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真祖となった吸血少女
雨男の素顔
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空手になった右手を大きく振りながら、【血液武装】で血の短剣を作り出し、雨男に投げつける。雨男は、それを一歩だけ動く事で避けた。仕返しを込めてやったのに、あっさりと避けられてしまった。せめて左腕があれば、両手に生成して連続で投げられたのだけど、今できない事を嘆いていても始まらない。適当な血を取りだして、HPを回復する。それを見たからなのか、また雨男がナイフを飛ばしてきた。私も雨男を真似して、一歩動いて避ける。これも意趣返しのつもりだけど、相手はモンスターなので、そんな事に苛ついたりする事はないだろう。
回復を終えた私は、血染めの短剣を抜く。本当は、ツイストダガーで出血状態にさせてから使いたいところだけど、左腕がなくなっているので、そんな余裕はない。
「せめて、夜だったら良かったのに」
【夜霧】を使えば、あのショットガンも二回まで避けられる。それなら、今の状態でもツイストダガーで出血状態を狙えるとは思う。ただ、空は暗いけど、今は昼間の時間帯。【夜霧】は使えない。
「使えないものを願っても駄目だよね。今は、使えるもの最大限使う事を意識しないと」
私は、再び高速移動を使う。さっきは、相手の死角に入るような移動をしたけど、今回は違う。まっすぐ、雨男の顔面に膝蹴りを入れようとする。その攻撃は、ショットガンを盾にされる事で防がれた。顔面直撃は阻まれたけど、ほんの僅かなダメージとノックバックは与えられた。
二メートル程ノックバックした雨男に追撃を掛けようと一歩踏み出そうとしたら、目の前の視界いっぱいにショットガンの銃身が映った。私の攻撃で使い物にならなくなったショットガンを投げつけてきたのだ。
「嘘っ……!?」
後ろに仰け反る事で避ける事は出来たけど、完全に予想外の行動だ。自分の武器を投げ捨ててくるなんて、誰が予想出来るものか。そんな思考は、モンスターよりも人に近い。
でも、これで武器の一つをなくした。攻撃パターンは、投げナイフのみ。そう思った私の足元に、筒状の何かが転がってきた。
絶対にヤバいと、思考よりも身体が先に反応した。仰け反った姿勢のまま、筒を蹴り飛ばす。すると、その筒が破裂して、周囲に大音響と閃光が広がった。俗に言う閃光手榴弾だ。
光と音によって、目と耳が一時的に使えなくなる。あの形状から、予測出来る事だった。でも、それは間に合わなかったし、足元で爆発されるよりはマシだったと思う。
「すぅ~……」
深呼吸して、周囲の状況に集中する。この状況で雨男が何もしてこない訳がない。私自身の感覚。フレ姉もアク姉も持っていないこの感覚を活かして乗り切るしかない。
背後から突き刺すような感覚がして、即座に振り返りつつ短剣を振う。すると、短剣に何かがぶつかった感覚がした。恐らくは、雨男のナイフだ。背後から刺そうとしてきていたのだと思う。
そのまま雨男がいるはずの場所に回し蹴りを打ち込む。でも、私の蹴りは空振りに終わった。私にナイフか何かを防がれたと同時に、その場から離れたのだと思う。その場その場での判断が的確かつ早い。
これまでのボスモンスターは、力任せに倒す事も出来るような大雑把なモンスターが多かったけど、このボスはひと味違う。砂漠の次に攻略が推奨されるわけだ。最初に、こんなボスと戦っていたら、ゲームをやめたくなると思う。
視界が戻り始めたと同時に、左から嫌な予感がして、短剣を振う。でも、今度は上手くいかずに、左肩に衝撃を感じた。霞む視界から得られた情報は、何か大きな物が飛んできて左肩に刺さった事だけだった。こういうとき、左手があればと思ってしまう。
