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何も知らない聖女
魔王妃との話
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気絶したクララが目を覚ますと、そこは先程までの椅子の上では無く、ふかふかのベッドの上だった。
「あれ……? あれは、夢だったのかな……」
ぼーっとしながら周りを見ると、ベッドの傍に先程いた白い髪の女性魔族が座っていた。
「起きたわね。大丈夫? まだ、あれの効果が残っていたのかしらね」
クララは、ばっと飛び起きると、女性から離れた。
「警戒しなくて大丈夫よ。先にきちんとそう言っておくべきだったわね。あなたを殺すだけなら、いつでも殺せたわ。目的は別にあるのよ」
「……そういえば……話をするって」
「そうよ。あの人がいると、怖がらせちゃうから、私が話すわね。その前に、自己紹介しましょうか。私は、魔王妃のカタリナ・ヴァフニール。さっき一緒にいたのは、今代の魔王のガーランド・ガイラルシアよ」
「クララ・フリーゲル」
互いの自己紹介が終わる。ただ、クララに関しては、向こうもとっくに知っているはずだった。そもそも攫ってきた間者のメイドが、クララの名前を知っていたからだ。
「それで、話っていうのは、あなたの力の事よ」
「私の力……それは聖女の?」
「そう。あなたの聖女の力が、私達、魔族に効きにくくなっているって報告が、多数寄せられているわ。それは、あなた自身も感じている事?」
そう訊かれて、クララは、一瞬だけ本当の事を言うかどうかを迷った。それは、人族にとって、重要な情報だと思われるからだ。しかし、相手も知っている事なら、特に黙っている必要もないと判断した。
「確かに、私の聖女としての力が弱まっている事は、自分でも感じている。魔族への効き目も人族への効き目も薄い……いや、個体差があったかな……」
「それは、どっちの種族に対しても?」
「ええ。そうだけど……魔族には、ほとんどの変化はなかった気がする」
クララがそう返事をすると、カタリナは少しだけ考え込み始めた。生まれた空白の時間に、クララは周囲の状況を確認する。
(ただの部屋っぽい。扉に鍵は見当たらない。こっちからの開け閉めは、出来ない仕様? 魔族の暮らしについては知らないけど、人族の暮らしに似ている……いや、そんな事考えている場合じゃない。脱出口は……)
クララが扉の周辺を見ていると、いきなり扉が開いた。最初から鍵など掛かっていなかったのだ。それもそうだろう。外側からしか鍵を弄れないのなら、カタリナごと閉じ込めることになってしまうのだから。
「お目覚めになったようですね」
「あっ!」
部屋の中に入ってきたのは、クララを、ここまで連れてきた張本人であるメイドだった。クララは、思わず手で口を覆う。
「ふふふ、そんな口を塞がなくても、キスはしないと思うわよ」
カタリナは、クララのその反応が面白く感じしてしまい、笑いを抑えきれていなかった。その言葉に、クララは安堵したが、すぐにメイドが
「ですが、私は、キス魔ですので、何もなくてもキスをするかもしれませんよ?」
と言ったので、クララは再び口を塞ぐ。その姿が面白く、カタリナとメイドが同時に笑った。ひとしきり笑ったところで、カタリナがメイドを紹介する。
「彼女は、サキュバスのリリン。間者の一人だったけど、あなたの世話のために呼び戻したの」
クララの世話というのは、本当の事のようで、リリンは、扉の向こうから飲み物などが乗ったカートを押してきた。
「何か飲みたかったり、食べたかったりしたら、リリンに言って」
「う、うん。分か……りました」
「あら、急に丁寧になったわね。少しは信じて貰えたということかしら?」
「これだけ至れり尽くせりなら、少なくとも、本当に敵意はないって分かります」
クララは、相手に敵意がないのが確実なので、下手に反抗的な態度を取るよりも控えめでいた方が安全だと判断した。
「それで、また一つ質問があるのだけど、聖女の力が効果を発揮する相手について教えてくれる? そっちの知っている範囲で良いわ」
「邪な存在です。教会では、それが怪我や病、魔族と言っていました。ただ、それに対応するなら、最初から邪な存在とは言わないと思いました」
クララは、自分が感じた事も含めてカタリナに話した。怪我や病、魔族に作用するのなら、教会もそう説明するだろう。しかし、教会は先に邪な存在に作用するという説明をした。つまり、それらは、邪な存在の一例に過ぎないという事だ。
すると、カタリナは腑に落ちたという風に頷いた。
「なるほどね。あなたの聖女の技が、私達魔族に効かない理由が、なんとなく分かったわ」
「え?」
クララは、驚いて声を挙げる。この問題に関しては、教会が何年も掛けて原因究明しようとしているが、未だに謎のままなのだ。それを、カタリナは、クララの話を聞いただけで、解明したと言う。
「あなた、私達魔族を完全に悪とは考えてないんじゃない?」
「そんな事……」
カタリナに問われて、すぐに否定しようとしたクララだったが、途中で言い淀む。
(確かに……私は、魔族の事を敵とは思っていても悪とは考えていなかったと思う。それは、実際に魔族が悪さを働いたところを見ていないから。私達がやっていたのは、その場に現れた魔族や境界線の近くにいる魔族を倒す事……それって、ただの虐殺だったんじゃ……)
クララの頭に、今まで殺してきた魔族達の姿が蘇ってくる。その人達は、いつも絶望した顔をしていた。それは、恐怖に歪んだ顔。どう思い返しても、悪人の顔では無い。寧ろ、それを嬉々として殺していた勇者達の顔の方が、悪人であった。
「うぷっ……」
気が付きたくなかった事実に気が付いたクララは、猛烈な吐き気に襲われる。すぐにそれに気付いたリリンが、果物が入っていた底の深い入れ物を持ってくる。その際に、中の果物が床に落ちていくが、カタリナもリリンも全く気にしない。
「うえええええ……」
クララは、リリンが持っている入れ物に吐き出してしまう。リリンは、その入れ物を支えつつ背中を摩る。クララが全部を吐き出すまで、二人とも何も言わずに待っていてくれていた。
「す、すみません……」
一気にげっそりとしてしまったクララに、カタリナは優しく微笑みながら、手に持ったタオルで、クララの口元を拭う。そこに、リリンが水を注いだコップを持ってくる。
「ありがとうございます……」
クララはお礼を言ってから、水を口に含む。最初に口に含んだ水は、リリンが持っている入れ物に吐き出して、口を濯ぐ。その後は、ゆっくり水を飲んで、身体と精神を落ち着かせていく。
「今日は、もうやめにしておきましょうか。クララちゃんも落ち着く必要があると思うから」
「……明日には、ここからいなくなっているかもしれませんよ?」
クララがそう言うと、カタリナは優しくクララの頭を撫でた。
「そのために、リリンがいるのよ。それに、頼れる宛もないのに、そんな無謀なことをする程馬鹿でもないでしょ?」
「……」
図星だったため、クララは黙り込む。
「また来るわね。さっきの続きは、その時にするわ」
カタリナは、そう言い残して部屋を出た。
「では、私もこれらを片付けてきます。クララさんは、ここでお休み下さい」
「……分かりました」
リリンもクララの吐瀉物を持って、部屋を出て行く。残ったのは、クララ一人だけとなった。
「今の内に、この部屋を探っておこう」
先程は、図星を突かれたクララだったが、脱出を諦めていたわけではない。先程の気分の悪さは、まだ残っているが、足りない情報を探るために動き出す。
「あれ……? あれは、夢だったのかな……」
ぼーっとしながら周りを見ると、ベッドの傍に先程いた白い髪の女性魔族が座っていた。
「起きたわね。大丈夫? まだ、あれの効果が残っていたのかしらね」
クララは、ばっと飛び起きると、女性から離れた。
「警戒しなくて大丈夫よ。先にきちんとそう言っておくべきだったわね。あなたを殺すだけなら、いつでも殺せたわ。目的は別にあるのよ」
「……そういえば……話をするって」
「そうよ。あの人がいると、怖がらせちゃうから、私が話すわね。その前に、自己紹介しましょうか。私は、魔王妃のカタリナ・ヴァフニール。さっき一緒にいたのは、今代の魔王のガーランド・ガイラルシアよ」
「クララ・フリーゲル」
互いの自己紹介が終わる。ただ、クララに関しては、向こうもとっくに知っているはずだった。そもそも攫ってきた間者のメイドが、クララの名前を知っていたからだ。
「それで、話っていうのは、あなたの力の事よ」
「私の力……それは聖女の?」
「そう。あなたの聖女の力が、私達、魔族に効きにくくなっているって報告が、多数寄せられているわ。それは、あなた自身も感じている事?」
そう訊かれて、クララは、一瞬だけ本当の事を言うかどうかを迷った。それは、人族にとって、重要な情報だと思われるからだ。しかし、相手も知っている事なら、特に黙っている必要もないと判断した。
「確かに、私の聖女としての力が弱まっている事は、自分でも感じている。魔族への効き目も人族への効き目も薄い……いや、個体差があったかな……」
「それは、どっちの種族に対しても?」
「ええ。そうだけど……魔族には、ほとんどの変化はなかった気がする」
クララがそう返事をすると、カタリナは少しだけ考え込み始めた。生まれた空白の時間に、クララは周囲の状況を確認する。
(ただの部屋っぽい。扉に鍵は見当たらない。こっちからの開け閉めは、出来ない仕様? 魔族の暮らしについては知らないけど、人族の暮らしに似ている……いや、そんな事考えている場合じゃない。脱出口は……)
クララが扉の周辺を見ていると、いきなり扉が開いた。最初から鍵など掛かっていなかったのだ。それもそうだろう。外側からしか鍵を弄れないのなら、カタリナごと閉じ込めることになってしまうのだから。
「お目覚めになったようですね」
「あっ!」
部屋の中に入ってきたのは、クララを、ここまで連れてきた張本人であるメイドだった。クララは、思わず手で口を覆う。
「ふふふ、そんな口を塞がなくても、キスはしないと思うわよ」
カタリナは、クララのその反応が面白く感じしてしまい、笑いを抑えきれていなかった。その言葉に、クララは安堵したが、すぐにメイドが
「ですが、私は、キス魔ですので、何もなくてもキスをするかもしれませんよ?」
と言ったので、クララは再び口を塞ぐ。その姿が面白く、カタリナとメイドが同時に笑った。ひとしきり笑ったところで、カタリナがメイドを紹介する。
「彼女は、サキュバスのリリン。間者の一人だったけど、あなたの世話のために呼び戻したの」
クララの世話というのは、本当の事のようで、リリンは、扉の向こうから飲み物などが乗ったカートを押してきた。
「何か飲みたかったり、食べたかったりしたら、リリンに言って」
「う、うん。分か……りました」
「あら、急に丁寧になったわね。少しは信じて貰えたということかしら?」
「これだけ至れり尽くせりなら、少なくとも、本当に敵意はないって分かります」
クララは、相手に敵意がないのが確実なので、下手に反抗的な態度を取るよりも控えめでいた方が安全だと判断した。
「それで、また一つ質問があるのだけど、聖女の力が効果を発揮する相手について教えてくれる? そっちの知っている範囲で良いわ」
「邪な存在です。教会では、それが怪我や病、魔族と言っていました。ただ、それに対応するなら、最初から邪な存在とは言わないと思いました」
クララは、自分が感じた事も含めてカタリナに話した。怪我や病、魔族に作用するのなら、教会もそう説明するだろう。しかし、教会は先に邪な存在に作用するという説明をした。つまり、それらは、邪な存在の一例に過ぎないという事だ。
すると、カタリナは腑に落ちたという風に頷いた。
「なるほどね。あなたの聖女の技が、私達魔族に効かない理由が、なんとなく分かったわ」
「え?」
クララは、驚いて声を挙げる。この問題に関しては、教会が何年も掛けて原因究明しようとしているが、未だに謎のままなのだ。それを、カタリナは、クララの話を聞いただけで、解明したと言う。
「あなた、私達魔族を完全に悪とは考えてないんじゃない?」
「そんな事……」
カタリナに問われて、すぐに否定しようとしたクララだったが、途中で言い淀む。
(確かに……私は、魔族の事を敵とは思っていても悪とは考えていなかったと思う。それは、実際に魔族が悪さを働いたところを見ていないから。私達がやっていたのは、その場に現れた魔族や境界線の近くにいる魔族を倒す事……それって、ただの虐殺だったんじゃ……)
クララの頭に、今まで殺してきた魔族達の姿が蘇ってくる。その人達は、いつも絶望した顔をしていた。それは、恐怖に歪んだ顔。どう思い返しても、悪人の顔では無い。寧ろ、それを嬉々として殺していた勇者達の顔の方が、悪人であった。
「うぷっ……」
気が付きたくなかった事実に気が付いたクララは、猛烈な吐き気に襲われる。すぐにそれに気付いたリリンが、果物が入っていた底の深い入れ物を持ってくる。その際に、中の果物が床に落ちていくが、カタリナもリリンも全く気にしない。
「うえええええ……」
クララは、リリンが持っている入れ物に吐き出してしまう。リリンは、その入れ物を支えつつ背中を摩る。クララが全部を吐き出すまで、二人とも何も言わずに待っていてくれていた。
「す、すみません……」
一気にげっそりとしてしまったクララに、カタリナは優しく微笑みながら、手に持ったタオルで、クララの口元を拭う。そこに、リリンが水を注いだコップを持ってくる。
「ありがとうございます……」
クララはお礼を言ってから、水を口に含む。最初に口に含んだ水は、リリンが持っている入れ物に吐き出して、口を濯ぐ。その後は、ゆっくり水を飲んで、身体と精神を落ち着かせていく。
「今日は、もうやめにしておきましょうか。クララちゃんも落ち着く必要があると思うから」
「……明日には、ここからいなくなっているかもしれませんよ?」
クララがそう言うと、カタリナは優しくクララの頭を撫でた。
「そのために、リリンがいるのよ。それに、頼れる宛もないのに、そんな無謀なことをする程馬鹿でもないでしょ?」
「……」
図星だったため、クララは黙り込む。
「また来るわね。さっきの続きは、その時にするわ」
カタリナは、そう言い残して部屋を出た。
「では、私もこれらを片付けてきます。クララさんは、ここでお休み下さい」
「……分かりました」
リリンもクララの吐瀉物を持って、部屋を出て行く。残ったのは、クララ一人だけとなった。
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