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因縁に決着をつける吸血少女
本格的な古城探索
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ギルドエリアの自分の部屋に来た私は、闇霧の始祖から貰った邪聖教と雪狼会の報告書を読む。
邪聖教は天聖教から分かれた組織で、悪魔を崇拝している。ただ、特定の悪魔を崇拝しているという訳では無く、悪魔全体を崇拝している。その中で、悪魔を創造する邪聖教の中でも異端扱いされていた一派だけど、一定以上の成果を上げていたため、邪聖教の中では大きな一派となっていた。
その内、この一派が邪聖教を支配するようになり、邪聖教の在り方が悪魔創造に傾いた。それから邪聖教は過激派が増えていき、潜伏派と過激派に分かれた。潜伏派は、悪魔創造のために様々な場所に潜伏し、研究を進めていった。その潜伏先には、忘れ去られた街も含まれていた。
吸血鬼が治めるこの街では、研究を思い通りに進める事が出来ていた。その中で街の管理職にまで登り詰める事が出来たのは、邪聖教にとっては幸いと言うべき事だろう。
別の街では、悪魔を召喚するための方法を模索していた。召喚した悪魔を通じて、新たな悪魔の創造を目論んだからだ。邪神を蘇らせようとするもう一つの邪聖教一派を隠れ蓑に研究は進められたが、そもそも悪魔を召喚する事が出来ずに終わったため、断念したらしい。因みに、この邪神は、邪聖教の中では悪魔の一種と考えられている。
また死霊術の開発にも、邪聖教が関わっていたらしい。死者を呼び覚ます術が悪魔に繋がると考えていたが、実際には、ただ死んだ相手を喚び出すだけの術でしかなかった。
天聖教の中にも一定数潜伏していたらしいが、こちらの情報はほぼほぼないに等しい。潜伏していた期間とかは書かれているけど、その後の成果などはない。天聖教の中にいても悪魔に繋がる事は出来なかったらしい。
後は、補足としてアークサンクチュアリにあるあの建物に悪魔の絵画があった事だけど、教徒への教えのために用意させたものであって、邪聖教が集めたものではないとの事だった。
簡単に言うと、そういう事が書いてあった。次は雪狼会の方だ。
雪狼会には、邪聖教との繋がりがあった。雪狼会は、邪聖教の過激派が組織したもので、位置的には邪聖教傘下という事になるらしい。雪狼会が主にしていた事は、今後の邪聖教の活動にて邪魔になるであろう相手を排除する事だった。
この中には、悪魔を倒せるかもしれないものの排除も含まれる。排除の仕方は実力行使から、暗殺まで多種に渡る。
だけど、その内の任務の一つで恨みを買い壊滅状態になった。生き残りはいたみたいだけど、それも散り散りになった。それぞれ別組織に所属して、仕事を続けたみたいだけど、その組織も弱っていき、最終的に海を渡ったらしい。
二つの報告書には、本当に有益な情報が載っていた。これで、私も動きやすくなる。
「散り散りになった先には、ツリータウンとか魔法都市も含まれるのか。そっちでももう一回調べないと。後は、大洋エリアの先にある新大陸か。今は、古城エリアを探索したいから、もう少し後になるかな」
闇霧の始祖の元に通うだけで、あまり古城エリアを調べられていない。一度探索を始めた以上、しっかりと調べ終えてから次に行きたい。
「後は、これを師匠に報告……は、しないでおこう。下手すると、新大陸に向かいかねないし」
師匠なら海を走って渡りそうなどと馬鹿みたいな事を考えていると、扉がノックされた。
「どうぞ」
入ってきたのは、アカリだった。この前も似たような感じで来たから、てっきりアク姉かと思ったのだけど、そこは予想外れだった。
「どうしたの?」
「ううん。何でもないよ。ハクちゃんの部屋に灯りが付いてたから居るかなって」
「そう。でも、ごめんね。そろそろ出ようと思ってたから」
「気にしないで。こっちでも顔が見られて良かった」
「私も同じ」
アカリの事を軽く抱きしめてから、屋敷を出て行く。そして、再び古城エリアへと戻った。
「【召喚・エアリー】【召喚・メア】【召喚・マシロ】」
いつもの三人を喚ぶ。
「いつも通りよろしく。私は、色々と調べて行くから」
『はい。分かりました』
『マシロ、マシロ。この前試したやつやろ♪』
『えぇ……まぁ、良いけど……』
何か、メアとマシロで試していた事があるみたい。ちょっと心配ではあるけど、本当に危険な事なら、エアリーが止めるだろうから放っておこう。私も気になるし。
「そういえば、一階って何があるの?」
『南北に外へと繋がる場所があります。それ以外は、大きな部屋がいくつかありますね』
「食堂と厨房かな?」
廃城下町エリアにあった屋敷から考えて、そんな気がした。
『そうですね』
エアリーも頷いて答えたので、本当に厨房と食堂がありそうだ。近くにある部屋から入ると、滅茶苦茶大きな食堂があった。収容人数は数百人にはなると思う。そして、そこには沢山のモンスターがいた。全部ダークナイトというところには驚きだけど、さらに驚く事が起きた。目の前でダークナイト達の胴体が消滅したからだ。
「虚無?」
散々自分でも使っていたものだから、すぐにその正体には気が付いた。でも、私が使ったものじゃない。これが、メアとマシロが試していた事なのだと思う。
『大成功♪』
『微調整が難しいわね……』
メアは成功した事を喜んでいたけど、マシロはちょっと不満足みたい。微調整って言っているから、合わせているのはマシロの方なのかな。割と、メアも調整とかは上手そうだけど、ぶっ放したい派なのかも。
「てか、【魔聖融合】無しで虚無が作れるの?」
『ふふん。支配を持ってるからね』
『互いに混ざり合うように意識しているから出来るだけで、一人では出来ないわ。私とメアの合わせ技ってところ。作りやすさで言えば、姉様の方が上よ』
二人で息を合わせないと、虚無は作り出せないらしい。そう考えると、自由に作り出せる私の方が優れている。ただ、複数ターゲットでの虚無生成は出来ないので、そこら辺は二人の方が優れている。一長一短って感じかな。
「まぁ、倒せるなら良いけど、あまり危険な事はしないようにね」
『うん♪』
『分かってるわ』
『ええ、危険だと判断したら、私がお説教します』
「よろしくね、エアリー」
エアリーのお説教と聞かされて、メアとマシロが嫌そうな顔をしていた。エアリーのお説教は、ちゃんと効果があるらしい。精霊達のまとめ役をしてくれて助かる。
皆が警戒している間に、私は食堂を調べて行く。取り敢えず、【心眼開放】で見えるものはなし。後は、普通に落ちている何かがあるかどうかだ。
「特に何もないか……変わったところもないし、普通の食堂みたいだね。規模以外」
『絵画の類いもありませんね。城下町とは違うようです』
『闇も均等に広がってる』
「不自然に闇が固まっていたら、何かあるって感じ?」
『負の感情が残っていたり、呪われていたり?』
メアの闇感知を活用しておいた方が良さそう。
「何かあったら知らせてね」
『うん!』
そんな話をしていたら、マシロが視線だけで何かを訴えていた。自分も何かやることが欲しいとかかな。あそこまで怯えていたマシロが、こんな訴えを出来るようになったのは、嬉しい事だ。
「マシロには、灯りをお願いしようかな。テーブルの下とか、ちょっと暗いから」
『分かったわ』
嬉しそうにそう言うマシロの頭を撫でてあげてから、しっかりと探索を進める。結局、食堂には何もなかった。続いて、食堂から扉一枚で繋がっている厨房に入って調べたけど、そっちも何も無かった。厨房も異常な広さがあった。
