃあ、最高でも入賞までだね。ごめんね」
「ううん。ハクちゃんと一緒に楽しめたから、全然大丈夫だよ。でも、あれはあまり使わない方が良さそうだね」
「本当にね。光と闇のコントロールの正確さも上がっているから、自爆にはならないと思ったんだけどね。血を通して使えるのが分かったのは進展だけど、取り出す量が増えていたのは、本当に誤算だった。闇霧の始祖にも報告しておかないと」
ようやく報告出来そうな事が出来た。私にとっては、完全に失敗だけど、闇霧の始祖からしたら、面白い事って評価になるだろうし。
「そうだね。安全圏まで離れたところから出来たら良いんだけどね」
「あぁ~……どこまで離れて平気かは調べておかないとか。どうせ、突っ込まれるだろうし」
「安全な場所でやりなよ? プレイヤーが少ない場所とか」
「大洋エリアかな……完全支配なら、海の中で拡散させないくらいは出来そうだし」
普通に水の中に血を入れたら、水の中に血が広がっていくだけになるけど、【完全支配(血)】なら拡散させずに血の塊として残しておく事が出来るはずだ。それに、大洋エリアは、船を使わないと移動しにくいので本当にプレイヤーの数が少ない。だから、こういう実験には打って付けの場所だと思う。
「それじゃあ、早速大洋エリアに行って来る」
「うん。いってらっしゃい」
アカリにキスをしてから、大洋エリアに転移する。イベントの結果を待って、広場にいる必要はない。別にイベントの様子が見られる訳でも無いみたいだし、他に参加している知り合いもいないしね。
大洋エリアの端っこに移動して、空中から血を流し続ける。予想通り、海の中に血溜まりが出来始める。青い海の中で赤い海が出来上がっていく。十分な量の血を海に浮かして、自分は安全圏まで離れる。
「このくらいかな……っと、メッセージだ」
イベント終了のメッセージが届いた。時間で終了するには早いので、最後の一組が決まったみたい。後まで生き残っていたプレイヤーが優勝で、そこから生存時間が長い順に入賞者が決まるみたい。私達は入賞者に選ばれなかった。あの反転物質爆発で、死んだ時点でまだ十組以上生き残りがいたみたいだ。
「やっぱり、アカリに悪い事しちゃったかな。何もイベント中に実験しなくても良かったしね。まぁ、やってしまった事をずっと引き摺っていても仕方ないか。現実の方で埋め合わせはしておこっと」
次の休みにデートに誘うのが埋め合わせになるはず。私も行きたいし。
イベントの結果を確認し終えたところで、実験の続きをする。離れていても、自分の血液の場所はしっかりと分かっている。そこに【光明武装】と【暗黒武装】を発動する。離れていても私の武器という判定を受けるみたいで、二つがちゃんと発動したのを感じる。
さらに、【魔聖融合】を発動すると、その場所の色が反転しているのが見えた。
「あっ、また量が多かった」
すぐに【魔聖融合】を解除すると、海の一部が消えて周囲の海を吸い取り始める。吸い取った水は、全て消えていくので半球状の凹みが出来上がっていた。吸い込みが終わり、反転した物質が出来上がる。そこに元に戻ろうと水が押し寄せていき爆発する。
反転した爆発の範囲には入っていないけど、爆風が届く場所ではあるみたいで、軽く飛ばされる事になった。
「うわわ!!?」
一旦羽を仕舞って、海の方に落ちるようにする。あのまま羽を使い続けると、錐揉み状態になって上も下も分からなくなりそうだったからだ。
【浮遊】で体勢を整えて、【重力操作】で空の方に昇り、再び羽で滞空する。海は、再び抉れていた。四方八方から海水が押し寄せていって、高い水の塔を作り上げてから元の海に戻った。いや、実際には元の海ではない。海は大きく荒れて、高い波が広がっていった。
「……これじゃあ、他のプレイヤーに被害が出るかな……沈まない事を祈ろう」
取り敢えず、安全域からでも操作が出来る事が分かった。自分の血が消えない範囲内であれば、どこでも武装系スキルは使える。【完全支配(血)】か【根源(血)】の効果なのかは分からないけど、新しい必殺技が出来たと言っても過言ではない。
