13 / 16
13
しおりを挟む
「ツムギさんはこの世界に来ています。」
「本当ですか?!創造神様はどこに…。」
「貴方のご遺体です。」
「私の遺体…。でももう埋葬されたはずです。」
「はい。本来ならもう土に帰る所でしょう。しかし創造神様の魂が入っているためにそのままの状態で眠っています。さぁ、目覚めさせましょう。この狂ってしまった世界を元に戻すのです!」
「…っ!私は創造神様でなくても今の私は創造神様の力が使える…。リアム!私の墓に連れてって!」
「本当にアリアなんだね。その無邪気な姿が懐かしい。君のお墓は王城にある。急いでいこう。」
自分のお墓。それはとても綺麗に整備されていて毎日手入れをしてくれているのがひと目で分かったほど丁寧に扱われていた。
「これが私の…。ふぅ…。」
アリアは深呼吸をしてこう唱えた。
「創造神様と主人公の体が元に戻りますように…。」と。
唱えた瞬間フッと意識が無くなり、アリアは倒れ次に目を覚ましたのは本物のツムギだった。
「ここは?!私死んだんじゃ…。」
「初めまして。創造神様。お目覚めの所申し訳ないのですが記憶にて説明させていただきます。」
「貴方…誰ですか。人間なんですか?!」
混乱しているツムギの頭を人差し指でトンッと触れてツムギが眠っていた時の記憶全てを渡した。それはアリアがあっちの世界で経験したことも全て。アリア同様一度に大量の記憶を与えられた。
「ここが私の小説から出来た国ってこと…?体を返したアリアは今どこに!」
「自分の体へと戻りました。しかし、体が亡くなっているため貴方と同じように魂が眠っています。」
「色々な事が起こりすぎて何が何だか…うっ…」
さっきはアリアが記憶を思い出した。中身は別人でも体は2度大量の記憶を思い出した事になる。体が悲鳴をあげるのも無理はない。
「アリアさんがこの世界に来るためにはあちらで死ななければ行けませんでした。体のまま来ればまだ耐えれますが本体はあちらの世界に留まっていて今は半分来ているようなものなんです。時間がありません。あなたしかこの世界を動かすことは出来ない。本来の物語へとお戻し下さい。」
「アリアがしてたように唱えればいいんだよね…。と、言われても急には…。」
「アリアとまだ出来てないことが沢山あるんです。お願いします。創造神様。アリアを目覚めさせてください。」
リアムは創造神様に必死に願った。
「自分の作った物語の人物が生きてて今話してるのなんて夢みたい。でも、これは現実。分かってるよ。私にしかできないことだもんね!大丈夫任せて!もうガバガバ設定で行きますよ!」
と言い大きく息を吸った。
「本当ですか?!創造神様はどこに…。」
「貴方のご遺体です。」
「私の遺体…。でももう埋葬されたはずです。」
「はい。本来ならもう土に帰る所でしょう。しかし創造神様の魂が入っているためにそのままの状態で眠っています。さぁ、目覚めさせましょう。この狂ってしまった世界を元に戻すのです!」
「…っ!私は創造神様でなくても今の私は創造神様の力が使える…。リアム!私の墓に連れてって!」
「本当にアリアなんだね。その無邪気な姿が懐かしい。君のお墓は王城にある。急いでいこう。」
自分のお墓。それはとても綺麗に整備されていて毎日手入れをしてくれているのがひと目で分かったほど丁寧に扱われていた。
「これが私の…。ふぅ…。」
アリアは深呼吸をしてこう唱えた。
「創造神様と主人公の体が元に戻りますように…。」と。
唱えた瞬間フッと意識が無くなり、アリアは倒れ次に目を覚ましたのは本物のツムギだった。
「ここは?!私死んだんじゃ…。」
「初めまして。創造神様。お目覚めの所申し訳ないのですが記憶にて説明させていただきます。」
「貴方…誰ですか。人間なんですか?!」
混乱しているツムギの頭を人差し指でトンッと触れてツムギが眠っていた時の記憶全てを渡した。それはアリアがあっちの世界で経験したことも全て。アリア同様一度に大量の記憶を与えられた。
「ここが私の小説から出来た国ってこと…?体を返したアリアは今どこに!」
「自分の体へと戻りました。しかし、体が亡くなっているため貴方と同じように魂が眠っています。」
「色々な事が起こりすぎて何が何だか…うっ…」
さっきはアリアが記憶を思い出した。中身は別人でも体は2度大量の記憶を思い出した事になる。体が悲鳴をあげるのも無理はない。
「アリアさんがこの世界に来るためにはあちらで死ななければ行けませんでした。体のまま来ればまだ耐えれますが本体はあちらの世界に留まっていて今は半分来ているようなものなんです。時間がありません。あなたしかこの世界を動かすことは出来ない。本来の物語へとお戻し下さい。」
「アリアがしてたように唱えればいいんだよね…。と、言われても急には…。」
「アリアとまだ出来てないことが沢山あるんです。お願いします。創造神様。アリアを目覚めさせてください。」
リアムは創造神様に必死に願った。
「自分の作った物語の人物が生きてて今話してるのなんて夢みたい。でも、これは現実。分かってるよ。私にしかできないことだもんね!大丈夫任せて!もうガバガバ設定で行きますよ!」
と言い大きく息を吸った。
0
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説

