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因縁に決着をつける吸血少女
詰め方の難しさ
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不吉の森をクリアした私は、アカリと一緒にギルドエリアに戻る。
「さてと、私はラウネと話してくる」
「うん。また後でね」
アカリと別れて、畑の方に向かう。すると、畑の上をぷかぷかと浮いて見ているラウネの姿があった。
「ラウネ」
『あっ、ハク姉、どうしたの……?』
ラウネは、私の元に降りてきた。既にハク姉という呼び方まで決まっていた。名乗ったっけと思ったけど、まぁ、ゲームだしそこの細かい部分は気にしない事にした。
「ラウネは、どこに住みたい?」
『花畑に住みたいの』
「花だけじゃなくて、色々な作物があるんだけど、ここの畑は駄目かな?」
『良いよなの。でも、大丈夫なの?』
沢山の作物が植えられている畑なので、自分が勝手に住んでも良いのかと心配になっているみたい。こういう時は、しっかりと納得してもらうために畑の管理をしてくれている子を呼ばないとね。
「多分、大丈夫だよ。ソイル」
ソイルを呼ぶと、すぐに私の元に駆け寄って来てくれた。
『何……?』
「今日から、ラウネも畑に住ませて欲しいんだけど、大丈夫かな?」
『どういう……場所が……良いの……?』
ソイルが、私を挟まずにラウネに訊いていた。精霊同士で、ちゃんとコミュニケーションを取れているのは良い事だ。
『花畑が良いの』
『お姉ちゃん……新しい種……使いたいな……』
「アンブロシア? 良いよ。元々頼もうと思ってたし。こっちの世界樹もお願いね」
『うん……』
ソイルにアンブロシアの種と世界樹の苗木を渡す。ソイルなら、適切な場所に植えてくれるだろうから、安心して任せる事が出来る。私が畑に関わっていたのなんて最初だけで、ソイルが来てからは、全然手を付けていない。畑に関して言えば、ソイル以上に詳しい人はいないかな。
『こっち……』
ソイルが歩き出すのを見て、ラウネが私を見る。どうすれば良いのか分からないから、私からの指示を待っている状態かな。
「ついて行って。ソイルが良い場所を作ってくれるみたいだから。注意事項は、ソイルから聞いてね。それと、皆と仲良くしてね。皆もラウネと仲良くしてくれるから」
『うんなの』
ラウネが、ソイルを追っていく。ここからは、私が見守る必要もないかな。ソイルとラウネが仲良くなるきっかけになるはずだし。あまり過保護になる必要もないと思うしね。
「思ったよりも早く決まった。アカリのところ行こっと」
ラウネをソイルに任せて、アカリがいる実験室へと向かった。アカリの実験室は、派手な爆発で何度も建て直しされている。無事な部分は、そのまま活用する方式にしているから継ぎ接ぎな感じが目立つけど、良い感じの雰囲気はある。
「アカリ、入って大丈夫?」
「大丈夫だよ~!」
下手に入ったら爆発に巻き込まれたりするから、こうして確認をしてから入るのが当たり前になっている。因みに、アク姉は毒薬の実験中に入って危ない目にあったという。その時から、こうした慣例が生まれた。
実験室に入ると、アカリの前に赤い花が置かれていた。
「あれ? 早速アンブロシアの花を使うの?」
「ううん。成分分析をするの。ハクちゃんが種を手に入れてくれたから、数を手に入れる事は出来るだろうしね。先に何に使えるのか、しっかりと把握しておかないと」
「ふ~ん」
「まぁ、それは後で良いとして。えいっ!」
アカリが私に飛びついてくる。ステータスは私の方が上なので、飛びつかれても普通に受け止めることが出来る。
「どうしたの?」
「ハクちゃんって、誰が相手でもあんな感じで吸血してるの?」
「ん? まぁ、大体は後ろからだけどね。何? 嫉妬してるの?」
「私だって、ハクちゃんに抱きしめられたいもん……ゲームでも現実でも……」
