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高く光へ昇り深く闇へ沈む吸血少女
大胆な攻撃
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周囲から放たれる魔法が止み、一分くらいすると、今度はビルに向かって魔法が放たれ始めた。
「生き埋め作戦って事かな」
「先にあっちの始末が必要ですね……ソルさん」
「うん。気付いたよ」
この建物の中で音が反響している。外から音ではなく内側からの音だ。それも敵の足音だ。何故分かったかというと、それが金属の音だからだった。うちのパーティーに金属装備はいない。そして、さっきまで戦っていたパーティーの内、金属鎧を装備していたのは二人。アーサーの方は分からないけど、タンクはこのビルに吹っ飛んでいる。私が飛ばしたから、それは分かっている。
「普通に会話を続けましょう。私に試したい事があります」
「了解。ただ、何するか分からないけど、危険だと判断したら倒すからね?」
「お願いします」
ソルさんと会話を続けながら、三十秒程待っていると私達が隠れている部屋に鎧を着た人が入ってきた。それと同時に、私は円錐状に固めた血の塊を【射出】で発射する。入ってきたのと同時に発射された血の塊を、タンクは避ける事も防ぐ事も出来ず、首の隙間に命中した。すると、タンクが毒状態になった。【毒血】のせいかな。狙いとは異なる効果が確認出来たから、少し驚いた。
目的は、血を体内に仕込む事。
「はっ、しょぼいダメージだな」
「あっそ」
私は、体内に仕込んだ血液の【圧縮】を解く。同時に、タンクの首が内側から弾けた。ダメージエフェクトが飛び散り、半分近くHPが削れた。【圧縮】を使った血を解放して、勢いで即死を狙ったのだけど、そこまで上手くいかなかった。でも、大ダメージを与える事は出来た。
急なダメージに動揺していたタンクに、一気に近づいたソルさんが、私が血を撃ち込んだ首の隙間に刀を突き刺した。私も背後に高速移動して、鎧の隙間に双血剣を突き刺す。ソルさんのクリティカルと私の攻撃で倒しきる事が出来た。
「良い攻撃だけど、追撃が必要みたいだね」
「ですね」
後は、血の量をもっと増やして、体内で弾ける血の量を増やすのも有りかもしれない。そこら辺の試行錯誤は、イベントが終わった後にするとして、問題はここからの行動だ。
魔法による攻撃は、定期的に続いている。攻撃は、一階から三階に掛けて飛んできている。そこには、フレ姉達がいる可能性が高い。
「複数パーティーによる同盟かな。いずれ戦うのに、よく協力出来るね」
「前もありましたから、あまり驚きはないですね」
「そういう事もあったんだっけ」
「それじゃあ、私はあれをどうにかしてきます」
「私も行こうかな。【浮遊】には、【空歩】も内包されているから、空中でもある程度動きやすいし」
ソルさんの言葉に、私は首を横に振った。
「いえ、ソルさんは残ってアーサーを倒して下さい。弱いんでしょう?」
私がそう言うと、ソルさんは眼をぱちくりとさせてから笑った。
「うん。任せて。フレイちゃん達でも倒せると思うけどね」
「念には念を入れておく必要はありますから」
「気を付けて」
「はい」
私は、【大悪魔翼】と【大天使翼】を広げて、外に飛び出す。二対の羽で羽ばたき、魔法を使っているパーティーの元に飛ぶ。【飛翔】による加速を最大限に利用して、ビルの屋上に突っ込む。
元々脆い建物なので、私が着地した衝撃で屋上が崩壊する。必然的に上にいたプレイヤー達は下に落ちる。さらに、屋上の瓦礫によって連鎖的に崩壊が進み、ビル内部が崩壊した。羽を使っていち早くその中から飛び出す。
「あっぶなっ……気を付けてって言われたばかりなのに、死ぬところだった」
恐らく、中にいるパーティーは生きている。でも、魔法による攻撃を妨害するという目的は果たしている。
「これを続けるのが一番かな」
そこから二棟ほど壊すと、標的が私に移った。空を飛ぶ私に向かって魔法が飛んでくる。大体は操作系スキルで逸らせるから問題ないけど、範囲系の魔法が厄介だった。特にアク姉が使っていた【虚無の果て】が面倒くさい。アク姉程、効果範囲が広いわけじゃないから、【飛翔】の加速で避けられたけど、一瞬身体が引き込まれるから、動きが止まってしまう。そこを狙って魔法が放たれたりもした。私が光と闇を操れない事を察したのか、光、神聖、闇、暗黒の魔法が多くなった。それと複合された虚無系の魔法も多い。
着地で破壊する事が難しくなったけど、ビルへの攻撃はなくなった。だから、今度は、アク姉達の番だ。中央のビルから、炎のライオンが飛びだして、ビルの一階に突っ込み爆発する。中央のビルと違って、そこまで大きくないビルなので、その一撃でビル全体に大きな罅が入り、倒壊寸前になる。倒壊するであろうビルから、次々にプレイヤーが飛び降りる。ダメージを負うけど、死ぬ事はない。だから、倒壊に巻き込まれるよりも、そっちの方が良いと判断したのだと思う。
まぁ、その判断をしたところで、ゲルダさんがいるから無駄なのだけど。着地したプレイヤー達が体勢を整える前に、次々に攻撃をして、行動不能もしくはHPを完全に減らす。拳や脚による打撃をよく使うスタイルだから、良いところに入れば、気絶が見込める。それを活かした戦い方だ。
「さすが、アク姉とゲルダさん。私も別の方法で攻撃しないと」
魔法攻撃から避けている際に思い付いた攻撃方法。正直、あまり使った事ないから、ちゃんと出来るか心配だけど。
血液で弓を作り、そこに【圧縮】で硬く固めた矢を番えて、まだ屋上にいるパーティーに向けて放つ。矢が刺さった場所で、【圧縮】を解き血液を広げる。唐突に血液が撒き散らされたので、屋上のプレイヤーが驚いていた。
「出来るかな」
広げた血を操作して、剣山のようにする。突き出された血の杭が敵パーティーを襲う。下からの攻撃に慌てるプレイヤー達に、【支配(血)】と【雷電武装】【影武装】で脚を強化して、一番硬そうな鎧に向かう。
「【流星蹴り】」
羽と【飛翔】で加速を付けた蹴りは、鎧の胸に命中した。命中した時は、そのまま弾かれるかと思ったけど、鎧がひしゃげていき、砕け散った。【腐食】と【影武装】によって防具が破壊出来たらしい。そして、そのままビルを破壊して突き抜けた。
「げっ! 行き過ぎた!」
技の硬直時間が過ぎるまでは動けない。なので、途中で引き返す事が出来なかった。地面にめり込ませてようやく身体が動くようになったので、そのまま空に戻る。蹴りを食らったプレイヤーは倒れた。何度も壁に身体を打ち付けたりしたし、私の分の落下ダメージも肩代わりさせる形になったので、大ダメージになったみたい。
ついでに、ビルの一つを倒壊させられたので、またパーティーが一つ地面に落ちた。
「残り一つ。五つのパーティーが協力するってよっぽどだなぁ。アーサーが厄介だった感じかな。硬くて邪魔だったし、それも分かるけど。まぁ、それを倒せるって言えるソルさんも凄いか」
状況確認を込めて呟きながら、再び矢を作る。さっきよりも更に【圧縮】の力を強める。これで、血の量をさらに増やす事が出来る。アク姉がまたビルの一階を破壊するのと同時に魔法使いの一人に矢を撃ち込み、破裂させる。前後からの挟撃に慌てふためくパーティーに【竜息吹】で攻撃する。その炎から逃げ出すように、パーティーがアク姉達の方に逃げる。そっちには、ゲルダさんがいる。私もすぐに合流して、次々に倒していく。
「生き埋め作戦って事かな」
「先にあっちの始末が必要ですね……ソルさん」
「うん。気付いたよ」
この建物の中で音が反響している。外から音ではなく内側からの音だ。それも敵の足音だ。何故分かったかというと、それが金属の音だからだった。うちのパーティーに金属装備はいない。そして、さっきまで戦っていたパーティーの内、金属鎧を装備していたのは二人。アーサーの方は分からないけど、タンクはこのビルに吹っ飛んでいる。私が飛ばしたから、それは分かっている。
「普通に会話を続けましょう。私に試したい事があります」
「了解。ただ、何するか分からないけど、危険だと判断したら倒すからね?」
「お願いします」
ソルさんと会話を続けながら、三十秒程待っていると私達が隠れている部屋に鎧を着た人が入ってきた。それと同時に、私は円錐状に固めた血の塊を【射出】で発射する。入ってきたのと同時に発射された血の塊を、タンクは避ける事も防ぐ事も出来ず、首の隙間に命中した。すると、タンクが毒状態になった。【毒血】のせいかな。狙いとは異なる効果が確認出来たから、少し驚いた。
目的は、血を体内に仕込む事。
「はっ、しょぼいダメージだな」
「あっそ」
私は、体内に仕込んだ血液の【圧縮】を解く。同時に、タンクの首が内側から弾けた。ダメージエフェクトが飛び散り、半分近くHPが削れた。【圧縮】を使った血を解放して、勢いで即死を狙ったのだけど、そこまで上手くいかなかった。でも、大ダメージを与える事は出来た。
急なダメージに動揺していたタンクに、一気に近づいたソルさんが、私が血を撃ち込んだ首の隙間に刀を突き刺した。私も背後に高速移動して、鎧の隙間に双血剣を突き刺す。ソルさんのクリティカルと私の攻撃で倒しきる事が出来た。
「良い攻撃だけど、追撃が必要みたいだね」
「ですね」
後は、血の量をもっと増やして、体内で弾ける血の量を増やすのも有りかもしれない。そこら辺の試行錯誤は、イベントが終わった後にするとして、問題はここからの行動だ。
魔法による攻撃は、定期的に続いている。攻撃は、一階から三階に掛けて飛んできている。そこには、フレ姉達がいる可能性が高い。
「複数パーティーによる同盟かな。いずれ戦うのに、よく協力出来るね」
「前もありましたから、あまり驚きはないですね」
「そういう事もあったんだっけ」
「それじゃあ、私はあれをどうにかしてきます」
「私も行こうかな。【浮遊】には、【空歩】も内包されているから、空中でもある程度動きやすいし」
ソルさんの言葉に、私は首を横に振った。
「いえ、ソルさんは残ってアーサーを倒して下さい。弱いんでしょう?」
私がそう言うと、ソルさんは眼をぱちくりとさせてから笑った。
「うん。任せて。フレイちゃん達でも倒せると思うけどね」
「念には念を入れておく必要はありますから」
「気を付けて」
「はい」
私は、【大悪魔翼】と【大天使翼】を広げて、外に飛び出す。二対の羽で羽ばたき、魔法を使っているパーティーの元に飛ぶ。【飛翔】による加速を最大限に利用して、ビルの屋上に突っ込む。
元々脆い建物なので、私が着地した衝撃で屋上が崩壊する。必然的に上にいたプレイヤー達は下に落ちる。さらに、屋上の瓦礫によって連鎖的に崩壊が進み、ビル内部が崩壊した。羽を使っていち早くその中から飛び出す。
「あっぶなっ……気を付けてって言われたばかりなのに、死ぬところだった」
恐らく、中にいるパーティーは生きている。でも、魔法による攻撃を妨害するという目的は果たしている。
「これを続けるのが一番かな」
そこから二棟ほど壊すと、標的が私に移った。空を飛ぶ私に向かって魔法が飛んでくる。大体は操作系スキルで逸らせるから問題ないけど、範囲系の魔法が厄介だった。特にアク姉が使っていた【虚無の果て】が面倒くさい。アク姉程、効果範囲が広いわけじゃないから、【飛翔】の加速で避けられたけど、一瞬身体が引き込まれるから、動きが止まってしまう。そこを狙って魔法が放たれたりもした。私が光と闇を操れない事を察したのか、光、神聖、闇、暗黒の魔法が多くなった。それと複合された虚無系の魔法も多い。
着地で破壊する事が難しくなったけど、ビルへの攻撃はなくなった。だから、今度は、アク姉達の番だ。中央のビルから、炎のライオンが飛びだして、ビルの一階に突っ込み爆発する。中央のビルと違って、そこまで大きくないビルなので、その一撃でビル全体に大きな罅が入り、倒壊寸前になる。倒壊するであろうビルから、次々にプレイヤーが飛び降りる。ダメージを負うけど、死ぬ事はない。だから、倒壊に巻き込まれるよりも、そっちの方が良いと判断したのだと思う。
まぁ、その判断をしたところで、ゲルダさんがいるから無駄なのだけど。着地したプレイヤー達が体勢を整える前に、次々に攻撃をして、行動不能もしくはHPを完全に減らす。拳や脚による打撃をよく使うスタイルだから、良いところに入れば、気絶が見込める。それを活かした戦い方だ。
「さすが、アク姉とゲルダさん。私も別の方法で攻撃しないと」
魔法攻撃から避けている際に思い付いた攻撃方法。正直、あまり使った事ないから、ちゃんと出来るか心配だけど。
血液で弓を作り、そこに【圧縮】で硬く固めた矢を番えて、まだ屋上にいるパーティーに向けて放つ。矢が刺さった場所で、【圧縮】を解き血液を広げる。唐突に血液が撒き散らされたので、屋上のプレイヤーが驚いていた。
「出来るかな」
広げた血を操作して、剣山のようにする。突き出された血の杭が敵パーティーを襲う。下からの攻撃に慌てるプレイヤー達に、【支配(血)】と【雷電武装】【影武装】で脚を強化して、一番硬そうな鎧に向かう。
「【流星蹴り】」
羽と【飛翔】で加速を付けた蹴りは、鎧の胸に命中した。命中した時は、そのまま弾かれるかと思ったけど、鎧がひしゃげていき、砕け散った。【腐食】と【影武装】によって防具が破壊出来たらしい。そして、そのままビルを破壊して突き抜けた。
「げっ! 行き過ぎた!」
技の硬直時間が過ぎるまでは動けない。なので、途中で引き返す事が出来なかった。地面にめり込ませてようやく身体が動くようになったので、そのまま空に戻る。蹴りを食らったプレイヤーは倒れた。何度も壁に身体を打ち付けたりしたし、私の分の落下ダメージも肩代わりさせる形になったので、大ダメージになったみたい。
ついでに、ビルの一つを倒壊させられたので、またパーティーが一つ地面に落ちた。
「残り一つ。五つのパーティーが協力するってよっぽどだなぁ。アーサーが厄介だった感じかな。硬くて邪魔だったし、それも分かるけど。まぁ、それを倒せるって言えるソルさんも凄いか」
状況確認を込めて呟きながら、再び矢を作る。さっきよりも更に【圧縮】の力を強める。これで、血の量をさらに増やす事が出来る。アク姉がまたビルの一階を破壊するのと同時に魔法使いの一人に矢を撃ち込み、破裂させる。前後からの挟撃に慌てふためくパーティーに【竜息吹】で攻撃する。その炎から逃げ出すように、パーティーがアク姉達の方に逃げる。そっちには、ゲルダさんがいる。私もすぐに合流して、次々に倒していく。
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