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吸血少女と進展?
私の双剣
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アカリエを出た私は、ラングさんの店に来た。ログインしている事は、フレンド欄で確認していたので、きっと店にいるはず。
「ラングさんいますか?」
「はい。少々お待ちください」
店番NPCが裏に向かう。程なく、NPCに連れられてラングさんがやって来た。
「おお、嬢ちゃんか。言われた代物は出来てるぞ。このゲームの仕様で出来るかどうか心配だったが、かなり自由が利いた」
「それは良かったです。無茶なお願いをしてすみません。ありがとうございます」
「ああ」
ラングさんはそう言ってから、カウンターに二本のツイストダガーを置いた。私が持っているツイストダガーよりも刃は短い。
────────────────────────
血刃の双剣:血の結晶で出来た刃を持つ対となる短剣。柄に特殊な機構が付けられている。【状態異常確率上昇(出血)+】【HP吸収】【耐久力上昇+】【共鳴】
────────────────────────
ラングさんのスキルレベルが上がったからか、追加効果が四つ付けられるようになったみたい。今回は、全部埋めて貰った。ただ一つだけ知らない追加効果があった。
「【共鳴】って何ですか?」
「片方の剣が離れた場所にある時に、自動でもう片方の剣の近くに戻ってくるというものだ。嬢ちゃんが握っていれば、嬢ちゃんの元に戻ってくるだろうな。双剣として出来上がったタイミングで勝手に付いた。恐らく、双剣には、デフォルトで付くようになっているんだろう」
「へぇ~……」
片方が手から溢れても戻って来てくれるという事なので、結構有り難い事かもしれない。
「他の剣で同じような事にはならないんですか?」
「今のところ、双剣しかないな。使う場所は気を付けろ。あまり見られすぎると、色々と疑われるぞ」
「分かってます」
双剣を使っているところを見られたら、色々と厄介な事になるかもしれない。それこそ、この前の迷惑プレイヤーのように執着してくる輩も出て来るかも。情報を流しても、これは同じだ。どうせ案内しろとか言い出す人も出て来るに決まっている。
それなら黙っている方が良い。隠れて育てるなら、ボス戦で使うのが一番良いと思う。後は、周囲に誰もいない事を確認して使うとかね。
「他の短剣も強化出来るが、どうする?」
「あっ、それじゃあ、お願いします。今度のイベントにも出るので」
「分かった。追加効果は、何系統が良い?」
「攻撃力か血関係のものがあれば」
「分かった。明日までに用意しよう」
私は、血染めの短剣とツイストダガーをラングさんに渡す。この二つがなくても、ある程度は戦えるし、【双剣】のレベル上げをしておきたいので、二つがない方が、都合が良いまである。
「それじゃあ、よろしくお願いします」
「ああ。任せておけ」
ラングさんに強化を任せて、一旦ログアウトする。そして、お昼を食べてから、またログインする。お昼後なので、夜の時間だ。
「まずは、フォレストリザードで試し斬りかな」
東の森に向かって駆け出す。途中で、ワイルドボアが目の前に現れたので、走った勢いのまま膝蹴りを打ち込んで倒した。このくらいなら、もう一撃で倒せる。
そのまま駆け抜けて、フォレストリザードの元までやって来た。最近は、あまり倒しに行かないから久しぶりのフォレストリザードだ。ボスエリアに移動して、血刃の双剣を抜く。
「よし!」
脚に力を入れて、思いっきり踏み切る。フォレストリザードの右側をすり抜ける際に、左手の短剣を突き刺す。フォレストリザードが出血状態になったのと同時に、【血装術】の操血で、血を抜き取る。
そして、その血を二本の短剣に纏わせる。血が幅広の刃となり、ツイストダガーだったものが、血染めの短剣のようになった。ただ、血染めの短剣よりも刃は薄い。
「二つに分散した分、一つの短剣に使った時よりも小さいし薄い。そこは気を付けないといけない事かな」
【血装術】を使った私は、またフォレストリザードに突っ込む。今度は、抜けるのではなく、フォレストリザードの真横に止まって、左右の短剣で連撃を与える。フォレストリザードが横っ腹でタックルをしようとしてくるのに合わせて、回し蹴りを当てる。威力が上がった事で、この一撃で攻撃をキャンセルさせる事が出来るようになっていった。
本当は、吹っ飛ばすつもりで蹴ったのだけど、それは叶わなかった。でも、攻撃をキャンセル出来たのは良かった。そのまま左右の短剣で斬り続ける。
そのままフォレストリザードは倒す事が出来た。
「フォレストリザードは、簡単かな。次は、黒帝ゴリラの方に行こう」
道を引き返して、ジャングルの方に向かう。途中でブラックレオパルドに出会えたら良かったのだけど、さすがに、そこまで運は良くなかった。
黒帝ゴリラのボスエリアまで着いた私は、すぐに転移して、黒帝ゴリラに向かって突っ込む。私に気付いた黒帝ゴリラが臨戦態勢に移ろうとするので、その前に急加速して、その背中に二本の短剣を突き刺す。出血状態になったところで、また【血装術】を発動する。フォレストリザードの時と同じ状態になったけど、今回はこれで終わらない。黒帝ゴリラから離れずに、そのまま攻撃を続ける。
一撃一撃が軽いのもあって、黒帝ゴリラの動きを阻害することは出来ていない。黒帝ゴリラが、裏拳で攻撃してくる。上体を反らして攻撃を避けつつ、攻撃を続ける。その攻撃の間に、また黒帝ゴリラから血を取り出して、さらに血を纏わせる。さっきよりも分厚い刃となった事で、攻撃力が上がった。これは、普通に検証した時も分かった事で、最大二回まで血を纏わせる事が出来る。三回目からは、【血装術】そのものが発動しなかった。
二重に纏わせた状態は、血染めの短剣より、一撃の攻撃力は劣るものの一本持ちの時よりも連撃回数が増えるため、実際のダメージ量は上がっていた。
「【スピードエンチャント】」
敢えて、攻撃力ではなく速度を上げてみた。すると、連撃の速度が少しだけ上がった。黒帝ゴリラの攻撃は、紙一重で避け続け、ドラミングのタイミングで、思いっきり顔面を蹴ってキャンセルさせたら、そのまま倒してしまった。
「【脚力強化】に助けられている気がするなぁ。まぁ、有り難い事なんだけど」
【双剣】の手応えは、結構ある。攻撃回数が増えるのが、馬鹿に出来ない。
「双剣の扱いは、スキルのおかげで補正が掛かってくれているから、問題なし。後は、【血装術】の効果時間か……」
フォレストリザードと黒帝ゴリラは、時間内に倒しきる事が出来た。でも、次に戦うつもりのジャイアントトードでは、時間切れになる可能性が高い。
「効果切れの場合は、格闘で凌ぐ。エンチャントは、防御と速度にしておこう」
心配なところは残っているけど、取り敢えず挑む事にする。湿地帯に移動した私は、すぐにジャイアントトードのボスエリアに入る。先手を許すと、面倒くさいので、最初から高速移動で近づいた。途中で跳び上がって、背中に突き刺し、出血状態にして【血装術】を発動する。
後ろに抜けた私の方に振り返ったジャイアントトードが、舌を伸ばしてくる。それを、斬り裂いて受け止める。エンチャントしているからっていうのもあるかもしれないけど、しっかりと舌の攻撃には反応出来ている。
そのまま舌を後ろに流して、ジャイアントトードの懐に飛び込む。身体を低くして、右脚を軸に反時計回りに回して、蹴りを打ち込む。ジャイアントトードの身体が、軽く浮く。
その一瞬の間に、空に跳び、踵落としを叩き込んで地面に叩きつける。そのまま身体を回転させて、双剣で斬り裂く。
そこまででHPの半分を削る事が出来た。そこからは、ジャイアントトードの毒と酸に気を付けながら、攻撃を続ける。
地道に削っていって、三割まで削ったところで、【血装術】が解けた。
連続で発動出来る【血装術】だけど、解けた際には、二分のクールタイムが生じる。これは、レベルが1の時から変わらない。ただ、レベルが上がる毎に効果時間は少し延びている。このままレベルを上げていけば、使い勝手の良いスキルに変わっていくと思う。
【血装術】が解けて、捻れた刃に戻った血刃の双剣を腰の後ろに付けた鞘に戻す。そして、拳を握って駆け出す。
「【スタンショック】」
ジャイアントトードに手を伸ばしてそう詠唱する。すると、手の先から青白い電撃のようなものが放たれる。【支援魔法才能Lv15】で得た魔法で、確率で相手を気絶状態に出来る。ただ、その確率が【吸血鬼】並みに低い。
実際、これでジャイアントトードは気絶しなかった。
「もう少し確率が上がれば良いのに」
ため息を零しながら、一気にジャイアントトードに接近し、思いっきり殴る。ジャイアントトードの身体が波打つ。口から毒液みたいなのが飛び出るので、それを掻い潜って横っ面に蹴りを叩き込む。血刃の双剣を使っていた時よりもダメージ量は減っている。
それでも、ジャイアントトードとの戦いは慣れてきているので、相手の攻撃パターンは読めている。そこからダメージを喰らう事なく、操血と格闘でどんどんとHPを削っていって、ジャイアントトードがポリゴンに変わった。
「ふぅ……継続時間は四分弱。一回が二分。最初が一分だった事を考えると、結構伸びているんだよね」
二回【血装術】を掛ければ、二回分の間効果が続く。その分クールタイムが延びるという事がないのは、正直助かる。
「双剣の扱いは、大丈夫かな。効果時間を考えれば、切り札って考えるべきってところかな。さてと、二時間は、熱帯でレベル上げかな」
次のボス戦まで熱帯で【吸血鬼】【格闘】【拳】【蹴り】【魔法才能】【支援魔法才能】のレベル上げをする。モンスターの強さ的に、熱帯がレベル上げに一番丁度いい。武器を持てないのは痛いけど、これもある種の練習だ。頑張ろう。
「ラングさんいますか?」
「はい。少々お待ちください」
店番NPCが裏に向かう。程なく、NPCに連れられてラングさんがやって来た。
「おお、嬢ちゃんか。言われた代物は出来てるぞ。このゲームの仕様で出来るかどうか心配だったが、かなり自由が利いた」
「それは良かったです。無茶なお願いをしてすみません。ありがとうございます」
「ああ」
ラングさんはそう言ってから、カウンターに二本のツイストダガーを置いた。私が持っているツイストダガーよりも刃は短い。
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血刃の双剣:血の結晶で出来た刃を持つ対となる短剣。柄に特殊な機構が付けられている。【状態異常確率上昇(出血)+】【HP吸収】【耐久力上昇+】【共鳴】
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ラングさんのスキルレベルが上がったからか、追加効果が四つ付けられるようになったみたい。今回は、全部埋めて貰った。ただ一つだけ知らない追加効果があった。
「【共鳴】って何ですか?」
「片方の剣が離れた場所にある時に、自動でもう片方の剣の近くに戻ってくるというものだ。嬢ちゃんが握っていれば、嬢ちゃんの元に戻ってくるだろうな。双剣として出来上がったタイミングで勝手に付いた。恐らく、双剣には、デフォルトで付くようになっているんだろう」
「へぇ~……」
片方が手から溢れても戻って来てくれるという事なので、結構有り難い事かもしれない。
「他の剣で同じような事にはならないんですか?」
「今のところ、双剣しかないな。使う場所は気を付けろ。あまり見られすぎると、色々と疑われるぞ」
「分かってます」
双剣を使っているところを見られたら、色々と厄介な事になるかもしれない。それこそ、この前の迷惑プレイヤーのように執着してくる輩も出て来るかも。情報を流しても、これは同じだ。どうせ案内しろとか言い出す人も出て来るに決まっている。
それなら黙っている方が良い。隠れて育てるなら、ボス戦で使うのが一番良いと思う。後は、周囲に誰もいない事を確認して使うとかね。
「他の短剣も強化出来るが、どうする?」
「あっ、それじゃあ、お願いします。今度のイベントにも出るので」
「分かった。追加効果は、何系統が良い?」
「攻撃力か血関係のものがあれば」
「分かった。明日までに用意しよう」
私は、血染めの短剣とツイストダガーをラングさんに渡す。この二つがなくても、ある程度は戦えるし、【双剣】のレベル上げをしておきたいので、二つがない方が、都合が良いまである。
「それじゃあ、よろしくお願いします」
「ああ。任せておけ」
ラングさんに強化を任せて、一旦ログアウトする。そして、お昼を食べてから、またログインする。お昼後なので、夜の時間だ。
「まずは、フォレストリザードで試し斬りかな」
東の森に向かって駆け出す。途中で、ワイルドボアが目の前に現れたので、走った勢いのまま膝蹴りを打ち込んで倒した。このくらいなら、もう一撃で倒せる。
そのまま駆け抜けて、フォレストリザードの元までやって来た。最近は、あまり倒しに行かないから久しぶりのフォレストリザードだ。ボスエリアに移動して、血刃の双剣を抜く。
「よし!」
脚に力を入れて、思いっきり踏み切る。フォレストリザードの右側をすり抜ける際に、左手の短剣を突き刺す。フォレストリザードが出血状態になったのと同時に、【血装術】の操血で、血を抜き取る。
そして、その血を二本の短剣に纏わせる。血が幅広の刃となり、ツイストダガーだったものが、血染めの短剣のようになった。ただ、血染めの短剣よりも刃は薄い。
「二つに分散した分、一つの短剣に使った時よりも小さいし薄い。そこは気を付けないといけない事かな」
【血装術】を使った私は、またフォレストリザードに突っ込む。今度は、抜けるのではなく、フォレストリザードの真横に止まって、左右の短剣で連撃を与える。フォレストリザードが横っ腹でタックルをしようとしてくるのに合わせて、回し蹴りを当てる。威力が上がった事で、この一撃で攻撃をキャンセルさせる事が出来るようになっていった。
本当は、吹っ飛ばすつもりで蹴ったのだけど、それは叶わなかった。でも、攻撃をキャンセル出来たのは良かった。そのまま左右の短剣で斬り続ける。
そのままフォレストリザードは倒す事が出来た。
「フォレストリザードは、簡単かな。次は、黒帝ゴリラの方に行こう」
道を引き返して、ジャングルの方に向かう。途中でブラックレオパルドに出会えたら良かったのだけど、さすがに、そこまで運は良くなかった。
黒帝ゴリラのボスエリアまで着いた私は、すぐに転移して、黒帝ゴリラに向かって突っ込む。私に気付いた黒帝ゴリラが臨戦態勢に移ろうとするので、その前に急加速して、その背中に二本の短剣を突き刺す。出血状態になったところで、また【血装術】を発動する。フォレストリザードの時と同じ状態になったけど、今回はこれで終わらない。黒帝ゴリラから離れずに、そのまま攻撃を続ける。
一撃一撃が軽いのもあって、黒帝ゴリラの動きを阻害することは出来ていない。黒帝ゴリラが、裏拳で攻撃してくる。上体を反らして攻撃を避けつつ、攻撃を続ける。その攻撃の間に、また黒帝ゴリラから血を取り出して、さらに血を纏わせる。さっきよりも分厚い刃となった事で、攻撃力が上がった。これは、普通に検証した時も分かった事で、最大二回まで血を纏わせる事が出来る。三回目からは、【血装術】そのものが発動しなかった。
二重に纏わせた状態は、血染めの短剣より、一撃の攻撃力は劣るものの一本持ちの時よりも連撃回数が増えるため、実際のダメージ量は上がっていた。
「【スピードエンチャント】」
敢えて、攻撃力ではなく速度を上げてみた。すると、連撃の速度が少しだけ上がった。黒帝ゴリラの攻撃は、紙一重で避け続け、ドラミングのタイミングで、思いっきり顔面を蹴ってキャンセルさせたら、そのまま倒してしまった。
「【脚力強化】に助けられている気がするなぁ。まぁ、有り難い事なんだけど」
【双剣】の手応えは、結構ある。攻撃回数が増えるのが、馬鹿に出来ない。
「双剣の扱いは、スキルのおかげで補正が掛かってくれているから、問題なし。後は、【血装術】の効果時間か……」
フォレストリザードと黒帝ゴリラは、時間内に倒しきる事が出来た。でも、次に戦うつもりのジャイアントトードでは、時間切れになる可能性が高い。
「効果切れの場合は、格闘で凌ぐ。エンチャントは、防御と速度にしておこう」
心配なところは残っているけど、取り敢えず挑む事にする。湿地帯に移動した私は、すぐにジャイアントトードのボスエリアに入る。先手を許すと、面倒くさいので、最初から高速移動で近づいた。途中で跳び上がって、背中に突き刺し、出血状態にして【血装術】を発動する。
後ろに抜けた私の方に振り返ったジャイアントトードが、舌を伸ばしてくる。それを、斬り裂いて受け止める。エンチャントしているからっていうのもあるかもしれないけど、しっかりと舌の攻撃には反応出来ている。
そのまま舌を後ろに流して、ジャイアントトードの懐に飛び込む。身体を低くして、右脚を軸に反時計回りに回して、蹴りを打ち込む。ジャイアントトードの身体が、軽く浮く。
その一瞬の間に、空に跳び、踵落としを叩き込んで地面に叩きつける。そのまま身体を回転させて、双剣で斬り裂く。
そこまででHPの半分を削る事が出来た。そこからは、ジャイアントトードの毒と酸に気を付けながら、攻撃を続ける。
地道に削っていって、三割まで削ったところで、【血装術】が解けた。
連続で発動出来る【血装術】だけど、解けた際には、二分のクールタイムが生じる。これは、レベルが1の時から変わらない。ただ、レベルが上がる毎に効果時間は少し延びている。このままレベルを上げていけば、使い勝手の良いスキルに変わっていくと思う。
【血装術】が解けて、捻れた刃に戻った血刃の双剣を腰の後ろに付けた鞘に戻す。そして、拳を握って駆け出す。
「【スタンショック】」
ジャイアントトードに手を伸ばしてそう詠唱する。すると、手の先から青白い電撃のようなものが放たれる。【支援魔法才能Lv15】で得た魔法で、確率で相手を気絶状態に出来る。ただ、その確率が【吸血鬼】並みに低い。
実際、これでジャイアントトードは気絶しなかった。
「もう少し確率が上がれば良いのに」
ため息を零しながら、一気にジャイアントトードに接近し、思いっきり殴る。ジャイアントトードの身体が波打つ。口から毒液みたいなのが飛び出るので、それを掻い潜って横っ面に蹴りを叩き込む。血刃の双剣を使っていた時よりもダメージ量は減っている。
それでも、ジャイアントトードとの戦いは慣れてきているので、相手の攻撃パターンは読めている。そこからダメージを喰らう事なく、操血と格闘でどんどんとHPを削っていって、ジャイアントトードがポリゴンに変わった。
「ふぅ……継続時間は四分弱。一回が二分。最初が一分だった事を考えると、結構伸びているんだよね」
二回【血装術】を掛ければ、二回分の間効果が続く。その分クールタイムが延びるという事がないのは、正直助かる。
「双剣の扱いは、大丈夫かな。効果時間を考えれば、切り札って考えるべきってところかな。さてと、二時間は、熱帯でレベル上げかな」
次のボス戦まで熱帯で【吸血鬼】【格闘】【拳】【蹴り】【魔法才能】【支援魔法才能】のレベル上げをする。モンスターの強さ的に、熱帯がレベル上げに一番丁度いい。武器を持てないのは痛いけど、これもある種の練習だ。頑張ろう。
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