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立派な魔法使いへ
解析
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クライトンの手は、私を執拗に狙ってくる。さっきから散々魔力弾を撃っているのだけど、私の魔力が変わっている事とかには気付かないのかな。師匠とかなら、一分も交戦すれば気付きそうだけど。そもそも私と戦ったことがないから、前の状態の魔力を知らないって事なのかな。
まぁ、私を狙うおかげで、師匠の魔法が命中している訳だけど、ここで問題が一つ。師匠の魔法が効いていなかった。いや、正確には攻撃を受けても、即座に回復している。
師匠は途中で猫に変わって、私の元に来て肩に乗った。
「どうしたの?」
「水琴、今ビビがクライトンの解析をしているわ」
「解析って、今のクライトンの状態を調べられるの?」
「元々水琴のために開発していた魔法の一つよ。私達が作っている新しい魔法にも組み込もうと思っているものね。それは置いておいて。時間は掛かるけれど、クライトンの弱点を割り出せると思うわ」
「それまでは、今の状態で維持って事?」
「そうよ。水琴なら何時間でも避けられるわね?」
「うん。師匠が援護してくれるならね」
「任せなさい。それと言霊は止めておきなさい。反動が強いはずだわ」
「うん。分かった」
サクッと作戦会議をしてから、師匠が肩を下りる。その状況を狙っていたかのように、クライトンの手が一斉に伸びてくるので、そのうち一本に魔力弾を当てて、攻撃に隙間を作って抜ける。
「【石弾】」
威力が馬鹿みたいに高くなった『石弾』を撃つ。クライトン本体の腹部に命中したけど、貫通する事なく突き刺さった。塔の壁を破壊する威力なのに、クライトンのお腹に刺さっただけで済んでいる。そして、その『石弾』も再生の過程で抜けていった。
(人間の再生能力じゃない……まぁ、私も似たようなものだったけど、あそこまでの治癒能力はなかった。ヤツデによって生かされているって感じなのかな。私もブラックベアに襲われた時に死にかけていたけど、ああはならなかった。私とクライトンでは何かが違う。クライトンは、魔力受容体質じゃなかった? いや、考えても仕方ないか)
そんな事を考えていると、クライトンの再生が終わり、また手が伸びて来た。スライディングしながら避けつつ、クライトンの顔面に魔力弾を当てて視界を一瞬奪う。その状態では、私を追うことが出来ないからか、手の動きが止まる。
(再生中は、手の動きは止まる。再生に集中するためかな。そして、視界の確保はクライトン本体の目で行われている。時間を稼ぐなら顔面集中狙いか)
冷音さんがクライトンの解析をしてくれているけれど、私も自分なりにクライトンの行動を分析する。冷音さんはクライトンを確実に葬るためのもの。私は自分が生き残りつつ時間を稼ぐためのもので内容が違うから、互いに無駄になる事はない。
「【聖焔】」
背後に回った師匠が、クライトンの背中に向かって『聖焔』を放つ。あれは結界がある状態じゃないと燃やす対象の選択をミスした時の被害が酷くなるって言っていたやつだ。選択したのは、クライトン自身かな。クライトンの身体が激しく燃え上がる。でも、背中から生えている腕には燃え移っていない。
(あの腕はクライトンじゃない? やっぱりヤツデのものなのかな。取り敢えず、追ってきていた手の動きも止まってる。燃やされながら再生を繰り返しているのかな)
取り敢えず、動きは止めないで手から距離を取る。
「【鎌鼬】」
これまで一度も出た事がないほど巨大な鎌鼬が腕に命中する。でも、大量の切り傷が出来るくらいで切断は出来なかった。
「もうちょっと威力落とせない?」
自分で魔力の調整をしたはずなのに、思ったよりも威力が出ているのは、恐らく杖が力を込めているからだ。その分、消費するのは私の魔力だから、なるべく威力を抑えながら戦いたいのだけど、杖は高威力こそ正義と言っている感じがする。
急に杖の特質が、しっかりと顔を出したのは、私が私の魔力を得たからなのかな。取り敢えず、私に出来る事は杖にお願いする事だけだ。
師匠の『聖焔』が消えると、大火傷を負っているクライトンが露わになったけど、すぐに元通りに戻った。