不機嫌な悪役令嬢〜王子は最強の悪役令嬢を溺愛する?〜
晴行
恋愛
乙女ゲームの貴族令嬢リリアーナに転生したわたしは、大きな屋敷の小さな部屋の中で窓のそばに腰掛けてため息ばかり。
見目麗しく深窓の令嬢なんて噂されるほどには容姿が優れているらしいけど、わたしは知っている。
これは主人公であるアリシアの物語。
わたしはその当て馬にされるだけの、悪役令嬢リリアーナでしかない。
窓の外を眺めて、次の転生は鳥になりたいと真剣に考えているの。
「つまらないわ」
わたしはいつも不機嫌。
どんなに努力しても運命が変えられないのなら、わたしがこの世界に転生した意味がない。
あーあ、もうやめた。
なにか他のことをしよう。お料理とか、お裁縫とか、魔法がある世界だからそれを勉強してもいいわ。
このお屋敷にはなんでも揃っていますし、わたしには才能がありますもの。
仕方がないので、ゲームのストーリーが始まるまで悪役令嬢らしく不機嫌に日々を過ごしましょう。
__それもカイル王子に裏切られて婚約を破棄され、大きな屋敷も貴族の称号もすべてを失い終わりなのだけど。
頑張ったことが全部無駄になるなんて、ほんとうにつまらないわ。
の、はずだったのだけれど。
アリシアが現れても、王子は彼女に興味がない様子。
ストーリーがなかなか始まらない。
これじゃ二人の仲を引き裂く悪役令嬢になれないわ。
カイル王子、間違ってます。わたしはアリシアではないですよ。いつもツンとしている?
それは当たり前です。貴方こそなぜわたしの家にやってくるのですか?
わたしの料理が食べたい? そんなのアリシアに作らせればいいでしょう?
毎日つくれ? ふざけるな。
……カイル王子、そろそろ帰ってくれません?
【完結】悪役令嬢が可愛すぎる!!
佐倉穂波
ファンタジー
ある日、自分が恋愛小説のヒロインに転生していることに気がついたアイラ。
学園に入学すると、悪役令嬢であるはずのプリシラが、小説とは全く違う性格をしており、「もしかして、同姓同名の子が居るのでは?」と思ったアイラだったが…….。
三話完結。
ヒロインが悪役令嬢を「可愛い!」と萌えているだけの物語。
2023.10.15 プリシラ視点投稿。

【完結済】姿を偽った黒髪令嬢は、女嫌いな公爵様のお世話係をしているうちに溺愛されていたみたいです
鳴宮野々花@書籍2冊発売中
恋愛
王国の片田舎にある小さな町から、八歳の時に母方の縁戚であるエヴェリー伯爵家に引き取られたミシェル。彼女は伯爵一家に疎まれ、美しい髪を黒く染めて使用人として生活するよう強いられた。以来エヴェリー一家に虐げられて育つ。
十年後。ミシェルは同い年でエヴェリー伯爵家の一人娘であるパドマの婚約者に嵌められ、伯爵家を身一つで追い出されることに。ボロボロの格好で人気のない場所を彷徨っていたミシェルは、空腹のあまりふらつき倒れそうになる。
そこへ馬で通りがかった男性と、危うくぶつかりそうになり──────
※いつもの独自の世界のゆる設定なお話です。何もかもファンタジーです。よろしくお願いします。
※この作品はカクヨム、小説家になろう、ベリーズカフェにも投稿しています。

神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!
カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。
前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。
全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!

婚約破棄したら食べられました(物理)
かぜかおる
恋愛
人族のリサは竜種のアレンに出会った時からいい匂いがするから食べたいと言われ続けている。
婚約者もいるから無理と言い続けるも、アレンもしつこく食べたいと言ってくる。
そんな日々が日常と化していたある日
リサは婚約者から婚約破棄を突きつけられる
グロは無し

【完結】乙女ゲームのヒロインに転生したけどゲームが始まらないんですけど
七地潮
恋愛
薄ら思い出したのだけど、どうやら乙女ゲームのヒロインに転生した様だ。
あるあるなピンクの髪、男爵家の庶子、光魔法に目覚めて、学園生活へ。
そこで出会う攻略対象にチヤホヤされたい!と思うのに、ゲームが始まってくれないんですけど?
毎回視点が変わります。
一話の長さもそれぞれです。
なろうにも掲載していて、最終話だけ別バージョンとなります。
最終話以外は全く同じ話です。

異世界の神は毎回思う。なんで悪役令嬢の身体に聖女級の良い子ちゃんの魂入れてんのに誰も気付かないの?
下菊みこと
恋愛
理不尽に身体を奪われた悪役令嬢が、その分他の身体をもらって好きにするお話。
異世界の神は思う。悪役令嬢に聖女級の魂入れたら普通に気づけよと。身体をなくした悪役令嬢は言う。貴族なんて相手のうわべしか見てないよと。よくある悪役令嬢転生モノで、ヒロインになるんだろう女の子に身体を奪われた(神が勝手に与えちゃった)悪役令嬢はその後他の身体をもらってなんだかんだ好きにする。
小説家になろう様でも投稿しています。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる