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吸血少女と最悪な環境
スキルの有効活用?
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翌日。十三時にログインした私は、また砂漠に来ていた。メイティさん達とのPvPの時間は、十四時くらいなので、一時間位は探索出来る。マップを見て、探索が進んでいない方を確かめる。
「えっと……東側は昨日進めたから、今日は西に行こうかな」
私は、オアシスタウンの西側に向かう。昨日の探索で、大分砂漠という環境には慣れてきた。スパイクで上手く噛めれば、走る速度も変わってくる。それでも、やっぱり普通の土と比べると、走りにくいというのは変わらない。
「こっちには、何かあるかな」
せっかく砂漠というエリアなのだから、ピラミッドとかがあっても良いと思うのだけど、オアシスタウンの東側には、それらしき建造物は見当たらなかった。だから、東か南に何かあると楽しそうだなと思っていた。
「そういえば、双刀の隠れ里的な場所はあるのかな? まぁ、あったとしても運が良くないと行けないだろうけど……」
走りながら独り言を言っていて、若干引っ掛かる部分があった。
「運が良くないと……霊峰のブレスレット?」
私が手に入れた霊峰のブレスレットには、【霊峰の加護】という追加効果がある。その効果説明には、ちょっと良い事があるかもと書かれていた。これが、そういう面でも働いてくれるのであれば、見つけられる可能性も上がるかもしれない。まぁ、【双剣】みたいに、私の戦闘スタイルに合ったスキルの場所かは分からないけど。
「【霊峰の加護】が、霊峰限定のものじゃないと良いけど」
それから三十分程探索を進めて、何度かモンスターと戦闘をした。ここでも、デザートスコーピオンとデザートアルマジロだけしか出てこなかったので、もしかしたら、砂漠には二種類のモンスターしかいないのかもしれない。
「取り敢えず、このくらいにしようかな。この範囲には、特に何もなしか……さすがに、安地の近くには、そういうものを配置していないのかな。一応、双刀の隠れ里も安地扱いだったし」
帰りの時間も考慮して、ここでオアシスタウンに戻り、ファーストタウンに転移する。高速移動を何度も織り込んだので、かなり早く帰れた。まぁ、何度も砂に顔を突っ込む事になったけど。
朝日も出て来て、気怠いけど、日傘を差しながら、昨日と同じ草原に向かう。すると、まだ十四時まで十五分前なのに、メイティさんとトモエさんの姿があった。ただ、一つだけ昨日と違う事もあった。
「ハクちゃ~ん!」
「アクねうぶっ!? 何でいるの?」
途中で思いっきり抱きしめられて言葉が中断されたけど、何とか口を外にして訊いてみた。
「昨日の夜にメイティとトモエがハクちゃんと遊んだって言ってたから、私も混ぜて貰う事にしたの!」
「私達がやるのって、PvPだよ? アク姉は、ちゃんとやってくれないじゃん」
「姉さんと違って可愛い妹を殴れないもん。だから、メイティやトモエとは違った妨害を中心に戦うよ」
ここで言っている可愛い妹っていうのは、私の事じゃなくて、アク姉自身の事だ。フレ姉は、アク姉に対して問答無用で叩くから、その事を言っているはず。
「妨害って?」
「壁とか拘束とかをするって事だよ。それを避けたり、自力で抜け出さないと、トモエに攻撃出来ない感じかな。ちなみに、私が出す壁を殴ってもスキルレベルは上がるみたいだから、ここでも無駄にはならないかな」
私のスキルレベル上げという事を理解しているから、それに沿った妨害をしてくれるみたい。多分、壁も物理で突破出来る壁を使ってくれるだろう。拘束に関しては、物理でも魔法的なものでも避けたり突破したりするので、スキルレベルが上がるって感じかな。もしかしたら、【魔法防御強化】も影響してくれるかもしれない。
そう考えると、アク姉の妨害も有り難いかも。ただ、ちょっと問題もある。
「へぇ~。それって、私が意識する事が増えるって事だよね?」
トモエさんの動きだけを見られれば良かったのが最初。そこから、メイティさんの攻撃が加わったけど、さらにアク姉の妨害が加わるとなると、どんどんと意識する事が増えていく事になる。
「そういう事。他のゲームでは、割と出来ていた事だし、そろそろ出来る様になると思うよ。ゲームシステムにも、もう慣れたでしょ?」
「うん」
ゲームシステムに慣れたとはいえ、アク姉が言うような行動は、そこまで上手く出来ないと思う。モンスター相手なら、ある程度出来るけど、アク姉達はプレイヤーだ。
