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吸血少女と進展?
イベント前の確認
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あれからそれぞれでレベル上げを続けて、ある程度は強くなった。
────────────────────────
ハク:【剣Lv40】【短剣Lv35】【双剣Lv9】【格闘Lv27】【拳Lv15】【蹴りLv18】【魔法才能Lv28】【支援魔法才能Lv28】【吸血鬼Lv37】【血装術Lv14】【夜霧Lv11】【執行者Lv36】【豪腕Lv20】
控え:【HP強化Lv35】【物理攻撃強化Lv32】【速度強化Lv36】【運強化Lv26】【脚力強化Lv48】【毒耐性Lv7】【麻痺耐性Lv3】【呪い耐性Lv1】【沈黙耐性Lv1】【暗闇耐性Lv1】【怒り耐性Lv4】【眠り耐性Lv1】【混乱耐性Lv1】【消化促進Lv18】【言語学Lv10】
SP:81
アカリ:【剣Lv53】【片手剣Lv49】【細剣Lv18】【格闘Lv23】【裁縫師Lv40】【糸紡ぎLv46】【機織りLv48】【鍛冶師Lv7】【精錬Lv35】【鍛錬Lv21】【彫金Lv13】【錬金Lv15】【防具職人Lv45】【感知Lv8】
控え:【HP強化Lv48】【MP強化Lv50】【物理攻撃強化Lv39】【物理防御強化Lv28】【魔法防御強化Lv25】【器用さ強化Lv60】【運強化Lv18】【毒耐性Lv5】【麻痺耐性Lv2】【呪い耐性Lv1】【暗闇耐性Lv1】【怒り耐性Lv3】【魅了耐性Lv1】【眠り耐性Lv1】【混乱耐性Lv9】【出血耐性Lv1】【気絶耐性Lv1】【言語学Lv5】
SP:105
────────────────────────
アカリは、耐性スキルを取っていた。イベントに備えてって事だと思う。他にも私の知らない生産系のスキルを取っていたし、【鍛冶】が【鍛冶師】に進化していた。アカリもアカリで、凄く頑張ったみたい。
【言語学】は、多分錬金のレシピを探すために取ったのだと思う。私もちょっと気になって図書館で調べたら、結構色々なレシピがあった。あれを全部覚えないといけないとしたら、かなり大変だと思う。
そして、血姫の装具と短剣達もしっかりと強化して貰えた。
────────────────────────
血染めの短剣:【攻撃力上昇+】【攻撃力上昇+】【耐久力上昇+】【HP吸収】
ツイストダガー:【状態異常確率上昇(出血)+】【状態異常確率上昇(出血)+】【HP吸収】【耐久力上昇+】
血姫の装具
インナー:【物理防御上昇+】【魔法防御上昇+】【耐久力上昇+】【吸血強化】
上着:【物理防御上昇+】【魔法防御上昇+】【耐久力上昇+】【吸血強化】
外套:【物理防御上昇+】【魔法防御上昇+】【耐久力上昇+】【認識阻害】
腰:【物理防御上昇+】【魔法防御上昇+】【速度上昇+】【耐久力上昇+】
靴:【物理防御上昇+】【魔法防御上昇+】【速度上昇+】【脚力上昇】
────────────────────────
耐久力を上げてくれたのと攻撃力をより上げて、出血状態にさせやすくしてくれた。靴には、また脚力が上がる追加効果を付けてくれた。
そうして準備を進めて、イベント当日。ワンオンにログインした私とアカリは、ファーストタウンの広場にいた。ここが、今回のイベントの集合地点だからだ。
「ここから別エリアに行くんだよね?」
「そのはず。前回のイベントでも同じだったから」
「どんな場所かな。ちょっと楽しみかも」
アカリは、初めてイベントに参加するからか、ちょっと浮かれていた。そんなアカリから離れないようにしながら、周囲を見回すと、アク姉のパーティーとフレ姉を見つけた。フレ姉は、アク姉と話している。協力の相談かなと思ったけど、今、フレ姉が頭を叩いたから、多分違う。
アク姉のところから離れたフレ姉は、まっすぐ私達の方に来た。
「よう。お前達は、二人で参加するんだってな」
「うん。フレ姉は、パーティーのところにいなくて良いの?」
「ああ。転移は、パーティー毎だからな。パーティーとして設定しておけば、転移は一緒にされる。それよりも、ここから三日続きのイベントだ。準備は大丈夫か?」
フレ姉は、私達の準備がちゃんと出来ているか心配で来てくれたみたい。多分、アク姉のところにも同じ用件で行ったのだと思う。
「大丈夫。テントと寝袋も買ったから」
「個人店舗と同じような扱いになるものをしっかりと用意しましたから」
「そうか。それなら良かった」
アカリが言っているテントは、張った本人にしか動かせず、許可がないと入ってこられないというテントだ。そんな特徴があるという事もあり、良い値段になっている。おかげで、私の所持金の大半が消えた。
でも、これがあるのとないのでは、夜の安心感が違う。アカリが事前に、こういうものがあると調べてくれたから、買う事が出来た。フレ姉も満足したように頷いていた。フレ姉が言っていた準備は、やっぱりテントの事だった。
「何か困った事があったら、連絡しろ。アカリもだぞ」
「うん」
「はい。分かりました」
私達がそう返事をすると、フレ姉は、私達の頭を撫でてから離れていった。そのフレ姉を見送った後、ちらっとアク姉の方を見ると、こっちを見て大きく手を振っていた。気付いていて返事をしないのもあれなので、目立たないくらいに手を振り返しておく。
「フレ姉もアク姉も過保護だよね」
「大事に想ってくれているって事だから、良い事だと思うけど」
「まぁ、そうだけど」
アカリと話していると、目の前にウィンドウが現れる。
『今から五分後にイベントエリアへと移動します。移動後、本イベントのヘルプを参照出来るようになります。イベント開始からゲーム内時間で三日、現実時間で二時間経過するまでログアウトは出来ません。参加を取り下げるプレイヤーは、広場から出るようにしてください。イベント参加者は、広場から出ないようにしてください』
五分後にイベントが始まる。態々五分の猶予をくれる理由は、イベントに参加しないプレイヤーや取り下げようと思う人のためだ。でも、広場から出ていくプレイヤーは一人もいない。最初から参加しようと思っていないプレイヤーは、広場に来ていないみたい。
五分後。私達は光に包まれて、イベントエリアへと転移した。視界が戻ってくると、そこは、半径五メートル程の小さな平原の真ん中だった。他のプレイヤーはいない。
空は暗く、現在時刻が夜だという事が分かる。三日という期間を分かりやすくするために、開始時刻は零時の設定にされているみたいだ。
「ここが、イベントエリア?」
「だろうね。他のプレイヤーがいないところを見るに、それぞれのパーティー毎に用意されているか、偶々、私達の他にいないだけとかかな」
「なるほどね。取り敢えず、ヘルプだけ見ておく?」
「それが良いと思う」
私達は、それぞれメニューを出してヘルプを確認する。そこに書かれていたのは、このイベントの概要だった。
このイベントは半径五十キロの円形エリアで、私達は、そこの中心にまばらに配置されているらしい。このエリアの中心から外側に掛けて探索していくのが、イベントの醍醐味って感じかな。その探索も一筋縄ではいかないようで、外側に行くにつれてモンスターが強くなっていくらしい。
でも、そのデメリットの分、探索で見つかる素材が良いものになっていくから、皆外側を目指すようになると思う。
「どうする?」
主語を抜いた質問だったけど、アカリは、すぐに内容を察してくれた。
「私としては、外側を目指して良い素材を手に入れたいかな」
アカリは生産職なので、やっぱり良い素材という面が気になっているみたい。私もちょっと気になるので、ここで反対する理由は一つもない。
「それじゃあ、外側を目指して進んでいこう。途中途中に安全エリアはあるみたいだから、まずは、そこを目指す感じかな」
「うん。地図は……マッピング方式だね。どこに何があるかは、行ってみてのお楽しみだね」
「だね。私達がいる場所は、東よりだから、東に進む?」
「それで良いと思う」
アカリはそう言いながら、腰にぶら下げている細剣を触る。私も自分の得物を触って、ちゃんと持っているか確かめる。右側に血染めの短剣、左側にツイストダガー、後ろに血刃の双剣がある。
全部の武器をぶら下げられるように、アカリがしっかりと改良してくれた。取り出しやすさも問題ないので、本当に有り難い。
私達は、互いに頷き合って、今いるエリアから出る。探索型イベントの始まりだ。
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ハク:【剣Lv40】【短剣Lv35】【双剣Lv9】【格闘Lv27】【拳Lv15】【蹴りLv18】【魔法才能Lv28】【支援魔法才能Lv28】【吸血鬼Lv37】【血装術Lv14】【夜霧Lv11】【執行者Lv36】【豪腕Lv20】
控え:【HP強化Lv35】【物理攻撃強化Lv32】【速度強化Lv36】【運強化Lv26】【脚力強化Lv48】【毒耐性Lv7】【麻痺耐性Lv3】【呪い耐性Lv1】【沈黙耐性Lv1】【暗闇耐性Lv1】【怒り耐性Lv4】【眠り耐性Lv1】【混乱耐性Lv1】【消化促進Lv18】【言語学Lv10】
SP:81
アカリ:【剣Lv53】【片手剣Lv49】【細剣Lv18】【格闘Lv23】【裁縫師Lv40】【糸紡ぎLv46】【機織りLv48】【鍛冶師Lv7】【精錬Lv35】【鍛錬Lv21】【彫金Lv13】【錬金Lv15】【防具職人Lv45】【感知Lv8】
控え:【HP強化Lv48】【MP強化Lv50】【物理攻撃強化Lv39】【物理防御強化Lv28】【魔法防御強化Lv25】【器用さ強化Lv60】【運強化Lv18】【毒耐性Lv5】【麻痺耐性Lv2】【呪い耐性Lv1】【暗闇耐性Lv1】【怒り耐性Lv3】【魅了耐性Lv1】【眠り耐性Lv1】【混乱耐性Lv9】【出血耐性Lv1】【気絶耐性Lv1】【言語学Lv5】
SP:105
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アカリは、耐性スキルを取っていた。イベントに備えてって事だと思う。他にも私の知らない生産系のスキルを取っていたし、【鍛冶】が【鍛冶師】に進化していた。アカリもアカリで、凄く頑張ったみたい。
【言語学】は、多分錬金のレシピを探すために取ったのだと思う。私もちょっと気になって図書館で調べたら、結構色々なレシピがあった。あれを全部覚えないといけないとしたら、かなり大変だと思う。
そして、血姫の装具と短剣達もしっかりと強化して貰えた。
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血染めの短剣:【攻撃力上昇+】【攻撃力上昇+】【耐久力上昇+】【HP吸収】
ツイストダガー:【状態異常確率上昇(出血)+】【状態異常確率上昇(出血)+】【HP吸収】【耐久力上昇+】
血姫の装具
インナー:【物理防御上昇+】【魔法防御上昇+】【耐久力上昇+】【吸血強化】
上着:【物理防御上昇+】【魔法防御上昇+】【耐久力上昇+】【吸血強化】
外套:【物理防御上昇+】【魔法防御上昇+】【耐久力上昇+】【認識阻害】
腰:【物理防御上昇+】【魔法防御上昇+】【速度上昇+】【耐久力上昇+】
靴:【物理防御上昇+】【魔法防御上昇+】【速度上昇+】【脚力上昇】
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耐久力を上げてくれたのと攻撃力をより上げて、出血状態にさせやすくしてくれた。靴には、また脚力が上がる追加効果を付けてくれた。
そうして準備を進めて、イベント当日。ワンオンにログインした私とアカリは、ファーストタウンの広場にいた。ここが、今回のイベントの集合地点だからだ。
「ここから別エリアに行くんだよね?」
「そのはず。前回のイベントでも同じだったから」
「どんな場所かな。ちょっと楽しみかも」
アカリは、初めてイベントに参加するからか、ちょっと浮かれていた。そんなアカリから離れないようにしながら、周囲を見回すと、アク姉のパーティーとフレ姉を見つけた。フレ姉は、アク姉と話している。協力の相談かなと思ったけど、今、フレ姉が頭を叩いたから、多分違う。
アク姉のところから離れたフレ姉は、まっすぐ私達の方に来た。
「よう。お前達は、二人で参加するんだってな」
「うん。フレ姉は、パーティーのところにいなくて良いの?」
「ああ。転移は、パーティー毎だからな。パーティーとして設定しておけば、転移は一緒にされる。それよりも、ここから三日続きのイベントだ。準備は大丈夫か?」
フレ姉は、私達の準備がちゃんと出来ているか心配で来てくれたみたい。多分、アク姉のところにも同じ用件で行ったのだと思う。
「大丈夫。テントと寝袋も買ったから」
「個人店舗と同じような扱いになるものをしっかりと用意しましたから」
「そうか。それなら良かった」
アカリが言っているテントは、張った本人にしか動かせず、許可がないと入ってこられないというテントだ。そんな特徴があるという事もあり、良い値段になっている。おかげで、私の所持金の大半が消えた。
でも、これがあるのとないのでは、夜の安心感が違う。アカリが事前に、こういうものがあると調べてくれたから、買う事が出来た。フレ姉も満足したように頷いていた。フレ姉が言っていた準備は、やっぱりテントの事だった。
「何か困った事があったら、連絡しろ。アカリもだぞ」
「うん」
「はい。分かりました」
私達がそう返事をすると、フレ姉は、私達の頭を撫でてから離れていった。そのフレ姉を見送った後、ちらっとアク姉の方を見ると、こっちを見て大きく手を振っていた。気付いていて返事をしないのもあれなので、目立たないくらいに手を振り返しておく。
「フレ姉もアク姉も過保護だよね」
「大事に想ってくれているって事だから、良い事だと思うけど」
「まぁ、そうだけど」
アカリと話していると、目の前にウィンドウが現れる。
『今から五分後にイベントエリアへと移動します。移動後、本イベントのヘルプを参照出来るようになります。イベント開始からゲーム内時間で三日、現実時間で二時間経過するまでログアウトは出来ません。参加を取り下げるプレイヤーは、広場から出るようにしてください。イベント参加者は、広場から出ないようにしてください』
五分後にイベントが始まる。態々五分の猶予をくれる理由は、イベントに参加しないプレイヤーや取り下げようと思う人のためだ。でも、広場から出ていくプレイヤーは一人もいない。最初から参加しようと思っていないプレイヤーは、広場に来ていないみたい。
五分後。私達は光に包まれて、イベントエリアへと転移した。視界が戻ってくると、そこは、半径五メートル程の小さな平原の真ん中だった。他のプレイヤーはいない。
空は暗く、現在時刻が夜だという事が分かる。三日という期間を分かりやすくするために、開始時刻は零時の設定にされているみたいだ。
「ここが、イベントエリア?」
「だろうね。他のプレイヤーがいないところを見るに、それぞれのパーティー毎に用意されているか、偶々、私達の他にいないだけとかかな」
「なるほどね。取り敢えず、ヘルプだけ見ておく?」
「それが良いと思う」
私達は、それぞれメニューを出してヘルプを確認する。そこに書かれていたのは、このイベントの概要だった。
このイベントは半径五十キロの円形エリアで、私達は、そこの中心にまばらに配置されているらしい。このエリアの中心から外側に掛けて探索していくのが、イベントの醍醐味って感じかな。その探索も一筋縄ではいかないようで、外側に行くにつれてモンスターが強くなっていくらしい。
でも、そのデメリットの分、探索で見つかる素材が良いものになっていくから、皆外側を目指すようになると思う。
「どうする?」
主語を抜いた質問だったけど、アカリは、すぐに内容を察してくれた。
「私としては、外側を目指して良い素材を手に入れたいかな」
アカリは生産職なので、やっぱり良い素材という面が気になっているみたい。私もちょっと気になるので、ここで反対する理由は一つもない。
「それじゃあ、外側を目指して進んでいこう。途中途中に安全エリアはあるみたいだから、まずは、そこを目指す感じかな」
「うん。地図は……マッピング方式だね。どこに何があるかは、行ってみてのお楽しみだね」
「だね。私達がいる場所は、東よりだから、東に進む?」
「それで良いと思う」
アカリはそう言いながら、腰にぶら下げている細剣を触る。私も自分の得物を触って、ちゃんと持っているか確かめる。右側に血染めの短剣、左側にツイストダガー、後ろに血刃の双剣がある。
全部の武器をぶら下げられるように、アカリがしっかりと改良してくれた。取り出しやすさも問題ないので、本当に有り難い。
私達は、互いに頷き合って、今いるエリアから出る。探索型イベントの始まりだ。
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