耳の感覚も戻ってきたそのとき、背後で蝙蝠の超音波が聞こえた。さっきまで前にいたであろう雨男は、既に背後に回っているという事だ。血染めの短剣を地面に落として、【血液武装】で短剣を作り、振り向きざまに投げる。多分当たってはいない。でも、避けるというモーションは挟む事になるはずだ。
血染めの短剣を拾う動作の流れで、高速移動をする。どこにいるかは、蝙蝠の超音波で分かる。それを信じて、短剣を振う。すると、金属同士がぶつかるような感覚がした。
同時に視界が戻る。最初に見えたのは、左手に持ったククリナイフで短剣を受け止め、右手を後ろに引いている雨男だった。咄嗟に、身体の左側面を硬質化し、【防鱗】で覆う。直後、右手に持ったククリナイフを振ってきた。ククリナイフは、【防鱗】を砕き、硬質化した私の身体に命中する。でも、【防鱗】で威力が殺されていて、硬質化だけで防ぐ事が出来た。
ここで、【操影】を使い、雨男を縛る。狂乱桜くらいだったら、完全に拘束出来る【操影】だけど、さすがに雨男も完全に拘束する事が出来なかった。拘束を解こうと、少しずつ動いている。この間に、短剣から手を放して、雨男の背後に回る。本当は、短剣を引こうとしたのだけど、ククリナイフの凹み部分に短剣が挟まったのか上手く抜けないようになっていた。だから、血染めの短剣は手放すしかなかった。
背後に回ったら、もうこっちのものだ。肩に噛み付いて、【真祖】を使って吸血する。雨男のHPが減っていく。でも、これまでのボスよりも減る速度は遅い。HPもかなり多いみたいだ。このままでは、全部吸い尽くす前に、【操影】が解けてしまう。だから、更なる拘束を仕掛ける。
脚で雨男にしがみつき、ツイストダガーを抜いた私は、雨男に突き刺す。雨男を出血状態にさせて、血を抜き取り、その血で地面に縫い止めるように、雨男を拘束する。
このまま必勝パターンになるかと思っていると、雨男のHPが半分を切ったと同時に、拘束が解けた。あの様子だったら、もう少し保つと思っていたのだけど、急にパワーアップした感じだ。
即座に、その場から離れつつ、ツイストダガーを【血液武装】で強化する。本当は、血染めの短剣を強化したかったのだけど、手元にないから仕方ない。
ツイストダガーを構える。HPが半分を切った事で、行動変化が訪れている。下手に突っ込むのは危険だけど、受け身に回るのも何なので、こっちから突っ込む。すると、雨男の身体が雨に溶けていった。単純に、私の見える範囲から離れたのだと思うけど、その割りには、違和感がある。
「師範の攻撃?」
すぐに背後にツイストダガーを振うけど、手応えも姿もない。師範のように背後に移動してくる技ではない。蝙蝠の知らせを待つけど、蝙蝠が鳴かない。
「動いた方が安全か、ここに留まった方が安全か……」
動こうにも雨男の居場所が分からないから、どうにも動きづらい。次の行動に迷っていると、視界の端。左方向から、ナイフが飛んできた。左腕がない私には、それを迎撃する術はない。上体を反らしてナイフを避けると、私の上を通り過ぎるはずのナイフが、真上で急降下してきた。
「っ!」
反射的に、右手を振い、ナイフを弾く。そのナイフには、ワイヤーが付いていた。つまり、そのワイヤーの先に雨男がいるという事だ。高速移動でワイヤーの先に向かう。すると、正面から血染めの短剣が付いたククリナイフが飛んでくる。ツイストダガーで弾き、そのまま突っ込むと大きな銃声と共に、身体に衝撃を感じた。
「ぐっ……」
銃声と衝撃の正体は、さっき雨男が投げ捨てたはずのショットガンだ。いつの間にか回収していたらしい。いや、それよりも、あのショットガンは使い物にならなくなったはずじゃ。違う。雨男が投げ捨てたから、私が勝手に使い物にならなくなった判断しただけだ。あれすらも布石の一つだった。そう考えるのが、一番正しい。
私のHPは、七割も削れた。まともに防御も出来なかったからだ。用心して、硬質化くらいはしておくべきだった。
勢いを殺された私は、地面に落ちる。そんな私の傍に来た雨男は、頭にショットガンを突きつけてくる。せめてもの抵抗に硬質化と【防鱗】で身体を固めて、【操影】で雨男を縛ろうとする。そして、縛るよりも先に、私の頭が吹き飛ばされた。
その直前に、一つ気付いた事があった。それは、雨男の包帯が、少し解けていた事。その向こうの素顔は、まるでミイラかゾンビのようだった。
回復を終えた私は、血染めの短剣を抜く。本当は、ツイストダガーで出血状態にさせてから使いたいところだけど、左腕がなくなっているので、そんな余裕はない。
「せめて、夜だったら良かったのに」
【夜霧】を使えば、あのショットガンも二回まで避けられる。それなら、今の状態でもツイストダガーで出血状態を狙えるとは思う。ただ、空は暗いけど、今は昼間の時間帯。【夜霧】は使えない。
「使えないものを願っても駄目だよね。今は、使えるもの最大限使う事を意識しないと」
私は、再び高速移動を使う。さっきは、相手の死角に入るような移動をしたけど、今回は違う。まっすぐ、雨男の顔面に膝蹴りを入れようとする。その攻撃は、ショットガンを盾にされる事で防がれた。顔面直撃は阻まれたけど、ほんの僅かなダメージとノックバックは与えられた。
二メートル程ノックバックした雨男に追撃を掛けようと一歩踏み出そうとしたら、目の前の視界いっぱいにショットガンの銃身が映った。私の攻撃で使い物にならなくなったショットガンを投げつけてきたのだ。
「嘘っ……!?」
後ろに仰け反る事で避ける事は出来たけど、完全に予想外の行動だ。自分の武器を投げ捨ててくるなんて、誰が予想出来るものか。そんな思考は、モンスターよりも人に近い。
でも、これで武器の一つをなくした。攻撃パターンは、投げナイフのみ。そう思った私の足元に、筒状の何かが転がってきた。
絶対にヤバいと、思考よりも身体が先に反応した。仰け反った姿勢のまま、筒を蹴り飛ばす。すると、その筒が破裂して、周囲に大音響と閃光が広がった。俗に言う閃光手榴弾だ。
光と音によって、目と耳が一時的に使えなくなる。あの形状から、予測出来る事だった。でも、それは間に合わなかったし、足元で爆発されるよりはマシだったと思う。
「すぅ~……」
深呼吸して、周囲の状況に集中する。この状況で雨男が何もしてこない訳がない。私自身の感覚。フレ姉もアク姉も持っていないこの感覚を活かして乗り切るしかない。
背後から突き刺すような感覚がして、即座に振り返りつつ短剣を振う。すると、短剣に何かがぶつかった感覚がした。恐らくは、雨男のナイフだ。背後から刺そうとしてきていたのだと思う。
そのまま雨男がいるはずの場所に回し蹴りを打ち込む。でも、私の蹴りは空振りに終わった。私にナイフか何かを防がれたと同時に、その場から離れたのだと思う。その場その場での判断が的確かつ早い。
これまでのボスモンスターは、力任せに倒す事も出来るような大雑把なモンスターが多かったけど、このボスはひと味違う。砂漠の次に攻略が推奨されるわけだ。最初に、こんなボスと戦っていたら、ゲームをやめたくなると思う。
視界が戻り始めたと同時に、左から嫌な予感がして、短剣を振う。でも、今度は上手くいかずに、左肩に衝撃を感じた。霞む視界から得られた情報は、何か大きな物が飛んできて左肩に刺さった事だけだった。こういうとき、左手があればと思ってしまう。
耳の感覚も戻ってきたそのとき、背後で蝙蝠の超音波が聞こえた。さっきまで前にいたであろう雨男は、既に背後に回っているという事だ。血染めの短剣を地面に落として、【血液武装】で短剣を作り、振り向きざまに投げる。多分当たってはいない。でも、避けるというモーションは挟む事になるはずだ。
血染めの短剣を拾う動作の流れで、高速移動をする。どこにいるかは、蝙蝠の超音波で分かる。それを信じて、短剣を振う。すると、金属同士がぶつかるような感覚がした。