「他に部屋はある?」
『後は、外ですね』
「オッケー。それじゃあ、外に出ようか」
こうして古城エリアの探索が本格的に始まった。
邪聖教は天聖教から分かれた組織で、悪魔を崇拝している。ただ、特定の悪魔を崇拝しているという訳では無く、悪魔全体を崇拝している。その中で、悪魔を創造する邪聖教の中でも異端扱いされていた一派だけど、一定以上の成果を上げていたため、邪聖教の中では大きな一派となっていた。
その内、この一派が邪聖教を支配するようになり、邪聖教の在り方が悪魔創造に傾いた。それから邪聖教は過激派が増えていき、潜伏派と過激派に分かれた。潜伏派は、悪魔創造のために様々な場所に潜伏し、研究を進めていった。その潜伏先には、忘れ去られた街も含まれていた。
吸血鬼が治めるこの街では、研究を思い通りに進める事が出来ていた。その中で街の管理職にまで登り詰める事が出来たのは、邪聖教にとっては幸いと言うべき事だろう。
別の街では、悪魔を召喚するための方法を模索していた。召喚した悪魔を通じて、新たな悪魔の創造を目論んだからだ。邪神を蘇らせようとするもう一つの邪聖教一派を隠れ蓑に研究は進められたが、そもそも悪魔を召喚する事が出来ずに終わったため、断念したらしい。因みに、この邪神は、邪聖教の中では悪魔の一種と考えられている。
また死霊術の開発にも、邪聖教が関わっていたらしい。死者を呼び覚ます術が悪魔に繋がると考えていたが、実際には、ただ死んだ相手を喚び出すだけの術でしかなかった。
天聖教の中にも一定数潜伏していたらしいが、こちらの情報はほぼほぼないに等しい。潜伏していた期間とかは書かれているけど、その後の成果などはない。天聖教の中にいても悪魔に繋がる事は出来なかったらしい。
後は、補足としてアークサンクチュアリにあるあの建物に悪魔の絵画があった事だけど、教徒への教えのために用意させたものであって、邪聖教が集めたものではないとの事だった。
簡単に言うと、そういう事が書いてあった。次は雪狼会の方だ。
雪狼会には、邪聖教との繋がりがあった。雪狼会は、邪聖教の過激派が組織したもので、位置的には邪聖教傘下という事になるらしい。雪狼会が主にしていた事は、今後の邪聖教の活動にて邪魔になるであろう相手を排除する事だった。
この中には、悪魔を倒せるかもしれないものの排除も含まれる。排除の仕方は実力行使から、暗殺まで多種に渡る。
だけど、その内の任務の一つで恨みを買い壊滅状態になった。生き残りはいたみたいだけど、それも散り散りになった。それぞれ別組織に所属して、仕事を続けたみたいだけど、その組織も弱っていき、最終的に海を渡ったらしい。
二つの報告書には、本当に有益な情報が載っていた。これで、私も動きやすくなる。
「散り散りになった先には、ツリータウンとか魔法都市も含まれるのか。そっちでももう一回調べないと。後は、大洋エリアの先にある新大陸か。今は、古城エリアを探索したいから、もう少し後になるかな」
闇霧の始祖の元に通うだけで、あまり古城エリアを調べられていない。一度探索を始めた以上、しっかりと調べ終えてから次に行きたい。
「後は、これを師匠に報告……は、しないでおこう。下手すると、新大陸に向かいかねないし」
師匠なら海を走って渡りそうなどと馬鹿みたいな事を考えていると、扉がノックされた。
「どうぞ」
入ってきたのは、アカリだった。この前も似たような感じで来たから、てっきりアク姉かと思ったのだけど、そこは予想外れだった。
「どうしたの?」
「ううん。何でもないよ。ハクちゃんの部屋に灯りが付いてたから居るかなって」
「そう。でも、ごめんね。そろそろ出ようと思ってたから」
「気にしないで。こっちでも顔が見られて良かった」
「私も同じ」
アカリの事を軽く抱きしめてから、屋敷を出て行く。そして、再び古城エリアへと戻った。