格下、同格であれば出来る事でも、格上との戦いで発揮出来た事の方が少ない。まだ始めたばかりの頃に、イベントで格上のプレイヤーと戦ったけど、全然手も足も出なかった。今だったら、ちょっとは変わるのかもしれないけど。
「練習練習。新しいスキルも色々と試してみないとね」
「あっ、それで思い出した」
アク姉と話していたら、メイティさんが何かを思い出したみたい。
「何を思いだしたんですか?」
「スキルだよ。ハクちゃんが持っているスキル。【血武器】って、ナイフしか作れないの?」
「一応、レベルが上がったので、短剣くらいは作れますけど、耐久は全然です」
消費するHPは、そのまま【血武器】で出来上がる武器の大きさが変わったって感じだ。耐久も、ちょっとは高くなっているけど、主要武器として使えるかと言われたら無理だ。
「それって、ハクちゃんのスキルに影響してるって事?」
「え? ああ……分かりません」
ただただ【血武器】を使う事だけを意識して出していたので、ナイフや短剣以外に出せるかどうかは分からない。多分、初期設定は、私のスキルに影響しているとかかな。
「それじゃあ、鞭は作れる?」
メイティさんに言われて、【血武器】を発動する際に、鞭を意識してみる。すると、短剣ではないものが出来始めた。でも、鞭と言うには、ちょっと短いかもしれない。
「一応、出来ました」
「う~ん……さすがに、短いかもね。少し長めの鞭とか鎖が出来たら、行動の幅が増えると思ったんだけど」
「なるほど」
確かに、【血武器】をナイフ以外に活用する方法で、メイティさんの言うような方法は思い付かなかった。武器という名前に、思考が縛られすぎていた。
「鞭が作れたって事は、鞭のスキルもあるって事ですか?」
「うん、あるよ。ウェットタウンで、NPCから教わるんじゃなかったかな。あまり使っている人はいないけど」
【鞭】は【双剣】と似たような感じみたい。覚える難易度は、【鞭】の方が低そうだけど。
そんな中で、トモエさんが手を上げた。
「【血武器】は、何度も重ねる事は出来ませんか?」
トモエさんが言っているのは、【血装術】みたいに重ねて発動する事が出来るかどうかという事だと思う。前までは出来なかったけど、短剣まで成長させる事が出来た。だから、もしかしたら出来るかもしれない。
血の鞭を意識して、さらに【血武器】を発動してみる。でも、ウンともスンとも言わない。
「出来ないですね」
「それでは、今後の成長に期待ですね」
「はい」
【血武器】の武器以外の活用は、結構面白そう。これからは、もっと柔軟にスキルを考えて良いかもしれない。ゲームだけど、結構自由は利くしね。
「えっと……東側は昨日進めたから、今日は西に行こうかな」
私は、オアシスタウンの西側に向かう。昨日の探索で、大分砂漠という環境には慣れてきた。スパイクで上手く噛めれば、走る速度も変わってくる。それでも、やっぱり普通の土と比べると、走りにくいというのは変わらない。
「こっちには、何かあるかな」
せっかく砂漠というエリアなのだから、ピラミッドとかがあっても良いと思うのだけど、オアシスタウンの東側には、それらしき建造物は見当たらなかった。だから、東か南に何かあると楽しそうだなと思っていた。
「そういえば、双刀の隠れ里的な場所はあるのかな? まぁ、あったとしても運が良くないと行けないだろうけど……」
走りながら独り言を言っていて、若干引っ掛かる部分があった。
「運が良くないと……霊峰のブレスレット?」
私が手に入れた霊峰のブレスレットには、【霊峰の加護】という追加効果がある。その効果説明には、ちょっと良い事があるかもと書かれていた。これが、そういう面でも働いてくれるのであれば、見つけられる可能性も上がるかもしれない。まぁ、【双剣】みたいに、私の戦闘スタイルに合ったスキルの場所かは分からないけど。
「【霊峰の加護】が、霊峰限定のものじゃないと良いけど」
それから三十分程探索を進めて、何度かモンスターと戦闘をした。ここでも、デザートスコーピオンとデザートアルマジロだけしか出てこなかったので、もしかしたら、砂漠には二種類のモンスターしかいないのかもしれない。
「取り敢えず、このくらいにしようかな。この範囲には、特に何もなしか……さすがに、安地の近くには、そういうものを配置していないのかな。一応、双刀の隠れ里も安地扱いだったし」
帰りの時間も考慮して、ここでオアシスタウンに戻り、ファーストタウンに転移する。高速移動を何度も織り込んだので、かなり早く帰れた。まぁ、何度も砂に顔を突っ込む事になったけど。
朝日も出て来て、気怠いけど、日傘を差しながら、昨日と同じ草原に向かう。すると、まだ十四時まで十五分前なのに、メイティさんとトモエさんの姿があった。ただ、一つだけ昨日と違う事もあった。
「ハクちゃ~ん!」
「アクねうぶっ!? 何でいるの?」
途中で思いっきり抱きしめられて言葉が中断されたけど、何とか口を外にして訊いてみた。
「昨日の夜にメイティとトモエがハクちゃんと遊んだって言ってたから、私も混ぜて貰う事にしたの!」
「私達がやるのって、PvPだよ? アク姉は、ちゃんとやってくれないじゃん」
「姉さんと違って可愛い妹を殴れないもん。だから、メイティやトモエとは違った妨害を中心に戦うよ」
ここで言っている可愛い妹っていうのは、私の事じゃなくて、アク姉自身の事だ。フレ姉は、アク姉に対して問答無用で叩くから、その事を言っているはず。
「妨害って?」
「壁とか拘束とかをするって事だよ。それを避けたり、自力で抜け出さないと、トモエに攻撃出来ない感じかな。ちなみに、私が出す壁を殴ってもスキルレベルは上がるみたいだから、ここでも無駄にはならないかな」
私のスキルレベル上げという事を理解しているから、それに沿った妨害をしてくれるみたい。多分、壁も物理で突破出来る壁を使ってくれるだろう。拘束に関しては、物理でも魔法的なものでも避けたり突破したりするので、スキルレベルが上がるって感じかな。もしかしたら、【魔法防御強化】も影響してくれるかもしれない。
そう考えると、アク姉の妨害も有り難いかも。ただ、ちょっと問題もある。
「へぇ~。それって、私が意識する事が増えるって事だよね?」
トモエさんの動きだけを見られれば良かったのが最初。そこから、メイティさんの攻撃が加わったけど、さらにアク姉の妨害が加わるとなると、どんどんと意識する事が増えていく事になる。
「そういう事。他のゲームでは、割と出来ていた事だし、そろそろ出来る様になると思うよ。ゲームシステムにも、もう慣れたでしょ?」
「うん」
ゲームシステムに慣れたとはいえ、アク姉が言うような行動は、そこまで上手く出来ないと思う。モンスター相手なら、ある程度出来るけど、アク姉達はプレイヤーだ。
格下、同格であれば出来る事でも、格上との戦いで発揮出来た事の方が少ない。まだ始めたばかりの頃に、イベントで格上のプレイヤーと戦ったけど、全然手も足も出なかった。今だったら、ちょっとは変わるのかもしれないけど。
「練習練習。新しいスキルも色々と試してみないとね」
「あっ、それで思い出した」
アク姉と話していたら、メイティさんが何かを思い出したみたい。
「何を思いだしたんですか?」
「スキルだよ。ハクちゃんが持っているスキル。【血武器】って、ナイフしか作れないの?」
「一応、レベルが上がったので、短剣くらいは作れますけど、耐久は全然です」
消費するHPは、そのまま【血武器】で出来上がる武器の大きさが変わったって感じだ。耐久も、ちょっとは高くなっているけど、主要武器として使えるかと言われたら無理だ。
「それって、ハクちゃんのスキルに影響してるって事?」
「え? ああ……分かりません」
ただただ【血武器】を使う事だけを意識して出していたので、ナイフや短剣以外に出せるかどうかは分からない。多分、初期設定は、私のスキルに影響しているとかかな。
「それじゃあ、鞭は作れる?」
メイティさんに言われて、【血武器】を発動する際に、鞭を意識してみる。すると、短剣ではないものが出来始めた。でも、鞭と言うには、ちょっと短いかもしれない。
「一応、出来ました」
「う~ん……さすがに、短いかもね。少し長めの鞭とか鎖が出来たら、行動の幅が増えると思ったんだけど」
「なるほど」
確かに、【血武器】をナイフ以外に活用する方法で、メイティさんの言うような方法は思い付かなかった。武器という名前に、思考が縛られすぎていた。
「鞭が作れたって事は、鞭のスキルもあるって事ですか?」
「うん、あるよ。ウェットタウンで、NPCから教わるんじゃなかったかな。あまり使っている人はいないけど」
【鞭】は【双剣】と似たような感じみたい。覚える難易度は、【鞭】の方が低そうだけど。
そんな中で、トモエさんが手を上げた。
「【血武器】は、何度も重ねる事は出来ませんか?」
トモエさんが言っているのは、【血装術】みたいに重ねて発動する事が出来るかどうかという事だと思う。前までは出来なかったけど、短剣まで成長させる事が出来た。だから、もしかしたら出来るかもしれない。
血の鞭を意識して、さらに【血武器】を発動してみる。でも、ウンともスンとも言わない。
「出来ないですね」
「それでは、今後の成長に期待ですね」
「はい」
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