123 / 417
真祖となった吸血少女
どうでも良い事
しおりを挟む
何度か戦闘をしつつ、探索を続けていて気付いた事があった。
「ステータスが、少し下がってる?」
身体の調子が、少しだけ悪くなっていた。さっきまで簡単に倒せていた狂乱桜が、少しだけ硬くなったような感じがして気付いた。
「この豪雨だし、太陽光判定がなくなるかもと思ったけど、そこまで甘くないか。まぁ、現実でも、雨で夜みたいに暗くなる事なんて見た事ないし、多少の光は届いているんだろうなぁ。でも、他の場所よりも身体が楽だ。滅茶苦茶悪天候で最悪だけど、身体の調子は、他の環境より良いなんて、ちょっと複雑」
雨が好きなわけじゃないから、最高とはならなかった。でも、ステータスがあまり下がらないのは、本当に有り難い。
混乱の状態異常も抜けたところで、マップを確認すると、五分の一くらいは探索出来ていた。
「思ったよりも、探索は進んでないなぁ。途中で、混乱も挟んで方向感覚もマップ確認も出来なくなったし仕方ないか。後二時間くらいあるし、出来るだけ探索を進めてみよう」
狂乱桜とジャイアントスライムを倒しながら、探索を進めていく。狂乱桜の混乱と硬直の叫び攻撃を防ぐために、【血液武装】で作り出した血の短剣を喉に投げつけたら、叫びを無効化出来る事を知り、混乱の状態異常と硬直する回数が格段に減った。これのおかげで、狂乱桜に苦戦するという事が減り、安全に吸血する事が出来た。おかげで、何もしていないのに【狂気】のレベルが上がっていった。
ジャイアントスライムの方は、触手を避けながら、【真祖】で一気に吸う事で倒した。狂乱桜の方に確率を奪われているのか、ジャイアントスライムからは中々スキルが獲れない。【捕食】とか【消化促進】とかの系列で何か獲れるかもって思っていたから、ちょっと残念だった。
傘とスキルの相性もあって、苦戦すると思われていた豪雨エリアの探索は、後半になるにつれて、結構調子よく進めていく事が出来た。
マップを四分の一まで埋めて探索を切り上げて、アカリエに向かった。アカリに、今回の成果を伝えるのと、ちょっと確認したい事があるからだ。
「お邪魔」
「いらっしゃい。豪雨エリアは、どうだった?」
「砂漠よりも順調。日が差さないから、ステータスの低下が抑えられるんだよね」
「へぇ~、でも、低下はするんだ?」
「調子が悪くなったし、少しだけモンスターが硬くなったから、間違いないと思う」
こういう時、ステータスを確認出来ないと不便だ。感覚的なものからしか、ステータスの低下や上昇を確認する事が出来ないから。
「そうなんだ。まぁ、夜と曇りは違うものだしね。混乱とかモンスターの方はどう?」
「それ。その事について話したいと思ってきたんだ。傘じゃなくて、合羽とか作れない?」
「あぁ、やっぱりそういう発想になるよね。結論から言うと、作れはするけど、意味は無いよ。既に試した人がいるけど、結局混乱状態になるみたい。合羽でも雨を顔に浴びる事になるから、頭から雨を被ったって判定になるみたい。だから、傘か魔法で頭から雨を被らないようにしないと、混乱になっちゃうかな」
もしかしたらと思っていたけど、さすがに駄目みたい。良い考えだと思っていたのだけど、都合良くはいかない。
「そうなんだ……モンスターの方は、相性が良い事もあって、最初しか苦労しなかったかな」
「そうなの? ああ、そうか。スライムは飲めるから……」
「そういう事。狂乱桜も、首にダメージを負わせれば叫びを封じられるから、楽に倒せた」
「そこも気付いたんだ」
「アカリも攻撃の正確さが強みだから、同じように切り抜けられたんじゃないの?」
アカリは、自分の武器である細剣を巧みに操って、正確に突く事を得意としている。それを考えると、私と同じように狂乱桜の首を貫く事も出来るはずだ。
「私は、気付くまでに時間が掛かったから……」
「まぁ、そういう時もあるよ。私だって、地下道とか図書館とかでゲルダさんに言われなきゃ気付かなかった事も多いし」
「ゲルダさん達は、頭良いしね」
「私達の周りの地頭が良すぎるんだと思う」
私がそう言うと、アカリは同意するように大きく頷いた。アク姉も私への強すぎる愛が表に出すぎているだけで、頭は良い。本当に私やアカリは、あそこと比べたら下も下。もはや底辺だ。
「それにしても、意外と豪雨エリアとの相性は良いみたいだね。要らない心配だったかな?」
「そうでもないよ。心配してくれて、ムカつくとかあるわけないし」
アカリは、少し嬉しそうに微笑む。どちらかというと、私の方が心配してくれて嬉しいのだけどね。
「後は、ボスモンスターとレアモンスターが、どんなモンスターかって感じかな。そっちとの相性が悪いって事もあり得るし」
「そこは、お楽しみにかな」
「まぁ、その方が有り難いかな。てか、湿地帯とか熱帯とか砂漠のレアモンスターとも遭遇してないんだよね」
「確率的には、ブラックレオパルドと同じような確率だったかな」
「ああ……」
イベントで遭遇しすぎて、ブラックレオパルドとの遭遇確率を忘れてしまった。どのくらいの確率で遭遇していたっけ。
「ブラックレオパルドの価値を忘れてるね」
「だって、あんなに襲われたら、さすがに忘れるよ。いすぎだったもん」
「まぁね。おかげで、素材は飽和状態になって、上質な防具が出回る事になったしね」
「防具屋からすると、良くないこと?」
「ううん。普通に良い事だと思うよ。良い防具を揃えられたら、落ちる確率を減らせるから、良い素材を持ち帰ってくれる事も増えるでしょ?」
「へぇ~、なるほどね。それなら納得」
良い素材で防具を作れたら、それを使って良い素材を持ってきてくれる。それの繰り返しになるわけだから、良い防具が出回るのは、必ずしもデメリットになるとは限らないみたい。
「そういえば、豪雨エリアに行ったから、豪雨エリアの地図を確認したり出来るんじゃない?」
「あっ! そうだった!」
アカリに言われて、図書館の三階にある本を思い出した。前は見ることが出来なかったけど、豪雨エリアに行って、モンスターと戦った事で、読める本が増えたはずだ。それを確認するのも有りかもしれない。でも、せっかくだから、全部探索し終えてから確認したいという気持ちもある。
「う~ん……迷う……」
「あの紋章の事もあるし?」
「う~ん……確かに……それもあった。でも、砂漠で見つけたのに、豪雨エリアに関係あるかな」
「そこは、私も分からないけど、砂漠に関係しているのだとしたら、やっぱり砂漠に手掛かりがあるって考えるかな。でも、何もないんでしょ?」
「一応、隅々まで調べてはいるんだけどね」
あれから、王家のコインの手掛かりを追って調べたりしたけど、結局何も得られていない。砂漠の探索もマッピングが終わっているにも関わらず、何も無かった。多分、今の私の状況は、双刀の隠れ里を見つけられない他のプレイヤーと同じ状況なのかな。すぐそこにあるのに、辿り着けないみたいな感じ。
「まぁ、豪雨エリアの探索が一段落したら、地下道も合わせて、もう一度調べるかな」
「地下道ね。本当は、ハクちゃんとゲルダさんが第一発見者なのに、他のプレイヤーが、掲示板に書き込んだから、その人が第一発見者になっちゃったんだよね」
アカリは、少しだけ不機嫌にそう言う。そんなアカリの頭を優しく撫でる。
「別に、私もゲルダさんも第一発見者に拘ってないから、どうでも良いよ。最初から、掲示板に書き込むつもりもなかったし」
「私もただそれだけなら何も思わなかったけど、その人が街の広場で自慢しているのを見掛けたら、ちょっともやっとした。あの人からしたら、情報が出回ってなかった事と誰も対抗が出なかったから、本当に第一発見者だと思っているんだろうけど」
アカリの言うとおり、その自称第一発見者は、一切嘘はついていない。私とゲルダさんが何も言わない限り、あちらが真実として語られる事だろう。それでも、私とゲルダさんは、一切気にしない。アカリにも言ったけど、本当にどうでも良い事だから。
双刀の隠れ里に関しても、情報が出回ってから、第一発見者として名乗り出る事はない。そして、自分から言い回る事もない。
「そんな事気にしないで良いよ。アカリがストレスを溜めるような事でもないからさ」
「うん……まぁ、そうだよね」
「そういう事。それじゃあ、私は、そろそろログアウトするから。また今度ね」
「うん。また今度ね」
アカリと別れて、アカリエを出た私は、広場でログアウトした。
「ステータスが、少し下がってる?」
身体の調子が、少しだけ悪くなっていた。さっきまで簡単に倒せていた狂乱桜が、少しだけ硬くなったような感じがして気付いた。
「この豪雨だし、太陽光判定がなくなるかもと思ったけど、そこまで甘くないか。まぁ、現実でも、雨で夜みたいに暗くなる事なんて見た事ないし、多少の光は届いているんだろうなぁ。でも、他の場所よりも身体が楽だ。滅茶苦茶悪天候で最悪だけど、身体の調子は、他の環境より良いなんて、ちょっと複雑」
雨が好きなわけじゃないから、最高とはならなかった。でも、ステータスがあまり下がらないのは、本当に有り難い。
混乱の状態異常も抜けたところで、マップを確認すると、五分の一くらいは探索出来ていた。
「思ったよりも、探索は進んでないなぁ。途中で、混乱も挟んで方向感覚もマップ確認も出来なくなったし仕方ないか。後二時間くらいあるし、出来るだけ探索を進めてみよう」
狂乱桜とジャイアントスライムを倒しながら、探索を進めていく。狂乱桜の混乱と硬直の叫び攻撃を防ぐために、【血液武装】で作り出した血の短剣を喉に投げつけたら、叫びを無効化出来る事を知り、混乱の状態異常と硬直する回数が格段に減った。これのおかげで、狂乱桜に苦戦するという事が減り、安全に吸血する事が出来た。おかげで、何もしていないのに【狂気】のレベルが上がっていった。
ジャイアントスライムの方は、触手を避けながら、【真祖】で一気に吸う事で倒した。狂乱桜の方に確率を奪われているのか、ジャイアントスライムからは中々スキルが獲れない。【捕食】とか【消化促進】とかの系列で何か獲れるかもって思っていたから、ちょっと残念だった。
傘とスキルの相性もあって、苦戦すると思われていた豪雨エリアの探索は、後半になるにつれて、結構調子よく進めていく事が出来た。
マップを四分の一まで埋めて探索を切り上げて、アカリエに向かった。アカリに、今回の成果を伝えるのと、ちょっと確認したい事があるからだ。
「お邪魔」
「いらっしゃい。豪雨エリアは、どうだった?」
「砂漠よりも順調。日が差さないから、ステータスの低下が抑えられるんだよね」
「へぇ~、でも、低下はするんだ?」
「調子が悪くなったし、少しだけモンスターが硬くなったから、間違いないと思う」
こういう時、ステータスを確認出来ないと不便だ。感覚的なものからしか、ステータスの低下や上昇を確認する事が出来ないから。
「そうなんだ。まぁ、夜と曇りは違うものだしね。混乱とかモンスターの方はどう?」
「それ。その事について話したいと思ってきたんだ。傘じゃなくて、合羽とか作れない?」
「あぁ、やっぱりそういう発想になるよね。結論から言うと、作れはするけど、意味は無いよ。既に試した人がいるけど、結局混乱状態になるみたい。合羽でも雨を顔に浴びる事になるから、頭から雨を被ったって判定になるみたい。だから、傘か魔法で頭から雨を被らないようにしないと、混乱になっちゃうかな」
もしかしたらと思っていたけど、さすがに駄目みたい。良い考えだと思っていたのだけど、都合良くはいかない。
「そうなんだ……モンスターの方は、相性が良い事もあって、最初しか苦労しなかったかな」
「そうなの? ああ、そうか。スライムは飲めるから……」
「そういう事。狂乱桜も、首にダメージを負わせれば叫びを封じられるから、楽に倒せた」
「そこも気付いたんだ」
「アカリも攻撃の正確さが強みだから、同じように切り抜けられたんじゃないの?」
アカリは、自分の武器である細剣を巧みに操って、正確に突く事を得意としている。それを考えると、私と同じように狂乱桜の首を貫く事も出来るはずだ。
「私は、気付くまでに時間が掛かったから……」
「まぁ、そういう時もあるよ。私だって、地下道とか図書館とかでゲルダさんに言われなきゃ気付かなかった事も多いし」
「ゲルダさん達は、頭良いしね」
「私達の周りの地頭が良すぎるんだと思う」
私がそう言うと、アカリは同意するように大きく頷いた。アク姉も私への強すぎる愛が表に出すぎているだけで、頭は良い。本当に私やアカリは、あそこと比べたら下も下。もはや底辺だ。
「それにしても、意外と豪雨エリアとの相性は良いみたいだね。要らない心配だったかな?」
「そうでもないよ。心配してくれて、ムカつくとかあるわけないし」
アカリは、少し嬉しそうに微笑む。どちらかというと、私の方が心配してくれて嬉しいのだけどね。
「後は、ボスモンスターとレアモンスターが、どんなモンスターかって感じかな。そっちとの相性が悪いって事もあり得るし」
「そこは、お楽しみにかな」
「まぁ、その方が有り難いかな。てか、湿地帯とか熱帯とか砂漠のレアモンスターとも遭遇してないんだよね」
「確率的には、ブラックレオパルドと同じような確率だったかな」
「ああ……」
イベントで遭遇しすぎて、ブラックレオパルドとの遭遇確率を忘れてしまった。どのくらいの確率で遭遇していたっけ。
「ブラックレオパルドの価値を忘れてるね」
「だって、あんなに襲われたら、さすがに忘れるよ。いすぎだったもん」
「まぁね。おかげで、素材は飽和状態になって、上質な防具が出回る事になったしね」
「防具屋からすると、良くないこと?」
「ううん。普通に良い事だと思うよ。良い防具を揃えられたら、落ちる確率を減らせるから、良い素材を持ち帰ってくれる事も増えるでしょ?」
「へぇ~、なるほどね。それなら納得」
良い素材で防具を作れたら、それを使って良い素材を持ってきてくれる。それの繰り返しになるわけだから、良い防具が出回るのは、必ずしもデメリットになるとは限らないみたい。
「そういえば、豪雨エリアに行ったから、豪雨エリアの地図を確認したり出来るんじゃない?」
「あっ! そうだった!」
アカリに言われて、図書館の三階にある本を思い出した。前は見ることが出来なかったけど、豪雨エリアに行って、モンスターと戦った事で、読める本が増えたはずだ。それを確認するのも有りかもしれない。でも、せっかくだから、全部探索し終えてから確認したいという気持ちもある。
「う~ん……迷う……」
「あの紋章の事もあるし?」
「う~ん……確かに……それもあった。でも、砂漠で見つけたのに、豪雨エリアに関係あるかな」
「そこは、私も分からないけど、砂漠に関係しているのだとしたら、やっぱり砂漠に手掛かりがあるって考えるかな。でも、何もないんでしょ?」
「一応、隅々まで調べてはいるんだけどね」
あれから、王家のコインの手掛かりを追って調べたりしたけど、結局何も得られていない。砂漠の探索もマッピングが終わっているにも関わらず、何も無かった。多分、今の私の状況は、双刀の隠れ里を見つけられない他のプレイヤーと同じ状況なのかな。すぐそこにあるのに、辿り着けないみたいな感じ。
「まぁ、豪雨エリアの探索が一段落したら、地下道も合わせて、もう一度調べるかな」
「地下道ね。本当は、ハクちゃんとゲルダさんが第一発見者なのに、他のプレイヤーが、掲示板に書き込んだから、その人が第一発見者になっちゃったんだよね」
アカリは、少しだけ不機嫌にそう言う。そんなアカリの頭を優しく撫でる。
「別に、私もゲルダさんも第一発見者に拘ってないから、どうでも良いよ。最初から、掲示板に書き込むつもりもなかったし」
「私もただそれだけなら何も思わなかったけど、その人が街の広場で自慢しているのを見掛けたら、ちょっともやっとした。あの人からしたら、情報が出回ってなかった事と誰も対抗が出なかったから、本当に第一発見者だと思っているんだろうけど」
アカリの言うとおり、その自称第一発見者は、一切嘘はついていない。私とゲルダさんが何も言わない限り、あちらが真実として語られる事だろう。それでも、私とゲルダさんは、一切気にしない。アカリにも言ったけど、本当にどうでも良い事だから。
双刀の隠れ里に関しても、情報が出回ってから、第一発見者として名乗り出る事はない。そして、自分から言い回る事もない。
「そんな事気にしないで良いよ。アカリがストレスを溜めるような事でもないからさ」
「うん……まぁ、そうだよね」
「そういう事。それじゃあ、私は、そろそろログアウトするから。また今度ね」
「うん。また今度ね」
アカリと別れて、アカリエを出た私は、広場でログアウトした。
11
お気に入りに追加
164
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
Alliance Possibility On-line~ロマンプレイのプレーヤーが多すぎる中で、普通にプレイしてたら最強になっていた~
百々 五十六
ファンタジー
極振りしてみたり、弱いとされている職やスキルを使ったり、あえてわき道にそれるプレイをするなど、一見、非効率的なプレイをして、ゲーム内で最強になるような作品が流行りすぎてしまったため、ゲームでみんな変なプレイ、ロマンプレイをするようになってしまった。
この世界初のフルダイブVRMMORPGである『Alliance Possibility On-line』でも皆ロマンを追いたがる。
憧れの、個性あふれるプレイ、一見非効率なプレイ、変なプレイを皆がしだした。
そんな中、実直に地道に普通なプレイをする少年のプレイヤーがいた。
名前は、早乙女 久。
プレイヤー名は オクツ。
運営が想定しているような、正しい順路で少しずつ強くなる彼は、非効率的なプレイをしていくプレイヤーたちを置き去っていく。
何か特別な力も、特別な出会いもないまま進む彼は、回り道なんかよりもよっぽど効率良く先頭をひた走る。
初討伐特典や、先行特典という、優位性を崩さず実直にプレイする彼は、ちゃんと強くなるし、ちゃんと話題になっていく。
ロマンばかり追い求めたプレイヤーの中で”普通”な彼が、目立っていく、新感覚VRMMO物語。
アルゲートオンライン~侍が参る異世界道中~
桐野 紡
SF
高校生の稜威高志(いづ・たかし)は、気づくとプレイしていたVRMMO、アルゲートオンラインに似た世界に飛ばされていた。彼が遊んでいたジョブ、侍の格好をして。異世界で生きることに決めた主人公が家族になったエルフ、ペットの狼、女剣士と冒険したり、現代知識による発明をしながら、異世界を放浪するお話です。
Bless for Travel ~病弱ゲーマーはVRMMOで無双する~
NotWay
SF
20xx年、世に数多くのゲームが排出され数多くの名作が見つかる。しかしどれほどの名作が出ても未だに名作VRMMOは発表されていなかった。
「父さんな、ゲーム作ってみたんだ」
完全没入型VRMMOの発表に世界中は訝、それよりも大きく期待を寄せた。専用ハードの少数販売、そして抽選式のβテストの両方が叶った幸運なプレイヤーはゲームに入り……いずれもが夜明けまでプレイをやめることはなかった。
「第二の現実だ」とまで言わしめた世界。
Bless for Travel
そんな世界に降り立った開発者の息子は……病弱だった。
後輩と一緒にVRMMO!~弓使いとして精一杯楽しむわ~
夜桜てる
SF
世界初の五感完全没入型VRゲームハードであるFUTURO発売から早二年。
多くの人々の希望を受け、遂に発売された世界初のVRMMO『Never Dream Online』
一人の男子高校生である朝倉奈月は、後輩でありβ版参加勢である梨原実夜と共にNDOを始める。
主人公が後輩女子とイチャイチャしつつも、とにかくVRゲームを楽しみ尽くす!!
小説家になろうからの転載です。
【野生の暴君が現れた!】忍者令嬢はファンタジーVRMMOで無双する【慈悲はない】《殺戮のパイルバンカー》
オモチモチモチモチモチオモチ
SF
昔は政府の諜報機関を司っていた名家に生まれ、お嬢様として育った風間奏音(かざまかのん)はしかし、充実感の無い日常に苛立ちを覚えていた。
そんなある日、高校で再会した幼馴染に気分転換にとVRMMOゲームを勧められる。この誘いが、後に世界一有名で、世界一恐れられる"最恐"プレイヤーを世に生み出す事となった。
奏音はゲームを通して抑圧されていた自分の本音に気がつき、その心と向き合い始める。
彼女の行動はやがて周囲へ知れ渡り「1人だけ無双ゲームやってる人」「妖怪頭潰し」「PKの権化」「勝利への執念が反則」と言われて有名になっていく。
恐怖の料理で周囲を戦慄させたり、裏でPKクランを運営して悪逆の限りを尽くしたり、レイドイベントで全体指揮をとったり、楽しく爽快にゲームをプレイ!
《Inequality And Fair》公平で不平等と銘打たれた電脳の世界で、風間奏音改め、アニー・キャノンの活躍が始まる!
VRMMOでスナイパーやってます
nanaさん
SF
ーーーーーーーーーーーーーーーー
私の名は キリュー
Brave Soul online というVRMMOにてスナイパーをやっている
スナイパーという事で勿論ぼっちだ
だが私は別にそれを気にしてはいない!
何故なら私は一人で好きな事を好きにやるのが趣味だからだ!
その趣味というのがこれ 狙撃である
スキルで隠れ敵を察知し技術で当てる
狙うは頭か核のどちらか
私はこのゲームを始めてから数ヶ月でこのプレイスタイルになった
狙撃中はターゲットが来るまで暇なので本とかを読んでは居るが最近は配信とやらも始めた
だがやはりこんな狙撃待ちの配信を見る人は居ないだろう
そう思っていたが...
これは周りのレベルと自分のレベルの差を理解してない主人公と配信に出現する奇妙な視聴者達 掲示板の民 現実での繋がり等がこのゲームの世界に混沌をもたらす話であり 現実世界で過去と向き合い新たな人生(堕落した生活)を過ごしていく物語である
尚 偶に明らかにスナイパーがするような行為でない事を頻繁にしているが彼女は本当にスナイパーなのだろうか...
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる