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第5話 襲撃
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リアナは目の前に立つ男を見て、全身に冷たい震えが走った。薄暗い部屋の中、彼の姿は闇に溶け込むようにぼんやりとしており、顔の輪郭すらはっきりとわからない。しかし、漂う不気味な気配と、その存在感は圧倒的だった。リアナは本能的に彼が危険であることを感じ取り、胸に重く不安がのしかかる。
「あなたは……誰?」
リアナは震える声で問いかけたが、その声すら自分の耳に届かないほど、部屋の空気は張り詰めていた。男は低く笑い、冷酷な声でゆっくりと答えた。
「……。お前が何者か知っているものだ……」
その声は冷たく、まるで氷のようでリアナは体を突き刺された感覚に陥る。彼女は立っていることすら難しく感じ、思わずしゃがみ込んでしまう。
「王国の姫君よ……お前の中に眠る力が、私をここに呼び寄せたのだ」
リアナの心臓が激しく鼓動し、息を呑んだ。目の前の男が何者なのか、彼女にははっきりとはわからなかったが、その言葉が意味することは明白だった。彼女が目覚め始めたこと――それが再びかつての敵を引き寄せている。
「あなたが……国を滅ぼした人なの?」
リアナは疑念を込めて問う。言いながらも、すでにその答えが恐ろしいものであることを感じ取っていた。しかし、男はリアナの動揺に無関心で、冷たく笑いを浮かべた。
「今はただの影だ。だが、お前が目覚めることで、私は再び力を取り戻す。お前の力こそが、私の復活の鍵なのだ」
リアナの質問には一切答えることのない影という男の、言葉はリアナの背筋を凍らせた。自分の力が暴走すれば、かつて王国を滅ぼした男が完全に復活してしまう――それが現実として今、目の前に迫っている。彼女は震える唇をかみ締めながらも、恐怖を押し殺し、男を直視した。
「そうはさせない……あなたに私の力を使わせるわけにはいかない」
リアナは精一杯の抵抗の意志を込めてそう言った。だが、心の奥底では、彼女の力が果たしてこの状況を打破できるものなのか、自信を持てない自分がいた。男の存在はあまりにも圧倒的で、彼の目に浮かぶ冷酷な光は、まるで未来を見通しているかのようだった。
それだけではない、リアナはまだ自分の能力の詳細も知らないのだ。この力を使うとどのような効果があるのか。世の中に何をもたらすのかリアナはまだ理解していない。
「私の力が復活すれば、お前はそれを止められると思うか?」
男はリアナの言葉を嘲笑い、ゆっくりと彼女に近づいた。その動作には、余裕と冷酷さがあった。リアナは一歩、また一歩と後ずさりした。壁際まで到達する。もう逃げ場はない。
「お前が何を思おうと運命は変えられない」
リアナは息苦しさを感じながら、胸の中で膨れ上がる不安と恐怖を押し込めようとした。だが、同時に怒りが湧き上がってくる。彼女は自分の力を、そして自分の意思を決してこの男に利用させるつもりはなかった。
「私は……あなたに屈しない」
リアナは強くそう叫んだ。自分自身に言い聞かせるように。そしてその瞬間、体の奥底から沸き上がるエネルギーが急激に膨れ上がり、彼女の体を包み込むように金色の光が現れた。部屋全体がその光に包まれ、空気が一瞬静まり返った。
「リアナ、気をつけろ!」
背後から聞こえるソレーネの声。その声は遥か遠くに感じられ、彼女の意識は自分の内なる力に引き込まれていった。
「もっとだ……その力を解放しろ。俺のための力にするんだ」
男はさらなる一歩を踏み出し、手をリアナに向けて伸ばした。だが、その瞬間、リアナの視界が突然暗転し、強烈な光が爆発的に広がった。彼女の中に蓄えられていた力が、制御不能な形で放出されたのだ。
「くっ……!」
男はその光に一瞬後ずさった。だが、すぐにその場に踏みとどまり、不敵な笑みを浮かべた。
リアナは息を荒らしながら男を睨みつけた。彼女の力は確かに覚醒し始めていたが、それを完全に制御することはできていなかった。体中が痛み、エネルギーの膨張に耐えきれない自分を感じていた。
「お前の力が完全に覚醒するその時、私は再び現れる。そしてその時こそ、お前の運命が決まる」
男はそう言い残すと、再び闇の中に溶け込むように姿を消した。
リアナはその場に崩れ落ち、体中の力が一気に消耗していくのを感じた。呼吸もままならず、立ち上がることができなかった。自分の力を解放してしまったことに対する恐怖と、自らの無力さに打ちのめされる感覚が彼女を襲った。
「リアナ、大丈夫か?」
ソレーネが駆け寄り、リアナを支えた。彼女の声には心配と、どこか冷静さが入り混じっていた。リアナは力なく首を振り、重いまぶたを何とか持ち上げようとした。
「私の……力が……彼を引き寄せてしまった……」
リアナの声はかすれていた。彼女の中でまだ力の余韻が残っており、それが彼女の体を蝕んでいるような感覚だった。
「確かに、彼はお前の力を利用しようとしている」
「私はどうすればいいの?そもそも私の能力って何!?この光は何なの?」
リアナは絞り出すように問いかけた。彼女の声には絶望が滲んでいた。自分の力を恐れているのだ。
ソレーネは一瞬黙った後、静かに答えた。
「リアナ、君の力は……魔法だ。だが純粋な魔法というわけじゃあない。この大地や自然、生命そのものと結びついているエネルギーを君は持っている。この力は昔の王家で『生命の力』と呼ばれていた。特殊な力として受け継がれていた。その力があれば生命の枯れさせることもできる。だが、王家は生命を守り、癒し、時には操りながら反映させてきた。使うもの次第で狂気にも便利な道具にもなる魔法だ」
リアナはソレーネの言葉を聞いても、まだその意味を完全には理解できなかった。彼女は疲労に襲われながら、震える声で続けた。
「でも、私が感じるのは……もっと危険なもの……。この光は、私を壊しそうなほど強い……。どうして?」
ソレーネはリアナの目をじっと見つめた。
「お前がそれを感じるのは、まだ『制御』ができていないからだ。力はすでに覚醒し始めているが、今のままではお前の意思とは無関係に動いてしまう。その力は感情と密接に結びついている。特に恐怖や怒り、悲しみが強いほど、力は制御を失う。そのために、今はお前が自分自身と向き合い、この力を理解し、鍛えることが必要だ。そうでなければ闇雲に人を殺してしまう殺人鬼になってしまうだろう」
リアナはその言葉を反芻しながら、じっと自分の手のひらを見つめた。手の中に微かに残る金色の光が、まるで生き物のように脈動していた。だが、それが自分の一部でありながら、まるで見知らぬ存在のように感じられる。
「そんな……どうすればいいの?どうやってこの力を制御できるようになるの?」
ソレーネはリアナの肩に手を置き、深い息をついて答えた。
「まずは、心を落ち着かせることだ。常に自分の心をコントロールすることができれば、必ずお前の意志に従うはずだ」
「でも……もし私が失敗したら?もしまた彼が現れて、私の力を奪おうとしたら……」
ソレーネはリアナをしっかりと見つめ、不安そうな声音で言った。
「恐れるな、リアナ。さっきの野郎の狙いはお前の力だが、その力の制御はお前次第でどうとでもなるんだ。決して屈しない強い心があれば世界は平和に明日を迎えられる」
リアナは深く息をつき、ソレーネの言葉に勇気を見出そうとした。
「……私には、まだわからない。でも、やってみるしかない」
リアナは拳を強く握りしめ、自分の中でわき上がる恐怖を抑え込んだ。そして、決意を固めるかのようにソレーネに視線を向けた。
その瞬間、外から大きな爆発音が響き、部屋全体が揺れた。ソレーネはすぐに立ち上がり、リアナを庇うように前に出た。
「何かが来る……リアナ、ここから出るぞ!」
ソレーネの声には緊張が走り、リアナも慌てて立ち上がろうとするが、先程の出来事で足がすくんで動けなかった。そぁし、その瞬間、再び金色の光が彼女の体から放たれた。今度は自分でも驚くほどの速さで、彼女の体を包むように光が広がり、力が一瞬で戻ってくるのを感じた。
そして、そのままどこかに飛ばされてしまった。
「あなたは……誰?」
リアナは震える声で問いかけたが、その声すら自分の耳に届かないほど、部屋の空気は張り詰めていた。男は低く笑い、冷酷な声でゆっくりと答えた。
「……。お前が何者か知っているものだ……」
その声は冷たく、まるで氷のようでリアナは体を突き刺された感覚に陥る。彼女は立っていることすら難しく感じ、思わずしゃがみ込んでしまう。
「王国の姫君よ……お前の中に眠る力が、私をここに呼び寄せたのだ」
リアナの心臓が激しく鼓動し、息を呑んだ。目の前の男が何者なのか、彼女にははっきりとはわからなかったが、その言葉が意味することは明白だった。彼女が目覚め始めたこと――それが再びかつての敵を引き寄せている。
「あなたが……国を滅ぼした人なの?」
リアナは疑念を込めて問う。言いながらも、すでにその答えが恐ろしいものであることを感じ取っていた。しかし、男はリアナの動揺に無関心で、冷たく笑いを浮かべた。
「今はただの影だ。だが、お前が目覚めることで、私は再び力を取り戻す。お前の力こそが、私の復活の鍵なのだ」
リアナの質問には一切答えることのない影という男の、言葉はリアナの背筋を凍らせた。自分の力が暴走すれば、かつて王国を滅ぼした男が完全に復活してしまう――それが現実として今、目の前に迫っている。彼女は震える唇をかみ締めながらも、恐怖を押し殺し、男を直視した。
「そうはさせない……あなたに私の力を使わせるわけにはいかない」
リアナは精一杯の抵抗の意志を込めてそう言った。だが、心の奥底では、彼女の力が果たしてこの状況を打破できるものなのか、自信を持てない自分がいた。男の存在はあまりにも圧倒的で、彼の目に浮かぶ冷酷な光は、まるで未来を見通しているかのようだった。
それだけではない、リアナはまだ自分の能力の詳細も知らないのだ。この力を使うとどのような効果があるのか。世の中に何をもたらすのかリアナはまだ理解していない。
「私の力が復活すれば、お前はそれを止められると思うか?」
男はリアナの言葉を嘲笑い、ゆっくりと彼女に近づいた。その動作には、余裕と冷酷さがあった。リアナは一歩、また一歩と後ずさりした。壁際まで到達する。もう逃げ場はない。
「お前が何を思おうと運命は変えられない」
リアナは息苦しさを感じながら、胸の中で膨れ上がる不安と恐怖を押し込めようとした。だが、同時に怒りが湧き上がってくる。彼女は自分の力を、そして自分の意思を決してこの男に利用させるつもりはなかった。
「私は……あなたに屈しない」
リアナは強くそう叫んだ。自分自身に言い聞かせるように。そしてその瞬間、体の奥底から沸き上がるエネルギーが急激に膨れ上がり、彼女の体を包み込むように金色の光が現れた。部屋全体がその光に包まれ、空気が一瞬静まり返った。
「リアナ、気をつけろ!」
背後から聞こえるソレーネの声。その声は遥か遠くに感じられ、彼女の意識は自分の内なる力に引き込まれていった。
「もっとだ……その力を解放しろ。俺のための力にするんだ」
男はさらなる一歩を踏み出し、手をリアナに向けて伸ばした。だが、その瞬間、リアナの視界が突然暗転し、強烈な光が爆発的に広がった。彼女の中に蓄えられていた力が、制御不能な形で放出されたのだ。
「くっ……!」
男はその光に一瞬後ずさった。だが、すぐにその場に踏みとどまり、不敵な笑みを浮かべた。
リアナは息を荒らしながら男を睨みつけた。彼女の力は確かに覚醒し始めていたが、それを完全に制御することはできていなかった。体中が痛み、エネルギーの膨張に耐えきれない自分を感じていた。
「お前の力が完全に覚醒するその時、私は再び現れる。そしてその時こそ、お前の運命が決まる」
男はそう言い残すと、再び闇の中に溶け込むように姿を消した。
リアナはその場に崩れ落ち、体中の力が一気に消耗していくのを感じた。呼吸もままならず、立ち上がることができなかった。自分の力を解放してしまったことに対する恐怖と、自らの無力さに打ちのめされる感覚が彼女を襲った。
「リアナ、大丈夫か?」
ソレーネが駆け寄り、リアナを支えた。彼女の声には心配と、どこか冷静さが入り混じっていた。リアナは力なく首を振り、重いまぶたを何とか持ち上げようとした。
「私の……力が……彼を引き寄せてしまった……」
リアナの声はかすれていた。彼女の中でまだ力の余韻が残っており、それが彼女の体を蝕んでいるような感覚だった。
「確かに、彼はお前の力を利用しようとしている」
「私はどうすればいいの?そもそも私の能力って何!?この光は何なの?」
リアナは絞り出すように問いかけた。彼女の声には絶望が滲んでいた。自分の力を恐れているのだ。
ソレーネは一瞬黙った後、静かに答えた。
「リアナ、君の力は……魔法だ。だが純粋な魔法というわけじゃあない。この大地や自然、生命そのものと結びついているエネルギーを君は持っている。この力は昔の王家で『生命の力』と呼ばれていた。特殊な力として受け継がれていた。その力があれば生命の枯れさせることもできる。だが、王家は生命を守り、癒し、時には操りながら反映させてきた。使うもの次第で狂気にも便利な道具にもなる魔法だ」
リアナはソレーネの言葉を聞いても、まだその意味を完全には理解できなかった。彼女は疲労に襲われながら、震える声で続けた。
「でも、私が感じるのは……もっと危険なもの……。この光は、私を壊しそうなほど強い……。どうして?」
ソレーネはリアナの目をじっと見つめた。
「お前がそれを感じるのは、まだ『制御』ができていないからだ。力はすでに覚醒し始めているが、今のままではお前の意思とは無関係に動いてしまう。その力は感情と密接に結びついている。特に恐怖や怒り、悲しみが強いほど、力は制御を失う。そのために、今はお前が自分自身と向き合い、この力を理解し、鍛えることが必要だ。そうでなければ闇雲に人を殺してしまう殺人鬼になってしまうだろう」
リアナはその言葉を反芻しながら、じっと自分の手のひらを見つめた。手の中に微かに残る金色の光が、まるで生き物のように脈動していた。だが、それが自分の一部でありながら、まるで見知らぬ存在のように感じられる。
「そんな……どうすればいいの?どうやってこの力を制御できるようになるの?」
ソレーネはリアナの肩に手を置き、深い息をついて答えた。
「まずは、心を落ち着かせることだ。常に自分の心をコントロールすることができれば、必ずお前の意志に従うはずだ」
「でも……もし私が失敗したら?もしまた彼が現れて、私の力を奪おうとしたら……」
ソレーネはリアナをしっかりと見つめ、不安そうな声音で言った。
「恐れるな、リアナ。さっきの野郎の狙いはお前の力だが、その力の制御はお前次第でどうとでもなるんだ。決して屈しない強い心があれば世界は平和に明日を迎えられる」
リアナは深く息をつき、ソレーネの言葉に勇気を見出そうとした。
「……私には、まだわからない。でも、やってみるしかない」
リアナは拳を強く握りしめ、自分の中でわき上がる恐怖を抑え込んだ。そして、決意を固めるかのようにソレーネに視線を向けた。
その瞬間、外から大きな爆発音が響き、部屋全体が揺れた。ソレーネはすぐに立ち上がり、リアナを庇うように前に出た。
「何かが来る……リアナ、ここから出るぞ!」
ソレーネの声には緊張が走り、リアナも慌てて立ち上がろうとするが、先程の出来事で足がすくんで動けなかった。そぁし、その瞬間、再び金色の光が彼女の体から放たれた。今度は自分でも驚くほどの速さで、彼女の体を包むように光が広がり、力が一瞬で戻ってくるのを感じた。
そして、そのままどこかに飛ばされてしまった。
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