ただし、空中では少し使いにくいという弱点もある。空中に浮かしているよりも地面に広げた方が遙かに楽だからだ。血液の空中操作に慣れるために、日頃から血液を浮かしておく事も考えておかないと。ただ遊び感覚でやればいいだけだから、そこまで苦ではないし。
「さてと、報告出来る内容になった事だし、闇霧の始祖のところに行こうかな」
今の位置からだと湖畔の古都が近いので、そっちに移動して古城の闇霧の始祖の塔へと向かった。
『何かあったか?』
紙に視線を落としていた闇霧の始祖がそのまま訊いてきた。私は、今回の【魔聖融合】の利用について話していく。すると、闇霧の始祖が紙から視線を上げて、こっちを見た。
『ふむ。お前、白炎の血を飲んだのか』
「へ? あ、うん。飲んだけど」
『根源を手に入れた事といい、白炎の血を飲んだ事といい、お前は驚かせてくれるな。白炎の力は発現したか?』
「ううん。黄昏の方も使えないよ」
『そうか。根源を持っている以上、使えてもおかしくないと思ったが……』
「そういえば、そっちは根源を持ってないの?」
同じ始祖だし、持っていてもおかしくはない。
『根源は、極限られた者だけが持つものだ。始祖だからと言って、必ず持っているものじゃない。お前はかなり運が良いぞ』
「そうなんだ」
『そうだ。そこまで行けば血液は武器そのものだからな。属性を乗せられるという事も頷ける。それに、一度に出せる量も遙かに上がっているのだろう? 文字通りの意味で世界を崩壊させられるかもしれないな』
「え~……」
闇霧の始祖にそう言われると、本当に出来そうな気がしてくる。ただ、そうなると、疑問になるのが、こんなものを実装した運営の思惑だ。ただ面白いからで実装したという事も考えられるけど、もっと違う何かの可能性もある。いつの日か、この反転物質生成が必要になるタイミングが来るのかな。
仮に来るとしても、あんな危険なものを使う時ってどういう時なのだろうか。それに、使うには最低でも天使と悪魔が必要だし、それを融合させる【魔聖融合】が必要不可欠だ。それを持っている人は、恐らく私だけだろう。そう思えるだけの苦労はあったから。
でも、可能性のある子はいる。私の血を飲んだあの子だ。もしかしたら、私と同じように色々なスキルを手にして、この領域に来る可能性がある。
「そういえば、私の血を吸血した子がいるんだけど、大丈夫かな?」
これについて闇霧の始祖に訊いてみる。すると、闇霧の始祖は、眉を寄せながら難しそうな顔をする。
『そうだな……正直、お前の血は、俺も飲みたくない。それくらいにデタラメな血液だ。飲んだ血の量にもよるが、身体に馴染むまでは、地獄のような苦しみだろうな』
「やっぱり?」
『まぁ、身体が拒否すれば、受け入れず排出されるだろう。それまでの辛抱だ。だが、お前の血を飲んだ吸血鬼は興味があるな。ここに連れて来られるか?』
「えっ? 無理だけど。でも、そのうち来るんじゃない?」
そもそもゲーム内で不必要に関わる人を増やしたくない性分なので、あの事も不必要に関わりたいとは思えない。例外と言えば、フレ姉のギルドメンバーとラングさんくらいだろう。どっちも必要以上に関わっていないけど。
そんなこんなで、アカリとのデュオイベントは終わり、封印すべき必殺技が完成した。明日は、天聖竜に一度挑みに行こうかな。
30
お気に入りに追加
165
あなたにおすすめの小説
後輩と一緒にVRMMO!~弓使いとして精一杯楽しむわ~
夜桜てる
SF
世界初の五感完全没入型VRゲームハードであるFUTURO発売から早二年。
多くの人々の希望を受け、遂に発売された世界初のVRMMO『Never Dream Online』
一人の男子高校生である朝倉奈月は、後輩でありβ版参加勢である梨原実夜と共にNDOを始める。
主人公が後輩女子とイチャイチャしつつも、とにかくVRゲームを楽しみ尽くす!!