アカリは、ちょっと拗ねた感じでそう言った。何だろう。付き合う前でも思ってはいたけど、付き合い始めてからだと、さらに可愛い。
「そっか。それは嬉しいかも。まぁ、吸血は止めないけど」
吸血は大事だから、そこを改めるつもりはない。だからなのか、アカリがむくれる。そんなアカリをぎゅっと抱きしめる。
「だから、アカリに対する愛情を、もっと増やそうかな」
「ハクちゃん……」
嬉しそうな顔をしたアカリだけど、すぐに眉を顰めた。
「愛情を増やしてくれるのは嬉しいけど……こんなところで、お尻を撫でるのは止めて!」
「これは、愛情にはならないと。愛情って、どうやって表現したら良いんだろう? まだ現実でキスしてないから、ここでは出来ないし……アク姉みたいにするのも、ちょっと違うよね。身体触る以外に愛情……」
「いや、触っても良いんだけど……時と場所と場合を考えてねって事」
「ん? でも、ここは、部屋の中だし大丈夫じゃない?」
「いや、窓あるよ」
「ああ……なるほど」
つまり、外から覗かれる心配のない場所であれば触っても問題ないという事だ。
「それじゃあ、屋敷の部屋に行こ」
「ハクちゃんって、割と積極的だよね……」
「そう?」
「うん。こういうところを見てると、姉妹がよく似ているってよく分かるよ。普段、アクアさんとかフレイさんに向いてるものが私にも向いてるって思うと嬉しいかも」
自分ではあまり意識していないけど、知らず知らずのうちにアカリへの想いが現れていたみたい。まぁ、アカリが喜んでくれているのなら、特に何か言う事はないかな。
取り敢えず、アカリへのお詫びを含めて、アカリとイチャイチャする時間を作った。恋人になった事だし、不定期にでもこういう時間は作っておきたいかな。今日みたいに、アカリに不満を溜めさせてしまうかもしれないから。
私の部屋に入ったら、すぐにカーテンを閉めた。アカリが他の人に見られる事を拒んだので、ちゃんと誰にも見られないようにしないとね。
「何か、えっちな事をしようとしているみたいな風になってない?」
「えっ!? あっ……いや、私は、そんなつもりなかったからね!?」
何故かアカリが焦っていた。私の方から誘っているから、焦ったり、照れたりするとしたら、私の方になると思うのだけど。
「本当に、ハクちゃんが大胆になってる気がする……」
「そう? 二人きりだからじゃない? こことか学校とかでは、他の人達もいるし。今は、ちゃんと二人きりって分かってるしね」
「ハクちゃんとデートしたら、すぐに襲われそう……」
「さすがに、そこまで非常識じゃないよ。アク姉じゃあるまいし」
「ハクちゃんのアクアさん像って……」
アク姉は、どこだろうと抱きしめるくらいのことはするし、異常なまでに愛でてくる。周囲の目を気にする事は多少あるけど、妹を愛するのに恥じらいなどないの人だから、迷惑にならなければ容赦はない。
「それじゃあ、ど~ん!」
カーテンをしっかりと閉めた私は、アカリに飛びつく。さっきの仕返しだ。
「わわっ!?」
私の勢いに負けたアカリを押し倒す事になる。それは、さっきアルラウネにした押し倒しとほぼ同じようなものだった。
アカリの上に馬乗りになったまま、その手を押さえつける。
「えっと……ハクちゃん……?」
「さっきこれで嫉妬してくれたみたいだから、これで喜んでくれるかなって」
「どちらかと言うと……恥ずかしい……」
「何か、アカリが、ここまで照れてるのって珍しい気がする。可愛いね」
取り敢えず、サービスとしてアカリの首に顔を近づけて、軽く噛んでみる。
「し、白ちゃん……やってる事がえっちだよ……?」
「……確かに言われてみればそうかも。こういうのは、現実での楽しみにしなきゃか」
アカリの上から退いて、お姫様抱っこでベッドまで連れて行って、並んで寝転がる。
「それじゃあ、これくらいがちょうど良いよね。よくやってるし」
「うん。こっちの方が落ち着く」
「それなら良かった。いつか、さっきのも落ち着くって言って貰えるように頑張るね」
「あれは……ずっと落ち着かないと思う」
恋人としての距離の詰め方って難しい。
「さてと、私はラウネと話してくる」
「うん。また後でね」
アカリと別れて、畑の方に向かう。すると、畑の上をぷかぷかと浮いて見ているラウネの姿があった。
「ラウネ」
『あっ、ハク姉、どうしたの……?』
ラウネは、私の元に降りてきた。既にハク姉という呼び方まで決まっていた。名乗ったっけと思ったけど、まぁ、ゲームだしそこの細かい部分は気にしない事にした。
「ラウネは、どこに住みたい?」
『花畑に住みたいの』
「花だけじゃなくて、色々な作物があるんだけど、ここの畑は駄目かな?」
『良いよなの。でも、大丈夫なの?』
沢山の作物が植えられている畑なので、自分が勝手に住んでも良いのかと心配になっているみたい。こういう時は、しっかりと納得してもらうために畑の管理をしてくれている子を呼ばないとね。
「多分、大丈夫だよ。ソイル」
ソイルを呼ぶと、すぐに私の元に駆け寄って来てくれた。
『何……?』
「今日から、ラウネも畑に住ませて欲しいんだけど、大丈夫かな?」
『どういう……場所が……良いの……?』
ソイルが、私を挟まずにラウネに訊いていた。精霊同士で、ちゃんとコミュニケーションを取れているのは良い事だ。
『花畑が良いの』
『お姉ちゃん……新しい種……使いたいな……』
「アンブロシア? 良いよ。元々頼もうと思ってたし。こっちの世界樹もお願いね」
『うん……』
ソイルにアンブロシアの種と世界樹の苗木を渡す。ソイルなら、適切な場所に植えてくれるだろうから、安心して任せる事が出来る。私が畑に関わっていたのなんて最初だけで、ソイルが来てからは、全然手を付けていない。畑に関して言えば、ソイル以上に詳しい人はいないかな。
『こっち……』
ソイルが歩き出すのを見て、ラウネが私を見る。どうすれば良いのか分からないから、私からの指示を待っている状態かな。
「ついて行って。ソイルが良い場所を作ってくれるみたいだから。注意事項は、ソイルから聞いてね。それと、皆と仲良くしてね。皆もラウネと仲良くしてくれるから」
『うんなの』
ラウネが、ソイルを追っていく。ここからは、私が見守る必要もないかな。ソイルとラウネが仲良くなるきっかけになるはずだし。あまり過保護になる必要もないと思うしね。
「思ったよりも早く決まった。アカリのところ行こっと」
ラウネをソイルに任せて、アカリがいる実験室へと向かった。アカリの実験室は、派手な爆発で何度も建て直しされている。無事な部分は、そのまま活用する方式にしているから継ぎ接ぎな感じが目立つけど、良い感じの雰囲気はある。
「アカリ、入って大丈夫?」
「大丈夫だよ~!」
下手に入ったら爆発に巻き込まれたりするから、こうして確認をしてから入るのが当たり前になっている。因みに、アク姉は毒薬の実験中に入って危ない目にあったという。その時から、こうした慣例が生まれた。
実験室に入ると、アカリの前に赤い花が置かれていた。
「あれ? 早速アンブロシアの花を使うの?」
「ううん。成分分析をするの。ハクちゃんが種を手に入れてくれたから、数を手に入れる事は出来るだろうしね。先に何に使えるのか、しっかりと把握しておかないと」
「ふ~ん」
「まぁ、それは後で良いとして。えいっ!」
アカリが私に飛びついてくる。ステータスは私の方が上なので、飛びつかれても普通に受け止めることが出来る。
「どうしたの?」
「ハクちゃんって、誰が相手でもあんな感じで吸血してるの?」
「ん? まぁ、大体は後ろからだけどね。何? 嫉妬してるの?」
「私だって、ハクちゃんに抱きしめられたいもん……ゲームでも現実でも……」
アカリは、ちょっと拗ねた感じでそう言った。何だろう。付き合う前でも思ってはいたけど、付き合い始めてからだと、さらに可愛い。
「そっか。それは嬉しいかも。まぁ、吸血は止めないけど」
