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真冬と真夏の吸血少女
レインの力
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レインの泉に向かうと、レインの姿は無かった。
「レイン?」
周囲を見回すと、畑で水を撒いているレインの姿があった。スノウの方は、多分厩舎で寝ていると思う。
「レイン」
『あっ、お姉さん』
レインは、水撒きをやめて、私の元に駆け寄ってくる。身体が若干透けているけど、やっぱり普通に目立つ美少女にしか見えない。これで、周囲から見られなかったって事は、やっぱり他の人には見えないのだろう。
「今から、狩りに行くんだけど、レインも手伝ってくれる?」
『うん。行く』
「分かった。じゃあ、向こうで召喚するから、それまでは、ここで待ってて」
『うん!』
レインに確認した私は、次に厩舎の方に行く。
「スノウ、起きてる?」
『ガァ!』
元気な返事と共に、スノウが飛び出してきた。頭突きされる前に受け止めて、頭を撫でる。
「スノウも喚べるか分からないけど、喚ぶね」
『ガァ!』
元気な返事をしてくれるスノウを撫で回してから、スノータウンに転移する。街を出て、蝙蝠と【感知】で索敵しながら移動して、街から大分離れたところで立ち止まる。【突進】と【調教】を入れ替える。
「ここくらいで良いかな。【召喚・スノウ】【召喚・レイン】」
魔法陣が二つ現れて、スノウとレインが出て来る。レインは、ウェットタウンの泉を出た時と同じくらいの水を纏っている。あの泉の水が、レインが纏う水のデフォルトみたいだ。
「良かった。二人とも喚び出せたね。レインは大丈夫? 身体が凍り付くとかない?」
『うん。大丈夫だよ』
レインが纏う水は、常に流動していて、固まる様子はない。不凍液にでもなっているのかな。
「それじゃあ、早速戦ってみようか」
私は、隠密双刀を抜いて、蝙蝠が超音波を出している方向に向かって投げる。何度も雪兎と戦って、雪兎の隠れ方は完全に分かっている。しっかりと雪兎に命中して、リンクが始まる。
「危険だと判断したら、すぐに【送還】するからね」
『うん』
『グル』
二人の準備も良いみたいなので、さっき攻撃した雪兎に向かって突っ込む。
「【共鳴】」
投げた月影を戻して、こっちに向かってくる雪兎を迎撃しようとする。でも、その前に、私の背後から飛んできた水が倒した。レインが水を操って援護してくれているみたいだ。【支配(水)】を使っている感じかな。少し離れた場所では、スノウが近づいてくる雪兎を息吹で薙ぎ倒していた。
レインは的確な援護、スノウは強力な一撃って感じかな。役割分担が出ているのは良いけど、もう少し連携が出来るようになると、もっと良いかもしれない。そこら辺は、後々と考えるとして、今はこのまま戦う。
正直、私が要らないくらいだったけど、ヘイトを受けているのは、私とスノウなので、自分で自分を守らないといけない。レインに関しては、姿が見えないという特性からか、一切ヘイトを受けていなかった。
これだと、レインが強すぎるので、ある程度弱点はあると思う。同じ精霊や霊体のモンスター相手だとヘイトを受けたりするのかもしれない。
【操影】と【操氷】も使い、雪兎を倒していると、雪女が正面から来ていた。
「スノウ、雪兎をお願い! レインは、雪女の拘束!」
『ガァ!』
『うん!』
近づいてくる雪兎をスノウが蹴散らしていき、レインが水を操って、雪女を拘束した。完全に地面に縫い止められる。雪女も抵抗しようとしているけど、全く通用しない。私も影と雪で拘束を強化し、その首に牙を突き立てる。【真祖】で倒すと、スキルを手に入れる事が出来た。
『【真祖】により、雪女から【操水】のスキルを獲得』
これで【操氷】のレベルが上がるって思ったけど、よく見たら、氷って文字じゃなかった。
「【操水】って……雪女って水も操れるんだ。それでも、レインの拘束を解けないって、【支配(水)】は本当に強いんだね」
『やろうと思えば、氷も操れるよ』
「あっ、そうなの?」
『うん。でも、私は水の方が操りやすいから』
水の精霊ってだけあって、液体の水の方が、親和性が高いみたい。それでも、氷も操れるって事は、【操水】と【操氷】の統合先が【支配(水)】って可能性が高い。もしかしたら、一段階挟むかもだけど。
「考察はさておき、私達も戻るよ。スノウが、沢山呼び寄せるから。そうだ。レインは、援護に徹してくれているみたいだけど、もっと大きな攻撃とか出来るの?」
『えっと……お姉さんも巻き込まれちゃうかも……』
「そうなの? スノウ!」
私が呼ぶと、こっちの意図を察したのか、【矮小化】を解いて巨大化した。
「私は、スノウの背中に乗ってるから、思いっきりやってみてくれる?」
『うん』
ジャンプでスノウの背中に乗って、レインを見守る。危ないと判断したら、スノウから飛び降りるつもりではいる。
レインは地面から四メートル程浮いていた。霊体だからなのか精霊だからなのかは分からないけど、浮くことも出来たみたい。普段地面にいるのは、こっちに合わせてくれているのかな。
『【黒風飛雨】』
急に暴風雨になる。それでも、スノウはびくともしない。頼もしい限りだ。
雨は雪にならずに降り続ける。だけど、降り注ぐ大雨が地面に吸い込まれる事はなかった。その全てが、天に手を掲げているレインの上に集まっているからだ。
「【槍林弾雨】」
集まっていた水が、細かく分裂して、それぞれが二メートル程の槍を形成した。勿論、そこで終わる程可愛いものじゃない。その水の槍が、容赦なく地面に降り注いだ。細かい狙いを付けた攻撃では無く、面攻撃のようになっていた。降り注ぐ槍が、次々に雪兎を倒していく。確かに、これなら私を巻き込んでしまうという風になるのも頷ける。
でも、レインの攻撃は、これだけじゃなかった。
「【凝集圧水】」
地面に突き刺さった水の槍が、地面を流れながら一箇所に集まる。その際に、水の槍から逃れていた雪兎達を巻き込んでいき、また水球を作り出した。その水球が、どんどんと圧縮されていき、空にいる私の視力では分からない程の小ささになった。
この一連の流れで、集まっていた雪兎が消え去った。でも、新しくリンクした雪兎が集まってきていた。さらに、そこに混じって雪熊も突っ込んできている。いつの間に近づいてきていたのやら。
私達も地面に降りて、また戦おうと思ったのと同時に、雪熊に向かってレインが手のひらを向ける。
「【激流放射】」
圧縮されていた水が指向性を持って解放されたらしく、一撃で雪熊が倒された。ウォータージェットが撃ち出された感じだから、簡単に貫かれるのは分かる。でも、一撃で倒せた理由が分からない。
スノウの首を撫でて、地面に降りるように促す。そうして、レインの元まで向かう
「レイン、お疲れ様。スノウ、近づいてくる雪兎を倒して良いよ」
『ガァ!!』
さっきのレインの働きに触発されたのか、思いっきり暴れ回っている。ボスモンスターとしての強さを遺憾なく発揮している。
「さっきの雪熊を倒したのって、ただの水流?」
『ううん。撃ち出した水に刃を付けてたから、内側から削れる感じだったと思う』
「えげつな……いや、私も似たような事やってたわ」
イベントで、相手の内側から剣山みたいにした血液で貫いていた。それを考えると、レインのやっている事も、そこまでえげつないものには見えなくなる。
まぁ、今、スノウも雪兎達に紛れていた雪女や雪熊を蹂躙しているから、三人揃って似たもの同士って感じなるかな。
「まぁ、取り敢えず、私達も戦いに行こうか。スノウだけにやらせるのは可哀想だし」
『うん!』
私とレインも加わって、雪原エリアでの蹂躙が始まる。【矮小化】を解いたスノウが目立つって事もあって、周囲からプレイヤーが寄ってくる事はなかった。それどころか、蝙蝠の報告から考えて、プレイヤー達は離れる方向に動いていた。
雪女と似たような扱いになっている。まぁ、こんな光景を見ていたら、態々近づきたいって思うような人はいないだろう。多分、掲示板が大荒れするだろうなぁ。
「レイン?」
周囲を見回すと、畑で水を撒いているレインの姿があった。スノウの方は、多分厩舎で寝ていると思う。
「レイン」
『あっ、お姉さん』
レインは、水撒きをやめて、私の元に駆け寄ってくる。身体が若干透けているけど、やっぱり普通に目立つ美少女にしか見えない。これで、周囲から見られなかったって事は、やっぱり他の人には見えないのだろう。
「今から、狩りに行くんだけど、レインも手伝ってくれる?」
『うん。行く』
「分かった。じゃあ、向こうで召喚するから、それまでは、ここで待ってて」
『うん!』
レインに確認した私は、次に厩舎の方に行く。
「スノウ、起きてる?」
『ガァ!』
元気な返事と共に、スノウが飛び出してきた。頭突きされる前に受け止めて、頭を撫でる。
「スノウも喚べるか分からないけど、喚ぶね」
『ガァ!』
元気な返事をしてくれるスノウを撫で回してから、スノータウンに転移する。街を出て、蝙蝠と【感知】で索敵しながら移動して、街から大分離れたところで立ち止まる。【突進】と【調教】を入れ替える。
「ここくらいで良いかな。【召喚・スノウ】【召喚・レイン】」
魔法陣が二つ現れて、スノウとレインが出て来る。レインは、ウェットタウンの泉を出た時と同じくらいの水を纏っている。あの泉の水が、レインが纏う水のデフォルトみたいだ。
「良かった。二人とも喚び出せたね。レインは大丈夫? 身体が凍り付くとかない?」
『うん。大丈夫だよ』
レインが纏う水は、常に流動していて、固まる様子はない。不凍液にでもなっているのかな。
「それじゃあ、早速戦ってみようか」
私は、隠密双刀を抜いて、蝙蝠が超音波を出している方向に向かって投げる。何度も雪兎と戦って、雪兎の隠れ方は完全に分かっている。しっかりと雪兎に命中して、リンクが始まる。
「危険だと判断したら、すぐに【送還】するからね」
『うん』
『グル』
二人の準備も良いみたいなので、さっき攻撃した雪兎に向かって突っ込む。
「【共鳴】」
投げた月影を戻して、こっちに向かってくる雪兎を迎撃しようとする。でも、その前に、私の背後から飛んできた水が倒した。レインが水を操って援護してくれているみたいだ。【支配(水)】を使っている感じかな。少し離れた場所では、スノウが近づいてくる雪兎を息吹で薙ぎ倒していた。
レインは的確な援護、スノウは強力な一撃って感じかな。役割分担が出ているのは良いけど、もう少し連携が出来るようになると、もっと良いかもしれない。そこら辺は、後々と考えるとして、今はこのまま戦う。
正直、私が要らないくらいだったけど、ヘイトを受けているのは、私とスノウなので、自分で自分を守らないといけない。レインに関しては、姿が見えないという特性からか、一切ヘイトを受けていなかった。
これだと、レインが強すぎるので、ある程度弱点はあると思う。同じ精霊や霊体のモンスター相手だとヘイトを受けたりするのかもしれない。
【操影】と【操氷】も使い、雪兎を倒していると、雪女が正面から来ていた。
「スノウ、雪兎をお願い! レインは、雪女の拘束!」
『ガァ!』
『うん!』
近づいてくる雪兎をスノウが蹴散らしていき、レインが水を操って、雪女を拘束した。完全に地面に縫い止められる。雪女も抵抗しようとしているけど、全く通用しない。私も影と雪で拘束を強化し、その首に牙を突き立てる。【真祖】で倒すと、スキルを手に入れる事が出来た。
『【真祖】により、雪女から【操水】のスキルを獲得』
これで【操氷】のレベルが上がるって思ったけど、よく見たら、氷って文字じゃなかった。
「【操水】って……雪女って水も操れるんだ。それでも、レインの拘束を解けないって、【支配(水)】は本当に強いんだね」
『やろうと思えば、氷も操れるよ』
「あっ、そうなの?」
『うん。でも、私は水の方が操りやすいから』
水の精霊ってだけあって、液体の水の方が、親和性が高いみたい。それでも、氷も操れるって事は、【操水】と【操氷】の統合先が【支配(水)】って可能性が高い。もしかしたら、一段階挟むかもだけど。
「考察はさておき、私達も戻るよ。スノウが、沢山呼び寄せるから。そうだ。レインは、援護に徹してくれているみたいだけど、もっと大きな攻撃とか出来るの?」
『えっと……お姉さんも巻き込まれちゃうかも……』
「そうなの? スノウ!」
私が呼ぶと、こっちの意図を察したのか、【矮小化】を解いて巨大化した。
「私は、スノウの背中に乗ってるから、思いっきりやってみてくれる?」
『うん』
ジャンプでスノウの背中に乗って、レインを見守る。危ないと判断したら、スノウから飛び降りるつもりではいる。
レインは地面から四メートル程浮いていた。霊体だからなのか精霊だからなのかは分からないけど、浮くことも出来たみたい。普段地面にいるのは、こっちに合わせてくれているのかな。
『【黒風飛雨】』
急に暴風雨になる。それでも、スノウはびくともしない。頼もしい限りだ。
雨は雪にならずに降り続ける。だけど、降り注ぐ大雨が地面に吸い込まれる事はなかった。その全てが、天に手を掲げているレインの上に集まっているからだ。
「【槍林弾雨】」
集まっていた水が、細かく分裂して、それぞれが二メートル程の槍を形成した。勿論、そこで終わる程可愛いものじゃない。その水の槍が、容赦なく地面に降り注いだ。細かい狙いを付けた攻撃では無く、面攻撃のようになっていた。降り注ぐ槍が、次々に雪兎を倒していく。確かに、これなら私を巻き込んでしまうという風になるのも頷ける。
でも、レインの攻撃は、これだけじゃなかった。
「【凝集圧水】」
地面に突き刺さった水の槍が、地面を流れながら一箇所に集まる。その際に、水の槍から逃れていた雪兎達を巻き込んでいき、また水球を作り出した。その水球が、どんどんと圧縮されていき、空にいる私の視力では分からない程の小ささになった。
この一連の流れで、集まっていた雪兎が消え去った。でも、新しくリンクした雪兎が集まってきていた。さらに、そこに混じって雪熊も突っ込んできている。いつの間に近づいてきていたのやら。
私達も地面に降りて、また戦おうと思ったのと同時に、雪熊に向かってレインが手のひらを向ける。
「【激流放射】」
圧縮されていた水が指向性を持って解放されたらしく、一撃で雪熊が倒された。ウォータージェットが撃ち出された感じだから、簡単に貫かれるのは分かる。でも、一撃で倒せた理由が分からない。
スノウの首を撫でて、地面に降りるように促す。そうして、レインの元まで向かう
「レイン、お疲れ様。スノウ、近づいてくる雪兎を倒して良いよ」
『ガァ!!』
さっきのレインの働きに触発されたのか、思いっきり暴れ回っている。ボスモンスターとしての強さを遺憾なく発揮している。
「さっきの雪熊を倒したのって、ただの水流?」
『ううん。撃ち出した水に刃を付けてたから、内側から削れる感じだったと思う』
「えげつな……いや、私も似たような事やってたわ」
イベントで、相手の内側から剣山みたいにした血液で貫いていた。それを考えると、レインのやっている事も、そこまでえげつないものには見えなくなる。
まぁ、今、スノウも雪兎達に紛れていた雪女や雪熊を蹂躙しているから、三人揃って似たもの同士って感じなるかな。
「まぁ、取り敢えず、私達も戦いに行こうか。スノウだけにやらせるのは可哀想だし」
『うん!』
私とレインも加わって、雪原エリアでの蹂躙が始まる。【矮小化】を解いたスノウが目立つって事もあって、周囲からプレイヤーが寄ってくる事はなかった。それどころか、蝙蝠の報告から考えて、プレイヤー達は離れる方向に動いていた。
雪女と似たような扱いになっている。まぁ、こんな光景を見ていたら、態々近づきたいって思うような人はいないだろう。多分、掲示板が大荒れするだろうなぁ。
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