小説家になろうからの転載です。
Select Life Online~最後にゲームをはじめた出遅れ組
瑞多美音
SF
福引の景品が発売分最後のパッケージであると運営が認め話題になっているVRMMOゲームをたまたま手に入れた少女は……
「はあ、農業って結構重労働なんだ……筋力が足りないからなかなか進まないよー」※ STRにポイントを振れば解決することを思いつきません、根性で頑張ります。
「なんか、はじまりの街なのに外のモンスター強すぎだよね?めっちゃ、死に戻るんだけど……わたし弱すぎ?」※ここははじまりの街ではありません。
「裁縫かぁ。布……あ、畑で綿を育てて布を作ろう!」※布を売っていることを知りません。布から用意するものと思い込んでいます。
リアルラックが高いのに自分はついてないと思っている高山由莉奈(たかやまゆりな)。ついていないなーと言いつつ、ゲームのことを知らないままのんびり楽しくマイペースに過ごしていきます。
そのうち、STRにポイントを振れば解決することや布のこと、自身がどの街にいるか知り大変驚きますが、それでもマイペースは変わらず……どこかで話題になるかも?しれないそんな少女の物語です。
出遅れ組と言っていますが主人公はまったく気にしていません。
○*○*○*○*○*○*○*○*○*○*○
※VRMMO物ですが、作者はゲーム物執筆初心者です。つたない文章ではありますが広いお心で読んで頂けたら幸いです。
※1話約2000〜3000字程度です。時々長かったり短い話もあるかもしれません。
ビースト・オンライン 〜追憶の道しるべ。操作ミスで兎になった俺は、仲間の記憶を辿り世界を紐解く〜
八ッ坂千鶴
SF
普通の高校生の少年は高熱と酷い風邪に悩まされていた。くしゃみが止まらず学校にも行けないまま1週間。そんな彼を心配して、母親はとあるゲームを差し出す。
そして、そのゲームはやがて彼を大事件に巻き込んでいく……!
Recreation World ~とある男が〇〇になるまでの軌跡〜
虚妄公
SF
新月流当主の息子である龍谷真一は新月流の当主になるため日々の修練に励んでいた。
新月流の当主になれるのは当代最強の者のみ。
新月流は超実戦派の武術集団である。
その中で、齢16歳の真一は同年代の門下生の中では他の追随を許さぬほどの強さを誇っていたが現在在籍している師範8人のうち1人を除いて誰にも勝つことができず新月流内の順位は8位であった。
新月流では18歳で成人の儀があり、そこで初めて実戦経験を経て一人前になるのである。
そこで真一は師範に勝てないのは実戦経験が乏しいからだと考え、命を削るような戦いを求めていた。
そんなときに同じ門下生の凛にVRMMORPG『Recreation World』通称リクルドを勧められその世界に入っていくのである。
だがそのゲームはただのゲームではなく3人の天才によるある思惑が絡んでいた。
そして真一は気付かぬままに戻ることができぬ歯車に巻き込まれていくのである・・・
※本作品は小説家になろう様、カクヨム様にも先行投稿しております。
言霊付与術師は、VRMMOでほのぼのライフを送りたい
工藤 流優空
SF
社畜?社会人4年目に突入する紗蘭は、合計10連勤達成中のある日、VRMMOの世界にダイブする。
ゲームの世界でくらいは、ほのぼのライフをエンジョイしたいと願った彼女。
女神様の前でステータス決定している最中に
「言霊の力が活かせるジョブがいい」
とお願いした。すると彼女には「言霊エンチャンター」という謎のジョブが!?
彼女の行く末は、夢見たほのぼのライフか、それとも……。
これは、現代とVRMMOの世界を行き来するとある社畜?の物語。
(当分、毎日21時10分更新予定。基本ほのぼの日常しかありません。ダラダラ日常が過ぎていく、そんな感じの小説がお好きな方にぜひ。戦闘その他血沸き肉躍るファンタジーお求めの方にはおそらく合わないかも)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる