【完結】幻姫と皇太子は身分を隠しお互いに惹かれ合う【全6話】

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敬語で話すのも辞めて少し距離が近くなる2人。敬語を辞めることでその口調からどういう人間なのかとわかることが出来る。

敬語を辞めたワイアットはカレンにとってとても話やすかった。しかも男性と意見を交わすのはカレンにとって新鮮で勉強になっていた。

次も同じ曜日に食事することを約束しいつの間にか二人の日課になっていた。

その反面自分の身分が高すぎて正体が知られてしまうと距離を置かれてしまうと思っている二人は必死にぼろを出さないように努力するようになった。

2人で歩いていても襲われる時がありカレンは蹴り、ワイアットは剣で撃退するなど行きぴったりの2人。女性が足蹴りをするなと怒らないワイアットに居心地の良さを感じてしまう。

ワイアットと言った。「この国の女性は守られることが前提でパーティーでは愛想笑い。みんな同じだと思っていたのにレディは強かった。女性でもこんな強い女性がいるのかと興味をもったのが最初だ」と。

カレンは言った。「身分が上だあの子の機嫌を取らなくては。みたいな関係が大っ嫌い。だから結婚したいとは思わない。」と。

結婚する気はなかったのにワイアットに惹かれているのもまた事実。自由な生き方を否定しないどころか自分の意見を交えていいと思うと言ってくれた男性は初めてだったから。身分は関係ないと思っているカレンはワイアットが男爵や下の貴族だとしてもカレンは気にしなかった。

本人はよくわかっていないみたいだったが周りからみれば恋をしているのだとすぐにわかった。楽しいからって元々仕事人間だったカレンが仕事とは関係がない男性と毎週会っているのだ。そんなの恋と断定されてしまうのは仕方がない。

ワイアットは同じ曜日にお昼だけ町に出かけるようになった。メイドたちはいう。恋をされたのだと、しかしカレンの服装は町娘。平民に恋をしたのではないかとよくない噂が出始めたころ、王族主催の建国パーティーが開かれる。そのパーティーは全員参加の大きなパーティー。ついにカレンに正体を明かす時が来たと覚悟の準備をしているワイアットとは反対にカレンはパーティーに仮面をつけていきたいと申請する。

理由は貴族と思われる人に襲われた為。顔に気付いて襲われたくないからと申請した。

今回の主催の中心ワイアット。ワイアットはレディの事ばかりを考えていて公女だと思っていない彼は公女の仮面をつけていくということに許可をした。

お互いにパーティーの準備あるからと会う回数は減らしていたものの月に一度は必ず会う二人。カレンもこの人なら…と思うようになっていた。

ついに運命の建国パーティーが始まる。