吸血少女 設定資料集(おまけ付き)

月輪林檎

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第四回イベント終了後の運営

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 第四回イベント終了後の運営

「はぁ~……結局駄目だったか……」
「やっぱり完全なランダムじゃなくて、少し転移場所を弄っても良かったんじゃないか。優勝者と上位入賞者のパーティーなんて、ほぼほぼ勝てるパーティーはいないだろう?」
「ワンチャンあると思ったのだけどね。期待していたよりもPvP一位が弱かった」
「割と失礼な事を言ってるな。相手が悪かったと言うべきじゃないか? 【慣性制御】と【電光石火】なんて、組み合わせがエグすぎるだろう」
「いや、そもそも【電光石火】をあそこまで使える理由が分からん。雷になった経験でもあるのか?」
「まぁ、常人の動き方ではないかもね。それにしても、スキルに関して、もう少し調整した方が良い?」
「いや、このままで良い。別に一人のプレイヤーを優遇しているわけじゃないからな。【吸血】をとるか隠れ里を見つけるためにフィールドを隈無く探し尽くせば良いしな」
「それが割とキツいって話じゃない?」
「そもそも【吸血】のデメリットは、意外と馬鹿に出来ない。自分の好きにスキルを構成出来ないからな」
「あ~、他のプレイヤーは自分の戦闘スタイルに合わせる事が出来ますしね。本来であれば極められる武器のスキルも中途半端になってますしね。出来たとしても【双剣】を極めるくらいですかね」
「って言っても、それは武器だけの話だろ? 【吸血】の更なる進化も残ってるし、悪魔、天使、精霊、竜もある。他のプレイヤーよりも可能性に満ちているって点で、更に強くなる可能性が高いだろ。なら、ここで調整を入れた方が、差が大きくなりすぎないで済むと思うんだが」
「オンラインゲームで平等を求めるのはないだろ」
「スキルや装備、プレイ時間で差が出来るのは当然のことですしね」
「それじゃあ、課金要素の追加を早めるか」
「あの経験値収得量アップの要素?」
「それだ。スキルのレベル上げが追いつかないって意見は何度か来ているし、社会人プレイヤーにはレベル上げがキツいだろうしな」
「それが良いかもな。明日のテイムモンスターに関するアップデートに合わせられるか?」
「そりゃ頑張れば出来ない事はないですけど……」
「頑張ってくれ」
「あ、はい」
「まぁ、これからの他のプレイヤーに期待って形になるな。さてと、次のイベントに備えるか」

 運営達の苦悩は続く。
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