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吸血少女と最悪な環境
増えたスキル
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イベントの翌日のお昼。私は、ラングさんのお店に来ていた。ラングさんは、受付で何か作業をしている最中だった。そんな中でも来客を知らせるベルが鳴った事に気付いたラングさんが、手を挙げて挨拶してくれる。
「らっしゃい。昨日のイベントに参加したんだろ? 武器の修理か?」
「それも何ですけど、これを使って何か出来ないかなって思いまして」
私は、ラングさんに霊峰の支配竜の素材を渡す。
「竜の素材……それも見た事のないやつだな。ふむ……そういえば、血刃の双剣は、どんな感じだ?」
「【血装術】前提の装備にしたので、ちょっと使い勝手が悪い感じがしました。まぁ、仕方ないですね」
「そうか。これを元に、少し改良する。【血装術】を中心に使う物ってのは、変えないで良いんだよな?」
「あ、はい」
武器を全部預けて、改良して貰う事になった。竜の素材を使うから、かなり強化されそう。
「じゃあ、お願いします」
「おう。任せておけ。明日には完成させる」
「ありがとうございます」
ラングさんに武器を任せて、私は店を後にする。この後は、広場に移動した。外に出る前に、取り敢えず、スキルの確認をする。三日もあったから、色々とスキルが増えているかもしれない。イベント中は、あまり確認しなかったから、ここで落ち着いて確認してみる事にした。
「……統合出来るスキルがある。【速度強化】と【脚力強化】で【神脚】? ランク4だし、良いもののはず」
念のため、説明を見てみる。
────────────────────────
【神脚】:尋常ではない脚力を得る。
────────────────────────
簡潔だけど、何か強力なスキルな気がする。多分、【脚力強化】の延長線上にあるスキルだから、私にとっては良いスキルだ。
他に、増えたスキルも確認していく。あるのは、【短刀】だ。これは、【短剣】のレベルが上がったから、派生したスキルだと思う。割と増えているスキルは少ない。増えているのは、後一つだけだ。
「【血武器】? 【血装術】と何が違うんだろう?」
こっちも説明を確認する。
────────────────────────
【血武器】:自身の血で、武器を作る事が出来る。大きさ、攻撃力、耐久度は、レベルに依存する。
────────────────────────
【血装術】が武器を強化するスキルなのに対して、【血武器】は、武器そのものを作るスキルらしい。
【短刀】は、そこまで使い道がないから、取らないけど、【血武器】の方は【吸血鬼】関連のスキルだろうから、ここで取らない理由はない。一番の問題は、私の装備出来るスキル数だ。
────────────────────────
ハク:【剣Lv50】【短剣Lv45】【双剣Lv28】【格闘Lv38】【拳Lv23】【蹴りLv33】【魔法才能Lv35】【支援魔法才能Lv35】【吸血鬼Lv60】【血装術Lv33】【血武器Lv1】【夜霧Lv15】【執行者Lv45】【豪腕Lv28】【感知Lv10】
控え:【HP強化Lv42】【物理攻撃強化Lv40】【神脚Lv1】【運強化Lv35】【毒耐性Lv7】【麻痺耐性Lv6】【呪い耐性Lv1】【沈黙耐性Lv1】【暗闇耐性Lv1】【怒り耐性Lv4】【眠り耐性Lv1】【混乱耐性Lv1】【消化促進Lv35】【竜血Lv5】【登山Lv6】【言語学Lv10】
SP:111
────────────────────────
【血武器】を取った事で、完全に装備が埋まった。今後外す候補としては、【剣】か【夜霧】になるかな。【剣】を装備しっぱなしにしている理由は、【剣】に該当するものであれば、攻撃力の補正が働くからだ。これは、他の武器にも言える事なので、アカリやフレ姉達も同じようにしている。
そして、【夜霧】の方は、夜しか使えないという制限がある以上、使い勝手が悪い。その分、霊峰の支配竜の時みたいに、本当に危ない場面で命を救われる事もある。だから、本当は装備しっぱなしにしておきたいというのはある。
「外すとしたら、【夜霧】かな。これが一番戦闘に影響がないし」
よく考えて、次に何かを装備する時には、【夜霧】を外す事にした。
スキルに関しての確認も終えたので、私は、まず東の平原に向かった。【血武器】の検証をしないと、いきなり熱帯で使うのは危険が大きすぎる。平原の端っこに行って、【血武器】を取り出す。【血装術】と違って、出血状態になっている必要がないみたいで、自然と小さなナイフが出来上がった。現状では、この大きさが限界みたいだ。
