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第1章 過労死した俺、異世界に転移して少女を助けるために頑張る

第3話

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 リリーナの家に着くが、そこはもぬけのからであった。リリーナも、その父親もいない。

「マジで、連れ去られちまったのか……」

 家の奥の奥まで探して回った。家の奥の机の上に一枚の紙切れが落ちていた。
 悠斗はその紙切れを拾う。

「嘘だろ……」

 そこには、あまり信じたくないような文言が書かれていた。

 *
 悠斗は頭を切り替えて、村周辺を探して回った。しかしリリーナは見つからない。これはいよいよ本格的に連れ去られてしまったという考えに切り替えるべきだろう。
 この世界に来て最初に助けてくれたリリーナを助けなければ。悠斗は、リリーナを助けることに決めた。だけどどうしたら良い?どうすればリリーナを救うことができる?
 考えを巡らせる悠斗ではあったが、真っ先にリリアの存在が浮かんだ。
 彼女ならば、協力してくれるかもしれない。悠斗は一縷の望みを抱き、リリアを探すことにした。
 酒場に行くと、リリアは悠斗の異変をすぐに察した。彼の顔には焦りが色濃く現れ、足取りも早かった。

「何かあったの?」

 リリアが静かに問いかける。

「リリーナさんが……」

 悠斗は息を切らしながら答えた。

 「リリーナっていう女の子がジャックとかいう王様に連れ去られたかもしれないんだ!」

 リリアが一瞬固まる。

 「ジャックに?」

 悠斗は頷いき、起きたことを全てリリアに話した。

 「それが本当なら、リリーナはすでに王国に連れ去られてしまった可能性が高いわ。ジャックは、顎で使える手下のような存在が数多いるのよ」

「リリーナが狙われたのには理由があるのか?」

 悠斗は、状況を整理しようとリリアに問いかける。
 リリアは深く息をついて、言葉を選びながら話し始めた。

 「理由は……単純よ。リリーナは、彼女は村でも有名な美少女。ジャックは、そういう女性を集めては売り飛ばしたり自分の女にしているっていう噂が絶えないわ。だから今回もそういうことだと思う」

 その言葉を聞いた瞬間、悠斗は怒りを抑えきれなかった。
 絵に描いたような展開だと悠斗は思った。

「最低な野郎だな……」

 悠斗は静かに続けた。

「ジャックはどこにいる?リリーナさんはどこで囚われているんだ?王国内か?」

 リリアは、一瞬の沈黙の後、静かに答えた。

 「おそらく、王宮の地下牢よ。ジャックは捕らえた娘たちを王宮の隠された場所に監禁しているって話があるわ」

 「地下牢……リリーナさんは、そこにいるんだな?」

 リリアは頷き言葉を続ける。

 「ええ。でも王宮の地下牢に潜り込むのは簡単なことじゃない。ジャックの手下たちが常に見張っているし、無数の罠が仕掛けられていると聞くわ。それに、彼女が今どういう状態かも分からない。もう売り渡される準備が整っているかもしれないし、ジャックが自らお楽しみするのかもしれない。とても危険よ。今回は諦めることを私はお勧めするわ」

 リリアは冷たく言い放つ。

「リリーナさんは、俺がこの世界に来てすぐ、死にかけていたところを助けてもらったんだ。そんな人を見捨てるわけにはいかない。俺は、リリーナさんを助けたい」

 リリアはそんな悠斗の決意を見て、しばらくの間考え込んだが、やがて静かに頷いた。

 「あぁ~。もう。わかったわ。手を貸すわよ。ただし、慎重に動く必要がある。王宮への正面突破は自殺行為だわ。けど、地下道があるの。かつて王宮の使者が密かに出入りしていた隠された通路よ。そこから忍び込めば、少なくとも目立たずに近づけるわ」

「地下道……それならリリーナに近づけるんだな?」

 リリアは頷き、悠斗に向かって言葉を投げかけた。

 「でも、王宮内は一歩間違えると抜け出せないほど危険よ。命を落とす可能性だってあるわ。それに加えて地下牢となると王宮の中でも最深部にあたるから潜入はより難しいわ」

「その話だけを聞くと詰んでいるようにしか感じないんだが?」

 悠斗は威勢の良いことを行った手前言い出しにくかったが、不安度が最高潮になる。

 「まぁ、話は最後まで聞きなさい。影潜りという陰の力を使えれば可能性はあるかもしれない」

 リリアが言う。

「なんだ。そういう技があるなら早く言ってくれよ。その影潜りってやつを教えてくれるか?」

 悠斗は、情けない声音でリリアに対して懇願した。

「わかったわ。影潜りを教えるわね。でも、あまり期待しないで。完全に習得するには時間がかかるわ。今のあなたにできるかどうかは……やってみないとわからないけど」

 リリアは酒場を出て、悠斗を村外れの森へと連れて行った。森の中は静かで、冷たい風が木々を揺らし、不気味なほどに静まり返っていた。リリアはその場で悠斗に向かい、真剣な表情で話を始めた。

「影潜りは、影と同化して姿を消す技術よ。影を使って物理的な障害をすり抜けたり、敵に気づかれずに移動することができる。ただし、自分の集中力と感覚が試されるわ。少しでも気を抜けば、影から弾き出されるの」

「つまり、俺の集中力次第ってことか……」

 悠斗はリリアの説明に納得し、彼女の指示に従って影の操作を試みた。自分の影を見つめ、その動きをイメージしながら、影と一体化する感覚を掴もうとする。リリアはその様子を見守りながら、細かいアドバイスを続けた。

「もっと自分の影を感じて、溶け込むように意識して。影はただの影じゃない、あなたの一部でもあるのよ。怖がらずに委ねて」

 悠斗は何度も影に集中を試みるが、なかなか思うようにはいかなかった。影の中に入る感覚を得ると同時に、すぐに弾き出される。何度も失敗し、疲労がたまってくる中、彼は焦りを感じ始めた。

「くそっ……⁉︎こんなことしている間にも、リリーナさんは……」

 悠斗は歯を食いしばり、再び影に意識を集中させた。リリーナが今も冷たい地下牢で苦しんでいるかもしれないという思いが、彼の体に新たな力を与える。ようやく、彼の体が徐々に影と同化していく感覚が訪れた。

「やった……!影に入れた!」

 リリアはその様子を見て、満足げに頷いた。

 「うまくできたわね。でも、持続時間はまだ短いから油断しないこと。これで少しは戦える準備が整った」

 悠斗は大きく息をつき、リリアに向かって感謝の言葉を口にした。

 「ありがとう、リリア。今更すぎてあれなんだけど、どうしてここまでしてくれるんだ?」

 悠斗はふと疑問に思い、尋ねた。

「内緒」

 リリアは答える。その口元は少し微笑んでいるように見えたがリリアは依然としてローブのフードを深く被っているので表情を読み取ることが難しい。

「内緒って、なんだよ。でも内緒ってことは、なんか理由があるってことだよな。まぁいいや。とりあえず。ありがとう」

「感謝なんていらないわ。この話を知ってしまった以上私もリリーナを見捨てるって言うのは……それだけよ」

 リリアのその言い方は、少し照れているようにも感じられた。

 リリアは彼を先導し、王宮の地下道へと案内する。
 二人は夜の闇に紛れ、村外れにある古い井戸へと足を運んだ。その井戸は今や誰にも使われておらず、長い間放置されていたようで、苔むした石壁が冷たい空気に包まれていた。リリアは井戸の底へと降り、隠されたレバーを操作した。
 ガコン……という重い音が響き、井戸の底の一部が滑り込むように開かれた。その先には、暗闇が広がる細い地下道が口を開けていた。

「ここが王宮の地下道よ。古い通路だから、崩れている部分も多いけど、これを使えば王宮の裏手に出られるわ。ただし、途中で音を立てるとすぐに見つかるから気をつけること」

「わかった、できるだけ慎重に進む」

 悠斗はリリアと共に地下道へ足を踏み入れた。闇の中を進むにつれ、冷たい空気が肌を刺し、石の壁が彼らの声を吸い込むように感じられた。道の途中でリリアは悠斗に一度立ち止まるよう合図を送り、耳を澄ませた。

「ここから先、王宮の壁のすぐ裏よ。見張りがいるはずだから、影潜りを使って注意深く進んで。私が気を引くから、その間に進むの。良い?」

 リリアの覚悟のこもった目を見て、悠斗もまた強く頷いた。

 「任せろ」

 二人は計画通りに行動を開始した。リリアがわざと石を蹴り、物音を立てると、見張りの兵士がその方向へ注意を向けた。その隙に、悠斗は影の中へと滑り込み、姿を消した。影潜りを使い、悠斗は音も立てずに地面を這うようにして、兵士の目をかいくぐり、王宮の内部へと侵入することに成功した。
 王宮の中は厳重な警備が敷かれており、通路のあちこちに兵士が巡回している。悠斗は壁の影に溶け込みながら、慎重に進んでいった。リリアの情報によると、地下牢はさらに奥深くに位置しているという。

「リリーナさん……今行くから、無事でいてくれよ」

 悠斗は必死に自分の足を前へと進め続けた。次々と巡回している兵士たちを影の力でやり過ごしながら、やがて彼は重厚な鉄の扉にたどり着いた。その奥から、かすかな人の気配が感じられる。

「ここか……」

 悠斗は扉に手をかけ、影の力で鍵穴に影を潜り込ませて内側から鍵を外した。扉がゆっくりと開かれると、その奥には薄暗い牢獄が広がり、リリーナが無力に床に座り込んでいる姿が見えた。彼女は怯えた表情で身を縮めていた。

「リリーナさん!」

 悠斗は彼女に駆け寄り、手を差し伸べた。リリーナは彼の姿を見て、驚きと混乱が入り混じったような表情を浮かべたが、次第に目に光が戻ってきた。

「ユウト!どうしてここに⁉︎」

 「君を助けに来た!」

 その瞬間、リリーナの目から涙が溢れた。彼女の恐怖と絶望の中に、かすかな希望が灯ったようだった。だが、その時、背後から鋭い声が響いた。

「誰だか知らんが、よくここまでたどり着いたなぁ!」

 悠斗が振り返ると、そこには巨漢の男が立ちはだかっていた。その冷酷な微笑みを浮かべる姿に、悠斗は全身に緊張が走るのを感じた。

「あんた。誰?」

「ジャック様……」

 リリーナが呟く。どうやら、この男がジャックらしい。

「あんたがジャックか。随分と醜いことをしているみたいじゃないか」

「はっ。愚民が俺様に楯突くとはいい度胸をしているじゃあねぇか。ひとまずお前を木っ端微塵にしてやる」

 悠斗は、威勢よく声をかけてはいるが、内心では足がすくんでいた。いかにしてこの状況を脱しようか懸命に頭を働かせている。
 端的に表現すると大ピンチの状況である。
 ジャックは重々しい足音を立てながら悠斗に近づく。その手には巨大な剣が握られていた。その姿には威圧感が漂い、悠斗の体は自然と冷や汗が出てくる。

「愚か者が、俺に逆らおうとする者がどんな目に遭うか、教えてやる!」

 ジャックの声が響き渡り、次の瞬間、彼は剣を振り上げ悠斗に向かって斬りかかってきた。その動きは重いが、その分強力で、悠斗は慌てて影の力を使い、影に溶け込んでその一撃をかわした。剣が床に叩きつけられる音が響き、石畳が砕けるほどの衝撃が走る。

「あんなのくらったら間違いなく死ぬ!やばすぎる!」

 悠斗は恐怖に飲まれかけるが、リリーナが自分の背後で怯えているのを感じ、再び奮い立つ。ここで倒れるわけにはいかない。彼女を守るためには、自分が立ち向かわなければならないのだ。

「影の力……!頼む、もっと応えてくれ!」

 悠斗は足元に広がる自分の影に意識を集中し、ジャックの動きに合わせて影を操る。ジャックの足元に影が広がり、彼の足を絡め取るようにして動きを封じようとする。しかし、ジャックは力任せに影の拘束を引きちぎり、悠斗に向かって笑みを浮かべた。

「甘いんだよ、ガキが!」

 ジャックは悠斗を狙って剣を振り回し、その巨大な刃が空気を切り裂く。悠斗は何度も影を使って回避するが、その度に床や壁が粉砕され、地下牢の空間が次第に狭くなっていく。だが、悠斗もまた影の力を徐々に使いこなし始めていた。影の中を素早く移動し、ジャックの背後に回り込むと、影から飛び出して拳を叩きつける。

「くらえ……!」

 悠斗の拳がジャックの脇腹に命中する。だが、ジャックは微動だにせず、その巨体を悠斗に向けて嘲笑した。

「お前みたいなひ弱な奴の拳が、俺に通じるとでも思ったか?」

 ジャックの反撃が始まり、彼は悠斗に向けて剣を水平に振り抜く。悠斗は咄嗟に影潜りでその場から姿を消し、なんとかその一撃を避ける。しかし、間一髪でかわした彼の背後で、牢の壁が無惨に砕け散る音が響く。

「くっ……とんでもないパワーだ」

 悠斗は必死に呼吸を整えながら、戦況を見極めようとする。力で正面からぶつかり合えば勝ち目はない。だが、自分には影の力がある。それをうまく使いこなせば、勝機が見えてくるはずだ。悠斗はそう思うことで自分を奮い立たせた。

「俺には、影がある……」

 悠斗は自らに言い聞かせ、再び影の中に潜り込んだ。影を使って目にも留まらぬ速さで移動し、ジャックの死角から攻撃を仕掛ける。ジャックは悠斗の動きを追いきれず、一瞬の隙を見せた。

「今だ!」

 悠斗は手を前に突き出し、影をまるで鞭のようにしてジャックの腕を絡め取る。影の鞭がジャックの剣を持つ腕に絡みつき、力を込めてその動きを封じる。

「お前のような力任せの奴には、影の動きは理解できないだろう?」

 悠斗はそう呟き、影を一気に引き絞った。ジャックの腕が引っ張られ、彼の体勢が崩れる。その瞬間、悠斗は影の力で地面から伸びるもう1つの影を操り、ジャックの足元を一気に縛り上げた。

「このまま押し切る!」

 悠斗はさらに力を込め、ジャックを影で地面に縛り付ける。ジャックは歯を食いしばりながらも、動けない自分に苛立ちを見せた。

「くっ……離せ!こんなガキに俺が……!そうだ、お前にもリリーナで遊ばせてやるよ。な?許せ。なんなら俺の側近として雇ってやる。俺のもとで働けるなんて光栄なことだぞ?」

「お前を見るといつも無理を言うだけ言ってたわがままな上司を思い出すよ……でもな、わがままはここまでだ」

 悠斗は影の力を最大限に引き出し、影をジャックの体に巻き付けて締め上げる。ジャックの体から力が抜け、彼の剣がガラリと音を立てて地面に落ちた。

「これで終わりだ、ジャック!」

 悠斗はそのまま影を締め付け、ジャックを地面に押し倒すと、その巨体がついに崩れ落ちる。ジャックは地面に縛り付けられ、もがくが動けず、息を荒くしながら悠斗を睨みつけた。

「くそっ……どうして俺が、こんな……!クソォおおおおおおお」

 ジャックは自身のプライドがひどく傷つけられたのか雄叫びを上げる。

「うるせ」

 悠斗は影をさらに強くし、ジャックの動きを完全に封じた。その姿を見たリリーナが、怯えた様子から次第に安心した表情に変わっていく。彼女の目には、悠斗への感謝の色が浮かんでいた。

「……助けてくれて……ありがとう……」

「どういたしまして!とりあえずリリーナさん、今すぐここを出よう」

 悠斗はリリーナに向かって手を差し伸べ、彼女を支えながら立たせた。ジャックを倒したことで、一時的に危機は去ったが、ここに長居することはできない。王宮の外にはまだ多くの兵士たちがいるのだ。

「影の力で、ここから脱出する。しっかり捕まっていてくれ!」

 リリーナが悠斗の手を握りしめると、彼は彼女を自らの影で包み込み、再び影の中へと潜り込んだ。地下牢から外へと影の通路を駆け抜け、リリアが待つ王宮の外へと向かって、二人は一気に脱出を図った。
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