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真祖となった吸血少女
地下道探索
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図書館に入って、三階の本を読んでいく。その中で雨男に関する本も読んだ。持っているスキルの中には、興味深いものもあったけど、正直スキル目的で雨男を周回したいという気持ちにはならない。
雨男の本は置いて、豪雨エリアの地図を見る。他の地図だと、地形的なものもある程度分かるのだけど、それが全くない。
「平らな地形だなぁとは思ってたけど、本当に何もないんだ。こうなると、隠された場所ってのはなさそう。そういえば、アップデートと既存エリアに新しい街が出来るんだっけ。豪雨エリアは、街を作るのに打って付けかも」
変に地形が出来上がっている場所よりも、こうした平らな場所の方が作りやすそう。北の地形がどうなっているか分からないから、そっちの可能性もあるけど。
地図確認を終えて、改めて豪雨エリアにいるモンスターの情報を読む。
「狂乱桜の【叫び】は……使えそうだけど、一々叫ばないといけないのはなぁ。戦闘中に、意識して叫べるかどうかが問題になってきそう。ジャイアントスライムの方は……何とも言い難いなぁ。【暴食】と【吸収】。どっちも【真祖】に影響してきそう。狙うならこっちかな」
ジャイアントスライムは、名称的に面白そうなスキルを持っているので、今度獲りに行くことにした。それからは、ログアウトまで本を読み続けた。
夜に再びログインした私は、ファーストタウンの地下道に来ていた。しっかりと霊峰の霊視鏡を掛けて、歩いていく。ゲルダさんが事前に調べてくれた結果、大体は図書館にある地図通りという話だった。なので、それをスクショして、マッピングしていく地図と比較しながら歩く事になる。
「マップが使えるって良いなぁ」
昼は、雨男と戦っていたおかげで、ずっと混乱の状態異常が掛かったままだったから、マップを使う事が一切出来なかった。まぁ、ボス戦中に地図なんて使わないのだけど。
地図を確認しながら歩いていると、ミミクリースライムが飛び出してくる。【擬態】は持っているし、他のスキルも持っているので、吸血する必要はない。なので、【血液武装】でナイフを作って、核を破壊していく。ナイフくらいなら、〇・一割くらいの消費で作れる。百体に襲われない限り、HPがなくなる事はないし、回復薬代わりの血は、大量にあるので、ほぼ無限に狩れる。
一つ一つ通路を潰しながら歩いていると、地図にはない場所を見つけた。だけど、そこは鉄格子の扉で塞がれていた。
「これが、ゲルダさんが言っていた地図にない場所か。確かに、鍵が必要みたい」
アイテム欄に仕舞っている鍵を取りだして、扉を開く。中に入ると、扉が閉まって鍵が掛かった。一々鍵を使わないといけないのは面倒くさいな。
「さてと、何かあるかな」
周囲を見回しながら歩いていくと、突き当たりに青白い靄が出て来た。【霊視】の追加効果を持つ霊峰の霊視鏡を使って、靄に形を取り戻させる。それは、少し大きな宝箱になった。さすがに、これがミミックみたいなモンスターになる事はないだろうと判断し、蓋を開いて中身を見る。幸い、ミミックではなかった。
「……また紙?」
中にあったのは、分厚い紙束だった。前に靄から出た紙は、書いてある事が読めなかった。今回も似たような感じだろうと期待せずに、紙束に目を通す。案の定、中身は読めない。なので、紙束が、何枚一組なのかだけ確認する。
「三十枚か。何が書かれてるんだろう? 図面みたいなのもあるけど……ん? これって、地下道の地図と一致する気が……」
文字は読めないけど、図は分かる。そこに書かれていたのは、地下道の地図の一部だった。地図には、いくつかメモらしき文字も書かれている。
「えっと……この突き当たりの地図か。って事は、地下道の開発計画書? でも、そんなものがあってもなぁ……いや、違うか。これを解読出来れば、この地下道にあるあらゆるものが分かるかもしれない」
図書館で見つけた地図と見比べて、開発された場所を推測し、そこに向かう。幸い近くに一箇所あったので、確かめる事が出来た。
「合ってる」
こっちも鍵で塞がっているので、開けて中に入る。今度は、靄ではなく暗い空間があった。それも紙束の図と同じだ。私は、その空間の入口で止まる。その理由は、紙束に書かれた髑髏マークだ。どう考えても、危険という証だ。でも、見える範囲に危険そうなものはない。
「調べるべきか、一旦置いておくべきか……まぁ、調べるべきだよね」
取り敢えず、【感知】に反応はない。【武闘術】以外の武器スキルを外して、【武芸百般】を装備する。そして、蝙蝠を出して先行させた。蝙蝠の探索範囲がマッピングされていく。その地図から、紙束の情報が正しいと判断出来る。一つだけ分からないのは、髑髏マークだけだ。
最大限警戒しながら、踏み込む。少し歩いても、蝙蝠が鳴かないし、【感知】に反応もない。
「杞憂?」
もう大丈夫なのかと歩いていると、石畳の一部が凹んだ。
「…………」
直後、足元の床が開いて、落下が始まった。せっかくなので、このまま落下してみる事にする。前に落とし穴に引っ掛かった時には、双刀の隠れ里に落ちた。もしかしたら、これも新しいどこかに通じているかもしれない。
そんな私の考えは、無情にも否定された。底の方に、上向きに置かれた槍が見えたからだ。でも、見たところ、人一人分くらいの隙間が空いている。
「おぅ……まぁ、あそこに着地出来れば良いか」
念のため、下半身を硬質化して、【防鱗】を纏う。身体の向きを調整して、槍の隙間に着地する。本当にギリギリだった。
「ふぅ……あっ、横に道がある」
槍の間を抜けて、見つけた道に入る。そこで、紙束とマッピングされている地図を確認する。
「う~ん……っと、ここか」
一応、紙束にもある場所だった。
「文字が読めないと、どことどこが繋がっているかも分からないなぁ……えっと、ここからは、階段かな。罠に引っ掛かった人を回収するための通路って感じかな。そもそも、なんで罠なんて仕掛けているのかが疑問だけど」
街の地下にこんな罠を張る理由がよく分からない。色々な疑問を感じつつ、階段まで歩いていき、元の地下道に戻ってくる。出て来た地下道は、また扉で塞がれた場所だった。紙束を調べて、同じ場所を探し出す。
「う~ん……ここまで【霊視】で見える場所が少ないなぁ……さっきのちょっと広い空間に行こうかな。まだ調べるところはあるし。そこに、【霊視】の場所があるかもだし」
現状、一番気になる場所がそこなので、もう一度戻る事にした。
「あそこに落とし穴があって……さっきの落とし穴に繋がる階段は、そこにしか行けなかったから、他にある可能性は低いかな」
さっき引っ掛かった落とし穴に気を付けながら、部屋を調べて回るけど、どこにも何もない。紙束の図と比較して、調べた範囲が間違っていないか確認する。
「ん? んん?」
紙束の方をちゃんと見てみると、この空間の奥に通路があるはずなのだけど、それが埋まっている。地図と見比べて、場所を割り出す。
「ここか。何か……鍵穴的なものは……」
こういうときにお決まりなのは、鍵穴がある事。それを調べるために、壁を全体的に見てから、壁を触っていき、何かないかを確認する。
「う~ん、全然ない。何かしらの仕掛けがあるのかな。やろうと思えば壊せるだろうけど、さすがに上に被害がいかないとも限らないし……【操影】でどうにかならないかな」
ここが扉になっているのなら、どこかしらに隙間があるはずなので、影を操って、奥に入れられないか確認する。すると、影がスルッと中に入っていった。影の操作に集中して、この壁が開かないか試し続ける。
すると、四箇所くらい影が引っ掛かる場所がある事に気付いた。その内、三箇所は、左側にあって、残り一箇所が右側にある。
「左が蝶番で、右が鍵かな」
右側に影を集中させて、どうにか鍵を開けられないか試行錯誤してみる。すると、ガチャッという音と共に、私がいる方に向かって、扉が開いた。
「どうやって開いたのか、全く分からない……まぁ、良いか」
開いた壁の向こうに入ると、背後で壁が閉まった。こっちから開けるにも、さっきと同じ事をしないといけないけど、正直、何が要因になって開いたのか分からないので、また試行錯誤するしかない。
「さてと、この先には、何があるかな」
段々と地下道探索が楽しくなってきた。ここから先に罠が待ち受けている可能性も考えつつ、奥へと歩き始めた。
雨男の本は置いて、豪雨エリアの地図を見る。他の地図だと、地形的なものもある程度分かるのだけど、それが全くない。
「平らな地形だなぁとは思ってたけど、本当に何もないんだ。こうなると、隠された場所ってのはなさそう。そういえば、アップデートと既存エリアに新しい街が出来るんだっけ。豪雨エリアは、街を作るのに打って付けかも」
変に地形が出来上がっている場所よりも、こうした平らな場所の方が作りやすそう。北の地形がどうなっているか分からないから、そっちの可能性もあるけど。
地図確認を終えて、改めて豪雨エリアにいるモンスターの情報を読む。
「狂乱桜の【叫び】は……使えそうだけど、一々叫ばないといけないのはなぁ。戦闘中に、意識して叫べるかどうかが問題になってきそう。ジャイアントスライムの方は……何とも言い難いなぁ。【暴食】と【吸収】。どっちも【真祖】に影響してきそう。狙うならこっちかな」
ジャイアントスライムは、名称的に面白そうなスキルを持っているので、今度獲りに行くことにした。それからは、ログアウトまで本を読み続けた。
夜に再びログインした私は、ファーストタウンの地下道に来ていた。しっかりと霊峰の霊視鏡を掛けて、歩いていく。ゲルダさんが事前に調べてくれた結果、大体は図書館にある地図通りという話だった。なので、それをスクショして、マッピングしていく地図と比較しながら歩く事になる。
「マップが使えるって良いなぁ」
昼は、雨男と戦っていたおかげで、ずっと混乱の状態異常が掛かったままだったから、マップを使う事が一切出来なかった。まぁ、ボス戦中に地図なんて使わないのだけど。
地図を確認しながら歩いていると、ミミクリースライムが飛び出してくる。【擬態】は持っているし、他のスキルも持っているので、吸血する必要はない。なので、【血液武装】でナイフを作って、核を破壊していく。ナイフくらいなら、〇・一割くらいの消費で作れる。百体に襲われない限り、HPがなくなる事はないし、回復薬代わりの血は、大量にあるので、ほぼ無限に狩れる。
一つ一つ通路を潰しながら歩いていると、地図にはない場所を見つけた。だけど、そこは鉄格子の扉で塞がれていた。
「これが、ゲルダさんが言っていた地図にない場所か。確かに、鍵が必要みたい」
アイテム欄に仕舞っている鍵を取りだして、扉を開く。中に入ると、扉が閉まって鍵が掛かった。一々鍵を使わないといけないのは面倒くさいな。
「さてと、何かあるかな」
周囲を見回しながら歩いていくと、突き当たりに青白い靄が出て来た。【霊視】の追加効果を持つ霊峰の霊視鏡を使って、靄に形を取り戻させる。それは、少し大きな宝箱になった。さすがに、これがミミックみたいなモンスターになる事はないだろうと判断し、蓋を開いて中身を見る。幸い、ミミックではなかった。
「……また紙?」
中にあったのは、分厚い紙束だった。前に靄から出た紙は、書いてある事が読めなかった。今回も似たような感じだろうと期待せずに、紙束に目を通す。案の定、中身は読めない。なので、紙束が、何枚一組なのかだけ確認する。
「三十枚か。何が書かれてるんだろう? 図面みたいなのもあるけど……ん? これって、地下道の地図と一致する気が……」
文字は読めないけど、図は分かる。そこに書かれていたのは、地下道の地図の一部だった。地図には、いくつかメモらしき文字も書かれている。
「えっと……この突き当たりの地図か。って事は、地下道の開発計画書? でも、そんなものがあってもなぁ……いや、違うか。これを解読出来れば、この地下道にあるあらゆるものが分かるかもしれない」
図書館で見つけた地図と見比べて、開発された場所を推測し、そこに向かう。幸い近くに一箇所あったので、確かめる事が出来た。
「合ってる」
こっちも鍵で塞がっているので、開けて中に入る。今度は、靄ではなく暗い空間があった。それも紙束の図と同じだ。私は、その空間の入口で止まる。その理由は、紙束に書かれた髑髏マークだ。どう考えても、危険という証だ。でも、見える範囲に危険そうなものはない。
「調べるべきか、一旦置いておくべきか……まぁ、調べるべきだよね」
取り敢えず、【感知】に反応はない。【武闘術】以外の武器スキルを外して、【武芸百般】を装備する。そして、蝙蝠を出して先行させた。蝙蝠の探索範囲がマッピングされていく。その地図から、紙束の情報が正しいと判断出来る。一つだけ分からないのは、髑髏マークだけだ。
最大限警戒しながら、踏み込む。少し歩いても、蝙蝠が鳴かないし、【感知】に反応もない。
「杞憂?」
もう大丈夫なのかと歩いていると、石畳の一部が凹んだ。
「…………」
直後、足元の床が開いて、落下が始まった。せっかくなので、このまま落下してみる事にする。前に落とし穴に引っ掛かった時には、双刀の隠れ里に落ちた。もしかしたら、これも新しいどこかに通じているかもしれない。
そんな私の考えは、無情にも否定された。底の方に、上向きに置かれた槍が見えたからだ。でも、見たところ、人一人分くらいの隙間が空いている。
「おぅ……まぁ、あそこに着地出来れば良いか」
念のため、下半身を硬質化して、【防鱗】を纏う。身体の向きを調整して、槍の隙間に着地する。本当にギリギリだった。
「ふぅ……あっ、横に道がある」
槍の間を抜けて、見つけた道に入る。そこで、紙束とマッピングされている地図を確認する。
「う~ん……っと、ここか」
一応、紙束にもある場所だった。
「文字が読めないと、どことどこが繋がっているかも分からないなぁ……えっと、ここからは、階段かな。罠に引っ掛かった人を回収するための通路って感じかな。そもそも、なんで罠なんて仕掛けているのかが疑問だけど」
街の地下にこんな罠を張る理由がよく分からない。色々な疑問を感じつつ、階段まで歩いていき、元の地下道に戻ってくる。出て来た地下道は、また扉で塞がれた場所だった。紙束を調べて、同じ場所を探し出す。
「う~ん……ここまで【霊視】で見える場所が少ないなぁ……さっきのちょっと広い空間に行こうかな。まだ調べるところはあるし。そこに、【霊視】の場所があるかもだし」
現状、一番気になる場所がそこなので、もう一度戻る事にした。
「あそこに落とし穴があって……さっきの落とし穴に繋がる階段は、そこにしか行けなかったから、他にある可能性は低いかな」
さっき引っ掛かった落とし穴に気を付けながら、部屋を調べて回るけど、どこにも何もない。紙束の図と比較して、調べた範囲が間違っていないか確認する。
「ん? んん?」
紙束の方をちゃんと見てみると、この空間の奥に通路があるはずなのだけど、それが埋まっている。地図と見比べて、場所を割り出す。
「ここか。何か……鍵穴的なものは……」
こういうときにお決まりなのは、鍵穴がある事。それを調べるために、壁を全体的に見てから、壁を触っていき、何かないかを確認する。
「う~ん、全然ない。何かしらの仕掛けがあるのかな。やろうと思えば壊せるだろうけど、さすがに上に被害がいかないとも限らないし……【操影】でどうにかならないかな」
ここが扉になっているのなら、どこかしらに隙間があるはずなので、影を操って、奥に入れられないか確認する。すると、影がスルッと中に入っていった。影の操作に集中して、この壁が開かないか試し続ける。
すると、四箇所くらい影が引っ掛かる場所がある事に気付いた。その内、三箇所は、左側にあって、残り一箇所が右側にある。
「左が蝶番で、右が鍵かな」
右側に影を集中させて、どうにか鍵を開けられないか試行錯誤してみる。すると、ガチャッという音と共に、私がいる方に向かって、扉が開いた。
「どうやって開いたのか、全く分からない……まぁ、良いか」
開いた壁の向こうに入ると、背後で壁が閉まった。こっちから開けるにも、さっきと同じ事をしないといけないけど、正直、何が要因になって開いたのか分からないので、また試行錯誤するしかない。
「さてと、この先には、何があるかな」
段々と地下道探索が楽しくなってきた。ここから先に罠が待ち受けている可能性も考えつつ、奥へと歩き始めた。
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