「【召喚・エアリー】【召喚・メア】【召喚・マシロ】」
いつもの三人を喚ぶ。
「いつも通りよろしく。私は、色々と調べて行くから」
『はい。分かりました』
『マシロ、マシロ。この前試したやつやろ♪』
『えぇ……まぁ、良いけど……』
何か、メアとマシロで試していた事があるみたい。ちょっと心配ではあるけど、本当に危険な事なら、エアリーが止めるだろうから放っておこう。私も気になるし。
「そういえば、一階って何があるの?」
『南北に外へと繋がる場所があります。それ以外は、大きな部屋がいくつかありますね』
「食堂と厨房かな?」
廃城下町エリアにあった屋敷から考えて、そんな気がした。
『そうですね』
エアリーも頷いて答えたので、本当に厨房と食堂がありそうだ。近くにある部屋から入ると、滅茶苦茶大きな食堂があった。収容人数は数百人にはなると思う。そして、そこには沢山のモンスターがいた。全部ダークナイトというところには驚きだけど、さらに驚く事が起きた。目の前でダークナイト達の胴体が消滅したからだ。
「虚無?」
散々自分でも使っていたものだから、すぐにその正体には気が付いた。でも、私が使ったものじゃない。これが、メアとマシロが試していた事なのだと思う。
『大成功♪』
『微調整が難しいわね……』
メアは成功した事を喜んでいたけど、マシロはちょっと不満足みたい。微調整って言っているから、合わせているのはマシロの方なのかな。割と、メアも調整とかは上手そうだけど、ぶっ放したい派なのかも。
「てか、【魔聖融合】無しで虚無が作れるの?」
『ふふん。支配を持ってるからね』
『互いに混ざり合うように意識しているから出来るだけで、一人では出来ないわ。私とメアの合わせ技ってところ。作りやすさで言えば、姉様の方が上よ』
二人で息を合わせないと、虚無は作り出せないらしい。そう考えると、自由に作り出せる私の方が優れている。ただ、複数ターゲットでの虚無生成は出来ないので、そこら辺は二人の方が優れている。一長一短って感じかな。
「まぁ、倒せるなら良いけど、あまり危険な事はしないようにね」
『うん♪』
『分かってるわ』
『ええ、危険だと判断したら、私がお説教します』
「よろしくね、エアリー」
エアリーのお説教と聞かされて、メアとマシロが嫌そうな顔をしていた。エアリーのお説教は、ちゃんと効果があるらしい。精霊達のまとめ役をしてくれて助かる。
皆が警戒している間に、私は食堂を調べて行く。取り敢えず、【心眼開放】で見えるものはなし。後は、普通に落ちている何かがあるかどうかだ。
「特に何もないか……変わったところもないし、普通の食堂みたいだね。規模以外」
『絵画の類いもありませんね。城下町とは違うようです』
『闇も均等に広がってる』
「不自然に闇が固まっていたら、何かあるって感じ?」
『負の感情が残っていたり、呪われていたり?』
メアの闇感知を活用しておいた方が良さそう。
「何かあったら知らせてね」
『うん!』
そんな話をしていたら、マシロが視線だけで何かを訴えていた。自分も何かやることが欲しいとかかな。あそこまで怯えていたマシロが、こんな訴えを出来るようになったのは、嬉しい事だ。
「マシロには、灯りをお願いしようかな。テーブルの下とか、ちょっと暗いから」
『分かったわ』
嬉しそうにそう言うマシロの頭を撫でてあげてから、しっかりと探索を進める。結局、食堂には何もなかった。続いて、食堂から扉一枚で繋がっている厨房に入って調べたけど、そっちも何も無かった。厨房も異常な広さがあった。
「他に部屋はある?」
『後は、外ですね』
「オッケー。それじゃあ、外に出ようか」
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