134 / 456
真祖となった吸血少女
地下道で見つけた本
しおりを挟む
昨日は、かなり濃い一日だった。雨男を倒してから、フレ姉達と考察、地下道の探索。整理してみると、そこまで濃く無さそうに思えるけど、雨男戦がかなり濃い。あそこで、かなり消耗したのは事実だ。そういう事もあって、雨男との再戦は控える。
そういう事もあって、今日は図書館で読書三昧して過ごす事にした。図書館の三階で、モンスターの本と地図を読んで、色々と復習などをしていた。どのスキルがイベントで使えそうか、熱帯の地図から地下道に繋がる場所はどこになるかとか、考える事や調べる事は多い。
特に後者に関しては、昨日私が出た場所や紙束と地下道の地図から推測は出来た。ただ、そこを調べる事が出来ないので、確かめようがないのが痛い。
「時間のある時に、ゲルダさんに頼もうかな」
そんな呟きの直後、メッセージが飛んできた。
『地下道についての連絡ありがとう。やっぱり、【霊視】関連だったみたいで、すっきりした。こっちでも、色々調べてみたけど、普通に分かる範囲では、ハクが見つけた謎を解き明かす事は出来そうにない。それと、嫌な噂を聞いたけど、地下道の探索を独り占めにしているプレイヤーがいるっていう内容だけど、これって、ハクの事でしょ? 迷惑行為でBANされるからするプレイヤーはいないと思うけど、気を付けなさい』
どうやら昨日の出来事を掲示板か何かで広めている人がいるみたい。多分、あのうるさい人かな。この前の迷惑プレイヤーBAN事件があったから、直接的に何かをしてくる人はいないはず。
「やってくるとしたら、イベント中かな。正々堂々とPKが出来るわけだし。また面倒くさい事になりそう……」
どうしようもないので、このまま放っておくことにする。実害が出ているわけじゃないから、運営に報告しようにも出来ないし。
それから本を読み続けて、レベル上げを続けていると、不意にフレンド通信が掛かってきた。ラングさんからだ。
「もしもし」
『ラングだ。急に掛けて悪いな。嬢ちゃんに、一つ提案があるんだが、聞いてくれるか?』
「提案……っていうと、武器の事ですよね?」
『ああ、その通りだ。実は、武器を作る上で、紐付けと呼ばれる機能があるんだが、簡単に説明すると、一つの武器を複数のスキルに対応させるというものだ』
「はぁ……」
分かるような分からないような感じだ。今の状態でも、血染めの短剣は【剣】と【短剣】に、血刃の双剣は【剣】と【双剣】に対応している。
『最近使えるようになってな。普通は使わなくても良い機能なんだが、双剣を扱おうとしたら、【短剣】と【双剣】を紐付け出来るという風に出て来た。つまり、血刃の双剣で、【短剣】の恩恵も得られ、技も使えるという事になる。意味ないと思っていたが、こういう時に使われるものなんだろうな。これから先は、使う事が増えそうだ』
「なるほど……逆に、血染めの短剣とツイストダガーに【双剣】との紐付けをする事は出来ないですか?」
『無理だな。短剣を双剣扱いは出来ない』
双剣を短剣として扱う事は出来るけど、短剣を双剣として扱う事は出来ないみたい。【短剣】の上位に【双剣】が位置しているから、【双剣】の方を繋げる事が出来るって感じかな。
これは、少し迷う。仮に血刃の双剣に紐付けを行う場合、血染めの短剣とツイストダガーを使う意味が無くなってしまう。
「血染めの短剣とツイストダガーって、どうなりますか?」
『そのまま使っても良いが、血刃の双剣も合わせて、三つで新しい武器を作る事も出来る。嬢ちゃんから預かっている素材もあるからな。良い武器には仕上げられるだろう』
「なるほど……」
結構迷う。用途別だったり、色々と考えてはいたけど、双剣を短剣と同様に扱えるようになるというのなら、態々分ける必要もなくなる気がする。私には、【武芸百般】と【血液武装】という組み合わせもある事だし、せっかくだから双剣一本にしてもらうのが良いかもしれない。
「それじゃあ、新しい武器で、紐付けをお願いします」
