吸血少女 設定資料集（おまけ付き）

アーサーとのＰｖＰ後 吸血姫愛好会掲示板

　吸血姫愛好会掲示板にて

『まさかＰｖＰ一位にまで絡まれているとは思わなかった』
『まぁ、あれは最強に拘ってるやつだしな。ＰｖＰイベントで優勝してるから無視出来なかったんだろ』
『勝ったって事は、また絡まれるんじゃね？』
『聞いた話だと勝負の結果に関わらず今後一切関わらないという約束を付けたらしい』
『それに従うか？』
『プライドは高そうだし従うんじゃね？』
『てか、あの子のあれ何？』
『レーザーみたいだったよな。闘技場の壁に罅が入るのなんて初めて見た』
『あれって、蒼天竜のブレスだろ？　蒼天竜を倒した人がいるってのは知っていたけど、まさかあの子だとはな。納得だわ』
『禿同』
『てか、鎧の上から噛み付けるってヤバいな』
『ああ、そこもヤバいわ』
『思ったんだが、吸血鬼のレベルを遙かに超えてないか？』
『良いだろ。俺達にとっては吸血姫様だ』
『その通り』
『てか、この中で【吸血】取ったやついる？』
『取った。吐いた。無理』
『同じく』
『マジで、あれに耐えられるって凄いからな。一切改善される様子もない』
『ゲームの中で苦痛を味わうのはさすがにな』
『そういえば、吸血姫様に羽が生えたけど、目撃情報では、天使の羽も生えてるらしいな』
『俺達の天使だからな』
『気持ちは分かるが、気持ち悪いな』
『てか、ライトニングホースをテイムしたらしいな。ボス系って特殊テイムなんだろ？』
『ジャイアントトードをテイムした人は、大量の肉を食わせたって聞いたな。百個近くらしい』
『ジャイアントトードは、連れ歩くの面倒くさいって言われてるけどな』
『横にもでかいしな』
『そういえば、吸血姫様の周辺で妙な事が起こっているって言われてるな。あれってどうなったんだ？』
『ああ、何か周囲でモンスターが勝手に倒されているってやつ？　そういう遠距離攻撃のスキルを持ってるって事で落ち着いたんじゃなかった？』
『そんなスキルがあるなら、何でＰｖＰで使わなかったんだ？　ブレスと吸血の他には、血と石の剣を作って攻撃しただけだったぞ』
『使う必要がないと判断したか』
『そもそもスキルじゃない何かか。一番は、テイムモンスターじゃね？』
『姿が見えないテイムモンスターなんて、ＰｖＰで使われたら、たまったものじゃないな』
『どんなモンスターか見たいな。この中に姿の見えないモンスターと遭遇した事のあるやつっている？』
『ない』
『ない』
『あるわけないだろ』
『そんなモンスター出したら、運営に要望出すわ』
『こっちからどうしようもないしな』
『なんかそういうのを見るスキルなかったか？』
『【霊視】だな。ただ、それで幽霊が見えたって報告は掲示板にないな』
『確かに見た事ないな。そもそもレアなスキルで、持っているプレイヤーも少ないって話だったんじゃないか？』
『レアドロップから得られる素材を使ったアイテムを使用するっていうのが条件だからな。マジでドロップ確率低いから、早々に諦めたプレイヤーが多いらしい』
『根気がないよな。まぁ、俺も諦めたが』
『結局、正体は分からず仕舞いだな。まぁ、無理に探るつもりはないけど』
『そんな奴がいたら、即通報だな』

　掲示板は、いつも通りハクの安全優先だった。