吸血は大事だから、そこを改めるつもりはない。だからなのか、アカリがむくれる。そんなアカリをぎゅっと抱きしめる。
「だから、アカリに対する愛情を、もっと増やそうかな」
「ハクちゃん……」
嬉しそうな顔をしたアカリだけど、すぐに眉を顰めた。
「愛情を増やしてくれるのは嬉しいけど……こんなところで、お尻を撫でるのは止めて!」
「これは、愛情にはならないと。愛情って、どうやって表現したら良いんだろう? まだ現実でキスしてないから、ここでは出来ないし……アク姉みたいにするのも、ちょっと違うよね。身体触る以外に愛情……」
「いや、触っても良いんだけど……時と場所と場合を考えてねって事」
「ん? でも、ここは、部屋の中だし大丈夫じゃない?」
「いや、窓あるよ」
「ああ……なるほど」
つまり、外から覗かれる心配のない場所であれば触っても問題ないという事だ。
「それじゃあ、屋敷の部屋に行こ」
「ハクちゃんって、割と積極的だよね……」
「そう?」
「うん。こういうところを見てると、姉妹がよく似ているってよく分かるよ。普段、アクアさんとかフレイさんに向いてるものが私にも向いてるって思うと嬉しいかも」
自分ではあまり意識していないけど、知らず知らずのうちにアカリへの想いが現れていたみたい。まぁ、アカリが喜んでくれているのなら、特に何か言う事はないかな。
取り敢えず、アカリへのお詫びを含めて、アカリとイチャイチャする時間を作った。恋人になった事だし、不定期にでもこういう時間は作っておきたいかな。今日みたいに、アカリに不満を溜めさせてしまうかもしれないから。
私の部屋に入ったら、すぐにカーテンを閉めた。アカリが他の人に見られる事を拒んだので、ちゃんと誰にも見られないようにしないとね。
「何か、えっちな事をしようとしているみたいな風になってない?」
「えっ!? あっ……いや、私は、そんなつもりなかったからね!?」
何故かアカリが焦っていた。私の方から誘っているから、焦ったり、照れたりするとしたら、私の方になると思うのだけど。
「本当に、ハクちゃんが大胆になってる気がする……」
「そう? 二人きりだからじゃない? こことか学校とかでは、他の人達もいるし。今は、ちゃんと二人きりって分かってるしね」
「ハクちゃんとデートしたら、すぐに襲われそう……」
「さすがに、そこまで非常識じゃないよ。アク姉じゃあるまいし」
「ハクちゃんのアクアさん像って……」
アク姉は、どこだろうと抱きしめるくらいのことはするし、異常なまでに愛でてくる。周囲の目を気にする事は多少あるけど、妹を愛するのに恥じらいなどないの人だから、迷惑にならなければ容赦はない。
「それじゃあ、ど~ん!」
カーテンをしっかりと閉めた私は、アカリに飛びつく。さっきの仕返しだ。
「わわっ!?」
私の勢いに負けたアカリを押し倒す事になる。それは、さっきアルラウネにした押し倒しとほぼ同じようなものだった。
アカリの上に馬乗りになったまま、その手を押さえつける。
「えっと……ハクちゃん……?」
「さっきこれで嫉妬してくれたみたいだから、これで喜んでくれるかなって」
「どちらかと言うと……恥ずかしい……」
「何か、アカリが、ここまで照れてるのって珍しい気がする。可愛いね」
取り敢えず、サービスとしてアカリの首に顔を近づけて、軽く噛んでみる。
「し、白ちゃん……やってる事がえっちだよ……?」
「……確かに言われてみればそうかも。こういうのは、現実での楽しみにしなきゃか」
アカリの上から退いて、お姫様抱っこでベッドまで連れて行って、並んで寝転がる。
「それじゃあ、これくらいがちょうど良いよね。よくやってるし」
「うん。こっちの方が落ち着く」
「それなら良かった。いつか、さっきのも落ち着くって言って貰えるように頑張るね」
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