270 / 456
楽しく賑わう吸血少女
慟哭の血瓶
しおりを挟む
翌日。昼前にログインした私は、家畜の世話と畑の様子を見てから、廃城下町エリアに戻ってきた。
「さてと、昨日の夜の探索では、何も見つけられなかったし、今日で色々と見つけたいところだなぁ。【召喚・エアリー】」
召喚されたエアリーは、早速周囲に集まってきていたゾンビ達を蹴散らしてくれる。
「それじゃあ、よろしくね」
『はい。お姉様』
エアリーにゾンビ達を任せて、北東の広場方面に向かう。昨日の夜に広場近くまで調べ終えているので、すぐに広場まで着いた。マンホールの上には、南東の広場同様に靄が浮いている。それを確認した直後、またマンホールの蓋が跳ね上がって、どんどんとゾンビが出て来る。エアリーがゾンビ達を斬り刻み、私が血液で蓋をする。内側には、前と同じようにミキサーみたいな刃を配置して回転させ続ける。
その間に、靄を固める。出て来たのは、慟哭の血瓶というアイテムだった。
「名前が変わってる? 何が違うんだろう? エアリー、また意識が飛ぶと思うけど、心配しないで」
『分かりました。お姉様は、私が守ります』
「ありがとう」
エアリーに私の身体を頼んで、慟哭の血瓶を飲む。すると、再び景色が過去の姿に変わった。前と違う部分は、この広場に人の姿がある事かな。その人達は涙を流しながら叫んでいる。その理由は明白。すぐそこまでゾンビが押し寄せてきていたからだ。
透明な壁の外だったので、血で弓矢を作り放つ。でも、血の矢は、ゾンビをすり抜けていった。
「過去への干渉は無理って事? じゃあ、ここで起こる惨劇は見る事しか出来ないのか……」
私が見ている前で、人々がゾンビに噛まれた。必死に逃げようとしていたけど、どんどんと増えていくゾンビ達に追い込まれていく。躓いてしまった男性の脚を這いずってきたゾンビが掴み、そのまま引き寄せて噛み付いていた。子供を守るために抱きしめている女性も、肩や身体を噛まれてゾンビになり、抱きしめていた子供を噛んでいた。
この光景は、まさに阿鼻叫喚そのものだった。
「トラウマになりそうな光景だなぁ……ゾンビゲーではありふれてるけど」
慟哭という名前の理由がよく分かる光景だった。怨嗟の血瓶の方は、よく聞いたら何か恨みとか嘆きとかが聞こえてきたのかな。いや、叫び声ならまだしも、ただの恨み言や嘆きが、そこまで遠くまで聞こえてくるわけないか。
広場にいた人達が、全員ゾンビになったところで、元の時間に戻ってきた。
『お姉様、大丈夫ですか?』
「うん。大丈夫。人によっては、トラウマだろうね」
『そのような光景が?』
「うん。ここで、何人もの人がゾンビに襲われてた。中には、ゾンビから子供を守ったのに、ゾンビになった自分が子供を襲ったりね」
『それは、痛ましいですね』
「そうだね」
結構衝撃的なものだけど、まだこの街の真実という感じはしない。現状、広場で血瓶を見つけているから、最低でも後二回は過去の光景を見る事になるはず。そこで真実が分かれば良いけど。
「それじゃあ、探索を再開しようか」
『はい、お姉様』
エアリーと一緒に探索を再開する。城下町を蛇行するように探索していくと、靄ではなく普通に落ちているものを発見した。それは、ボロボロのぬいぐるみだった。手足は千切れて、赤黒い染みが付いているけど、それには見覚えがあった。
「これ、【心眼開放】で見つけたキメラのぬいぐるみと同じぬいぐるみだ。本当に当時流行ってた感じなのかな」
『これが関係していると良いですね』
「そうだね。ある意味では、これも街の真実になり得そうだし」
探索を続けていき、大きめの家で靄を発見した。その靄を固めると、今度は一枚の紙が出て来た。そこに描かれていたのは、蝙蝠みたいな絵だ。
「う~ん、羽は蝙蝠っぽいんだけどなぁ。何か……違和感」
『悪魔の羽を生やしたお姉様にも見えますね』
「えっ、吸血鬼って事? まぁ、確かにそう見えなくもない……のかな? でも、仮に吸血鬼だとして、何でその絵があるんだろう? どこかに飾ってたのかな」
『どうでしょうか? ここに住んでいた人が描いていたものとも考えられます。飾ってあったとは限らないかと』
「なるほど。それなら飾ってない可能性もあるか。クエストが進行している雰囲気もないし、探索再開!」
『はい』