同時に視界が戻る。最初に見えたのは、左手に持ったククリナイフで短剣を受け止め、右手を後ろに引いている雨男だった。咄嗟に、身体の左側面を硬質化し、【防鱗】で覆う。直後、右手に持ったククリナイフを振ってきた。ククリナイフは、【防鱗】を砕き、硬質化した私の身体に命中する。でも、【防鱗】で威力が殺されていて、硬質化だけで防ぐ事が出来た。
ここで、【操影】を使い、雨男を縛る。狂乱桜くらいだったら、完全に拘束出来る【操影】だけど、さすがに雨男も完全に拘束する事が出来なかった。拘束を解こうと、少しずつ動いている。この間に、短剣から手を放して、雨男の背後に回る。本当は、短剣を引こうとしたのだけど、ククリナイフの凹み部分に短剣が挟まったのか上手く抜けないようになっていた。だから、血染めの短剣は手放すしかなかった。
背後に回ったら、もうこっちのものだ。肩に噛み付いて、【真祖】を使って吸血する。雨男のHPが減っていく。でも、これまでのボスよりも減る速度は遅い。HPもかなり多いみたいだ。このままでは、全部吸い尽くす前に、【操影】が解けてしまう。だから、更なる拘束を仕掛ける。
脚で雨男にしがみつき、ツイストダガーを抜いた私は、雨男に突き刺す。雨男を出血状態にさせて、血を抜き取り、その血で地面に縫い止めるように、雨男を拘束する。
このまま必勝パターンになるかと思っていると、雨男のHPが半分を切ったと同時に、拘束が解けた。あの様子だったら、もう少し保つと思っていたのだけど、急にパワーアップした感じだ。
即座に、その場から離れつつ、ツイストダガーを【血液武装】で強化する。本当は、血染めの短剣を強化したかったのだけど、手元にないから仕方ない。
ツイストダガーを構える。HPが半分を切った事で、行動変化が訪れている。下手に突っ込むのは危険だけど、受け身に回るのも何なので、こっちから突っ込む。すると、雨男の身体が雨に溶けていった。単純に、私の見える範囲から離れたのだと思うけど、その割りには、違和感がある。
「師範の攻撃?」
すぐに背後にツイストダガーを振うけど、手応えも姿もない。師範のように背後に移動してくる技ではない。蝙蝠の知らせを待つけど、蝙蝠が鳴かない。
「動いた方が安全か、ここに留まった方が安全か……」
動こうにも雨男の居場所が分からないから、どうにも動きづらい。次の行動に迷っていると、視界の端。左方向から、ナイフが飛んできた。左腕がない私には、それを迎撃する術はない。上体を反らしてナイフを避けると、私の上を通り過ぎるはずのナイフが、真上で急降下してきた。
「っ!」
反射的に、右手を振い、ナイフを弾く。そのナイフには、ワイヤーが付いていた。つまり、そのワイヤーの先に雨男がいるという事だ。高速移動でワイヤーの先に向かう。すると、正面から血染めの短剣が付いたククリナイフが飛んでくる。ツイストダガーで弾き、そのまま突っ込むと大きな銃声と共に、身体に衝撃を感じた。
「ぐっ……」
銃声と衝撃の正体は、さっき雨男が投げ捨てたはずのショットガンだ。いつの間にか回収していたらしい。いや、それよりも、あのショットガンは使い物にならなくなったはずじゃ。違う。雨男が投げ捨てたから、私が勝手に使い物にならなくなった判断しただけだ。あれすらも布石の一つだった。そう考えるのが、一番正しい。
私のHPは、七割も削れた。まともに防御も出来なかったからだ。用心して、硬質化くらいはしておくべきだった。
勢いを殺された私は、地面に落ちる。そんな私の傍に来た雨男は、頭にショットガンを突きつけてくる。せめてもの抵抗に硬質化と【防鱗】で身体を固めて、【操影】で雨男を縛ろうとする。そして、縛るよりも先に、私の頭が吹き飛ばされた。
その直前に、一つ気付いた事があった。それは、雨男の包帯が、少し解けていた事。その向こうの素顔は、まるでミイラかゾンビのようだった。
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