「再生中は時間を稼げる……『鎌鼬』はどうしても身体の一部だけになるし……規模を上げて、【暴嵐】!」
クライトンを中心に異常にでかい竜巻が出現した。私のイメージ通りに発動しているのなら、内側では礫がクライトンを削っていると思う。
「……もうちょっと威力落としてって言ったじゃん!」
イメージよりも二倍くらい大きい規模になっていて驚いた。魔力の調整は間違っていなかったはず。身体強化を常時掛けているから、今の魔力量と質にも慣れてきているはず。なのに威力が変わるのは、やっぱり杖がやる気を出しているからだ。
(これまで不自由なく使えていたから、忘れがちになるけど、本当にじゃじゃ馬な杖だって事がよく分かった。まぁ、威力があることは良いことだけど、制御出来なきゃ意味がないんだよね)
『暴嵐』を見ながら走っていると、『暴嵐』が急にかき消された。それと同時にクライトンの咆哮も聞こえてくる。
「本格的に人じゃなくなってない……?」
『皆さん、聞こえますか?』
クライトンが伸ばしてくる手を避けるのと同時に、冷音さんの念話が聞こえてきた。ただ、私は念話を使えないので返事は出来ない。
『聞こえているわ。全員ね』
師匠が代わりに返事をしてくれる。何故、全員に聞こえているのが分かるのか分からないけど、この師匠と冷音さんの会話は、しっかりと聞かないといけない。
『現在のクライトンは、ヤツデに身体と意識を乗っ取られた状態にあります。ですが、完全な乗っ取りではなく、クライトンが乗っ取られる直前に考えていた事を遂行しようとしているだけのようです』
『つまり、それが水琴の捕獲という事ね?』
『現在の動きからは考えるにそうかと。そして、あの背中の腕ですが、構成しているのはヤツデの魔力です。クライトンの身体の一部ではありません。そして、ヤツデの魔力はクライトンの中で循環にヤツデの持つ再生能力を再現しています』
『それで、倒す方法は見つかりそう?』
『一つだけ。ヤツデの魔力がクライトンの魔力を囲っています。クライトンの魔力にヤツデの魔力が侵蝕していないのです。つまり、ヤツデの魔力を引き剥がせれば、この状態からは落ち着くと思われます』
『引き剥がし方は? 悪いけれど、今の私じゃ魔力の分離は難しいわよ?』
『はい。水琴さんにお願いしようかと』
急に私の名前が出て来たので驚いた。その拍子に、追っていた手が私を掴みそうになったけど、魔力弾で軌道を逸らしてやり過ごした。
『水琴に? どういう事?』
『水琴さんの今の状態を解析に掛けました。その結果、魔力受容体質というだけでなく、受け入れた魔力を自身の魔力に融合する状態になっているようです』
『水琴の今の魔力は、既にヤツデの魔力と融合しているから、水琴への負担は少ないだろうと考えているのね。確かに、その可能性はあるけれど、危険過ぎるわ。クライトンが持つヤツデの魔力がどれだけのものか分からないのよ?』
『正確な計測は無理でしたが、かなりの量である事は間違いありません。ですが、その大部分は、外に出ている腕を構成しているもののようです。あの腕を崩し、クライトンの体内に残った分を吸収するという方法で如何でしょう?』
『その腕を崩す事がな……いや、絵画魔術ね? 確かに、あれが魔力だけで出来ているものすれば、絵画魔術による封印が有効な可能性は高いわ。恵、準備は出来ているかしら?』
『はい……ですが、私では二本封印出来るか出来ないかくらいだと思います』
どうやらめぐ姉も念話を使えるらしい。ちょっと羨ましい。
『ここで登場! 茜ちゃんだよぉ!』
唐突に茜さんの声がした。念話に入り込んだみたいだけど、その姿は戦場に見えない。どこか遠い場所にいるのかな。
『ジル? いつの間に、こっちに?』
『白ちゃんが行けってさ。美玲ちゃんもいるよ。表世界は、渚ちゃん達教師と寧音ちゃん達有志の生徒達で片付けるってさ。そのくらい戦力の差が出て来たって事だよ。まぁ、この話は置いておいて。私が三本封印するから、恵ちゃんは一本を確実に封印出来るように準備しておいて。私も四本全部はキツいからさ』
『分かりました』
『では、水琴さんには、クライトンの魔力を吸収する魔法を覚えて貰います。師匠と組み上げていた魔法がありましたね? あれの一部を応用します。多少無理がありますが、この際仕方がありません』
『ビビ、それは私がやるわ。ビビは、不測の事態に備えなさい』
『分かりました。お願いします』
作戦が決まった。この状態のクライトンを殺す事は無理だから、ヤツデの魔力を無理矢理抜いてクライトン自身に戻す。それが最善の策みたいだ。私も重要なポジションに収まってしまった。責任重大だ。
まぁ、私を狙うおかげで、師匠の魔法が命中している訳だけど、ここで問題が一つ。師匠の魔法が効いていなかった。いや、正確には攻撃を受けても、即座に回復している。
師匠は途中で猫に変わって、私の元に来て肩に乗った。
「どうしたの?」
「水琴、今ビビがクライトンの解析をしているわ」
「解析って、今のクライトンの状態を調べられるの?」
「元々水琴のために開発していた魔法の一つよ。私達が作っている新しい魔法にも組み込もうと思っているものね。それは置いておいて。時間は掛かるけれど、クライトンの弱点を割り出せると思うわ」
「それまでは、今の状態で維持って事?」
「そうよ。水琴なら何時間でも避けられるわね?」
「うん。師匠が援護してくれるならね」
「任せなさい。それと言霊は止めておきなさい。反動が強いはずだわ」
「うん。分かった」
サクッと作戦会議をしてから、師匠が肩を下りる。その状況を狙っていたかのように、クライトンの手が一斉に伸びてくるので、そのうち一本に魔力弾を当てて、攻撃に隙間を作って抜ける。
「【石弾】」
威力が馬鹿みたいに高くなった『石弾』を撃つ。クライトン本体の腹部に命中したけど、貫通する事なく突き刺さった。塔の壁を破壊する威力なのに、クライトンのお腹に刺さっただけで済んでいる。そして、その『石弾』も再生の過程で抜けていった。
(人間の再生能力じゃない……まぁ、私も似たようなものだったけど、あそこまでの治癒能力はなかった。ヤツデによって生かされているって感じなのかな。私もブラックベアに襲われた時に死にかけていたけど、ああはならなかった。私とクライトンでは何かが違う。クライトンは、魔力受容体質じゃなかった? いや、考えても仕方ないか)
そんな事を考えていると、クライトンの再生が終わり、また手が伸びて来た。スライディングしながら避けつつ、クライトンの顔面に魔力弾を当てて視界を一瞬奪う。その状態では、私を追うことが出来ないからか、手の動きが止まる。
(再生中は、手の動きは止まる。再生に集中するためかな。そして、視界の確保はクライトン本体の目で行われている。時間を稼ぐなら顔面集中狙いか)
冷音さんがクライトンの解析をしてくれているけれど、私も自分なりにクライトンの行動を分析する。冷音さんはクライトンを確実に葬るためのもの。私は自分が生き残りつつ時間を稼ぐためのもので内容が違うから、互いに無駄になる事はない。
「【聖焔】」
背後に回った師匠が、クライトンの背中に向かって『聖焔』を放つ。あれは結界がある状態じゃないと燃やす対象の選択をミスした時の被害が酷くなるって言っていたやつだ。選択したのは、クライトン自身かな。クライトンの身体が激しく燃え上がる。でも、背中から生えている腕には燃え移っていない。
(あの腕はクライトンじゃない? やっぱりヤツデのものなのかな。取り敢えず、追ってきていた手の動きも止まってる。燃やされながら再生を繰り返しているのかな)
取り敢えず、動きは止めないで手から距離を取る。
「【鎌鼬】」
これまで一度も出た事がないほど巨大な鎌鼬が腕に命中する。でも、大量の切り傷が出来るくらいで切断は出来なかった。
「もうちょっと威力落とせない?」
自分で魔力の調整をしたはずなのに、思ったよりも威力が出ているのは、恐らく杖が力を込めているからだ。その分、消費するのは私の魔力だから、なるべく威力を抑えながら戦いたいのだけど、杖は高威力こそ正義と言っている感じがする。
急に杖の特質が、しっかりと顔を出したのは、私が私の魔力を得たからなのかな。取り敢えず、私に出来る事は杖にお願いする事だけだ。
師匠の『聖焔』が消えると、大火傷を負っているクライトンが露わになったけど、すぐに元通りに戻った。
「再生中は時間を稼げる……『鎌鼬』はどうしても身体の一部だけになるし……規模を上げて、【暴嵐】!」
クライトンを中心に異常にでかい竜巻が出現した。私のイメージ通りに発動しているのなら、内側では礫がクライトンを削っていると思う。
「……もうちょっと威力落としてって言ったじゃん!」
