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高く光へ昇り深く闇へ沈む吸血少女
蒼天
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蒼天竜が完全に消えたのを見て、ようやく一息つく事が出来た。
『【始祖の吸血鬼】により、蒼天竜から【蒼炎息吹】を獲得。【炎息吹Lv50】【火炎息吹Lv50】の進化のため、以上のスキルが収得不可能となります』
【炎息吹】の進化が【火炎息吹】で、そのさらに進化したスキルが【蒼炎息吹】って事かな。【竜息吹】がなくなっていないから、【竜息吹】は関係ないスキルみたい。
またドロップアイテムとして、蒼天竜の鱗×30、蒼天竜の爪×2、蒼天竜の牙×10、蒼天竜の眼×2、蒼天竜の羽、蒼天竜の火炎袋、蒼天竜の角×2が手に入った。
『蒼天竜を初めて討伐したので、【蒼天】を獲得しました』
『蒼天竜を討伐しました。称号【蒼天を阻む者】を獲得しました』
────────────────────
【蒼炎息吹】:かなり高温の炎を吐けるようになる
【蒼天】:蒼天を放てるようになる。
【蒼天を阻む者】:【蒼天】のチャージ時間が短縮される。
────────────────────
高温の炎を吐けるのは嬉しいのかな。正直、判断に困る。【竜息吹】でも火傷でダメージを受けるのに、より高温の炎ってなったら、焼け爛れるのではと思ってしまう。
さらに、【蒼天】というよく分からないスキル。説明も蒼天を放てるようになるという曖昧な説明だけだ。放つという部分から、何かを撃ち出すものと考えられるけど、蒼天竜がしてきた遠距離攻撃といえば、もう一つのスキルである【蒼炎息吹】だ。
【蒼天】は、一度も使われていない。そもそも使わないのかすらも分からない。もしかしたら、私の戦い方のせいで、使う条件が満たせなかった感じかな。
「まぁ、使ってみようか」
せっかく専用の称号まで手に入れたので、【蒼天】を装備する。
「……どうやって使うんだろう? 放つだから、蒼天竜も放てるような動作だよね。結構手足が自由に動いていたから、割とどんな動きも出来そうだけど……皆、ちょっと離れておいて」
危険性を考えて、皆を離れさせる。
下半身から放つものではないと思うので、手を使って色々と構えてみたけど、何も起こらない。
「後はブレスか」
試しに口を大きく開いて力が溜まるようなイメージを持つ。すると、口の中が青く光り始めた。何か滅茶苦茶怖い。称号の効果から、チャージが必要というのは予想出来るので、そのまま力を溜めていく。光は、どんどんと強くなり、口の中というより喉の奥で熱いものが生まれてきた。
これはまずいと思い、すぐに喉にあるものを空に向かって吐き出す。口の中から青い熱線が放たれた。驚いたのは、その太さが、私の口の大きさよりも遙かに大きかった事。口から出ているのだと思うけど、顔面から出ているのではと思われるくらいだった。
曇っていた空の一部から雲が消え去る。
「ぁ……?」
「うわぁ」って言ったつもりが、空気が抜けるだけで声が出てこなかった。その理由は、私が沈黙状態になった事にあった。恐らく、さっきの【蒼天】で喉が焼かれて沈黙状態になったのだと思う。
【蒼天】に限らず、ブレス系はダメージを受けたりとデメリットが存在する。この理由は、私の身体が人間のものだからだと思う。まぁ、人間というよりも吸血鬼なのだけど。
スノウ達に手振りで戻ってくるように指示を出す。そして、一人一人頭を撫でてあげる。今回は、皆に苦労を掛けてしまった。本当に強い相手だったしね。エアリーにもしてあげないと。
『水、飲む?』
レインからそんな提案を受けた。声に出して返事を出来ないので、頷く事で返事をする。レインから貰った水が喉の中を通っていく。これで沈黙状態が解除されれば嬉しかったけど、そこまで都合良くはいかなかった。
そして、私は重要な事に気付いた。沈黙状態だと、皆をギルドエリアに戻す事が出来ない。皆を帰すためには、魔法のように声を発する必要がある。それが出来ない以上、三人を帰す事が出来ない。仕方ないので、このまましばらく待機する。喉の違和感が取れたところで、沈黙状態が解除された。大体五分くらいかな。
「あ~……うん。ちゃんと、声が出る。皆を帰せないのは不便だね」
そして何より恐ろしいのは、【蒼天】の最大威力は、もっと上だと思われる事。私は、これ以上溜めるのはまずそうという勘で放ったので、本来の最大溜めには、まだ時間が掛かるはず。
「一回はやった方が良いか。その前に、今日はお疲れ様。皆は、先に帰って休んで。【送還・スノウ】【送還・レイン】【送還・ライ】」
三人をギルドエリアに帰した後、空に向かって飛ぶ。最大威力を地上で撃って、地上に大きな影響があると困るので、比較的安全であろう空中から空に向かって撃つ事にする。
「よし! 最大溜めで頑張ろう!」
また口を大きく開けて、【蒼天】を溜める。しばらくすると、喉に熱いものを感じる。さっきは、ここで放ったけど、その先を目指す。喉の熱さがどんどんと増していき、HPを削る程になっていく。それだけでなく、肺の方まで熱さが落ちてきて、胸も熱く感じる。口から発せられている青い光もどんどんと強くなっている。口からスポットライトが出ているかのようになっている。
光の強さと喉の熱さがこれ以上上がらなくなったタイミングで、【蒼天】を放つ。最早、身体全体から出しているのではと思われる程の太さになった【蒼天】が天に昇る。周囲の雲が消え去り、雪嶺エリアに空が戻ってきた。
【蒼天】から輻射熱でも出ているのか、私の身体も炙られたかのような感覚を受けていた。HPが【貯蔵】分の五割も削れている。これを地上で撃ったら、地表が融けていたかもしれない。そう考えると、空で使ったのは正解だった
そして、変わらず沈黙状態になった。これは、確実みたいだ。私の喉が進化したら変わるのかもしれないけど、変わる兆候なんてないので、そこは諦めるしかない。
沈黙の時間は、さっきよりも延びて、七分くらいになっていた。
「レインの水の効果もあったのかな? まぁ、それはまた今度でいいや。取り敢えず、【蒼天】の検証をしていかないと」
私は、残った時間で【蒼天】の検証を進めていった。後でも良かったけど、私の主力の一つになる可能性を秘めている事に気付いたので、早々に検証を済ませて、戦闘に組み込みたいと思った。
その結果、【蒼天】を使うには一定以上の溜めが必要だという事が分かった。その溜めは、喉が熱くなる一歩手前くらい。つまり、最低でも最初に放った時の威力があるという事になる。さらに、この溜めの間は動いても問題ない。それと、口を大きく開く必要もなく、放つ時にだけ口を大きく開く必要があるだけだった。
それを考えると、沈黙状態と自傷ダメージというデメリットよりも威力というメリットが大きすぎる。なので、これからは積極的に使っていこうと思う。沈黙状態は、魔法を使わない私にはデメリットにもならないからね。
【蒼天】の検証を済ませた私は、空を飛んでファーストタウンまで戻ってギルドエリアに転移した。態々飛んで移動した理由は、蒼天竜との戦闘や【蒼天】の検証が雪見の里の周辺からでも見られていた可能性があるからだ。
私が雪見の里に来ると思って、待機しているプレイヤーがいないとも限らないので、一気にファーストタウンに移動した。実際、そういう事に近い出来事はあったわけだしね。
『【始祖の吸血鬼】により、蒼天竜から【蒼炎息吹】を獲得。【炎息吹Lv50】【火炎息吹Lv50】の進化のため、以上のスキルが収得不可能となります』
【炎息吹】の進化が【火炎息吹】で、そのさらに進化したスキルが【蒼炎息吹】って事かな。【竜息吹】がなくなっていないから、【竜息吹】は関係ないスキルみたい。
またドロップアイテムとして、蒼天竜の鱗×30、蒼天竜の爪×2、蒼天竜の牙×10、蒼天竜の眼×2、蒼天竜の羽、蒼天竜の火炎袋、蒼天竜の角×2が手に入った。
『蒼天竜を初めて討伐したので、【蒼天】を獲得しました』
『蒼天竜を討伐しました。称号【蒼天を阻む者】を獲得しました』
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【蒼炎息吹】:かなり高温の炎を吐けるようになる
【蒼天】:蒼天を放てるようになる。
【蒼天を阻む者】:【蒼天】のチャージ時間が短縮される。
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高温の炎を吐けるのは嬉しいのかな。正直、判断に困る。【竜息吹】でも火傷でダメージを受けるのに、より高温の炎ってなったら、焼け爛れるのではと思ってしまう。
さらに、【蒼天】というよく分からないスキル。説明も蒼天を放てるようになるという曖昧な説明だけだ。放つという部分から、何かを撃ち出すものと考えられるけど、蒼天竜がしてきた遠距離攻撃といえば、もう一つのスキルである【蒼炎息吹】だ。
【蒼天】は、一度も使われていない。そもそも使わないのかすらも分からない。もしかしたら、私の戦い方のせいで、使う条件が満たせなかった感じかな。
「まぁ、使ってみようか」
せっかく専用の称号まで手に入れたので、【蒼天】を装備する。
「……どうやって使うんだろう? 放つだから、蒼天竜も放てるような動作だよね。結構手足が自由に動いていたから、割とどんな動きも出来そうだけど……皆、ちょっと離れておいて」
危険性を考えて、皆を離れさせる。
下半身から放つものではないと思うので、手を使って色々と構えてみたけど、何も起こらない。
「後はブレスか」
試しに口を大きく開いて力が溜まるようなイメージを持つ。すると、口の中が青く光り始めた。何か滅茶苦茶怖い。称号の効果から、チャージが必要というのは予想出来るので、そのまま力を溜めていく。光は、どんどんと強くなり、口の中というより喉の奥で熱いものが生まれてきた。
これはまずいと思い、すぐに喉にあるものを空に向かって吐き出す。口の中から青い熱線が放たれた。驚いたのは、その太さが、私の口の大きさよりも遙かに大きかった事。口から出ているのだと思うけど、顔面から出ているのではと思われるくらいだった。
曇っていた空の一部から雲が消え去る。
「ぁ……?」
「うわぁ」って言ったつもりが、空気が抜けるだけで声が出てこなかった。その理由は、私が沈黙状態になった事にあった。恐らく、さっきの【蒼天】で喉が焼かれて沈黙状態になったのだと思う。
【蒼天】に限らず、ブレス系はダメージを受けたりとデメリットが存在する。この理由は、私の身体が人間のものだからだと思う。まぁ、人間というよりも吸血鬼なのだけど。
スノウ達に手振りで戻ってくるように指示を出す。そして、一人一人頭を撫でてあげる。今回は、皆に苦労を掛けてしまった。本当に強い相手だったしね。エアリーにもしてあげないと。
『水、飲む?』
レインからそんな提案を受けた。声に出して返事を出来ないので、頷く事で返事をする。レインから貰った水が喉の中を通っていく。これで沈黙状態が解除されれば嬉しかったけど、そこまで都合良くはいかなかった。
そして、私は重要な事に気付いた。沈黙状態だと、皆をギルドエリアに戻す事が出来ない。皆を帰すためには、魔法のように声を発する必要がある。それが出来ない以上、三人を帰す事が出来ない。仕方ないので、このまましばらく待機する。喉の違和感が取れたところで、沈黙状態が解除された。大体五分くらいかな。
「あ~……うん。ちゃんと、声が出る。皆を帰せないのは不便だね」
そして何より恐ろしいのは、【蒼天】の最大威力は、もっと上だと思われる事。私は、これ以上溜めるのはまずそうという勘で放ったので、本来の最大溜めには、まだ時間が掛かるはず。
「一回はやった方が良いか。その前に、今日はお疲れ様。皆は、先に帰って休んで。【送還・スノウ】【送還・レイン】【送還・ライ】」
三人をギルドエリアに帰した後、空に向かって飛ぶ。最大威力を地上で撃って、地上に大きな影響があると困るので、比較的安全であろう空中から空に向かって撃つ事にする。
「よし! 最大溜めで頑張ろう!」
また口を大きく開けて、【蒼天】を溜める。しばらくすると、喉に熱いものを感じる。さっきは、ここで放ったけど、その先を目指す。喉の熱さがどんどんと増していき、HPを削る程になっていく。それだけでなく、肺の方まで熱さが落ちてきて、胸も熱く感じる。口から発せられている青い光もどんどんと強くなっている。口からスポットライトが出ているかのようになっている。
光の強さと喉の熱さがこれ以上上がらなくなったタイミングで、【蒼天】を放つ。最早、身体全体から出しているのではと思われる程の太さになった【蒼天】が天に昇る。周囲の雲が消え去り、雪嶺エリアに空が戻ってきた。
【蒼天】から輻射熱でも出ているのか、私の身体も炙られたかのような感覚を受けていた。HPが【貯蔵】分の五割も削れている。これを地上で撃ったら、地表が融けていたかもしれない。そう考えると、空で使ったのは正解だった
そして、変わらず沈黙状態になった。これは、確実みたいだ。私の喉が進化したら変わるのかもしれないけど、変わる兆候なんてないので、そこは諦めるしかない。
沈黙の時間は、さっきよりも延びて、七分くらいになっていた。
「レインの水の効果もあったのかな? まぁ、それはまた今度でいいや。取り敢えず、【蒼天】の検証をしていかないと」
私は、残った時間で【蒼天】の検証を進めていった。後でも良かったけど、私の主力の一つになる可能性を秘めている事に気付いたので、早々に検証を済ませて、戦闘に組み込みたいと思った。
その結果、【蒼天】を使うには一定以上の溜めが必要だという事が分かった。その溜めは、喉が熱くなる一歩手前くらい。つまり、最低でも最初に放った時の威力があるという事になる。さらに、この溜めの間は動いても問題ない。それと、口を大きく開く必要もなく、放つ時にだけ口を大きく開く必要があるだけだった。
それを考えると、沈黙状態と自傷ダメージというデメリットよりも威力というメリットが大きすぎる。なので、これからは積極的に使っていこうと思う。沈黙状態は、魔法を使わない私にはデメリットにもならないからね。
【蒼天】の検証を済ませた私は、空を飛んでファーストタウンまで戻ってギルドエリアに転移した。態々飛んで移動した理由は、蒼天竜との戦闘や【蒼天】の検証が雪見の里の周辺からでも見られていた可能性があるからだ。
私が雪見の里に来ると思って、待機しているプレイヤーがいないとも限らないので、一気にファーストタウンに移動した。実際、そういう事に近い出来事はあったわけだしね。
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