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吸血少女の始まり
ブラックレオパルド
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「名前そのまんまじゃん」
ブラックレオパルドの名前を見た私は、思わずそう言ってしまった。私のその言葉を認識したわけじゃないと思うけど、ブラックレオパルドは、さっきよりも怖い表情で睨んできた。
私は、油断なく短剣を構える。ジャングルパイソンと同じく油断出来ない相手だと一瞬で感じた。
「襲ってこない……向こうも警戒しているって事?」
ブラックレオパルドは、こっちを睨んだまま動かない。向こうの方がどう考えても速いので、下手に動き出す事が出来ない。相手の攻撃を見切って、カウンターする方が良い。向こうもそう考えているのかもしれない。
さすがに、このまま対峙し続ける訳にもいかない。じりじりと、少しずつブラックレオパルドに近づいていく。すると、ブラックレオパルドも動き出した。
一気に跳びかかってくるので、横に避けて、短剣で斬りつける。
「浅い……」
私としては、結構深めの一撃を与えたつもりだけど、ブラックレオパルドには、浅い傷だったみたいで、HPは一割も削れていない。
「肉が硬いのか……ただ単に攻撃が上手く決まらなかったのか……前者なら厄介かも」
深呼吸をして、長期戦を覚悟する。身体を傷つけられたからか、黒豹は、私の周辺を走り回り始める。周辺の木々を上手く使って、自分の姿を時折隠すので、相手の攻撃タイミングが掴みにくい。
ブラックレオパルドが後ろから跳びかかってくる。私は、敢えてその攻撃を正面から受ける。上にのしかかられた拍子に短剣をお腹に突き刺す。そして、そのままお腹を捌くように短剣を動かす。それで、三割削る事が出来たのと同時に、ブラックレオパルドが後ろに下がる。大きなダメージを受けて、下がったって感じだと思う
「さてと、こっちのHPは一割削れた……のしかかられただけでって事は、ボス並みの攻撃力って考えた方が良いかな。血で回復したいけど、あの速さと力だと難しいかな。上に乗れれば……」
この間にも、ブラックレオパルドは、また周囲を回り始める。これが、ブラックレオパルドの基本戦術なのだと思う。集中すれば、私も認識出来るくらいの速さではあるけど、問題はダメージの方だ。
「アカリが作ってくれた防具が無かったら、夜霧の執行者くらいダメージを受けていたかも。こっちの攻撃は、通るだけマシって感じかな」
現状、夜霧の執行者よりもマシな相手という感じだ。
ブラックレオパルドが、また背後から跳びかかってくる。先程と同じように受けると、ダメージが大きいので、横に避けながら、その身体に短剣を振う。これで、ようやく五割近く削れた。
ここからは、基本的にカウンターで少しずつ削っていく事になる。約五分の戦闘の末、ブラックレオパルドを倒す事に成功した。HPゲージが赤になった後は、【執行者】のおかげで早く削る事が出来た。でも、こっちも六割削られた。夜霧の執行者以来の大ダメージだ。
「ふぅ……【吸血】に集中出来る分、夜霧の執行者の方が楽だったかも」
集中しないといけない分、ブラックレオパルドの方が疲れた。ドロップアイテムは、ブラックレオパルドの毛皮とブラックレオパルドの肉、ブラックレオパルドの爪×4、ブラックレオパルドの牙×4、ブラックレオパルドの血だった。
「取り敢えず、血で回復しよっと」
ブラックレオパルドの血とジャングルパイソンの血で、八割まで回復する。
「血の量が少ないとこれくらいしか回復出来ないか。取り敢えず、余りに余ってるフォレストリザードの血を飲もう」
口直しにバナナを食べながら、アカリにフレンド通話を掛ける。
『もしもし』
「もひもひ。あはり?」
『何か食べてる?』
「バナナ。それより、ブラックレオパルドって知ってる?」
『ジャングルのレアモンスターでしょ? もしかして、出会ったの!?』
「ギリギリで倒した。あれ強すぎ」
『そりゃそうでしょ。ボスに近い強さだもん。素材が手に入ったら、毛皮を売って欲しいな。良い素材なんだよね』
「オッケー。ちょうど出たから、後で持っていくよ」
『やった! 待ってるね!』
ここでアカリとのフレンド通信が切れる。ちょうど私も気分が良くなったところだったので、良いタイミングではあった。
「う~ん……よし! しばらくは、ジャングルパイソンでレベル上げかな」
その後一時間くらいジャングルパイソンと吸血蝙蝠を狩っていった。ブラックレオパルドは、あの一回以来出現しなかった。
狩りのおかげで、大量の血が手に入ったのは、ちょっと有り難い。私にとっての回復薬も同然だから。ボスエリアの近くまで行きもしたけど、ボスに挑む事はなかった。ブラックレオパルドが、ボスに近い強さだというのが本当だとすると、私の力では、まだボス戦は早いかもと考えたからだ。
日も出てきたので、一度ファーストタウンに戻り、約束通りアカリエにやってきた。
「いらっしゃい。ジャングルはどうだった?」
「最初は、ちょっと苦戦したけど、大分慣れた。もう少しで吸血する余裕も出来るかなってくらい」
「まぁ、ハクちゃんは、そこに拘るスタイルだもんね」
「もうこれって決めたからね。それより、はいこれ。言われてた毛皮。それとついでに他の素材も」
私は、アカリに言われていたブラックレオパルドの毛皮とその他の素材を売却する。
「ありがとう! レアモンスターだから、全然出回らないんだよね。これで、材料も揃ったから、良い防具が作れそう!」
「それは良かった。ところで、ジャングルのレアモンスターって言ってたけど、東の森にもレアモンスターっているの?」
結構長い間、東の森で狩りをしていたけど、ワイルドボアとコボルト以外のモンスターとは出くわさなかった。それくらいレアなモンスターがいるのかもと思ったのだ。
「いないよ」
即行で否定された。初心者エリアという事もあって、本当にイレギュラーな夜霧の執行者以外は、凶悪なモンスターは出てこないみたい。
「レアモンスターの出現は、ジャングルから。これが、検証勢が出した答え。出会える確率は、一回の探索を一時間として、五十回に一回程度みたい。それを一回目で引き当てるなんて、やっぱり、ハクちゃんって運が良いね」
「運が良いなら、もう少し【吸血】でスキルを獲得したいけどね。ああ、そうだ。アカリが作ってくれた防具、かなり良いよ。吸血蝙蝠の牙を通さなかった」
「夜霧の鎧を使っているから、吸血蝙蝠の牙くらいだったら、通さないのも頷けるね。でも、肌が出ているところもあるんだから、気を付けてね」
「まぁ、吸血されたら吸血し返すから、大丈夫。それに、短剣で突き刺していれば、【HP吸収】も発動するしね」
「ハクちゃんって、実際に戦うとしぶとそうだよね。高攻撃力で攻められたらおしまいだと思うけど」
確かに、【吸血】と【HP吸収】という回復手段を持っている分、他の人よりは長生き出来そうではある。実際、【吸血】がなかったら、夜霧の執行者が木に叩きつけてきた際に、死んでいただろうし。
「対人戦は、チュートリアル以外した事ないや。どんな感じ?」
「あっ、それならちょうど良いものがあるよ」
アカリはそう言って、メニュー画面を私にも見えるようにしてあるお知らせを見せてくれる。そこには、『バトルロイヤルイベント』と書かれていた。
「運営主催のイベントで、バトルロイヤルをするんだって。パーティー戦じゃなくて、ソロでのバトルロイヤルだから、ハクちゃんも丁度いいんじゃない?」
「ふ~ん……一週間後って事は、まだ春休みだね。なら、スキルレベル上げをする時間もあるし、良いところまでいけると良いな」
「まぁ、プレイヤースキルが重要なところもあるからね。ハクちゃんなら、ある程度渡り合えるかもね」
「アカリは?」
「私は、今回は止めとく。戦闘のレベ上げよりも、こっちの方がしたいから。あっ、そうそう。もし良かったら、狩りの時に綿素材があったら、採取してきてくれる?」
「見掛けたらね。それじゃあ、また」
「うん。頑張って」
私は、アカリエから出て、再びジャングルへと向かう。日が出ているから、ステータスは下がっているけど、この状態でもジャングルパイソンや吸血蝙蝠を簡単に倒せるようにならないと、バトルロイヤルイベントで苦労する事になるかもしれない。イベントの詳細は発表されていないため、バトルロイヤルの時間帯が分からないからだ。
このゲームの初めてのイベントみたいだし、私も楽しまないとね。そのために、まずは、ジャングルのボスを倒す。
ブラックレオパルドの名前を見た私は、思わずそう言ってしまった。私のその言葉を認識したわけじゃないと思うけど、ブラックレオパルドは、さっきよりも怖い表情で睨んできた。
私は、油断なく短剣を構える。ジャングルパイソンと同じく油断出来ない相手だと一瞬で感じた。
「襲ってこない……向こうも警戒しているって事?」
ブラックレオパルドは、こっちを睨んだまま動かない。向こうの方がどう考えても速いので、下手に動き出す事が出来ない。相手の攻撃を見切って、カウンターする方が良い。向こうもそう考えているのかもしれない。
さすがに、このまま対峙し続ける訳にもいかない。じりじりと、少しずつブラックレオパルドに近づいていく。すると、ブラックレオパルドも動き出した。
一気に跳びかかってくるので、横に避けて、短剣で斬りつける。
「浅い……」
私としては、結構深めの一撃を与えたつもりだけど、ブラックレオパルドには、浅い傷だったみたいで、HPは一割も削れていない。
「肉が硬いのか……ただ単に攻撃が上手く決まらなかったのか……前者なら厄介かも」
深呼吸をして、長期戦を覚悟する。身体を傷つけられたからか、黒豹は、私の周辺を走り回り始める。周辺の木々を上手く使って、自分の姿を時折隠すので、相手の攻撃タイミングが掴みにくい。
ブラックレオパルドが後ろから跳びかかってくる。私は、敢えてその攻撃を正面から受ける。上にのしかかられた拍子に短剣をお腹に突き刺す。そして、そのままお腹を捌くように短剣を動かす。それで、三割削る事が出来たのと同時に、ブラックレオパルドが後ろに下がる。大きなダメージを受けて、下がったって感じだと思う
「さてと、こっちのHPは一割削れた……のしかかられただけでって事は、ボス並みの攻撃力って考えた方が良いかな。血で回復したいけど、あの速さと力だと難しいかな。上に乗れれば……」
この間にも、ブラックレオパルドは、また周囲を回り始める。これが、ブラックレオパルドの基本戦術なのだと思う。集中すれば、私も認識出来るくらいの速さではあるけど、問題はダメージの方だ。
「アカリが作ってくれた防具が無かったら、夜霧の執行者くらいダメージを受けていたかも。こっちの攻撃は、通るだけマシって感じかな」
現状、夜霧の執行者よりもマシな相手という感じだ。
ブラックレオパルドが、また背後から跳びかかってくる。先程と同じように受けると、ダメージが大きいので、横に避けながら、その身体に短剣を振う。これで、ようやく五割近く削れた。
ここからは、基本的にカウンターで少しずつ削っていく事になる。約五分の戦闘の末、ブラックレオパルドを倒す事に成功した。HPゲージが赤になった後は、【執行者】のおかげで早く削る事が出来た。でも、こっちも六割削られた。夜霧の執行者以来の大ダメージだ。
「ふぅ……【吸血】に集中出来る分、夜霧の執行者の方が楽だったかも」
集中しないといけない分、ブラックレオパルドの方が疲れた。ドロップアイテムは、ブラックレオパルドの毛皮とブラックレオパルドの肉、ブラックレオパルドの爪×4、ブラックレオパルドの牙×4、ブラックレオパルドの血だった。
「取り敢えず、血で回復しよっと」
ブラックレオパルドの血とジャングルパイソンの血で、八割まで回復する。
「血の量が少ないとこれくらいしか回復出来ないか。取り敢えず、余りに余ってるフォレストリザードの血を飲もう」
口直しにバナナを食べながら、アカリにフレンド通話を掛ける。
『もしもし』
「もひもひ。あはり?」
『何か食べてる?』
「バナナ。それより、ブラックレオパルドって知ってる?」
『ジャングルのレアモンスターでしょ? もしかして、出会ったの!?』
「ギリギリで倒した。あれ強すぎ」
『そりゃそうでしょ。ボスに近い強さだもん。素材が手に入ったら、毛皮を売って欲しいな。良い素材なんだよね』
「オッケー。ちょうど出たから、後で持っていくよ」
『やった! 待ってるね!』
ここでアカリとのフレンド通信が切れる。ちょうど私も気分が良くなったところだったので、良いタイミングではあった。
「う~ん……よし! しばらくは、ジャングルパイソンでレベル上げかな」
その後一時間くらいジャングルパイソンと吸血蝙蝠を狩っていった。ブラックレオパルドは、あの一回以来出現しなかった。
狩りのおかげで、大量の血が手に入ったのは、ちょっと有り難い。私にとっての回復薬も同然だから。ボスエリアの近くまで行きもしたけど、ボスに挑む事はなかった。ブラックレオパルドが、ボスに近い強さだというのが本当だとすると、私の力では、まだボス戦は早いかもと考えたからだ。
日も出てきたので、一度ファーストタウンに戻り、約束通りアカリエにやってきた。
「いらっしゃい。ジャングルはどうだった?」
「最初は、ちょっと苦戦したけど、大分慣れた。もう少しで吸血する余裕も出来るかなってくらい」
「まぁ、ハクちゃんは、そこに拘るスタイルだもんね」
「もうこれって決めたからね。それより、はいこれ。言われてた毛皮。それとついでに他の素材も」
私は、アカリに言われていたブラックレオパルドの毛皮とその他の素材を売却する。
「ありがとう! レアモンスターだから、全然出回らないんだよね。これで、材料も揃ったから、良い防具が作れそう!」
「それは良かった。ところで、ジャングルのレアモンスターって言ってたけど、東の森にもレアモンスターっているの?」
結構長い間、東の森で狩りをしていたけど、ワイルドボアとコボルト以外のモンスターとは出くわさなかった。それくらいレアなモンスターがいるのかもと思ったのだ。
「いないよ」
即行で否定された。初心者エリアという事もあって、本当にイレギュラーな夜霧の執行者以外は、凶悪なモンスターは出てこないみたい。
「レアモンスターの出現は、ジャングルから。これが、検証勢が出した答え。出会える確率は、一回の探索を一時間として、五十回に一回程度みたい。それを一回目で引き当てるなんて、やっぱり、ハクちゃんって運が良いね」
「運が良いなら、もう少し【吸血】でスキルを獲得したいけどね。ああ、そうだ。アカリが作ってくれた防具、かなり良いよ。吸血蝙蝠の牙を通さなかった」
「夜霧の鎧を使っているから、吸血蝙蝠の牙くらいだったら、通さないのも頷けるね。でも、肌が出ているところもあるんだから、気を付けてね」
「まぁ、吸血されたら吸血し返すから、大丈夫。それに、短剣で突き刺していれば、【HP吸収】も発動するしね」
「ハクちゃんって、実際に戦うとしぶとそうだよね。高攻撃力で攻められたらおしまいだと思うけど」
確かに、【吸血】と【HP吸収】という回復手段を持っている分、他の人よりは長生き出来そうではある。実際、【吸血】がなかったら、夜霧の執行者が木に叩きつけてきた際に、死んでいただろうし。
「対人戦は、チュートリアル以外した事ないや。どんな感じ?」
「あっ、それならちょうど良いものがあるよ」
アカリはそう言って、メニュー画面を私にも見えるようにしてあるお知らせを見せてくれる。そこには、『バトルロイヤルイベント』と書かれていた。
「運営主催のイベントで、バトルロイヤルをするんだって。パーティー戦じゃなくて、ソロでのバトルロイヤルだから、ハクちゃんも丁度いいんじゃない?」
「ふ~ん……一週間後って事は、まだ春休みだね。なら、スキルレベル上げをする時間もあるし、良いところまでいけると良いな」
「まぁ、プレイヤースキルが重要なところもあるからね。ハクちゃんなら、ある程度渡り合えるかもね」
「アカリは?」
「私は、今回は止めとく。戦闘のレベ上げよりも、こっちの方がしたいから。あっ、そうそう。もし良かったら、狩りの時に綿素材があったら、採取してきてくれる?」
「見掛けたらね。それじゃあ、また」
「うん。頑張って」
私は、アカリエから出て、再びジャングルへと向かう。日が出ているから、ステータスは下がっているけど、この状態でもジャングルパイソンや吸血蝙蝠を簡単に倒せるようにならないと、バトルロイヤルイベントで苦労する事になるかもしれない。イベントの詳細は発表されていないため、バトルロイヤルの時間帯が分からないからだ。
このゲームの初めてのイベントみたいだし、私も楽しまないとね。そのために、まずは、ジャングルのボスを倒す。
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