『了解だ。そうなると、今日中に完成は無理だな。明日以降出来上がり次第、メッセージを送る』
「お願いします」
『おう。それじゃあな』
そう言って、ラングさんは通信を切った。これから、私の新しい武器を作るために、色々と吟味するのかな。まぁ、絶対に良いものを作ってくれるから、期待して待っていよう。
「あっ、そうだ。【武芸百般】のおかげで、日傘も武器として使える訳だし、こっちも本格的にアカリに強化して貰おっと」
一旦、図書館を後にして、アカリエに向かう。すると、ちょうどアカリが受付で接客しているところだった。お客さんは、メイティさんだった。
「こんにちは、メイティさん」
「ハクちゃん、こんにちは。アカリちゃんに用事?」
「はい。あっ、でも、メイティさん優先で良いですよ。先に来ていたお客さんですから」
「ありがとう」
メイティさんはお礼を言いながら、頭を撫でてくれる。
「それじゃあ、防具の強化をお願いね。方向性は、いつも通りで」
「はい。分かりました。明日の夜までに仕上げますね」
「ありがとう」
メイティさんは、アカリの頭を撫でてから帰って行った。防具の強化を頼んでいたけど、代わりの防具も持っているのかな。私みたいな普段着的なものは着てなくて、防具として使えそうなものだった。
「メイティさんって、防具二つ持ち?」
「うん。というか、私のお店を使う人は、大体二つ持ちだよ。直している間に、使えないと困るからね。ハクちゃんも二つ目作る?」
「う~ん……今はいいや。これ気に入ってるし」
「ふふ、ありがとう」
アカリは嬉しそうに笑いながらそう言う。
「それはそうと、何か用事があったんでしょ? 何?」
「ああ、そうだった。日傘をより実用性高くして欲しいんだけど出来る?」
「戦闘力を持たせたいんだね。うん。任せて」
「ありがとう。それじゃあ、またね」
「もう行っちゃうの?」
アカリが、少し寂しそうな表情をする。最近は、アカリエに来たら、ちょっと居座る事が多かったから、そういう気持ちになるのかもしれない。でも、私も色々としたい事があるから仕方ない。
「イベントに備えてレベル上げをしたいからね……って、そうだ! もう一つ用事があったんだった」
図書館に戻ろうと思った時に、一つ思い出した事があった。それは、地下道で見つけた本達の事だった。
「この本って、読んだことある?」
私は、地下道で見つけた概論系の本を取り出す。アカリは、本の表紙を見ていく。
「ううん。『錬金術概論』『合成概論』は読んだことあるけど、『錬金生物概論』『合成生物概論』『召喚獣概論』『召喚触媒一覧』『大規模魔法陣形成』はないかな。ねぇ、この『錬金生物概論』と『合成生物概論』だけでも借りて良い? ちょっと気になって」
「良いよ。そのつもりだったし。他のは要らない?」
「うん。魔法は使わないからね」
「了解。それじゃあ、またね」
「うん。またね」
今度は、アカリも引き留めようとしなかった。今は、本に夢中みたいだ。【錬金】と【合成】持ちとしては、しっかりと読みたいところ何だと思う。
「私も他の本をじっくり読もうかな……」
アカリエを出て、図書館に戻った私は、『召喚獣概論』から読んでいく。
召喚獣は、魔法の一つである召喚魔法で喚び出される存在。常に付き従うのではなく、恩恵を与えたら消える。恩恵は、攻撃から支援まで幅広い。
召喚魔法の使用には、触媒が必要で、喚び出す召喚獣によって触媒は異なる。召喚に使った触媒は、消費される。
簡単に言うとこんな感じの事が書かれていた。かなり薄い本だったけど、最低限分かるくらいには書かれているので、それは有り難かった。
「あっ、【召喚魔法才能】が追加された。本を読んで知識を得る事が条件か。じゃあ、『大規模魔法陣形成』はどうなんだろう?」
私は、次に『大規模魔法陣形成』の本を取り出して、読んでみる。
こっちは、先に魔法理論系の本を読んでおかないと理解しきれない内容だった。簡単に言えば、込める魔力を上げて、魔法陣を広げる事で威力を高める方法と、大きな魔法陣を必要する魔法に関して書かれていた。
「【魔法陣理論】と【大規模魔法才能】が追加された。これは……魔法職の装備欄を圧迫するスキルが増える感じだなぁ……アク姉にあげよっと」
幸いレベルは低いけど、アク姉も【言語学】を持っている。時間が掛かるかもしれないけど、収得は出来るはず。アク姉にメッセージを送ると、今日の夜にアク姉の家で会う事になった。そこから夕飯まで図書館でレベル上げをしてからログアウトする。
そういう事もあって、今日は図書館で読書三昧して過ごす事にした。図書館の三階で、モンスターの本と地図を読んで、色々と復習などをしていた。どのスキルがイベントで使えそうか、熱帯の地図から地下道に繋がる場所はどこになるかとか、考える事や調べる事は多い。
特に後者に関しては、昨日私が出た場所や紙束と地下道の地図から推測は出来た。ただ、そこを調べる事が出来ないので、確かめようがないのが痛い。
「時間のある時に、ゲルダさんに頼もうかな」
そんな呟きの直後、メッセージが飛んできた。
『地下道についての連絡ありがとう。やっぱり、【霊視】関連だったみたいで、すっきりした。こっちでも、色々調べてみたけど、普通に分かる範囲では、ハクが見つけた謎を解き明かす事は出来そうにない。それと、嫌な噂を聞いたけど、地下道の探索を独り占めにしているプレイヤーがいるっていう内容だけど、これって、ハクの事でしょ? 迷惑行為でBANされるからするプレイヤーはいないと思うけど、気を付けなさい』
どうやら昨日の出来事を掲示板か何かで広めている人がいるみたい。多分、あのうるさい人かな。この前の迷惑プレイヤーBAN事件があったから、直接的に何かをしてくる人はいないはず。
「やってくるとしたら、イベント中かな。正々堂々とPKが出来るわけだし。また面倒くさい事になりそう……」
どうしようもないので、このまま放っておくことにする。実害が出ているわけじゃないから、運営に報告しようにも出来ないし。
それから本を読み続けて、レベル上げを続けていると、不意にフレンド通信が掛かってきた。ラングさんからだ。
「もしもし」
『ラングだ。急に掛けて悪いな。嬢ちゃんに、一つ提案があるんだが、聞いてくれるか?』
「提案……っていうと、武器の事ですよね?」
『ああ、その通りだ。実は、武器を作る上で、紐付けと呼ばれる機能があるんだが、簡単に説明すると、一つの武器を複数のスキルに対応させるというものだ』
「はぁ……」
分かるような分からないような感じだ。今の状態でも、血染めの短剣は【剣】と【短剣】に、血刃の双剣は【剣】と【双剣】に対応している。
『最近使えるようになってな。普通は使わなくても良い機能なんだが、双剣を扱おうとしたら、【短剣】と【双剣】を紐付け出来るという風に出て来た。つまり、血刃の双剣で、【短剣】の恩恵も得られ、技も使えるという事になる。意味ないと思っていたが、こういう時に使われるものなんだろうな。これから先は、使う事が増えそうだ』
「なるほど……逆に、血染めの短剣とツイストダガーに【双剣】との紐付けをする事は出来ないですか?」
『無理だな。短剣を双剣扱いは出来ない』
双剣を短剣として扱う事は出来るけど、短剣を双剣として扱う事は出来ないみたい。【短剣】の上位に【双剣】が位置しているから、【双剣】の方を繋げる事が出来るって感じかな。
これは、少し迷う。仮に血刃の双剣に紐付けを行う場合、血染めの短剣とツイストダガーを使う意味が無くなってしまう。
「血染めの短剣とツイストダガーって、どうなりますか?」
『そのまま使っても良いが、血刃の双剣も合わせて、三つで新しい武器を作る事も出来る。嬢ちゃんから預かっている素材もあるからな。良い武器には仕上げられるだろう』
「なるほど……」
結構迷う。用途別だったり、色々と考えてはいたけど、双剣を短剣と同様に扱えるようになるというのなら、態々分ける必要もなくなる気がする。私には、【武芸百般】と【血液武装】という組み合わせもある事だし、せっかくだから双剣一本にしてもらうのが良いかもしれない。
「それじゃあ、新しい武器で、紐付けをお願いします」
『了解だ。そうなると、今日中に完成は無理だな。明日以降出来上がり次第、メッセージを送る』
「お願いします」
『おう。それじゃあな』
そう言って、ラングさんは通信を切った。これから、私の新しい武器を作るために、色々と吟味するのかな。まぁ、絶対に良いものを作ってくれるから、期待して待っていよう。
「あっ、そうだ。【武芸百般】のおかげで、日傘も武器として使える訳だし、こっちも本格的にアカリに強化して貰おっと」
一旦、図書館を後にして、アカリエに向かう。すると、ちょうどアカリが受付で接客しているところだった。お客さんは、メイティさんだった。
「こんにちは、メイティさん」
「ハクちゃん、こんにちは。アカリちゃんに用事?」
「はい。あっ、でも、メイティさん優先で良いですよ。先に来ていたお客さんですから」
「ありがとう」
メイティさんはお礼を言いながら、頭を撫でてくれる。
「それじゃあ、防具の強化をお願いね。方向性は、いつも通りで」
「はい。分かりました。明日の夜までに仕上げますね」
「ありがとう」
メイティさんは、アカリの頭を撫でてから帰って行った。防具の強化を頼んでいたけど、代わりの防具も持っているのかな。私みたいな普段着的なものは着てなくて、防具として使えそうなものだった。
「メイティさんって、防具二つ持ち?」
「うん。というか、私のお店を使う人は、大体二つ持ちだよ。直している間に、使えないと困るからね。ハクちゃんも二つ目作る?」
「う~ん……今はいいや。これ気に入ってるし」
「ふふ、ありがとう」
アカリは嬉しそうに笑いながらそう言う。
「それはそうと、何か用事があったんでしょ? 何?」
「ああ、そうだった。日傘をより実用性高くして欲しいんだけど出来る?」
「戦闘力を持たせたいんだね。うん。任せて」
「ありがとう。それじゃあ、またね」
「もう行っちゃうの?」
アカリが、少し寂しそうな表情をする。最近は、アカリエに来たら、ちょっと居座る事が多かったから、そういう気持ちになるのかもしれない。でも、私も色々としたい事があるから仕方ない。
「イベントに備えてレベル上げをしたいからね……って、そうだ! もう一つ用事があったんだった」
図書館に戻ろうと思った時に、一つ思い出した事があった。それは、地下道で見つけた本達の事だった。
「この本って、読んだことある?」
私は、地下道で見つけた概論系の本を取り出す。アカリは、本の表紙を見ていく。
「ううん。『錬金術概論』『合成概論』は読んだことあるけど、『錬金生物概論』『合成生物概論』『召喚獣概論』『召喚触媒一覧』『大規模魔法陣形成』はないかな。ねぇ、この『錬金生物概論』と『合成生物概論』だけでも借りて良い? ちょっと気になって」
「良いよ。そのつもりだったし。他のは要らない?」
「うん。魔法は使わないからね」
「了解。それじゃあ、またね」
「うん。またね」
今度は、アカリも引き留めようとしなかった。今は、本に夢中みたいだ。【錬金】と【合成】持ちとしては、しっかりと読みたいところ何だと思う。
「私も他の本をじっくり読もうかな……」
アカリエを出て、図書館に戻った私は、『召喚獣概論』から読んでいく。
召喚獣は、魔法の一つである召喚魔法で喚び出される存在。常に付き従うのではなく、恩恵を与えたら消える。恩恵は、攻撃から支援まで幅広い。
召喚魔法の使用には、触媒が必要で、喚び出す召喚獣によって触媒は異なる。召喚に使った触媒は、消費される。
簡単に言うとこんな感じの事が書かれていた。かなり薄い本だったけど、最低限分かるくらいには書かれているので、それは有り難かった。
「あっ、【召喚魔法才能】が追加された。本を読んで知識を得る事が条件か。じゃあ、『大規模魔法陣形成』はどうなんだろう?」
私は、次に『大規模魔法陣形成』の本を取り出して、読んでみる。
こっちは、先に魔法理論系の本を読んでおかないと理解しきれない内容だった。簡単に言えば、込める魔力を上げて、魔法陣を広げる事で威力を高める方法と、大きな魔法陣を必要する魔法に関して書かれていた。
「【魔法陣理論】と【大規模魔法才能】が追加された。これは……魔法職の装備欄を圧迫するスキルが増える感じだなぁ……アク姉にあげよっと」
幸いレベルは低いけど、アク姉も【言語学】を持っている。時間が掛かるかもしれないけど、収得は出来るはず。アク姉にメッセージを送ると、今日の夜にアク姉の家で会う事になった。そこから夕飯まで図書館でレベル上げをしてからログアウトする。
11
お気に入りに追加
171
あなたにおすすめの小説
最前線攻略に疲れた俺は、新作VRMMOを最弱職業で楽しむことにした
水の入ったペットボトル
SF
これまであらゆるMMOを最前線攻略してきたが、もう俺(大川優磨)はこの遊び方に満足してしまった。いや、もう楽しいとすら思えない。
ゲームは楽しむためにするものだと思い出した俺は、新作VRMMOを最弱職業『テイマー』で始めることに。
βテストでは最弱職業だと言われていたテイマーだが、主人公の活躍によって評価が上がっていく?
そんな周りの評価など関係なしに、今日も主人公は楽しむことに全力を出す。
この作品は「カクヨム」様、「小説家になろう」様にも掲載しています。
吸血少女 設定資料集(おまけ付き)
月輪林檎
SF
『吸血少女ののんびり気ままなゲームライフ』のスキルやその技、武具の追加効果などを章ごとに分けて簡潔に説明します。その章で新しく出て来たものを書いていくので、過去の章に出て来ているものは、過去の章から確認してください。
さらに、ハク以外の視点で、ちょっとした話も書くかもしれません。所謂番外編です。
基本的に不定期更新です。
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
最強のギルド職員は平和に暮らしたい
月輪林檎
ファンタジー
【第一章 完】 【第二章 完】
魔物が蔓延り、ダンジョンが乱立する世界。そこでは、冒険者という職業が出来ていた。そして、その冒険者をサポートし、魔物の情報やダンジョンの情報を統括する組織が出来上がった。
その名前は、冒険者ギルド。全ての冒険者はギルドに登録しないといけない。ギルドに所属することで、様々なサポートを受けられ、冒険を円滑なものにする事が出来る。
私、アイリス・ミリアーゼは、十六歳を迎え、長年通った学校を卒業した。そして、目標であったギルド職員に最年少で採用される事になった。騎士団からのスカウトもあったけど、全力で断った。
何故かと言うと…………ギルド職員の給料が、騎士団よりも良いから!
それに、騎士団は自由に出来る時間が少なすぎる。それに比べて、ギルド職員は、ちゃんと休みがあるから、自分の時間を作る事が出来る。これが、選んだ決め手だ。
学校の先生からは、
「戦闘系スキルを、それだけ持っているのにも関わらず、冒険者にならず、騎士団にも入らないのか? 勿体ない」
と言われた。確かに、私は、戦闘系のスキルを多く持っている。でも、だからって、戦うのが好きなわけじゃない。私はもっと平和に暮らしたい!!
VRゲームでも身体は動かしたくない。
姫野 佑
SF
多種多様な武器やスキル、様々な【称号】が存在するが職業という概念が存在しない<Imperial Of Egg>。
古き良きPCゲームとして稼働していた<Imperial Of Egg>もいよいよ完全没入型VRMMO化されることになった。
身体をなるべく動かしたくないと考えている岡田智恵理は<Imperial Of Egg>がVRゲームになるという発表を聞いて気落ちしていた。
しかしゲーム内の親友との会話で落ち着きを取り戻し、<Imperial Of Egg>にログインする。
当作品は小説家になろう様で連載しております。
章が完結次第、一日一話投稿致します。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる