【完結】自分が書いた小説に神として召喚されました【全16話】

なつ

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「ツムギさんはこの世界に来ています。」

「本当ですか?!創造神様はどこに…。」

「貴方のご遺体です。」

「私の遺体…。でももう埋葬されたはずです。」

「はい。本来ならもう土に帰る所でしょう。しかし創造神様の魂が入っているためにそのままの状態で眠っています。さぁ、目覚めさせましょう。この狂ってしまった世界を元に戻すのです!」

「…っ!私は創造神様でなくても今の私は創造神様の力が使える…。リアム!私の墓に連れてって!」

「本当にアリアなんだね。その無邪気な姿が懐かしい。君のお墓は王城にある。急いでいこう。」

自分のお墓。それはとても綺麗に整備されていて毎日手入れをしてくれているのがひと目で分かったほど丁寧に扱われていた。

「これが私の…。ふぅ…。」

アリアは深呼吸をしてこう唱えた。

「創造神様と主人公の体が元に戻りますように…。」と。

唱えた瞬間フッと意識が無くなり、アリアは倒れ次に目を覚ましたのは本物のツムギだった。

「ここは?!私死んだんじゃ…。」

「初めまして。創造神様。お目覚めの所申し訳ないのですが記憶にて説明させていただきます。」

「貴方…誰ですか。人間なんですか?!」

混乱しているツムギの頭を人差し指でトンッと触れてツムギが眠っていた時の記憶全てを渡した。それはアリアがあっちの世界で経験したことも全て。アリア同様一度に大量の記憶を与えられた。

「ここが私の小説から出来た国ってこと…?体を返したアリアは今どこに!」

「自分の体へと戻りました。しかし、体が亡くなっているため貴方と同じように魂が眠っています。」

「色々な事が起こりすぎて何が何だか…うっ…」

さっきはアリアが記憶を思い出した。中身は別人でも体は2度大量の記憶を思い出した事になる。体が悲鳴をあげるのも無理はない。

「アリアさんがこの世界に来るためにはあちらで死ななければ行けませんでした。体のまま来ればまだ耐えれますが本体はあちらの世界に留まっていて今は半分来ているようなものなんです。時間がありません。あなたしかこの世界を動かすことは出来ない。本来の物語へとお戻し下さい。」

「アリアがしてたように唱えればいいんだよね…。と、言われても急には…。」

「アリアとまだ出来てないことが沢山あるんです。お願いします。創造神様。アリアを目覚めさせてください。」

リアムは創造神様に必死に願った。

「自分の作った物語の人物が生きてて今話してるのなんて夢みたい。でも、これは現実。分かってるよ。私にしかできないことだもんね!大丈夫任せて!もうガバガバ設定で行きますよ!」

と言い大きく息を吸った。
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