イメージよりも二倍くらい大きい規模になっていて驚いた。魔力の調整は間違っていなかったはず。身体強化を常時掛けているから、今の魔力量と質にも慣れてきているはず。なのに威力が変わるのは、やっぱり杖がやる気を出しているからだ。
(これまで不自由なく使えていたから、忘れがちになるけど、本当にじゃじゃ馬な杖だって事がよく分かった。まぁ、威力があることは良いことだけど、制御出来なきゃ意味がないんだよね)
『暴嵐』を見ながら走っていると、『暴嵐』が急にかき消された。それと同時にクライトンの咆哮も聞こえてくる。
「本格的に人じゃなくなってない……?」
『皆さん、聞こえますか?』
クライトンが伸ばしてくる手を避けるのと同時に、冷音さんの念話が聞こえてきた。ただ、私は念話を使えないので返事は出来ない。
『聞こえているわ。全員ね』
師匠が代わりに返事をしてくれる。何故、全員に聞こえているのが分かるのか分からないけど、この師匠と冷音さんの会話は、しっかりと聞かないといけない。
『現在のクライトンは、ヤツデに身体と意識を乗っ取られた状態にあります。ですが、完全な乗っ取りではなく、クライトンが乗っ取られる直前に考えていた事を遂行しようとしているだけのようです』
『つまり、それが水琴の捕獲という事ね?』
『現在の動きからは考えるにそうかと。そして、あの背中の腕ですが、構成しているのはヤツデの魔力です。クライトンの身体の一部ではありません。そして、ヤツデの魔力はクライトンの中で循環にヤツデの持つ再生能力を再現しています』
『それで、倒す方法は見つかりそう?』
『一つだけ。ヤツデの魔力がクライトンの魔力を囲っています。クライトンの魔力にヤツデの魔力が侵蝕していないのです。つまり、ヤツデの魔力を引き剥がせれば、この状態からは落ち着くと思われます』
『引き剥がし方は? 悪いけれど、今の私じゃ魔力の分離は難しいわよ?』
『はい。水琴さんにお願いしようかと』
急に私の名前が出て来たので驚いた。その拍子に、追っていた手が私を掴みそうになったけど、魔力弾で軌道を逸らしてやり過ごした。
『水琴に? どういう事?』
『水琴さんの今の状態を解析に掛けました。その結果、魔力受容体質というだけでなく、受け入れた魔力を自身の魔力に融合する状態になっているようです』
『水琴の今の魔力は、既にヤツデの魔力と融合しているから、水琴への負担は少ないだろうと考えているのね。確かに、その可能性はあるけれど、危険過ぎるわ。クライトンが持つヤツデの魔力がどれだけのものか分からないのよ?』
『正確な計測は無理でしたが、かなりの量である事は間違いありません。ですが、その大部分は、外に出ている腕を構成しているもののようです。あの腕を崩し、クライトンの体内に残った分を吸収するという方法で如何でしょう?』
『その腕を崩す事がな……いや、絵画魔術ね? 確かに、あれが魔力だけで出来ているものすれば、絵画魔術による封印が有効な可能性は高いわ。恵、準備は出来ているかしら?』
『はい……ですが、私では二本封印出来るか出来ないかくらいだと思います』
どうやらめぐ姉も念話を使えるらしい。ちょっと羨ましい。
『ここで登場! 茜ちゃんだよぉ!』
唐突に茜さんの声がした。念話に入り込んだみたいだけど、その姿は戦場に見えない。どこか遠い場所にいるのかな。
『ジル? いつの間に、こっちに?』
『白ちゃんが行けってさ。美玲ちゃんもいるよ。表世界は、渚ちゃん達教師と寧音ちゃん達有志の生徒達で片付けるってさ。そのくらい戦力の差が出て来たって事だよ。まぁ、この話は置いておいて。私が三本封印するから、恵ちゃんは一本を確実に封印出来るように準備しておいて。私も四本全部はキツいからさ』
『分かりました』
『では、水琴さんには、クライトンの魔力を吸収する魔法を覚えて貰います。師匠と組み上げていた魔法がありましたね? あれの一部を応用します。多少無理がありますが、この際仕方がありません』
『ビビ、それは私がやるわ。ビビは、不測の事態に備えなさい』
『分かりました。お願いします』
作戦が決まった。この状態のクライトンを殺す事は無理だから、ヤツデの魔力を無理矢理抜いてクライトン自身に戻す。それが最善の策みたいだ。私も重要なポジションに収まってしまった。責任重大だ。
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