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beyond paradise2
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くすぐったい、と思うと同時に頭を抱きかかえられて、離れがたいように何度か角度を変えて唇をついばまれる。
「清流とのキス、好きだ」
合間に囁かれて、何か言おうとした言葉はキスに消えた。
どこに所在を置いたらいいか分からないでいた舌を、これでいいというように優しく舐められたあと深く絡めるものに変わっていく。鼻に掛かった声が零れて恥ずかしいのに、ただひたすらに求めた。
洸の手が服にかかって、清流は大げさにびくりと反応してしまう。
思わずあっ、と声を出て気まずさで洸から目を逸らした。
「あの、い、嫌とかではなくて、その、緊張して……すみません、24にもなって、」
動揺と恥ずかしさを隠そうとするも、自分が何を口走っているのか分からなくなってくる。
「それならおあいこだな。俺は31にもなってこんなに震えてる」
ほら、と頬に触れた洸の右手がわずかに震えていた。
清流は少し驚いて、少し眉を下げて笑う洸を見つめた。
上から覗き込んでくる洸の瞳は優しく、こんな体勢になっていても酷いされるかもしれないというような疑念は少しも湧かない。清流もその手に触れて頬をすり寄せて、小さく頷いてから身をまかせた。
脱がした服を無造作に放り投げるのではなく、軽く畳んでベッドサイドに置いてくれるのが、洸の育ちのよさと几帳面さを見たようでこんなときなのに少しおかしかった。
「寒くないか?」
「……はい、んん、ひぁ、」
肌を晒している心許なさと恥ずかしさは、触れ合った肌の温かさと安心感によって塗り変えられた。
洸が反応を探るように、首筋や鎖骨の辺りに何度もキスをする。
くすぐったいところとそうでもないところがそれぞれあって、弱い部分が分かると、すぐそこに戻って舐められたり優しく吸い付かれたりした。
それらの刺激に耐えていると、洸の手が胸のふくらみに触れる。
「ふ、ぁ、っふふ、」
「どうかした?痛い?」
「いえ痛くはないです、その、くすぐったいなって」
「くすぐったいだけ?」
下から掬い上げるように揉まれながら尖端が指先を掠めると、体の中にぞくぞくする感覚が走った。
くすぐったいやら何やらで体が何度も跳ねて、少しずつ体の中に溜まっていくような感じがあってお腹の辺りがもどかしい。
「あ、んっ…、や、」
歯を食いしばってもこらえきれない声が響く。洸は様子を見ながら胸を愛撫しつつお腹の辺りを撫でていく。
さっきからむずむずしているそこに触れられると、くすぐったい胸の感覚と結びついたような気がして勝手に声が出てしまう。
「清流、痛かったらすぐ言えよ?」
「……え、?…あっ、や、待ってくださ、」
一つキスを落とした洸が、お腹から腰を行き来させていた手で秘部へと触れる。
そこは自分でも分かるくらいに潤んでいて、洸の指がゆっくり行き来してなぞられるたびにさらに溢れていくのが分かった。
「んんっ、…あっ、んん――っ、」
それから中に指が埋め込まれる感覚も、初めは違和感のあったのが今は容赦なく快感が流れ込んでくる。
どれくらいの間どこを触られているのか曖昧なまま、与えられる刺激だけを享受しているうちに力も入らなくなって、ただ身をまかせることしかできない。
「た、たけるさ…あんまり、み、見ないでください…っ、」
「無茶言うな、俺だけの特権なのに」
洸の掠れた低い声音に背筋が痺れて、直接響く水音に目眩がする。
「違っ、な、なんかっ、だめ、だめです、あっ…!」
そうしているうちに体の奥底から何かが込み上げてくる感覚があって、思わず体に力が入ると、洸が空いている左手を清流の右手にするりと絡めた。
「我慢しないで、一回いっとけ。その方が後が多少楽なはずだから…たぶん」
洸が少し困ったみたいに笑っていて、『困っているのは私のほうなのに』と過ぎった気持ちも押し寄せる波に飲まれてーー清流は一瞬頭が真っ白になった。
体が大きくのけぞって、腰のあたりが痙攣した。
息もできなくなるようなそれの後、力が抜けた腕がシーツの上にくたりと落ちた。
触れられていたところに余韻が残っている。
「もう少し、頑張れそうか?」
呼吸が静まるまで待ってくれていた洸が至近距離で覗き込む視線が、途端に色を帯びた。その色の深さにぞくっとして、はい、と頷くので精いっぱいだ。
窮屈そうに残りの服を脱いでもろもろの準備をしているのが目の端に見えて、別の意味で心臓が騒ぐ。
こういうときどうしているのが正解なのか分からないままでいると、ぴたりと寄り添われるように押し当てられたそれに、頭の奥まで痺れそうになった。
「清流…、本当にいい?」
「だ、だいじょうぶ、です」
そう答えると、洸が肩口に強めに吸いついた。
「んっ、…!?な、なんで、」
「清流の大丈夫はあてにならないから」
甘い感触にぞくぞくしていたら、洸が溜息交じりに少し意地悪い声で囁くので、清流は少し口を尖らせる。
「ほ、本当です、それに、洸さんになら、何されても怖くないです」
―――だって、大好きな人だから。
だから大丈夫なんですと言うと、洸の睫毛が艶かしく上下に動いた。
「……ほんと、甘すぎる」
少しだけ顔を顰めてから唇を甘噛みされる。
ぽつりと落ちた言葉に躊躇いが滲んでいるのが伝わって、胸が震えた。
「苦しかったら、ちゃんと言って」
「……はい、」
脚を持たれる気配に少しだけこわばると、苦しそうな吐息が耳に触れた。
「……ほんと、好き。もう止まれないから、覚悟して」
乞うように囁かれたら、わずかに残っていた力も抜けてしまった。
覆いかぶさるようにしてキスをされて、その間に開かれた体の中心を交わらせていく。
最初は衝撃で、息が止まった。
それでも、少しずつ進められる間も平気か大丈夫かと尋ねられて、その一つ一つに答えているうちにすべてが収まっていた。例えようのない圧迫感はあるけれど、それだけではない何かがじわりと広がる感覚。
目の奥が痺れてきつく閉じていた目を開けると、生理的に溜まっていた涙が洸の舌で掬いとられる。
「悪い、…ゆっくりするつもりだったけど、無理そう…っ、…」
「んっ、ぁあ…、ぅんんっ、」
清流の手に自分の手を絡めて、最奥にぬる、と出入りするたびに洸の吐息がかかってぞくっとした。
少しずつ確実にもたらされる快楽に翻弄されながら洸を見つめると、喉ぼとけがこくりと動いて、口が気持ちよさそうに少し開いている。自分がこんな顔にさせているんだと思うと、何だか嬉しくなった。
「──ぅ、…っは、……っ、…」
こらえるような、絞り出すような洸の声が、清流の耳に届く。いつになく余裕のない洸が目をそらし、唇を薄く嚙んでいた。
「……あんまり、見んなって、」
「っ、だって、ずるいです、私ばっかり、あっ、!」
次の瞬間先端の部分が一番奥を擦って、眩暈がしそうなほど気持ちがいい。
「あ、やっ、た、けるさん、」
「…ここ?」
先ほどまでの感覚の違いにやめてほしいと思うのに、ゆるく擦り上げる動きでは物足りないとでもいうように、体は中を締めつけてもっとと求めてしまう。頭と体がバラバラになったみたいで、それが清流を混乱させた。
「息止めるなって、口開けろ」
清流が浅い呼吸になっているのに気づいた洸が、その指で口を開けさせる。
間から指が入って舌がなぞられると、それだけで舌の先から下腹部まで甘い痺れが走った。
(とけ、ちゃいそう…)
体も感覚もすべてあけ渡して、支配されているみたいだった。
それでも時おりなだめるように額にキスをしたり髪を撫でられたりするせいで、それすらも嬉しくて気持ちいいに置き換わっていく。
揺さぶられる間隔が次第に速くなっていくにしたがって、快楽は波紋のように広がって、底がなかった。
「…ぁ、あのっ、洸さんっ、手、はなして」
「嫌だ、」
「そ、そうじゃなくて、」
清流が息も絶え絶えの中で首を横に振ると、少し考えてからそっと手を離してくれた。
シーツに縫い付けられていたそれが、いともすんなりと解ける。自由になった手で、清流はそっと洸の背中に伸ばした。
腰が力強さを増すと同時に、キスが降る。
深く深く、上でも下でもつながって、熱が増して、必死に洸の首にしがみつく腕の強さが、限界が近いことを知らせた。
飲み込まれてしまう前に、洸もまた掻き抱くように清流の体に手を回す。
「……っ清流、かわいい、…好きだ、清流…、好き、」
「っ、ぁ、わ、私も、……っ、ぁあ、や、いっしょ、に……っ」
置いていかないで、と言われているような気がして、洸は焼き切れそうな欲の中で安心させるようにどうにか表情を緩める。
「一人になんかしない、一緒だ」
大きな波が来て、ぎゅうとしがみついて意識が飛ばないように堪えた。
大きく息をしながら引くのを待つ。
やがて落ち着いてくると、清流は気恥ずかしさで耳の端まで赤くなるのを感じて目を逸らしていると、顔を上げるように促された。
瞳の中に、お互いの姿が揺れながらおさまっている。
まだ荒い息のままキスをして微笑み合うと、どちらからともなく手を絡めた。
「清流、愛してる。俺の、ただ一人だから」
お互いさえいれば、この楽園さえも越えて。
この手をつないで、どこまでもいける――そんな気がした。
「清流とのキス、好きだ」
合間に囁かれて、何か言おうとした言葉はキスに消えた。
どこに所在を置いたらいいか分からないでいた舌を、これでいいというように優しく舐められたあと深く絡めるものに変わっていく。鼻に掛かった声が零れて恥ずかしいのに、ただひたすらに求めた。
洸の手が服にかかって、清流は大げさにびくりと反応してしまう。
思わずあっ、と声を出て気まずさで洸から目を逸らした。
「あの、い、嫌とかではなくて、その、緊張して……すみません、24にもなって、」
動揺と恥ずかしさを隠そうとするも、自分が何を口走っているのか分からなくなってくる。
「それならおあいこだな。俺は31にもなってこんなに震えてる」
ほら、と頬に触れた洸の右手がわずかに震えていた。
清流は少し驚いて、少し眉を下げて笑う洸を見つめた。
上から覗き込んでくる洸の瞳は優しく、こんな体勢になっていても酷いされるかもしれないというような疑念は少しも湧かない。清流もその手に触れて頬をすり寄せて、小さく頷いてから身をまかせた。
脱がした服を無造作に放り投げるのではなく、軽く畳んでベッドサイドに置いてくれるのが、洸の育ちのよさと几帳面さを見たようでこんなときなのに少しおかしかった。
「寒くないか?」
「……はい、んん、ひぁ、」
肌を晒している心許なさと恥ずかしさは、触れ合った肌の温かさと安心感によって塗り変えられた。
洸が反応を探るように、首筋や鎖骨の辺りに何度もキスをする。
くすぐったいところとそうでもないところがそれぞれあって、弱い部分が分かると、すぐそこに戻って舐められたり優しく吸い付かれたりした。
それらの刺激に耐えていると、洸の手が胸のふくらみに触れる。
「ふ、ぁ、っふふ、」
「どうかした?痛い?」
「いえ痛くはないです、その、くすぐったいなって」
「くすぐったいだけ?」
下から掬い上げるように揉まれながら尖端が指先を掠めると、体の中にぞくぞくする感覚が走った。
くすぐったいやら何やらで体が何度も跳ねて、少しずつ体の中に溜まっていくような感じがあってお腹の辺りがもどかしい。
「あ、んっ…、や、」
歯を食いしばってもこらえきれない声が響く。洸は様子を見ながら胸を愛撫しつつお腹の辺りを撫でていく。
さっきからむずむずしているそこに触れられると、くすぐったい胸の感覚と結びついたような気がして勝手に声が出てしまう。
「清流、痛かったらすぐ言えよ?」
「……え、?…あっ、や、待ってくださ、」
一つキスを落とした洸が、お腹から腰を行き来させていた手で秘部へと触れる。
そこは自分でも分かるくらいに潤んでいて、洸の指がゆっくり行き来してなぞられるたびにさらに溢れていくのが分かった。
「んんっ、…あっ、んん――っ、」
それから中に指が埋め込まれる感覚も、初めは違和感のあったのが今は容赦なく快感が流れ込んでくる。
どれくらいの間どこを触られているのか曖昧なまま、与えられる刺激だけを享受しているうちに力も入らなくなって、ただ身をまかせることしかできない。
「た、たけるさ…あんまり、み、見ないでください…っ、」
「無茶言うな、俺だけの特権なのに」
洸の掠れた低い声音に背筋が痺れて、直接響く水音に目眩がする。
「違っ、な、なんかっ、だめ、だめです、あっ…!」
そうしているうちに体の奥底から何かが込み上げてくる感覚があって、思わず体に力が入ると、洸が空いている左手を清流の右手にするりと絡めた。
「我慢しないで、一回いっとけ。その方が後が多少楽なはずだから…たぶん」
洸が少し困ったみたいに笑っていて、『困っているのは私のほうなのに』と過ぎった気持ちも押し寄せる波に飲まれてーー清流は一瞬頭が真っ白になった。
体が大きくのけぞって、腰のあたりが痙攣した。
息もできなくなるようなそれの後、力が抜けた腕がシーツの上にくたりと落ちた。
触れられていたところに余韻が残っている。
「もう少し、頑張れそうか?」
呼吸が静まるまで待ってくれていた洸が至近距離で覗き込む視線が、途端に色を帯びた。その色の深さにぞくっとして、はい、と頷くので精いっぱいだ。
窮屈そうに残りの服を脱いでもろもろの準備をしているのが目の端に見えて、別の意味で心臓が騒ぐ。
こういうときどうしているのが正解なのか分からないままでいると、ぴたりと寄り添われるように押し当てられたそれに、頭の奥まで痺れそうになった。
「清流…、本当にいい?」
「だ、だいじょうぶ、です」
そう答えると、洸が肩口に強めに吸いついた。
「んっ、…!?な、なんで、」
「清流の大丈夫はあてにならないから」
甘い感触にぞくぞくしていたら、洸が溜息交じりに少し意地悪い声で囁くので、清流は少し口を尖らせる。
「ほ、本当です、それに、洸さんになら、何されても怖くないです」
―――だって、大好きな人だから。
だから大丈夫なんですと言うと、洸の睫毛が艶かしく上下に動いた。
「……ほんと、甘すぎる」
少しだけ顔を顰めてから唇を甘噛みされる。
ぽつりと落ちた言葉に躊躇いが滲んでいるのが伝わって、胸が震えた。
「苦しかったら、ちゃんと言って」
「……はい、」
脚を持たれる気配に少しだけこわばると、苦しそうな吐息が耳に触れた。
「……ほんと、好き。もう止まれないから、覚悟して」
乞うように囁かれたら、わずかに残っていた力も抜けてしまった。
覆いかぶさるようにしてキスをされて、その間に開かれた体の中心を交わらせていく。
最初は衝撃で、息が止まった。
それでも、少しずつ進められる間も平気か大丈夫かと尋ねられて、その一つ一つに答えているうちにすべてが収まっていた。例えようのない圧迫感はあるけれど、それだけではない何かがじわりと広がる感覚。
目の奥が痺れてきつく閉じていた目を開けると、生理的に溜まっていた涙が洸の舌で掬いとられる。
「悪い、…ゆっくりするつもりだったけど、無理そう…っ、…」
「んっ、ぁあ…、ぅんんっ、」
清流の手に自分の手を絡めて、最奥にぬる、と出入りするたびに洸の吐息がかかってぞくっとした。
少しずつ確実にもたらされる快楽に翻弄されながら洸を見つめると、喉ぼとけがこくりと動いて、口が気持ちよさそうに少し開いている。自分がこんな顔にさせているんだと思うと、何だか嬉しくなった。
「──ぅ、…っは、……っ、…」
こらえるような、絞り出すような洸の声が、清流の耳に届く。いつになく余裕のない洸が目をそらし、唇を薄く嚙んでいた。
「……あんまり、見んなって、」
「っ、だって、ずるいです、私ばっかり、あっ、!」
次の瞬間先端の部分が一番奥を擦って、眩暈がしそうなほど気持ちがいい。
「あ、やっ、た、けるさん、」
「…ここ?」
先ほどまでの感覚の違いにやめてほしいと思うのに、ゆるく擦り上げる動きでは物足りないとでもいうように、体は中を締めつけてもっとと求めてしまう。頭と体がバラバラになったみたいで、それが清流を混乱させた。
「息止めるなって、口開けろ」
清流が浅い呼吸になっているのに気づいた洸が、その指で口を開けさせる。
間から指が入って舌がなぞられると、それだけで舌の先から下腹部まで甘い痺れが走った。
(とけ、ちゃいそう…)
体も感覚もすべてあけ渡して、支配されているみたいだった。
それでも時おりなだめるように額にキスをしたり髪を撫でられたりするせいで、それすらも嬉しくて気持ちいいに置き換わっていく。
揺さぶられる間隔が次第に速くなっていくにしたがって、快楽は波紋のように広がって、底がなかった。
「…ぁ、あのっ、洸さんっ、手、はなして」
「嫌だ、」
「そ、そうじゃなくて、」
清流が息も絶え絶えの中で首を横に振ると、少し考えてからそっと手を離してくれた。
シーツに縫い付けられていたそれが、いともすんなりと解ける。自由になった手で、清流はそっと洸の背中に伸ばした。
腰が力強さを増すと同時に、キスが降る。
深く深く、上でも下でもつながって、熱が増して、必死に洸の首にしがみつく腕の強さが、限界が近いことを知らせた。
飲み込まれてしまう前に、洸もまた掻き抱くように清流の体に手を回す。
「……っ清流、かわいい、…好きだ、清流…、好き、」
「っ、ぁ、わ、私も、……っ、ぁあ、や、いっしょ、に……っ」
置いていかないで、と言われているような気がして、洸は焼き切れそうな欲の中で安心させるようにどうにか表情を緩める。
「一人になんかしない、一緒だ」
大きな波が来て、ぎゅうとしがみついて意識が飛ばないように堪えた。
大きく息をしながら引くのを待つ。
やがて落ち着いてくると、清流は気恥ずかしさで耳の端まで赤くなるのを感じて目を逸らしていると、顔を上げるように促された。
瞳の中に、お互いの姿が揺れながらおさまっている。
まだ荒い息のままキスをして微笑み合うと、どちらからともなく手を絡めた。
「清流、愛してる。俺の、ただ一人だから」
お互いさえいれば、この楽園さえも越えて。
この手をつないで、どこまでもいける――そんな気がした。
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