そして、HPが少しだけ削れていた。〇・五割くらいかな。そこら辺で考えると、ある程度使い勝手は良さそうだ。
私は、近くにいるホワイトラビットに血で出来たナイフを刺す。ホワイトラビットは、一撃で八割のダメージを受けたけど、ナイフがへし折れた。すぐに、もう一本作ってホワイトラビットを倒す。そのナイフもすぐ折れた。
「耐久低過ぎ!!」
一回攻撃する度にポキポキ折れるような武器なんて、とても使い勝手が悪い。でも、それにしては威力は高い。短剣に属する事になっているからなのか、【血武器】の素の攻撃力が高いのか分からないけど、そこだけを考えると使えると言えなくもない。
「使い捨て……投げナイフ代わりにはなるかも?」
私は、少し考えてから、【投げ】のスキルを取る。
────────────────────────
ハク:【剣Lv50】【短剣Lv45】【双剣Lv28】【格闘Lv38】【拳Lv23】【蹴りLv33】【投げLv1】【魔法才能Lv35】【支援魔法才能Lv35】【吸血鬼Lv60】【血装術Lv33】【血武器Lv2】【執行者Lv45】【豪腕Lv28】【感知Lv10】
控え:【HP強化Lv42】【物理攻撃強化Lv40】【神脚Lv1】【運強化Lv35】【毒耐性Lv7】【麻痺耐性Lv6】【呪い耐性Lv1】【沈黙耐性Lv1】【暗闇耐性Lv1】【怒り耐性Lv4】【眠り耐性Lv1】【混乱耐性Lv1】【消化促進Lv35】【竜血Lv5】【夜霧Lv15】【登山Lv6】【言語学Lv10】
SP:110
────────────────────────
予定通り、【夜霧】を控えに移動した。【投げ】は、投げるという行為そのものに効果を発揮する。つまり、柔道の投げも物を投げる投げも等しく効果範囲という事だ。
私は、また【血武器】でナイフを作って、ホワイトラビットに向かって投げる。ナイフは、ホワイトラビットの首に刺さり、一撃で倒した。今回は、クリティカル判定が出たから、一撃で倒す事が出来たみたい。
ナイフの方は、また折れていた。投げても折れるから、本当に使い捨ての投げナイフみたいな感じだ。
「【夜霧】よりも引き出しは増えそうだけど、その分、安全性は下がっているから、そこの意識だけはしておかないとかな。取り敢えず、これなら熱帯に行っても、問題はないはず……でも、その前にフォレストリザードで、もう一つの検証をしようかな」
私が検証したいのは、もう一つの新しいスキルである【神脚】。強化系のスキルを統合したので、普通に控えでも効果は発揮するはず。そう考えて、いつも通りの高速移動をするつもりで、思いっきり踏み切った。
「っ!?」
前までの速度の五倍以上は速い。上手く制御しきれず、体勢を崩してしまった。ギリギリで地面に手で突いて、ハンドスプリングのように身体を跳ねさせた。
いきなり速くなりすぎて、制御が難しい。でも、使いこなせれば、これまで以上に高速で戦闘が出来る。それは、私にとって大きな一歩になるだろう。実際、何度もこの高速移動に助けられた訳だし。
今度は高速移動ではなく、普通に走って移動する。これまでの【速度強化】と【脚力強化】の時よりも、かなり早く移動出来る。途中で現れるコボルトとワイルドボアを蹴りで倒していく。既に、ここのモンスターはただの蹴りでも一撃で倒せるようになっている。蹴りや拳の修行のために、東の森には何度も来ているから、変化はすぐに分かる。
その変化は、ノックバックが強くなった事だった。これは、単純に威力が上がったからという理由が考えられる。つまり、確実に強くなっている事だけは確かだった。何度かモンスター達を倒して、フォレストリザードの元に来た。
すぐにボスエリアに転移した私は、高速移動を使って、フォレストリザードに接近する。
「んっ……!!」
無理矢理体勢を整えて、フォレストリザードの顎を蹴り上げる。
フォレストリザードの顔が上を向いた。普通であれば、そこで終わりだ。でも、フォレストリザードは、そこでは止まらず、仰向けになって倒れた。
私も、そこで攻撃を止めるような事はせず、その腹に向けて、踵落としをする。その衝撃で、フォレストリザードは、地面に軽く沈んだ。
この二撃で、フォレストリザードのHPは、半分以下にまで減った。
正直、攻撃力が馬鹿上がりしていて驚いた。
「【アタックエンチャント】【スピードエンチャント】」
攻撃力と速度を上げてから、一度距離を取り、もう一度高速移動からの蹴りをお見舞いする。今度は、蹴り上げなどではなく、そのまま突き刺してみる事にした。
その結果、必殺キックの姿勢のまま水平移動して、蹴りを入れる事になった。攻撃の見た目は悪かったけど、フォレストリザードのHPは、〇・五割になった。
もう距離を取る必要もないので、その場で跳び上がって、踵落としを叩き込む事でトドメを刺した。
「らっしゃい。昨日のイベントに参加したんだろ? 武器の修理か?」
「それも何ですけど、これを使って何か出来ないかなって思いまして」
私は、ラングさんに霊峰の支配竜の素材を渡す。
「竜の素材……それも見た事のないやつだな。ふむ……そういえば、血刃の双剣は、どんな感じだ?」
「【血装術】前提の装備にしたので、ちょっと使い勝手が悪い感じがしました。まぁ、仕方ないですね」
「そうか。これを元に、少し改良する。【血装術】を中心に使う物ってのは、変えないで良いんだよな?」
「あ、はい」
武器を全部預けて、改良して貰う事になった。竜の素材を使うから、かなり強化されそう。
「じゃあ、お願いします」
「おう。任せておけ。明日には完成させる」
「ありがとうございます」
ラングさんに武器を任せて、私は店を後にする。この後は、広場に移動した。外に出る前に、取り敢えず、スキルの確認をする。三日もあったから、色々とスキルが増えているかもしれない。イベント中は、あまり確認しなかったから、ここで落ち着いて確認してみる事にした。
「……統合出来るスキルがある。【速度強化】と【脚力強化】で【神脚】? ランク4だし、良いもののはず」
念のため、説明を見てみる。
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【神脚】:尋常ではない脚力を得る。
────────────────────────
簡潔だけど、何か強力なスキルな気がする。多分、【脚力強化】の延長線上にあるスキルだから、私にとっては良いスキルだ。
他に、増えたスキルも確認していく。あるのは、【短刀】だ。これは、【短剣】のレベルが上がったから、派生したスキルだと思う。割と増えているスキルは少ない。増えているのは、後一つだけだ。
「【血武器】? 【血装術】と何が違うんだろう?」
こっちも説明を確認する。
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【血武器】:自身の血で、武器を作る事が出来る。大きさ、攻撃力、耐久度は、レベルに依存する。
────────────────────────
【血装術】が武器を強化するスキルなのに対して、【血武器】は、武器そのものを作るスキルらしい。
【短刀】は、そこまで使い道がないから、取らないけど、【血武器】の方は【吸血鬼】関連のスキルだろうから、ここで取らない理由はない。一番の問題は、私の装備出来るスキル数だ。
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ハク:【剣Lv50】【短剣Lv45】【双剣Lv28】【格闘Lv38】【拳Lv23】【蹴りLv33】【魔法才能Lv35】【支援魔法才能Lv35】【吸血鬼Lv60】【血装術Lv33】【血武器Lv1】【夜霧Lv15】【執行者Lv45】【豪腕Lv28】【感知Lv10】
控え:【HP強化Lv42】【物理攻撃強化Lv40】【神脚Lv1】【運強化Lv35】【毒耐性Lv7】【麻痺耐性Lv6】【呪い耐性Lv1】【沈黙耐性Lv1】【暗闇耐性Lv1】【怒り耐性Lv4】【眠り耐性Lv1】【混乱耐性Lv1】【消化促進Lv35】【竜血Lv5】【登山Lv6】【言語学Lv10】
SP:111
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【血武器】を取った事で、完全に装備が埋まった。今後外す候補としては、【剣】か【夜霧】になるかな。【剣】を装備しっぱなしにしている理由は、【剣】に該当するものであれば、攻撃力の補正が働くからだ。これは、他の武器にも言える事なので、アカリやフレ姉達も同じようにしている。
そして、【夜霧】の方は、夜しか使えないという制限がある以上、使い勝手が悪い。その分、霊峰の支配竜の時みたいに、本当に危ない場面で命を救われる事もある。だから、本当は装備しっぱなしにしておきたいというのはある。
「外すとしたら、【夜霧】かな。これが一番戦闘に影響がないし」
よく考えて、次に何かを装備する時には、【夜霧】を外す事にした。
スキルに関しての確認も終えたので、私は、まず東の平原に向かった。【血武器】の検証をしないと、いきなり熱帯で使うのは危険が大きすぎる。平原の端っこに行って、【血武器】を取り出す。【血装術】と違って、出血状態になっている必要がないみたいで、自然と小さなナイフが出来上がった。現状では、この大きさが限界みたいだ。
そして、HPが少しだけ削れていた。〇・五割くらいかな。そこら辺で考えると、ある程度使い勝手は良さそうだ。
私は、近くにいるホワイトラビットに血で出来たナイフを刺す。ホワイトラビットは、一撃で八割のダメージを受けたけど、ナイフがへし折れた。すぐに、もう一本作ってホワイトラビットを倒す。そのナイフもすぐ折れた。
「耐久低過ぎ!!」
一回攻撃する度にポキポキ折れるような武器なんて、とても使い勝手が悪い。でも、それにしては威力は高い。短剣に属する事になっているからなのか、【血武器】の素の攻撃力が高いのか分からないけど、そこだけを考えると使えると言えなくもない。
「使い捨て……投げナイフ代わりにはなるかも?」
私は、少し考えてから、【投げ】のスキルを取る。
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ハク:【剣Lv50】【短剣Lv45】【双剣Lv28】【格闘Lv38】【拳Lv23】【蹴りLv33】【投げLv1】【魔法才能Lv35】【支援魔法才能Lv35】【吸血鬼Lv60】【血装術Lv33】【血武器Lv2】【執行者Lv45】【豪腕Lv28】【感知Lv10】
控え:【HP強化Lv42】【物理攻撃強化Lv40】【神脚Lv1】【運強化Lv35】【毒耐性Lv7】【麻痺耐性Lv6】【呪い耐性Lv1】【沈黙耐性Lv1】【暗闇耐性Lv1】【怒り耐性Lv4】【眠り耐性Lv1】【混乱耐性Lv1】【消化促進Lv35】【竜血Lv5】【夜霧Lv15】【登山Lv6】【言語学Lv10】
SP:110
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予定通り、【夜霧】を控えに移動した。【投げ】は、投げるという行為そのものに効果を発揮する。つまり、柔道の投げも物を投げる投げも等しく効果範囲という事だ。
私は、また【血武器】でナイフを作って、ホワイトラビットに向かって投げる。ナイフは、ホワイトラビットの首に刺さり、一撃で倒した。今回は、クリティカル判定が出たから、一撃で倒す事が出来たみたい。
ナイフの方は、また折れていた。投げても折れるから、本当に使い捨ての投げナイフみたいな感じだ。
「【夜霧】よりも引き出しは増えそうだけど、その分、安全性は下がっているから、そこの意識だけはしておかないとかな。取り敢えず、これなら熱帯に行っても、問題はないはず……でも、その前にフォレストリザードで、もう一つの検証をしようかな」
私が検証したいのは、もう一つの新しいスキルである【神脚】。強化系のスキルを統合したので、普通に控えでも効果は発揮するはず。そう考えて、いつも通りの高速移動をするつもりで、思いっきり踏み切った。
「っ!?」
前までの速度の五倍以上は速い。上手く制御しきれず、体勢を崩してしまった。ギリギリで地面に手で突いて、ハンドスプリングのように身体を跳ねさせた。
いきなり速くなりすぎて、制御が難しい。でも、使いこなせれば、これまで以上に高速で戦闘が出来る。それは、私にとって大きな一歩になるだろう。実際、何度もこの高速移動に助けられた訳だし。
今度は高速移動ではなく、普通に走って移動する。これまでの【速度強化】と【脚力強化】の時よりも、かなり早く移動出来る。途中で現れるコボルトとワイルドボアを蹴りで倒していく。既に、ここのモンスターはただの蹴りでも一撃で倒せるようになっている。蹴りや拳の修行のために、東の森には何度も来ているから、変化はすぐに分かる。
その変化は、ノックバックが強くなった事だった。これは、単純に威力が上がったからという理由が考えられる。つまり、確実に強くなっている事だけは確かだった。何度かモンスター達を倒して、フォレストリザードの元に来た。
すぐにボスエリアに転移した私は、高速移動を使って、フォレストリザードに接近する。
「んっ……!!」
無理矢理体勢を整えて、フォレストリザードの顎を蹴り上げる。
フォレストリザードの顔が上を向いた。普通であれば、そこで終わりだ。でも、フォレストリザードは、そこでは止まらず、仰向けになって倒れた。
私も、そこで攻撃を止めるような事はせず、その腹に向けて、踵落としをする。その衝撃で、フォレストリザードは、地面に軽く沈んだ。
この二撃で、フォレストリザードのHPは、半分以下にまで減った。
正直、攻撃力が馬鹿上がりしていて驚いた。
「【アタックエンチャント】【スピードエンチャント】」
攻撃力と速度を上げてから、一度距離を取り、もう一度高速移動からの蹴りをお見舞いする。今度は、蹴り上げなどではなく、そのまま突き刺してみる事にした。
その結果、必殺キックの姿勢のまま水平移動して、蹴りを入れる事になった。攻撃の見た目は悪かったけど、フォレストリザードのHPは、〇・五割になった。
もう距離を取る必要もないので、その場で跳び上がって、踵落としを叩き込む事でトドメを刺した。
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