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吸血少女と最悪な環境
ちょっとした考察と図書館
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翌日。昼間にログインした私は、外に出ずにアカリエに向かった。昨日、霊峰の霊視鏡を掛けて、見つけた紙の内容が読めるか確認したいからだ。すぐに裏に向かうと、アカリが作業を終えて、身体を伸ばしているところだった。
「あっ、ハクちゃん。いらっしゃい。防具は、もう出来てるよ」
「ありがとう」
アカリから血姫の装具を受け取って、すぐに着替える。
「アカリって、これ読める?」
何の事情も話さずに、紙を二枚渡す。受け取ったアカリは、メニューを操作し始める。多分、【言語学】を装備しているのだと思う。
「ん? う~ん……ごめん。読めないや。『は』とか『が』は読めるから、読めない事はないと思うんだけど、まだレベルが足りないみたい」
アカリの話から考えるに、助詞くらいは読めるって感じなのかもしれない。
「アカリの【言語学】って、今何レベル?」
「25だよ」
「はぁ!? 上がり過ぎじゃない!?」
前に見た時は、5とかそのくらいだった。それなのに、そこから20レベルも上げているのは、驚愕だった。スキルは、その内容に沿った行動をする事でレベルが上がる。【言語学】なら、本を使って文字を読むしかない。正直、【言語学】を上げるメリットは、戦闘系の人達にはない。私も取っているけど、図書館に通う頻度が低いから、レベルは低いままだし。でも、アカリにとっては、少し違う。【錬金】を取ったため、レシピを調べるために本を調べる必要があったからだ。
私よりも必要性があったとはいえ、レベルの上がり方が凄い。
「ここで作業する以外は、図書館に通ってたからね。おかげで、戦闘系のスキルが、あまり伸びてないけど」
「まぁ、アカリの本業は、生産職だし、そこはあまり気にしなくても良いんじゃない。でも、アカリのおかげで、道が見えた気がする」
レベルが上がれば、読めるようになるという事は分かっただけでも収穫だと思う。何か特殊な技能がないと駄目とかだと、私もお手上げになっていただろうから。
「ところで、この紙って何なの? クエストか何か?」
「ううん。霊峰の霊視鏡で手に入れたものだよ。街にある青白い靄から手に入ったって感じ」
「靄?」
「それが、【霊視】で見る事が出来るものみたい。街に二から三箇所くらいあったんだけど、多分、もっと調べたら見つけられると思う。手に入るのは、紙とお金とお金とは違うコインだけ。コインは、王家のコインって名前が付いてた」
私は、王家のコインを取り出して、アカリに渡す。
「紋章が刻まれているコインってだけだね。紋章は、見た事ないなぁ。どこで手に入れたの?」
「これは、オアシスタウンで見つけたやつ」
「じゃあ、オアシスタウンが関係しているんじゃない?」
「まぁ、そうだろうけど、オアシスタウンについて何か情報とかない?」
私がアカリに訊くと、アカリは少し考え込み始めた。
「う~ん……思い付かないかな。特に街に関する設定とかって、あまり出回ってない気がする。そこら辺のフレーバー的な要素は、分かりやすいところにないのかもね」
「図書館?」
「あぁ……それはあるかも。ちょっと調べてみる?」
「うん。図書館に行って来る」
私がそう言うと、アカリも立ち上がった。
「アカリも行くの?」
「うん」
「店は大丈夫なの?」
「今のところ、受注しているものは完成してるし、在庫補充も終わったから、しばらくは大丈夫。行こ」
アカリが手を取って歩き始めるので、私も強制的に歩く事になった。まぁ、アカリが大丈夫って言うのなら、大丈夫なのだろうと思い、一緒に図書館に向かった。
図書館の中は、閑散としていた。ここは、夜も昼も関係なく閑散としている。それだけ用事がある人が少ないという事だ。
「ここの経営って、どうなってるんだろう?」
「国営じゃない?」
「国なの?」
「さぁ? そこら辺のフレーバーも探してみたらあるかもよ」
図書館がどうやって経営しているのかは、また今度調べるとして、まずは、私が気になっている街のフレーバー要素を探す事にした。
「ここって、分類とかを書いた地図とかないの?」
「何度か確認しているけど、そういうのはないね。でも、一応ジャンル毎に分けられてはいるよ」
「へぇ~、適当に抜いて読んでるから、あまり気にしてなかったや。それで、街に関しての本は、どこにあるのかな?」
「さぁ? 私は、二階にあるレシピ本を読んでるから、そこの範囲以外って感じかな」
さすがに、アカリも全ての本を網羅しているわけじゃない。だから、ここは地道に調べていくしかない。
「じゃあ、アカリは、二階をお願い。私は、一階を調べるから」
「一階の方が調べる量が多いよ?」
「アカリが早く終わったら手伝って。進められるところまで進めておくから」
「分かった。それじゃあ、また後でね」
アカリはそう言って、階段の方に向かった。それを見送ってから、私も一階の本棚を調べる。図書館の構造は、一階が全体に本棚が並んでおり、二階、三階は、中央に吹き抜けがあり、ロの字に通路と本棚が並ぶ構造だ。これによって、一階の本棚の量は、二階、三階の二倍くらいある。
「ジャンルを見て、調べるだけだし、そこまで時間は掛からないでしょ」
本棚を一つ一つ調べて行き、街に関する記述がありそうなジャンルがないか確認する。途中から、アカリも加わって調べた結果、ジャンルで見ると、一階には、魔法に関する本が六割、武器に関する本が三割、料理のレシピやら音楽関連やら童話的なものが一割って感じだった。
二階には、六割くらい生産職に関する本があって、四割は科学とかに関する本だったとの事だ。
「偏りすぎじゃない?」
「確かに、私も見ていて思ったよ。魔法関連が多いのは、それだけ理論的なものまで詰め込まれているって事なのかな?」
「いや、論文的なものだと思う。題名がそんな感じの題名だった。後は、武器とかも論文だった。他のは、現実でもありそうな本ばかり。そっちは?」
「レシピは、ハクちゃんの言う通り、現実にもありそうなもので、科学系統も同じかな。一部に、論文的なものがあったかも」
ここまで論文があるのなら、論文は論文でジャンル分けしてもいいと思う。まぁ、ここで文句を言っても仕方ない。それに、これ以上に気になる事があった。
「科学って、この世界って、科学あるの?」
がっつり科学的な要素が見当たらないから、そこまで科学が進展しているものではないと思っていたけど、本の量的に考えたら、それはないと言える。
「それこそ、フレーバーなのかもよ。これから先に追加予定のエリアの中に、SFチックなエリアがあるとか」
「なるほどね。それはあり得るかも。そういえば、三階の本って、アカリは読める?」
昨日の夜に入った時は、私には読めなかった本ばかりだったけど、アカリなら読めるかもしれない。でも、私の予想とは真逆に、アカリは首を横に振った。
「ううん。読めない。上にもレシピがあるかなって思って、20レベルになった時に見に行ったけど、何も読めなかった。上の本は、二階までの本とは違うものみたい」
「じゃあ、三階に街に関する本がある可能性はあるって事ね。目安は、30くらいかな。もしかしたら、三階の本が読めるようになったら、紙も読めるかもだし、今日は【言語学】のレベル上げに費やそうかな」
「砂漠は進めないで大丈夫?」
アカリが心配している理由は、私が砂漠攻略に乗り気になっていたのに、こんな寄り道をして良いのかという事だと思う。
「のんびりやっていくよ。あまり急ぎすぎても、やることなくなりそうだし。それに、今は、こっちの方が気になるしね」
「ハクちゃんらしいかもね。それで、悪いんだけど、そろそろ店に戻らないといけないんだ」
「うん。分かった。態々手伝ってくれてありがとう。おかげで、やるべき事も分かったし。何か分かったら、アカリにも教えるよ」
「ありがとう。それじゃあ、またね」
アカリは、少し名残惜しそうな表情をしながら、図書館を後にした。アカリにとっては、必要でも無い事なのに、付き合わせて悪いなと思っていたけど、アカリは、そんな事気にしていなかったみたいだ。単純に、私と過ごしたいとか、そんな理由かな。アカリならあり得る。
私は、一人で図書館に籠もり、本を読み続けた。目標があると、こういう地道なレベル上げにもやる気が出るものだ。現実でも読んだことのないような数の本を読んでいき、【言語学】のレベル上げに励んだ。
「あっ、ハクちゃん。いらっしゃい。防具は、もう出来てるよ」
「ありがとう」
アカリから血姫の装具を受け取って、すぐに着替える。
「アカリって、これ読める?」
何の事情も話さずに、紙を二枚渡す。受け取ったアカリは、メニューを操作し始める。多分、【言語学】を装備しているのだと思う。
「ん? う~ん……ごめん。読めないや。『は』とか『が』は読めるから、読めない事はないと思うんだけど、まだレベルが足りないみたい」
アカリの話から考えるに、助詞くらいは読めるって感じなのかもしれない。
「アカリの【言語学】って、今何レベル?」
「25だよ」
「はぁ!? 上がり過ぎじゃない!?」
前に見た時は、5とかそのくらいだった。それなのに、そこから20レベルも上げているのは、驚愕だった。スキルは、その内容に沿った行動をする事でレベルが上がる。【言語学】なら、本を使って文字を読むしかない。正直、【言語学】を上げるメリットは、戦闘系の人達にはない。私も取っているけど、図書館に通う頻度が低いから、レベルは低いままだし。でも、アカリにとっては、少し違う。【錬金】を取ったため、レシピを調べるために本を調べる必要があったからだ。
私よりも必要性があったとはいえ、レベルの上がり方が凄い。
「ここで作業する以外は、図書館に通ってたからね。おかげで、戦闘系のスキルが、あまり伸びてないけど」
「まぁ、アカリの本業は、生産職だし、そこはあまり気にしなくても良いんじゃない。でも、アカリのおかげで、道が見えた気がする」
レベルが上がれば、読めるようになるという事は分かっただけでも収穫だと思う。何か特殊な技能がないと駄目とかだと、私もお手上げになっていただろうから。
「ところで、この紙って何なの? クエストか何か?」
「ううん。霊峰の霊視鏡で手に入れたものだよ。街にある青白い靄から手に入ったって感じ」
「靄?」
「それが、【霊視】で見る事が出来るものみたい。街に二から三箇所くらいあったんだけど、多分、もっと調べたら見つけられると思う。手に入るのは、紙とお金とお金とは違うコインだけ。コインは、王家のコインって名前が付いてた」
私は、王家のコインを取り出して、アカリに渡す。
「紋章が刻まれているコインってだけだね。紋章は、見た事ないなぁ。どこで手に入れたの?」
「これは、オアシスタウンで見つけたやつ」
「じゃあ、オアシスタウンが関係しているんじゃない?」
「まぁ、そうだろうけど、オアシスタウンについて何か情報とかない?」
私がアカリに訊くと、アカリは少し考え込み始めた。
「う~ん……思い付かないかな。特に街に関する設定とかって、あまり出回ってない気がする。そこら辺のフレーバー的な要素は、分かりやすいところにないのかもね」
「図書館?」
「あぁ……それはあるかも。ちょっと調べてみる?」
「うん。図書館に行って来る」
私がそう言うと、アカリも立ち上がった。
「アカリも行くの?」
「うん」
「店は大丈夫なの?」
「今のところ、受注しているものは完成してるし、在庫補充も終わったから、しばらくは大丈夫。行こ」
アカリが手を取って歩き始めるので、私も強制的に歩く事になった。まぁ、アカリが大丈夫って言うのなら、大丈夫なのだろうと思い、一緒に図書館に向かった。
図書館の中は、閑散としていた。ここは、夜も昼も関係なく閑散としている。それだけ用事がある人が少ないという事だ。
「ここの経営って、どうなってるんだろう?」
「国営じゃない?」
「国なの?」
「さぁ? そこら辺のフレーバーも探してみたらあるかもよ」
図書館がどうやって経営しているのかは、また今度調べるとして、まずは、私が気になっている街のフレーバー要素を探す事にした。
「ここって、分類とかを書いた地図とかないの?」
「何度か確認しているけど、そういうのはないね。でも、一応ジャンル毎に分けられてはいるよ」
「へぇ~、適当に抜いて読んでるから、あまり気にしてなかったや。それで、街に関しての本は、どこにあるのかな?」
「さぁ? 私は、二階にあるレシピ本を読んでるから、そこの範囲以外って感じかな」
さすがに、アカリも全ての本を網羅しているわけじゃない。だから、ここは地道に調べていくしかない。
「じゃあ、アカリは、二階をお願い。私は、一階を調べるから」
「一階の方が調べる量が多いよ?」
「アカリが早く終わったら手伝って。進められるところまで進めておくから」
「分かった。それじゃあ、また後でね」
アカリはそう言って、階段の方に向かった。それを見送ってから、私も一階の本棚を調べる。図書館の構造は、一階が全体に本棚が並んでおり、二階、三階は、中央に吹き抜けがあり、ロの字に通路と本棚が並ぶ構造だ。これによって、一階の本棚の量は、二階、三階の二倍くらいある。
「ジャンルを見て、調べるだけだし、そこまで時間は掛からないでしょ」
本棚を一つ一つ調べて行き、街に関する記述がありそうなジャンルがないか確認する。途中から、アカリも加わって調べた結果、ジャンルで見ると、一階には、魔法に関する本が六割、武器に関する本が三割、料理のレシピやら音楽関連やら童話的なものが一割って感じだった。
二階には、六割くらい生産職に関する本があって、四割は科学とかに関する本だったとの事だ。
「偏りすぎじゃない?」
「確かに、私も見ていて思ったよ。魔法関連が多いのは、それだけ理論的なものまで詰め込まれているって事なのかな?」
「いや、論文的なものだと思う。題名がそんな感じの題名だった。後は、武器とかも論文だった。他のは、現実でもありそうな本ばかり。そっちは?」
「レシピは、ハクちゃんの言う通り、現実にもありそうなもので、科学系統も同じかな。一部に、論文的なものがあったかも」
ここまで論文があるのなら、論文は論文でジャンル分けしてもいいと思う。まぁ、ここで文句を言っても仕方ない。それに、これ以上に気になる事があった。
「科学って、この世界って、科学あるの?」
がっつり科学的な要素が見当たらないから、そこまで科学が進展しているものではないと思っていたけど、本の量的に考えたら、それはないと言える。
「それこそ、フレーバーなのかもよ。これから先に追加予定のエリアの中に、SFチックなエリアがあるとか」
「なるほどね。それはあり得るかも。そういえば、三階の本って、アカリは読める?」
昨日の夜に入った時は、私には読めなかった本ばかりだったけど、アカリなら読めるかもしれない。でも、私の予想とは真逆に、アカリは首を横に振った。
「ううん。読めない。上にもレシピがあるかなって思って、20レベルになった時に見に行ったけど、何も読めなかった。上の本は、二階までの本とは違うものみたい」
「じゃあ、三階に街に関する本がある可能性はあるって事ね。目安は、30くらいかな。もしかしたら、三階の本が読めるようになったら、紙も読めるかもだし、今日は【言語学】のレベル上げに費やそうかな」
「砂漠は進めないで大丈夫?」
アカリが心配している理由は、私が砂漠攻略に乗り気になっていたのに、こんな寄り道をして良いのかという事だと思う。
「のんびりやっていくよ。あまり急ぎすぎても、やることなくなりそうだし。それに、今は、こっちの方が気になるしね」
「ハクちゃんらしいかもね。それで、悪いんだけど、そろそろ店に戻らないといけないんだ」
「うん。分かった。態々手伝ってくれてありがとう。おかげで、やるべき事も分かったし。何か分かったら、アカリにも教えるよ」
「ありがとう。それじゃあ、またね」
アカリは、少し名残惜しそうな表情をしながら、図書館を後にした。アカリにとっては、必要でも無い事なのに、付き合わせて悪いなと思っていたけど、アカリは、そんな事気にしていなかったみたいだ。単純に、私と過ごしたいとか、そんな理由かな。アカリならあり得る。
私は、一人で図書館に籠もり、本を読み続けた。目標があると、こういう地道なレベル上げにもやる気が出るものだ。現実でも読んだことのないような数の本を読んでいき、【言語学】のレベル上げに励んだ。
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