18 / 417
吸血少女の始まり
ジャングルのボス
しおりを挟む
二日後。私は、ジャングルパイソンと吸血蝙蝠を倒しながら、ボスエリアまで進んでいた。この二日間で、ある程度スキルレベルが上がった。
────────────────────────
ハク:【剣Lv19】【短剣Lv13】【吸血Lv24】【HP強化Lv10】【物理攻撃強化Lv9】【速度強化Lv11】【脚力強化Lv22】【夜霧Lv4】【執行者Lv12】
控え:なし
SP:16
────────────────────────
二日の成果にしては、伸び幅は小さい。本当にスキルレベル10を過ぎた頃から、伸び率が悪くなっている。ジャングルパイソンや吸血蝙蝠は、相手の行動に慣れていなかっただけで、今では、ワイルドボアやコボルト同様に戦えるようになった。
東の森よりかは、経験値は多く貰えているみたいだけど、やっぱり急激な成長には繋がらない。なので、ジャングルのボスに挑もうという気になったのだ。
「よし! 頑張ろう!」
私は、ボスエリアに転移した。ジャングルを歩いていくと、東の森と同じように開けた場所が見えてきた。そこには、黒い体毛で、二メートル越えのゴリラが寝っ転がっていた。名前は、黒帝ゴリラというみたい。
「変な名前。でも、そこそこ強そう。注意するべきは、腕力かな。フォレストリザード以上に、攻撃に当たらないように気をつけよう」
私は、短剣を抜いて、黒帝ゴリラに突っ込む。黒帝ゴリラまで、後一メートルというところで、黒帝ゴリラが目を覚ます。
起き上がった黒帝ゴリラが両手を広げる。嫌な予感に襲われた私は、即座に斜め上に跳ぶ。私がいた場所に、黒帝ゴリラの両手が挟むように叩きつけられる。大きな拍手をする形だ。
隙だらけの黒帝ゴリラの背中を軽く斬って、その向こう側に着地する。削れたのは、三ドットくらい。
「ヒットアンドアウェイになるかな」
そう呟いた瞬間、黒帝ゴリラの裏拳が飛んでくる。ギリギリで身体を反らす。私の胸の上を黒帝ゴリラの腕が通り過ぎる。最近、この避け方が増えた気がする。毎回きっちり避けられるのは、自分の胸が成長してないおかげだけど、それを意識すると、虚しくなるので、これ以上は考えない事にする。
すぐに、後方にバックステップで移動する。
「勢いがエグい……一撃で半分は削れそう。でも、良い修行にはなるかな」
今度のイベントの為の修行になる気がする。思わずニヤけてしまいそうになる顔を締めて、黒帝ゴリラと向かい合う。
先に動き出したのは、黒帝ゴリラの方だった。私に向かって、ナックルウォークで走ってくる。
「うぇっ!? 速っ!?」
予想外の速さに驚きつつも、私も黒帝ゴリラに向かって駆けていく。黒帝ゴリラが振り下ろしてくる拳をすれすれで避けて、懐に潜り込み、その胸を斬る。でも、硬すぎて、背中よりもダメージの通りが悪い。
黒帝ゴリラは、ニヤリと笑いながら、両手で私を抱きしめようとしてくる。私は、僅かな隙間を縫って抜け出した。
「筋肉の塊!? 物理防御高めか……なら……!」
逃れた私に、黒帝ゴリラの拳が振られる。その場でジャンプして、黒帝ゴリラの拳を足蹴にして、黒帝ゴリラの目に短剣を突き刺してから、すぐに短剣を抜いて、背中に乗る。
黒帝ゴリラは、叫びながら刺された箇所を押えていた。その隙に、背中から【吸血】を試みる。ワイルドボア達と同じ嫌な匂いが混じった血を飲み込んでいく。それに苛ついたのか、黒帝ゴリラの手が背中に伸びてくる。
私は、すぐに背中を蹴って、その場から離れた。
「やっぱり! 目の攻撃は一割で、【吸血】は一・五割削れた。割合ダメージの【吸血】は、硬い相手には、これが一番だけど、さすが攻撃手段が素手の相手は厳しいかな。夜霧の執行者は、鎧のおかげで手が回らなかったみたいだけど、このゴリラは、関節柔らかいのか」
長い間吸血するには、あの腕をどうにかするしかない。でも、物理攻撃で腕を斬り落とすのは、かなり厳しいと思う。
「やっぱり、当初の予定通り、ヒットアンドアウェイで削ろう」
ゴリラの攻撃は、基本的に大振りが多いので、結構簡単に読む事が出来る。攻撃を避けて、腕に傷を負わせていく。時々、背中ががら空きになったところで、【吸血】を使っていった。本当にギリギリで避けているので、時折、拳が掠ってしまう。そのせいで、一割ぐらいダメージを負ってしまっていたけど、【吸血】と【HP吸収】で、すぐに回復出来た。
そうして地道な戦いを繰り広げていき、赤ゲージに持ち込む事が出来た。ここからは、【執行者】が発動するので、戦いが楽になるはずだった。
でも、実際には、そうならなかった。黒帝ゴリラが、ダブルラリアットをしてきたからだった。
「危なっ!?」
ギリギリでしゃがみが間に合って、避ける事が出来たけど、唐突に全方位攻撃をされるとは思わなかった。
黒帝ゴリラは、私に命中しなかった事に怒りを覚えたのかドラミングをしてきた。そのドラミングが、衝撃波となって、私を襲う。ダメージ的には、一割も削れなかったけど、身体が一瞬だけ動かなくなる。所謂スタン攻撃だ。
本当に一瞬だけだったけど、この戦闘においては、大きな隙だった。黒帝ゴリラの拳が、私に直撃する。HPが一気に七割も削れた。でも、このおかげで、黒帝ゴリラと距離を取る事が出来た。
吹き飛ばされた勢いに乗って、地面に脚から着地する。即座に、残しておいたジャングルパイソンの血を飲む。一回で三割回復するので、二本を一気飲みしてから、黒帝ゴリラに突っ込む。
私の突撃に合わせて、振われる拳に、さらに合わせて踏み切った私は、黒帝ゴリラの腕にナイフを思いっきり突き刺す。五センチくらい刺せたので、そこを支えに顔面を思いっきり蹴り付けた。【脚力強化】があるおかげか、ノックバックさせる事が出来た。
仰け反った黒帝ゴリラの首に、腕から抜いた短剣を突き刺す。首にも筋肉が付いているからか、あまり深く刺さらない。だから、突き刺した短剣から手を放して、思いっきり蹴った。一気に根元まで刺さり、黒帝ゴリラのHPを完全に削り切った。
黒帝ゴリラがポリゴンとなって消えた事で、私と短剣が地面に落ちる。
「痛っ。ふぅ……疲れた」
大きく息を吐くと、勝利ウィンドウが出て来る。
『黒帝ゴリラを討伐しました。称号【黒帝大猩々に認められし者】を獲得しました』
称号の他にドロップアイテムとして、黒帝ゴリラの皮、黒帝ゴリラの筋肉、黒帝ゴリラの拳、黒帝ゴリラの血、黒帝ゴリラの核が手に入った。
────────────────────────
【黒帝大猩々に認められし者】:ゴリラ系モンスターとの戦闘時、攻撃力が一・五倍になる。
────────────────────────
称号の効果を確認したら、こう書いてあった。
「ゴリラ系モンスターって、範囲狭すぎじゃない……?」
蜥蜴系への特攻を持つ【森蜥蜴を狩る者】と違って、【黒帝大猩々に認められし者】は、効果の範囲が狭いように思えた。ログアウトしてから調べた事だけど、ゴリラは、大きく分けて、二種しかいないみたい。このゲーム内には、どのくらい追加するのだろうか。ちょっと気になる。
「取り敢えず、ボスはギリギリ倒せた。でも、まだまだかな。攻撃パターンは読めた。攻撃範囲に死角がないから、基本ヒットアンドアウェイ。大きな隙を突いて、【吸血】を挟み込む感じでいこうかな。取り敢えず、この素材が売れるかどうか訊きに行こっと」
中途半端に吸った事で、ドロップアイテムとして残った黒帝ゴリラの血で体力を完全回復させた後、アカリエに戻った。
────────────────────────
ハク:【剣Lv19】【短剣Lv13】【吸血Lv24】【HP強化Lv10】【物理攻撃強化Lv9】【速度強化Lv11】【脚力強化Lv22】【夜霧Lv4】【執行者Lv12】
控え:なし
SP:16
────────────────────────
二日の成果にしては、伸び幅は小さい。本当にスキルレベル10を過ぎた頃から、伸び率が悪くなっている。ジャングルパイソンや吸血蝙蝠は、相手の行動に慣れていなかっただけで、今では、ワイルドボアやコボルト同様に戦えるようになった。
東の森よりかは、経験値は多く貰えているみたいだけど、やっぱり急激な成長には繋がらない。なので、ジャングルのボスに挑もうという気になったのだ。
「よし! 頑張ろう!」
私は、ボスエリアに転移した。ジャングルを歩いていくと、東の森と同じように開けた場所が見えてきた。そこには、黒い体毛で、二メートル越えのゴリラが寝っ転がっていた。名前は、黒帝ゴリラというみたい。
「変な名前。でも、そこそこ強そう。注意するべきは、腕力かな。フォレストリザード以上に、攻撃に当たらないように気をつけよう」
私は、短剣を抜いて、黒帝ゴリラに突っ込む。黒帝ゴリラまで、後一メートルというところで、黒帝ゴリラが目を覚ます。
起き上がった黒帝ゴリラが両手を広げる。嫌な予感に襲われた私は、即座に斜め上に跳ぶ。私がいた場所に、黒帝ゴリラの両手が挟むように叩きつけられる。大きな拍手をする形だ。
隙だらけの黒帝ゴリラの背中を軽く斬って、その向こう側に着地する。削れたのは、三ドットくらい。
「ヒットアンドアウェイになるかな」
そう呟いた瞬間、黒帝ゴリラの裏拳が飛んでくる。ギリギリで身体を反らす。私の胸の上を黒帝ゴリラの腕が通り過ぎる。最近、この避け方が増えた気がする。毎回きっちり避けられるのは、自分の胸が成長してないおかげだけど、それを意識すると、虚しくなるので、これ以上は考えない事にする。
すぐに、後方にバックステップで移動する。
「勢いがエグい……一撃で半分は削れそう。でも、良い修行にはなるかな」
今度のイベントの為の修行になる気がする。思わずニヤけてしまいそうになる顔を締めて、黒帝ゴリラと向かい合う。
先に動き出したのは、黒帝ゴリラの方だった。私に向かって、ナックルウォークで走ってくる。
「うぇっ!? 速っ!?」
予想外の速さに驚きつつも、私も黒帝ゴリラに向かって駆けていく。黒帝ゴリラが振り下ろしてくる拳をすれすれで避けて、懐に潜り込み、その胸を斬る。でも、硬すぎて、背中よりもダメージの通りが悪い。
黒帝ゴリラは、ニヤリと笑いながら、両手で私を抱きしめようとしてくる。私は、僅かな隙間を縫って抜け出した。
「筋肉の塊!? 物理防御高めか……なら……!」
逃れた私に、黒帝ゴリラの拳が振られる。その場でジャンプして、黒帝ゴリラの拳を足蹴にして、黒帝ゴリラの目に短剣を突き刺してから、すぐに短剣を抜いて、背中に乗る。
黒帝ゴリラは、叫びながら刺された箇所を押えていた。その隙に、背中から【吸血】を試みる。ワイルドボア達と同じ嫌な匂いが混じった血を飲み込んでいく。それに苛ついたのか、黒帝ゴリラの手が背中に伸びてくる。
私は、すぐに背中を蹴って、その場から離れた。
「やっぱり! 目の攻撃は一割で、【吸血】は一・五割削れた。割合ダメージの【吸血】は、硬い相手には、これが一番だけど、さすが攻撃手段が素手の相手は厳しいかな。夜霧の執行者は、鎧のおかげで手が回らなかったみたいだけど、このゴリラは、関節柔らかいのか」
長い間吸血するには、あの腕をどうにかするしかない。でも、物理攻撃で腕を斬り落とすのは、かなり厳しいと思う。
「やっぱり、当初の予定通り、ヒットアンドアウェイで削ろう」
ゴリラの攻撃は、基本的に大振りが多いので、結構簡単に読む事が出来る。攻撃を避けて、腕に傷を負わせていく。時々、背中ががら空きになったところで、【吸血】を使っていった。本当にギリギリで避けているので、時折、拳が掠ってしまう。そのせいで、一割ぐらいダメージを負ってしまっていたけど、【吸血】と【HP吸収】で、すぐに回復出来た。
そうして地道な戦いを繰り広げていき、赤ゲージに持ち込む事が出来た。ここからは、【執行者】が発動するので、戦いが楽になるはずだった。
でも、実際には、そうならなかった。黒帝ゴリラが、ダブルラリアットをしてきたからだった。
「危なっ!?」
ギリギリでしゃがみが間に合って、避ける事が出来たけど、唐突に全方位攻撃をされるとは思わなかった。
黒帝ゴリラは、私に命中しなかった事に怒りを覚えたのかドラミングをしてきた。そのドラミングが、衝撃波となって、私を襲う。ダメージ的には、一割も削れなかったけど、身体が一瞬だけ動かなくなる。所謂スタン攻撃だ。
本当に一瞬だけだったけど、この戦闘においては、大きな隙だった。黒帝ゴリラの拳が、私に直撃する。HPが一気に七割も削れた。でも、このおかげで、黒帝ゴリラと距離を取る事が出来た。
吹き飛ばされた勢いに乗って、地面に脚から着地する。即座に、残しておいたジャングルパイソンの血を飲む。一回で三割回復するので、二本を一気飲みしてから、黒帝ゴリラに突っ込む。
私の突撃に合わせて、振われる拳に、さらに合わせて踏み切った私は、黒帝ゴリラの腕にナイフを思いっきり突き刺す。五センチくらい刺せたので、そこを支えに顔面を思いっきり蹴り付けた。【脚力強化】があるおかげか、ノックバックさせる事が出来た。
仰け反った黒帝ゴリラの首に、腕から抜いた短剣を突き刺す。首にも筋肉が付いているからか、あまり深く刺さらない。だから、突き刺した短剣から手を放して、思いっきり蹴った。一気に根元まで刺さり、黒帝ゴリラのHPを完全に削り切った。
黒帝ゴリラがポリゴンとなって消えた事で、私と短剣が地面に落ちる。
「痛っ。ふぅ……疲れた」
大きく息を吐くと、勝利ウィンドウが出て来る。
『黒帝ゴリラを討伐しました。称号【黒帝大猩々に認められし者】を獲得しました』
称号の他にドロップアイテムとして、黒帝ゴリラの皮、黒帝ゴリラの筋肉、黒帝ゴリラの拳、黒帝ゴリラの血、黒帝ゴリラの核が手に入った。
────────────────────────
【黒帝大猩々に認められし者】:ゴリラ系モンスターとの戦闘時、攻撃力が一・五倍になる。
────────────────────────
称号の効果を確認したら、こう書いてあった。
「ゴリラ系モンスターって、範囲狭すぎじゃない……?」
蜥蜴系への特攻を持つ【森蜥蜴を狩る者】と違って、【黒帝大猩々に認められし者】は、効果の範囲が狭いように思えた。ログアウトしてから調べた事だけど、ゴリラは、大きく分けて、二種しかいないみたい。このゲーム内には、どのくらい追加するのだろうか。ちょっと気になる。
「取り敢えず、ボスはギリギリ倒せた。でも、まだまだかな。攻撃パターンは読めた。攻撃範囲に死角がないから、基本ヒットアンドアウェイ。大きな隙を突いて、【吸血】を挟み込む感じでいこうかな。取り敢えず、この素材が売れるかどうか訊きに行こっと」
中途半端に吸った事で、ドロップアイテムとして残った黒帝ゴリラの血で体力を完全回復させた後、アカリエに戻った。
23
お気に入りに追加
164
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
Alliance Possibility On-line~ロマンプレイのプレーヤーが多すぎる中で、普通にプレイしてたら最強になっていた~
百々 五十六
ファンタジー
極振りしてみたり、弱いとされている職やスキルを使ったり、あえてわき道にそれるプレイをするなど、一見、非効率的なプレイをして、ゲーム内で最強になるような作品が流行りすぎてしまったため、ゲームでみんな変なプレイ、ロマンプレイをするようになってしまった。
この世界初のフルダイブVRMMORPGである『Alliance Possibility On-line』でも皆ロマンを追いたがる。
憧れの、個性あふれるプレイ、一見非効率なプレイ、変なプレイを皆がしだした。
そんな中、実直に地道に普通なプレイをする少年のプレイヤーがいた。
名前は、早乙女 久。
プレイヤー名は オクツ。
運営が想定しているような、正しい順路で少しずつ強くなる彼は、非効率的なプレイをしていくプレイヤーたちを置き去っていく。
何か特別な力も、特別な出会いもないまま進む彼は、回り道なんかよりもよっぽど効率良く先頭をひた走る。
初討伐特典や、先行特典という、優位性を崩さず実直にプレイする彼は、ちゃんと強くなるし、ちゃんと話題になっていく。
ロマンばかり追い求めたプレイヤーの中で”普通”な彼が、目立っていく、新感覚VRMMO物語。
Bless for Travel ~病弱ゲーマーはVRMMOで無双する~
NotWay
SF
20xx年、世に数多くのゲームが排出され数多くの名作が見つかる。しかしどれほどの名作が出ても未だに名作VRMMOは発表されていなかった。
「父さんな、ゲーム作ってみたんだ」
完全没入型VRMMOの発表に世界中は訝、それよりも大きく期待を寄せた。専用ハードの少数販売、そして抽選式のβテストの両方が叶った幸運なプレイヤーはゲームに入り……いずれもが夜明けまでプレイをやめることはなかった。
「第二の現実だ」とまで言わしめた世界。
Bless for Travel
そんな世界に降り立った開発者の息子は……病弱だった。
後輩と一緒にVRMMO!~弓使いとして精一杯楽しむわ~
夜桜てる
SF
世界初の五感完全没入型VRゲームハードであるFUTURO発売から早二年。
多くの人々の希望を受け、遂に発売された世界初のVRMMO『Never Dream Online』
一人の男子高校生である朝倉奈月は、後輩でありβ版参加勢である梨原実夜と共にNDOを始める。
主人公が後輩女子とイチャイチャしつつも、とにかくVRゲームを楽しみ尽くす!!
小説家になろうからの転載です。
【野生の暴君が現れた!】忍者令嬢はファンタジーVRMMOで無双する【慈悲はない】《殺戮のパイルバンカー》
オモチモチモチモチモチオモチ
SF
昔は政府の諜報機関を司っていた名家に生まれ、お嬢様として育った風間奏音(かざまかのん)はしかし、充実感の無い日常に苛立ちを覚えていた。
そんなある日、高校で再会した幼馴染に気分転換にとVRMMOゲームを勧められる。この誘いが、後に世界一有名で、世界一恐れられる"最恐"プレイヤーを世に生み出す事となった。
奏音はゲームを通して抑圧されていた自分の本音に気がつき、その心と向き合い始める。
彼女の行動はやがて周囲へ知れ渡り「1人だけ無双ゲームやってる人」「妖怪頭潰し」「PKの権化」「勝利への執念が反則」と言われて有名になっていく。
恐怖の料理で周囲を戦慄させたり、裏でPKクランを運営して悪逆の限りを尽くしたり、レイドイベントで全体指揮をとったり、楽しく爽快にゲームをプレイ!
《Inequality And Fair》公平で不平等と銘打たれた電脳の世界で、風間奏音改め、アニー・キャノンの活躍が始まる!
VRMMOでスナイパーやってます
nanaさん
SF
ーーーーーーーーーーーーーーーー
私の名は キリュー
Brave Soul online というVRMMOにてスナイパーをやっている
スナイパーという事で勿論ぼっちだ
だが私は別にそれを気にしてはいない!
何故なら私は一人で好きな事を好きにやるのが趣味だからだ!
その趣味というのがこれ 狙撃である
スキルで隠れ敵を察知し技術で当てる
狙うは頭か核のどちらか
私はこのゲームを始めてから数ヶ月でこのプレイスタイルになった
狙撃中はターゲットが来るまで暇なので本とかを読んでは居るが最近は配信とやらも始めた
だがやはりこんな狙撃待ちの配信を見る人は居ないだろう
そう思っていたが...
これは周りのレベルと自分のレベルの差を理解してない主人公と配信に出現する奇妙な視聴者達 掲示板の民 現実での繋がり等がこのゲームの世界に混沌をもたらす話であり 現実世界で過去と向き合い新たな人生(堕落した生活)を過ごしていく物語である
尚 偶に明らかにスナイパーがするような行為でない事を頻繁にしているが彼女は本当にスナイパーなのだろうか...
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる