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10.断罪
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みんなから距離を取られ睨むような目線を向けられているマリア。
「ミレイっ!待っていたよ!!さぁ君をいじめた悪魔を断罪しようじゃないか。」
そうやって迎えてきたのは皇太子殿下。両手を広げミレイを包む。なぜだか恐怖しかなかった。手を引かれるまま体育館のステージに連れていかれ生徒を見下しマリアをも見下しているような状況。
「断罪って…殿下!話が違いますっ!マリア様は本当に何もしていません!」
「ミレイ…?僕の事はなんてよぶんだっけ…?」
瞳が全く笑っていない笑顔でミレイに圧をかける皇太子殿下。
「ア…アスカルド様…。」
「様もやめてほしいなぁ」
「アスカルド…」
とても小さな声でつぶやくと満足したように皇太子は笑顔になって話の続きを話し出す。
「そう。僕はアスカルドだよ?でね、話が違うって言ったけど無実を証明するなんて一言も言ってないよ?ただ事の真相を確かめるって言っただけ。確かめた結果断罪しなければならないんだ。ミレイならわかってくれるよね?だって僕と結ばれたいでしょう?」
「アスカルド・カラリ・ドラリル皇太子殿下。ミレイ男爵令嬢がおびえています。どうか皆を集めた経緯と私がしたという罪について教えてもらえないでしょうか?」
チッと舌打ちをした後に「そうだね。早く君を排除して僕たちが結ばれるとしよう。」
皇太子殿下は説明した。婚約者でありながらミレイに近づき嫉妬したのち過激ないじめを行っていたということを。虐めていた張本人は全員マリアから指示された結果の行動だと証言。まったく身に覚えがないとマリアが訴えても聞く耳を持たず周りの生徒もマリア様が悪い断罪されるべきだと騒ぐ。
ミレイも必死にマリアがしていないと言っても
「ずっと慕っていましたから信じられないのね。」
「公爵令嬢が男爵令嬢と話していること自体おかしかったのよ。」
「そこからもういじめる準備をしていたってことじゃない?!」
「なんて恥ずかしいお方なんでしょうか。」
と周りで勝手に話す始末。
ミレイはおかしいおかしすぎる何が起きているのと理解ができなかった。さっき生徒が言っていた「いじめる準備」ミレイは皇太子殿下とぶつかりはしたものの学園に入学する前からマリアとは顔見知り。話がありえないほど飛躍していると伝えても少人数の声は聞こえるわけがなく全然違う方向へと話が進む。
「マリア・エルトリス公爵令嬢…。君は僕の婚約者でありながらその地位にふさわしくない行動をとり恥をさらしたとして婚約破棄にする。そして退学処分としよう。異論はないな?」
マリア様はじっと皇太子殿下を見つめ顔色を変えずに「ありません。婚約破棄の件了承いたしました。退学の件含め両親にお伝えください。」と伝え体育館から出ていった。
「ミレイっ!待っていたよ!!さぁ君をいじめた悪魔を断罪しようじゃないか。」
そうやって迎えてきたのは皇太子殿下。両手を広げミレイを包む。なぜだか恐怖しかなかった。手を引かれるまま体育館のステージに連れていかれ生徒を見下しマリアをも見下しているような状況。
「断罪って…殿下!話が違いますっ!マリア様は本当に何もしていません!」
「ミレイ…?僕の事はなんてよぶんだっけ…?」
瞳が全く笑っていない笑顔でミレイに圧をかける皇太子殿下。
「ア…アスカルド様…。」
「様もやめてほしいなぁ」
「アスカルド…」
とても小さな声でつぶやくと満足したように皇太子は笑顔になって話の続きを話し出す。
「そう。僕はアスカルドだよ?でね、話が違うって言ったけど無実を証明するなんて一言も言ってないよ?ただ事の真相を確かめるって言っただけ。確かめた結果断罪しなければならないんだ。ミレイならわかってくれるよね?だって僕と結ばれたいでしょう?」
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チッと舌打ちをした後に「そうだね。早く君を排除して僕たちが結ばれるとしよう。」
皇太子殿下は説明した。婚約者でありながらミレイに近づき嫉妬したのち過激ないじめを行っていたということを。虐めていた張本人は全員マリアから指示された結果の行動だと証言。まったく身に覚えがないとマリアが訴えても聞く耳を持たず周りの生徒もマリア様が悪い断罪されるべきだと騒ぐ。
ミレイも必死にマリアがしていないと言っても
「ずっと慕っていましたから信じられないのね。」
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「そこからもういじめる準備をしていたってことじゃない?!」
「なんて恥ずかしいお方なんでしょうか。」
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「マリア・エルトリス公爵令嬢…。君は僕の婚約者でありながらその地位にふさわしくない行動をとり恥をさらしたとして婚約破棄にする。そして退学処分としよう。異論はないな?」
マリア様はじっと皇太子殿下を見つめ顔色を変えずに「ありません。婚約破棄の件了承いたしました。退学の件含め両親にお伝えください。」と伝え体育館から出ていった。
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