274 / 504
楽しく賑わう吸血少女
地下で行われていた事
しおりを挟む 頭痛と歪みが終わると、周囲が様変わりしていた。人がいるけど、全員覆面と白衣みたいな服を着ている。その服は、全体的に血で濡れていた。
『次を持って来い』
『はっ!』
そうして連れて来られたのは、眠っている男性だった。多分、眠らされている。それが台に置かれると、沢山の人が群がっていった。
「あぁ……ここで直接見えないようにしてるのか」
でも、私には抜け道がある。【浮遊】を使って、浮き上がって見ようとする。
「痛っ!?」
浮き上がった勢いで、謎の透明な天井に頭をぶつけた。さすがに、ここら辺の規制はしているらしい。そこを細かく見せちゃったら、十八禁になっちゃう可能性があるからかな。あまり血が飛び散る描写もないし。
「私、血液を使う戦い方だから、あまり気にしないんだけどなぁ。まぁ、苦手って人はいるだろうし、仕方ないか」
事が終わるのを待っていると、部品に分けられたであろう人が袋に詰められて、どこかに持っていかれた。そして、台の上にはさっきの血瓶が置かれている。
『血液の量は足りているか?』
『どうだろうな。旦那様なら大丈夫だろうが、城主様は健啖家だ。後、二、三人搾らないといけないかもな』
『はぁ……最近は慣れてきたが、やっぱり精神的に来るな……』
『仕方ないだろう。そのおかげで守って貰えているんだ。それに、搾られるのは犯罪者だけだ。そこまで気にする必要はない。気楽にやれ』
『ああ……』
人を解体して肩を落としていた人を、同じく解体していた人が励ましていた。やっている事が事だから、良い場面だなとか思えないけど。
そんな中別の方向でも会話が発生した。
『そういえば、下のやつの餌は?』
『さっき解体したので足りるだろ。その前に牛一頭食べさせているからな』
『そうか。あいつの世話係は大変だな』
『だな。解体係で助かるよ。給料も良いしな』
その会話を最後に、また頭痛の視界の歪みが発生した。そうして、私の意識は元の時間へと帰ってきた。
『お姉様!』
戻ってきた私は床に寝ていた。エアリーが、肩を揺らして心配そうな顔をしている。そんなエアリーの頭を撫でてあげる。
「大丈夫。また過去の映像を見てただけだよ。まさか、倒れるとは思わなかったけど。本当に、血瓶系は、不用意に飲まないようにしないとね」
『それはお願いします。こっちの心臓も保ちません』
「ごめんね」
精霊って心臓があるのかなとか思ったけど、今訊く事では無いので置いておく。
「でも、おかげで情報は手に入れた。ここは、本当に吸血鬼が治めていたみたい。この屋敷と城の主が吸血鬼だったみたい。犯罪者の身体を解体して出て来た血を飲んでいたらしいよ。そして、肉の方はこの下に送られるみたい。何かの餌だって」
『餌? では、生物がいるという事でしょうか?』
「多分ね。エアリーは、感知出来ない?」
エアリーが風を使って探っている間に、地下一階を調べて行く。【心眼開放】で見つけられるものはないけど、よく見てみたら壁にのこぎりとかが掛かっていた。錆び付いていて、かつての切れ味はもっていないと思う。
『お姉様。念入りに調べましたが、生き物のような形をしたものは感知出来ません。広い空間に鉄格子のようなものがあるだけです』
「でも、かつてはいたっていう事は確実っぽいね」
『そうですね』
取り敢えず、地下一階を一通り調べる。刃物が散らばっていたり、壁に乾いた血液がこびり付いているくらいで、特に新しい情報はなかった。
なので、地下二階に下りる階段の前まで来た。そこに立った瞬間、地下一階への下り階段よりも遙かに重い嫌な感じがする。
「……よし! 行こうか」
『はい』
エアリーと一緒に地下二階へと下りていく。地下二階に下りる階段には、乾いた血がそこら中にこびりついている。これだけでも十分に恐怖を感じさせられる。
そのまま下っていくと、地下二階に着いた。こっちも広い空間になっているけど、上とは違い、鉄格子の存在があった。鉄格子で囲われている場所は、部屋の三分の一の広さだった。
「でかい……ただ、何もいないね」
『はい。改めて、確認してみましたが、モンスターの影はありません。何もいないかと』
「だね」
何もいないなら一安心と言いたいところだけど、嫌な感じが消えていない。身体中を突き刺すような感じだ。その正体が分からない限り、本当の意味で安心は出来ない。鉄格子の中を調べる前に、その周りを調べて行く。近くの机の上には書類が散らばっていた。
「……研究記録? いや、観察記録か」
冊子になっておらず、全部バラバラだし、日付も書かれていないので、正確な順番は分からない。それに、いくつかの書類は血が染みこんでいて、読める箇所がない。
『大分成長してきた。だが、それに応じて、食欲も高まっているらしく、日に日に食料の量が増えている。これでは、この街に卸される食料がなくなってしまう。何か別の方法を考えなければならないだろう』
『今日、職員の一人が食べられた。これまで襲われた事はなかったが、まさか身内で被害が出るとは。だが、この事件のおかげで、一つ思い付いた事がある。城主様と旦那様に許可を頂かなくてはならない。すぐに行動しよう』
『生まれたばかりのため、身体が安定しない。その生まれ故なのか、また失敗なのか判断はまだ出来ない。今後の成長から判断していこう。まだ子供だ。しっかりと育てなければ』
『犯罪者の刑罰の一つ死刑制度を利用して、その肉を与える許可が下りた。城主様方の食事用に血を搾り取ってから、肉を与えるという方式だ。そのための職員も集める。人を解体する事が出来るのは、ごく僅かだろうが、何とか集めるしかない。そうしなければ、いずれ我々が食料になってしまう。それだけは避けなければ』
『成長に伴い、身体が安定してきた。ただ、知能も上がってきているためか、頭同士での喧嘩が始まる。どうにかして止めたいが、それをしようとした職員が二人犠牲になった。しばらく放っておけば大人しくなるので、それを待つしかないだろう。下手に睡眠剤を導入して、耐性を持たれる事は避けなければならない。我々が身を守る方法が消えるからだ』
『どうやら近くの街で死体を動かす研究が進んでいるらしい。これを使えば、安全に食事をさせる事が出来るのでは? そう考えて、すぐに旦那様に報告する。これには、旦那様もすんなりと頷いてくれた。これで食料の問題は解決する。死体など、そこら辺に埋まっているのだから。今更倫理を説くようなやつはいない。そうだ。今更、倫理なんて気にしていられない。生き抜くためには、そんなもの必要ない』
『食べさせる犯罪者が減り、日に日に職員の犠牲が多くなっていく。空腹時の暴走は、どうしようもない。睡眠剤の導入が決まるのは、かなり早かった。しかし、すぐに効き目が悪くなった。僅か二回投与で、耐性が出来始めているらしい。明日は我が身か』
読めるのは、この程度だった。この情報を整理して考えると、一つの可能性が出て来る。
「もしかして、育てていたのって、キメラ?」
複数の頭という点に加えて、街中でキメラのぬいぐるみを手に入れていた事から、すぐに連想出来た。ただ確定情報ではない。あくまで、私の思いつきだ。でも、これまでの情報から繋げたら、キメラという答えに至る。
『キメラも信仰の対象だったという事でしょうか?』
「それはどうだろうね。態々地下で育てていたって点からしたら、隠さないといけないものだったって感じがするし。もしかしたら、あのぬいぐるみは、キメラを受け入れさせるための下地作りだったのかもしれないよ」
キメラという存在を受け入れさせて、キメラを門番とかにしようとしていたのかもしれない。そのための研究だったと言われれば納得出来る部分もある。でも、普通に人を食べさせているところが引っ掛かる。
吸血鬼は、本当に街の人達を守ろうという考えがあったのだろうか。
『次を持って来い』
『はっ!』
そうして連れて来られたのは、眠っている男性だった。多分、眠らされている。それが台に置かれると、沢山の人が群がっていった。
「あぁ……ここで直接見えないようにしてるのか」
でも、私には抜け道がある。【浮遊】を使って、浮き上がって見ようとする。
「痛っ!?」
浮き上がった勢いで、謎の透明な天井に頭をぶつけた。さすがに、ここら辺の規制はしているらしい。そこを細かく見せちゃったら、十八禁になっちゃう可能性があるからかな。あまり血が飛び散る描写もないし。
「私、血液を使う戦い方だから、あまり気にしないんだけどなぁ。まぁ、苦手って人はいるだろうし、仕方ないか」
事が終わるのを待っていると、部品に分けられたであろう人が袋に詰められて、どこかに持っていかれた。そして、台の上にはさっきの血瓶が置かれている。
『血液の量は足りているか?』
『どうだろうな。旦那様なら大丈夫だろうが、城主様は健啖家だ。後、二、三人搾らないといけないかもな』
『はぁ……最近は慣れてきたが、やっぱり精神的に来るな……』
『仕方ないだろう。そのおかげで守って貰えているんだ。それに、搾られるのは犯罪者だけだ。そこまで気にする必要はない。気楽にやれ』
『ああ……』
人を解体して肩を落としていた人を、同じく解体していた人が励ましていた。やっている事が事だから、良い場面だなとか思えないけど。
そんな中別の方向でも会話が発生した。
『そういえば、下のやつの餌は?』
『さっき解体したので足りるだろ。その前に牛一頭食べさせているからな』
『そうか。あいつの世話係は大変だな』
『だな。解体係で助かるよ。給料も良いしな』
その会話を最後に、また頭痛の視界の歪みが発生した。そうして、私の意識は元の時間へと帰ってきた。
『お姉様!』
戻ってきた私は床に寝ていた。エアリーが、肩を揺らして心配そうな顔をしている。そんなエアリーの頭を撫でてあげる。
「大丈夫。また過去の映像を見てただけだよ。まさか、倒れるとは思わなかったけど。本当に、血瓶系は、不用意に飲まないようにしないとね」
『それはお願いします。こっちの心臓も保ちません』
「ごめんね」
精霊って心臓があるのかなとか思ったけど、今訊く事では無いので置いておく。
「でも、おかげで情報は手に入れた。ここは、本当に吸血鬼が治めていたみたい。この屋敷と城の主が吸血鬼だったみたい。犯罪者の身体を解体して出て来た血を飲んでいたらしいよ。そして、肉の方はこの下に送られるみたい。何かの餌だって」
『餌? では、生物がいるという事でしょうか?』
「多分ね。エアリーは、感知出来ない?」
エアリーが風を使って探っている間に、地下一階を調べて行く。【心眼開放】で見つけられるものはないけど、よく見てみたら壁にのこぎりとかが掛かっていた。錆び付いていて、かつての切れ味はもっていないと思う。
『お姉様。念入りに調べましたが、生き物のような形をしたものは感知出来ません。広い空間に鉄格子のようなものがあるだけです』
「でも、かつてはいたっていう事は確実っぽいね」
『そうですね』
取り敢えず、地下一階を一通り調べる。刃物が散らばっていたり、壁に乾いた血液がこびり付いているくらいで、特に新しい情報はなかった。
なので、地下二階に下りる階段の前まで来た。そこに立った瞬間、地下一階への下り階段よりも遙かに重い嫌な感じがする。
「……よし! 行こうか」
『はい』
エアリーと一緒に地下二階へと下りていく。地下二階に下りる階段には、乾いた血がそこら中にこびりついている。これだけでも十分に恐怖を感じさせられる。
そのまま下っていくと、地下二階に着いた。こっちも広い空間になっているけど、上とは違い、鉄格子の存在があった。鉄格子で囲われている場所は、部屋の三分の一の広さだった。
「でかい……ただ、何もいないね」
『はい。改めて、確認してみましたが、モンスターの影はありません。何もいないかと』
「だね」
何もいないなら一安心と言いたいところだけど、嫌な感じが消えていない。身体中を突き刺すような感じだ。その正体が分からない限り、本当の意味で安心は出来ない。鉄格子の中を調べる前に、その周りを調べて行く。近くの机の上には書類が散らばっていた。
「……研究記録? いや、観察記録か」
冊子になっておらず、全部バラバラだし、日付も書かれていないので、正確な順番は分からない。それに、いくつかの書類は血が染みこんでいて、読める箇所がない。
『大分成長してきた。だが、それに応じて、食欲も高まっているらしく、日に日に食料の量が増えている。これでは、この街に卸される食料がなくなってしまう。何か別の方法を考えなければならないだろう』
『今日、職員の一人が食べられた。これまで襲われた事はなかったが、まさか身内で被害が出るとは。だが、この事件のおかげで、一つ思い付いた事がある。城主様と旦那様に許可を頂かなくてはならない。すぐに行動しよう』
『生まれたばかりのため、身体が安定しない。その生まれ故なのか、また失敗なのか判断はまだ出来ない。今後の成長から判断していこう。まだ子供だ。しっかりと育てなければ』
『犯罪者の刑罰の一つ死刑制度を利用して、その肉を与える許可が下りた。城主様方の食事用に血を搾り取ってから、肉を与えるという方式だ。そのための職員も集める。人を解体する事が出来るのは、ごく僅かだろうが、何とか集めるしかない。そうしなければ、いずれ我々が食料になってしまう。それだけは避けなければ』
『成長に伴い、身体が安定してきた。ただ、知能も上がってきているためか、頭同士での喧嘩が始まる。どうにかして止めたいが、それをしようとした職員が二人犠牲になった。しばらく放っておけば大人しくなるので、それを待つしかないだろう。下手に睡眠剤を導入して、耐性を持たれる事は避けなければならない。我々が身を守る方法が消えるからだ』
『どうやら近くの街で死体を動かす研究が進んでいるらしい。これを使えば、安全に食事をさせる事が出来るのでは? そう考えて、すぐに旦那様に報告する。これには、旦那様もすんなりと頷いてくれた。これで食料の問題は解決する。死体など、そこら辺に埋まっているのだから。今更倫理を説くようなやつはいない。そうだ。今更、倫理なんて気にしていられない。生き抜くためには、そんなもの必要ない』
『食べさせる犯罪者が減り、日に日に職員の犠牲が多くなっていく。空腹時の暴走は、どうしようもない。睡眠剤の導入が決まるのは、かなり早かった。しかし、すぐに効き目が悪くなった。僅か二回投与で、耐性が出来始めているらしい。明日は我が身か』
読めるのは、この程度だった。この情報を整理して考えると、一つの可能性が出て来る。
「もしかして、育てていたのって、キメラ?」
複数の頭という点に加えて、街中でキメラのぬいぐるみを手に入れていた事から、すぐに連想出来た。ただ確定情報ではない。あくまで、私の思いつきだ。でも、これまでの情報から繋げたら、キメラという答えに至る。
『キメラも信仰の対象だったという事でしょうか?』
「それはどうだろうね。態々地下で育てていたって点からしたら、隠さないといけないものだったって感じがするし。もしかしたら、あのぬいぐるみは、キメラを受け入れさせるための下地作りだったのかもしれないよ」
キメラという存在を受け入れさせて、キメラを門番とかにしようとしていたのかもしれない。そのための研究だったと言われれば納得出来る部分もある。でも、普通に人を食べさせているところが引っ掛かる。
吸血鬼は、本当に街の人達を守ろうという考えがあったのだろうか。
21
お気に入りに追加
176
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/sf.png?id=74527b25be1223de4b35)
New Life
basi
SF
なろうに掲載したものをカクヨム・アルファポにて掲載しています。改稿バージョンです。
待ちに待ったVRMMO《new life》
自分の行動でステータスの変化するアビリティシステム。追求されるリアリティ。そんなゲームの中の『新しい人生』に惹かれていくユルと仲間たち。
ゲームを進め、ある条件を満たしたために行われたアップデート。しかし、それは一部の人々にゲームを終わらせ、新たな人生を歩ませた。
第二部? むしろ本編? 始まりそうです。
主人公は美少女風美青年?
若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!
古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。
そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は?
*カクヨム様で先行掲載しております
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/sf.png?id=74527b25be1223de4b35)
ビースト・オンライン 〜追憶の道しるべ。操作ミスで兎になった俺は、仲間の記憶を辿り世界を紐解く〜
八ッ坂千鶴
SF
普通の高校生の少年は高熱と酷い風邪に悩まされていた。くしゃみが止まらず学校にも行けないまま1週間。そんな彼を心配して、母親はとあるゲームを差し出す。
そして、そのゲームはやがて彼を大事件に巻き込んでいく……!
※感想は私のXのDMか小説家になろうの感想欄にお願いします。小説家になろうの感想は非ログインユーザーでも記入可能です。
VRゲームでも身体は動かしたくない。
姫野 佑
SF
多種多様な武器やスキル、様々な【称号】が存在するが職業という概念が存在しない<Imperial Of Egg>。
古き良きPCゲームとして稼働していた<Imperial Of Egg>もいよいよ完全没入型VRMMO化されることになった。
身体をなるべく動かしたくないと考えている岡田智恵理は<Imperial Of Egg>がVRゲームになるという発表を聞いて気落ちしていた。
しかしゲーム内の親友との会話で落ち着きを取り戻し、<Imperial Of Egg>にログインする。
当作品は小説家になろう様で連載しております。
章が完結次第、一日一話投稿致します。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/sf.png?id=74527b25be1223de4b35)
【短編 完結】ファンタジー用チートで万全の準備をしたのに転移したのはSFの世界でした。
東堂大稀(旧:To-do)
SF
捕鳥ハルヤは、気が付くと真っ白な空間にいた。
ライトノベルを読み漁り、高校2年になった現在も中二病を発症して異世界で活躍する自分を空想していた彼は、それがすぐに異世界転移だと気が付く。
女神に準備されたリソース内なら自由に能力を選べると言われ、異世界転移ファンタジーでお約束のチート能力を選んだが、転移した先は宇宙を舞台としたSFの世界だった……。
※ゴールデンウィーク企画。毎日二回更新で5月5日まで連載予定の短編です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる