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高く光へ昇り深く闇へ沈む吸血少女
あっさりとした結末
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最後の一人を倒した後、ゲルダさんが私の元にやってきた。
「最初のビルから出て来た人はいないわ」
最初に倒壊させた時、その場にいたプレイヤー達は、確かに崩落に巻き込まれていた。
「崩落で全滅ですか?」
他のプレイヤーが、崩落に巻き込まれていても無事だったから、あれで全滅する可能性は低いと思う。でも、無い訳じゃない。
「可能性はあるわね。でも、油断しないように」
「分かりました」
ゲルダさんと会話をしていると、フレ姉達が出て来た。何か慌てている様子だった。その理由は、すぐに分かった。フレ姉達の背後で、ビルが下から崩れ始めたからだ。
「うぇっ!? 何してるの!?」
「知るか! 壊れかけの柱をソルがぶっ壊しやがった!」
「あ~、燻り出しかな」
アーサーがどこに隠れたのか分からないから、いっそビルを潰してやれって考えたのかな。割と過激な事を考える人だな。
「何か知ってんのか?」
「あの白い鎧を倒すためだと思う。どこかに消えちゃったから」
「ビルに入ってれば、絶対に出て来るって事か。ハク、空を飛べ」
「うん!」
いくらソルさんでもビルの全体を見ることは難しい。だから、私が空を飛んで、アーサーの居場所を割り出すように言われたのだ。私が戦闘を始めれば、音でソルさんも居場所を把握する事が出来る。土台を失ったビルは、どんどんと崩れていく。そこから、一条の稲妻が出て来る。ソルさんだ。
「アーサーは……いた!」
崩れゆくビルから慌てて出て来るアーサーの姿を発見した。まさか、自分からビルを倒壊させると思っていなかったらしい。出て来るのが遅かった理由は、少し高い階にいたからかな。
双血剣を血で強化して上から急降下する。相手には、【第六感】がある。それを掻い潜る方法は、範囲攻撃だ。私も全力で逃げるしかないから、攻撃に繋げる事が出来ない。だから、まずは【竜息吹】で牽制する。【第六感】で攻撃に気付いたアーサーが、盾で炎を防ぐ。そこに、【影武装】と【火炎武装】を施した双血剣を叩きつける。
「【疾風乱月】」
羽で位置調整を行いつつ、連撃を盾に食らわせていく。怒濤の攻めに、アーサーは防御に集中した。それでも、私は気にしない。そもそも防御に専念させる事が目的だからだ。五十回程斬ったところで、身体が固まる。技を使った硬直時間だ。
それを見て、アーサーが笑う。私に攻撃が出来るからかな。
「【エクスカリバー】」
アーサーの持つ剣が金色に輝き、私に向かって振り下ろす。【影武装】に内包された防影が防御するけど、呆気なく破壊される。結構強い技みたいだ。それでも、私に焦りはない。何故なら、【夜霧の執行者】で攻撃を無効化出来るからだ。アーサーの剣が触れた瞬間、私の身体が夜霧となり、剣がすり抜けた。【夜霧の執行者】は、致命傷となる攻撃にしか発動しない。つまり、アーサーの【エクスカリバー】は、私の素のHPの大半を削る威力があるという事だ。
私の身体を剣がすり抜けた事で、アーサーは、狼狽していた。こんなスキルを持っている人と戦った事がないからだろう。
夜霧になっている間に、硬直時間が過ぎたので、一気に上昇する。アーサーが何かを喚こうとしたけど、急に顔を青くして真後ろに盾を構えた。その理由は単純。真後ろからソルさんが突っ込んできたからだ。【電光石火】で加速したソルさんの刀により突きを、アーサーが盾で受ける。ソルさんの攻撃は、アーサーの盾を砕いた。その事に、またアーサーが狼狽する。
盾が壊れるのも当然だ。【腐食】【影武装】【侵食】のコンボを五十回も受けているのだから、耐久値もゴリゴリと減っていた。恐らく、ソルさんの攻撃力は相当強いので、その分耐久値にも影響してくる。寧ろ、壊れない訳がない。
ソルさんの刀は、そのままアーサーの鎧に突き進む。そして、鎧に触れた瞬間砕け散った。【刀】の特徴である耐久値の減少速度上昇かな。
自分の鎧に触れて壊れた刀を見て、アーサーが、また笑う。この人、どんどん小物っぽくなっていくな。
「【エクスカリバー】ああああああああああああ!!!」
なんか気合いを込めて叫んでいる。そんな大声を出す必要はないのに。
金色に輝く剣がソルさんに迫る。でも、その剣がソルさんに命中する事はなかった。ソルさんが、再び【電光石火】を発動して、アーサーの背後に回ったからだ。そして、その手にはいつの間にかこれまで以上に大きな刀が握られている。最早、刀と呼ぶのかとも思ってしまう。だって、ソルさんの身長よりも大きな刀だったから。
「【真一文字】」
まっすぐ真横に振われた大きな刀は、アーサーの脇腹に命中した。鎧に阻まれると思ったけど、そのまま両断された。
「なっ……」
アーサーの言葉は、そこで終わってポリゴンに変わった。本当にあっさりと終わった。私は、ソルさんの方に飛んでいって、身体を抱えて空に戻る。技の硬直時間もあって、崩落に巻き込まれる可能性があったからだ。
「お疲れ様でした」
「いやぁ、やっぱりそこまで強くなかったね。攻撃力のゴリ押しで倒せるよ」
「それは、ソルさんだけだと思います……」
防御力が高いから攻撃力のゴリ押しで倒すって、それはどうなのだろうと思ってしまう。普通は防御力を削ぐ方向で考えるはずだからだ。
「でも、ハクちゃんでも倒せるんじゃない? 【吸血】って防御無視でしょ?」
「まぁ、そうですね。相手の動きを止められれば、どんな相手でも倒せますけど……」
「ハクちゃんも十分規格外だよ」
「も」って付けるという事は、ソルさんも自分が規格外だという自覚があるのかな。
ソルさんを連れて、フレ姉達を探していると、戦闘をしている皆がいた。フレ姉がアタッカーの攻撃を一手に引き受けていて、アク姉達の元に攻撃が届かないようにしていた。ゲルダさんは、奥にいる魔法使いを攻撃しに行って、タンクと戦っている。アク姉達の支援があるから、すぐに突破していたけど。
「ハクちゃん、私を投げられる?」
「えっ!? まぁ、出来なくはないですけど」
「それじゃあ、あの奥に向かって投げて」
「はい」
血液で手の先に足場を作って、ソルさんに乗って貰う。そのままその場で一回転し、【回転】の力を加えて、ソルさんを投げる。吹っ飛んでいったソルさんは、【電光石火】も合わせて使い、ものすごい勢いで突っ込んだ。正直、ダメージで倒れるのではと思っていたけど、ソルさんは、勢いを完全に殺して着地して、後ろにいる魔法使い達を倒していった。
「どうやったら、あんな動きが出来るんだろう? スキルかな」
参考になりそうでならない動きの分析をしながら、血で作った弓で敵を射貫いていく。せっかくなので、新しい戦い方を練習しておきたい。空を飛べる優位性を最大限に活かす戦い方だ。やっぱり遠くになりすぎると、上手く当てられないけど、【圧縮】の解放と【支配(血)】で嫌がらせ出来るから、フレ姉達の援護にはなる。
私とメイティさんで妨害、フレ姉がタンク、ゲルダさんが翻弄、アク姉とソルさんで殲滅が為されていた。フレ姉のタンクが優秀で、魔法による攻撃の大半を薙刀で打ち消していたし、突っ込んでくるアタッカーを難なく足止めする。そこにアク姉が的確に魔法を放つので、アタッカーが即落ちしていく。
本当にフレ姉は、何でも出来る人なのだなと実感させられる。さすがに、あれを求めるのは高望み過ぎるかな。
そのままイベントは進んでいき、時間切れになる前に終わりを迎えた。私達が全ての参加者を倒しきったからだった。
「最初のビルから出て来た人はいないわ」
最初に倒壊させた時、その場にいたプレイヤー達は、確かに崩落に巻き込まれていた。
「崩落で全滅ですか?」
他のプレイヤーが、崩落に巻き込まれていても無事だったから、あれで全滅する可能性は低いと思う。でも、無い訳じゃない。
「可能性はあるわね。でも、油断しないように」
「分かりました」
ゲルダさんと会話をしていると、フレ姉達が出て来た。何か慌てている様子だった。その理由は、すぐに分かった。フレ姉達の背後で、ビルが下から崩れ始めたからだ。
「うぇっ!? 何してるの!?」
「知るか! 壊れかけの柱をソルがぶっ壊しやがった!」
「あ~、燻り出しかな」
アーサーがどこに隠れたのか分からないから、いっそビルを潰してやれって考えたのかな。割と過激な事を考える人だな。
「何か知ってんのか?」
「あの白い鎧を倒すためだと思う。どこかに消えちゃったから」
「ビルに入ってれば、絶対に出て来るって事か。ハク、空を飛べ」
「うん!」
いくらソルさんでもビルの全体を見ることは難しい。だから、私が空を飛んで、アーサーの居場所を割り出すように言われたのだ。私が戦闘を始めれば、音でソルさんも居場所を把握する事が出来る。土台を失ったビルは、どんどんと崩れていく。そこから、一条の稲妻が出て来る。ソルさんだ。
「アーサーは……いた!」
崩れゆくビルから慌てて出て来るアーサーの姿を発見した。まさか、自分からビルを倒壊させると思っていなかったらしい。出て来るのが遅かった理由は、少し高い階にいたからかな。
双血剣を血で強化して上から急降下する。相手には、【第六感】がある。それを掻い潜る方法は、範囲攻撃だ。私も全力で逃げるしかないから、攻撃に繋げる事が出来ない。だから、まずは【竜息吹】で牽制する。【第六感】で攻撃に気付いたアーサーが、盾で炎を防ぐ。そこに、【影武装】と【火炎武装】を施した双血剣を叩きつける。
「【疾風乱月】」
羽で位置調整を行いつつ、連撃を盾に食らわせていく。怒濤の攻めに、アーサーは防御に集中した。それでも、私は気にしない。そもそも防御に専念させる事が目的だからだ。五十回程斬ったところで、身体が固まる。技を使った硬直時間だ。
それを見て、アーサーが笑う。私に攻撃が出来るからかな。
「【エクスカリバー】」
アーサーの持つ剣が金色に輝き、私に向かって振り下ろす。【影武装】に内包された防影が防御するけど、呆気なく破壊される。結構強い技みたいだ。それでも、私に焦りはない。何故なら、【夜霧の執行者】で攻撃を無効化出来るからだ。アーサーの剣が触れた瞬間、私の身体が夜霧となり、剣がすり抜けた。【夜霧の執行者】は、致命傷となる攻撃にしか発動しない。つまり、アーサーの【エクスカリバー】は、私の素のHPの大半を削る威力があるという事だ。
私の身体を剣がすり抜けた事で、アーサーは、狼狽していた。こんなスキルを持っている人と戦った事がないからだろう。
夜霧になっている間に、硬直時間が過ぎたので、一気に上昇する。アーサーが何かを喚こうとしたけど、急に顔を青くして真後ろに盾を構えた。その理由は単純。真後ろからソルさんが突っ込んできたからだ。【電光石火】で加速したソルさんの刀により突きを、アーサーが盾で受ける。ソルさんの攻撃は、アーサーの盾を砕いた。その事に、またアーサーが狼狽する。
盾が壊れるのも当然だ。【腐食】【影武装】【侵食】のコンボを五十回も受けているのだから、耐久値もゴリゴリと減っていた。恐らく、ソルさんの攻撃力は相当強いので、その分耐久値にも影響してくる。寧ろ、壊れない訳がない。
ソルさんの刀は、そのままアーサーの鎧に突き進む。そして、鎧に触れた瞬間砕け散った。【刀】の特徴である耐久値の減少速度上昇かな。
自分の鎧に触れて壊れた刀を見て、アーサーが、また笑う。この人、どんどん小物っぽくなっていくな。
「【エクスカリバー】ああああああああああああ!!!」
なんか気合いを込めて叫んでいる。そんな大声を出す必要はないのに。
金色に輝く剣がソルさんに迫る。でも、その剣がソルさんに命中する事はなかった。ソルさんが、再び【電光石火】を発動して、アーサーの背後に回ったからだ。そして、その手にはいつの間にかこれまで以上に大きな刀が握られている。最早、刀と呼ぶのかとも思ってしまう。だって、ソルさんの身長よりも大きな刀だったから。
「【真一文字】」
まっすぐ真横に振われた大きな刀は、アーサーの脇腹に命中した。鎧に阻まれると思ったけど、そのまま両断された。
「なっ……」
アーサーの言葉は、そこで終わってポリゴンに変わった。本当にあっさりと終わった。私は、ソルさんの方に飛んでいって、身体を抱えて空に戻る。技の硬直時間もあって、崩落に巻き込まれる可能性があったからだ。
「お疲れ様でした」
「いやぁ、やっぱりそこまで強くなかったね。攻撃力のゴリ押しで倒せるよ」
「それは、ソルさんだけだと思います……」
防御力が高いから攻撃力のゴリ押しで倒すって、それはどうなのだろうと思ってしまう。普通は防御力を削ぐ方向で考えるはずだからだ。
「でも、ハクちゃんでも倒せるんじゃない? 【吸血】って防御無視でしょ?」
「まぁ、そうですね。相手の動きを止められれば、どんな相手でも倒せますけど……」
「ハクちゃんも十分規格外だよ」
「も」って付けるという事は、ソルさんも自分が規格外だという自覚があるのかな。
ソルさんを連れて、フレ姉達を探していると、戦闘をしている皆がいた。フレ姉がアタッカーの攻撃を一手に引き受けていて、アク姉達の元に攻撃が届かないようにしていた。ゲルダさんは、奥にいる魔法使いを攻撃しに行って、タンクと戦っている。アク姉達の支援があるから、すぐに突破していたけど。
「ハクちゃん、私を投げられる?」
「えっ!? まぁ、出来なくはないですけど」
「それじゃあ、あの奥に向かって投げて」
「はい」
血液で手の先に足場を作って、ソルさんに乗って貰う。そのままその場で一回転し、【回転】の力を加えて、ソルさんを投げる。吹っ飛んでいったソルさんは、【電光石火】も合わせて使い、ものすごい勢いで突っ込んだ。正直、ダメージで倒れるのではと思っていたけど、ソルさんは、勢いを完全に殺して着地して、後ろにいる魔法使い達を倒していった。
「どうやったら、あんな動きが出来るんだろう? スキルかな」
参考になりそうでならない動きの分析をしながら、血で作った弓で敵を射貫いていく。せっかくなので、新しい戦い方を練習しておきたい。空を飛べる優位性を最大限に活かす戦い方だ。やっぱり遠くになりすぎると、上手く当てられないけど、【圧縮】の解放と【支配(血)】で嫌がらせ出来るから、フレ姉達の援護にはなる。
私とメイティさんで妨害、フレ姉がタンク、ゲルダさんが翻弄、アク姉とソルさんで殲滅が為されていた。フレ姉のタンクが優秀で、魔法による攻撃の大半を薙刀で打ち消していたし、突っ込んでくるアタッカーを難なく足止めする。そこにアク姉が的確に魔法を放つので、アタッカーが即落ちしていく。
本当にフレ姉は、何でも出来る人なのだなと実感させられる。さすがに、あれを求めるのは高望み過ぎるかな。
そのままイベントは進んでいき、時間切れになる前に終わりを迎えた。私達が全ての参加者を倒しきったからだった。
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