そこから四軒程調べて成果がなかった。そして、五軒目の場所で、また同じ絵と千切れたぬいぐるみを見つけた。どちらも、靄から見つけたのではなく、棚の下に挟まっていた。奇跡的に燃えずに済んだみたい。ただ、靄から見つけたものに比べて汚れが酷いので、辛うじて同じ絵と分かる程度のものだった。
「う~ん……何なんだろう? ん? これって……額縁?」
『そのようですね』
「こっちでは飾っていた……いや、向こうは【心眼開放】で見つけたから額縁が近くになかっただけかな。それが一番しっくりくる気がする。つまり、向こうでも飾ってあったって考えられる。そんなに有名な絵だったのかな?」
『キメラのぬいぐるみと同じ可能性はありますね』
「流行かぁ……あまり気にしないでいいかな」
流行ものかもという可能性が出た途端、深く考えても仕方ないのかなと思ってしまった。取り敢えず、これからこれらが出ても、あまり気にしないで探索を続ける事にする。何か分かる時は、すんなりと分かるものだし。
そのまま探索を続けていき、キメラの人形と吸血鬼っぽい絵を見つける。そして、北にある大きな屋敷に辿り着いた。そこまでで大分時間を使ったので、もう夜ご飯の時間近くだった。早く探索したいという気持ちを抑えつつ、夜中に回す。
大急ぎで夕飯とお風呂を済ませて、再びログインする。廃城下町エリアでログアウトしたので、景色は変わらない。すぐに【索敵】が反応してゾンビ達が集まってきている事が分かった。
「屋敷の中にもいるけど、調べている最中に入ってこられるのは厄介かな。【召喚・エアリー】【召喚・ライ】【召喚・スノウ】」
これまでの家よりも大きい北の屋敷を調べるという事もあって、今までよりも長居する可能性が高い。なので、エアリーとは別にライとスノウに防衛を頼む事にした。エアリーには、屋敷内のゾンビ達の殲滅と屋敷内の調査を担当してもらう。こういうのは、風で調べられるエアリーが適任だ。
「それじゃあ、ライとスノウは、ここに入ってこようとするゾンビ達をお願い。エアリーは、私に付いてきて」
『……』こくり
『ガァ!!』
『はい』
私の指示を聞いたスノウは、空から屋敷を囲むようにブレスを吐いて氷の壁を作り出した。ここの防衛が自分の仕事だと判断して守りやすいようにしたみたい。ライの方は、その外側にいるゾンビ達を、空から雷を落として、次々に倒していく。傍から見たら落雷が勝手にゾンビに降り注いでいるようにしか見えないはず。取り敢えず、これで中に侵入してくるゾンビは一体も現れないだろう。
それを見てから、私とエアリーは屋敷の中へと入っていった。何かクエストが進展するものがあるといいな。
「さてと、昨日の夜の探索では、何も見つけられなかったし、今日で色々と見つけたいところだなぁ。【召喚・エアリー】」
召喚されたエアリーは、早速周囲に集まってきていたゾンビ達を蹴散らしてくれる。
「それじゃあ、よろしくね」
『はい。お姉様』
エアリーにゾンビ達を任せて、北東の広場方面に向かう。昨日の夜に広場近くまで調べ終えているので、すぐに広場まで着いた。マンホールの上には、南東の広場同様に靄が浮いている。それを確認した直後、またマンホールの蓋が跳ね上がって、どんどんとゾンビが出て来る。エアリーがゾンビ達を斬り刻み、私が血液で蓋をする。内側には、前と同じようにミキサーみたいな刃を配置して回転させ続ける。
その間に、靄を固める。出て来たのは、慟哭の血瓶というアイテムだった。
「名前が変わってる? 何が違うんだろう? エアリー、また意識が飛ぶと思うけど、心配しないで」
『分かりました。お姉様は、私が守ります』
「ありがとう」
エアリーに私の身体を頼んで、慟哭の血瓶を飲む。すると、再び景色が過去の姿に変わった。前と違う部分は、この広場に人の姿がある事かな。その人達は涙を流しながら叫んでいる。その理由は明白。すぐそこまでゾンビが押し寄せてきていたからだ。
透明な壁の外だったので、血で弓矢を作り放つ。でも、血の矢は、ゾンビをすり抜けていった。
「過去への干渉は無理って事? じゃあ、ここで起こる惨劇は見る事しか出来ないのか……」
私が見ている前で、人々がゾンビに噛まれた。必死に逃げようとしていたけど、どんどんと増えていくゾンビ達に追い込まれていく。躓いてしまった男性の脚を這いずってきたゾンビが掴み、そのまま引き寄せて噛み付いていた。子供を守るために抱きしめている女性も、肩や身体を噛まれてゾンビになり、抱きしめていた子供を噛んでいた。
この光景は、まさに阿鼻叫喚そのものだった。
「トラウマになりそうな光景だなぁ……ゾンビゲーではありふれてるけど」
慟哭という名前の理由がよく分かる光景だった。怨嗟の血瓶の方は、よく聞いたら何か恨みとか嘆きとかが聞こえてきたのかな。いや、叫び声ならまだしも、ただの恨み言や嘆きが、そこまで遠くまで聞こえてくるわけないか。
広場にいた人達が、全員ゾンビになったところで、元の時間に戻ってきた。
『お姉様、大丈夫ですか?』
「うん。大丈夫。人によっては、トラウマだろうね」
『そのような光景が?』
「うん。ここで、何人もの人がゾンビに襲われてた。中には、ゾンビから子供を守ったのに、ゾンビになった自分が子供を襲ったりね」
『それは、痛ましいですね』
「そうだね」
結構衝撃的なものだけど、まだこの街の真実という感じはしない。現状、広場で血瓶を見つけているから、最低でも後二回は過去の光景を見る事になるはず。そこで真実が分かれば良いけど。
「それじゃあ、探索を再開しようか」
『はい、お姉様』
エアリーと一緒に探索を再開する。城下町を蛇行するように探索していくと、靄ではなく普通に落ちているものを発見した。それは、ボロボロのぬいぐるみだった。手足は千切れて、赤黒い染みが付いているけど、それには見覚えがあった。
「これ、【心眼開放】で見つけたキメラのぬいぐるみと同じぬいぐるみだ。本当に当時流行ってた感じなのかな」
『これが関係していると良いですね』
「そうだね。ある意味では、これも街の真実になり得そうだし」
探索を続けていき、大きめの家で靄を発見した。その靄を固めると、今度は一枚の紙が出て来た。そこに描かれていたのは、蝙蝠みたいな絵だ。
「う~ん、羽は蝙蝠っぽいんだけどなぁ。何か……違和感」
『悪魔の羽を生やしたお姉様にも見えますね』
「えっ、吸血鬼って事? まぁ、確かにそう見えなくもない……のかな? でも、仮に吸血鬼だとして、何でその絵があるんだろう? どこかに飾ってたのかな」
『どうでしょうか? ここに住んでいた人が描いていたものとも考えられます。飾ってあったとは限らないかと』
「なるほど。それなら飾ってない可能性もあるか。クエストが進行している雰囲気もないし、探索再開!」
『はい』
そこから四軒程調べて成果がなかった。そして、五軒目の場所で、また同じ絵と千切れたぬいぐるみを見つけた。どちらも、靄から見つけたのではなく、棚の下に挟まっていた。奇跡的に燃えずに済んだみたい。ただ、靄から見つけたものに比べて汚れが酷いので、辛うじて同じ絵と分かる程度のものだった。
「う~ん……何なんだろう? ん? これって……額縁?」
『そのようですね』
「こっちでは飾っていた……いや、向こうは【心眼開放】で見つけたから額縁が近くになかっただけかな。それが一番しっくりくる気がする。つまり、向こうでも飾ってあったって考えられる。そんなに有名な絵だったのかな?」
『キメラのぬいぐるみと同じ可能性はありますね』
「流行かぁ……あまり気にしないでいいかな」
流行ものかもという可能性が出た途端、深く考えても仕方ないのかなと思ってしまった。取り敢えず、これからこれらが出ても、あまり気にしないで探索を続ける事にする。何か分かる時は、すんなりと分かるものだし。
そのまま探索を続けていき、キメラの人形と吸血鬼っぽい絵を見つける。そして、北にある大きな屋敷に辿り着いた。そこまでで大分時間を使ったので、もう夜ご飯の時間近くだった。早く探索したいという気持ちを抑えつつ、夜中に回す。
大急ぎで夕飯とお風呂を済ませて、再びログインする。廃城下町エリアでログアウトしたので、景色は変わらない。すぐに【索敵】が反応してゾンビ達が集まってきている事が分かった。
「屋敷の中にもいるけど、調べている最中に入ってこられるのは厄介かな。【召喚・エアリー】【召喚・ライ】【召喚・スノウ】」
これまでの家よりも大きい北の屋敷を調べるという事もあって、今までよりも長居する可能性が高い。なので、エアリーとは別にライとスノウに防衛を頼む事にした。エアリーには、屋敷内のゾンビ達の殲滅と屋敷内の調査を担当してもらう。こういうのは、風で調べられるエアリーが適任だ。
「それじゃあ、ライとスノウは、ここに入ってこようとするゾンビ達をお願い。エアリーは、私に付いてきて」
『……』こくり
『ガァ!!』
『はい』
私の指示を聞いたスノウは、空から屋敷を囲むようにブレスを吐いて氷の壁を作り出した。ここの防衛が自分の仕事だと判断して守りやすいようにしたみたい。ライの方は、その外側にいるゾンビ達を、空から雷を落として、次々に倒していく。傍から見たら落雷が勝手にゾンビに降り注いでいるようにしか見えないはず。取り敢えず、これで中に侵入してくるゾンビは一体も現れないだろう。
それを見てから、私とエアリーは屋敷の中へと入っていった。何かクエストが進展するものがあるといいな。
21
お気に入りに追加
171
あなたにおすすめの小説
最前線攻略に疲れた俺は、新作VRMMOを最弱職業で楽しむことにした
水の入ったペットボトル
SF
これまであらゆるMMOを最前線攻略してきたが、もう俺(大川優磨)はこの遊び方に満足してしまった。いや、もう楽しいとすら思えない。
ゲームは楽しむためにするものだと思い出した俺は、新作VRMMOを最弱職業『テイマー』で始めることに。
βテストでは最弱職業だと言われていたテイマーだが、主人公の活躍によって評価が上がっていく?
そんな周りの評価など関係なしに、今日も主人公は楽しむことに全力を出す。
この作品は「カクヨム」様、「小説家になろう」様にも掲載しています。
吸血少女 設定資料集(おまけ付き)
月輪林檎
SF
『吸血少女ののんびり気ままなゲームライフ』のスキルやその技、武具の追加効果などを章ごとに分けて簡潔に説明します。その章で新しく出て来たものを書いていくので、過去の章に出て来ているものは、過去の章から確認してください。
さらに、ハク以外の視点で、ちょっとした話も書くかもしれません。所謂番外編です。
基本的に不定期更新です。
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
最強のギルド職員は平和に暮らしたい
月輪林檎
ファンタジー
【第一章 完】 【第二章 完】
魔物が蔓延り、ダンジョンが乱立する世界。そこでは、冒険者という職業が出来ていた。そして、その冒険者をサポートし、魔物の情報やダンジョンの情報を統括する組織が出来上がった。
その名前は、冒険者ギルド。全ての冒険者はギルドに登録しないといけない。ギルドに所属することで、様々なサポートを受けられ、冒険を円滑なものにする事が出来る。
私、アイリス・ミリアーゼは、十六歳を迎え、長年通った学校を卒業した。そして、目標であったギルド職員に最年少で採用される事になった。騎士団からのスカウトもあったけど、全力で断った。
何故かと言うと…………ギルド職員の給料が、騎士団よりも良いから!
それに、騎士団は自由に出来る時間が少なすぎる。それに比べて、ギルド職員は、ちゃんと休みがあるから、自分の時間を作る事が出来る。これが、選んだ決め手だ。
学校の先生からは、
「戦闘系スキルを、それだけ持っているのにも関わらず、冒険者にならず、騎士団にも入らないのか? 勿体ない」
と言われた。確かに、私は、戦闘系のスキルを多く持っている。でも、だからって、戦うのが好きなわけじゃない。私はもっと平和に暮らしたい!!
VRゲームでも身体は動かしたくない。
姫野 佑
SF
多種多様な武器やスキル、様々な【称号】が存在するが職業という概念が存在しない<Imperial Of Egg>。
古き良きPCゲームとして稼働していた<Imperial Of Egg>もいよいよ完全没入型VRMMO化されることになった。
身体をなるべく動かしたくないと考えている岡田智恵理は<Imperial Of Egg>がVRゲームになるという発表を聞いて気落ちしていた。
しかしゲーム内の親友との会話で落ち着きを取り戻し、<Imperial Of Egg>にログインする。
当作品は小説家になろう様で連載しております。
章が完結次第、一日一話投稿致します。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる