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最後の1週間3
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渋滞のエリアを抜けるとその後はスムーズに流れて、目的の場所近くのパーキングに車を停めた。
そのオーダーメイドスーツの専門店は、自宅兼店舗のこぢんまりとしたお店で、一見それとは分からない店構えだった。洸の祖父の代から付き合いのあるお店で、維城商事が生地や副資材を卸していて、時には希望の物を海外まで探しに行くこともあるらしい。
基本はオーナーしかいないから大丈夫だと言われたけれど、中に入ることは丁重に断って外で待つことにした。完成したスーツを試着するところを見たくなかったといえば嘘になるが、きっととても似合っているに違いない。
そんな想像をしながら、お店の近くをあまり離れない範囲で歩く。
アパレル系やアクセサリーショップ、雑貨屋など気になるお店がいくつかあったけれど、この界隈は西洋風かつ洗練された個人経営のお店が多い。今の清流では少し大人の街に感じて、気ままにふらりと入るには勇気がいる。
お店の中には入らずに、文字通りのウィンドウショッピングを楽しんでいると、とある店先にディスプレイされているグレンチェック柄のワンピースが目に飛び込んできた。
(…素敵だなぁ)
グレンチェックといえばグレーのイメージだったがこのワンピースは赤色なことにまず惹かれた。ハイウエスト位置のベルトもアクセントになっていて、クラシカルな雰囲気ながらとてもおしゃれだ。
(あの生地は何だろう、羊毛かな?でも柔らかそうで光沢もあるしカシミヤ混紡かも)
自然とそんなことを考えていると、ショーウィンドウに洸の姿が映った。手には黒の大きな紙袋を下げている。
清流は振り向いて、洸の元へと駆け寄った。
この後どうする?と聞かれて、先ほど一人で歩いた辺りを一緒に見て回ることにした。
自分一人では入るのに勇気が必要だったお店も、洸とだったら入ることができた。
どこもお店は小さいけれど素敵なものが綺麗にディスプレイされていて、やはり見ているだけで楽しい。何度か目を惹かれたワンピースのお店の前を通ったけれど、そのお店だけはやはり入る勇気が出ず、横目で見るだけだった。
中でも特に時間を忘れたのは、小さな古本屋に入ったときだ。
仕事部屋の本棚を見ても思ったけれど洸はかなりの読書家で、かつ清流と好きなジャンルや作家の好みが似ていた。本を取りながら薦め合ったり、掘り出し物の初版本を見つけたりととても楽しかった。
2時間ほど買い物を楽しむと、晴れていた陽も傾き周囲が一気に薄暗くなっていた。秋に入ってだんだんと日が短くなっているのを実感する。
「時間は少し早いけど、この辺りで食べて帰るか」
洸の提案で、この界隈に来たときにはよく寄るという老舗の洋食屋に連れて行ってくれた。
煉瓦造りの洋館のような外観のレストランで、洸は常連らしく、店内に入るとスムーズにいつもの席だというテーブル席に通してくれた。
遠慮しなくていいと言われたけれど、洸が車なので自分もノンアルコールにしようと決めて、飲み物はノンアルコールのスパークリングワインを頼んだ。
メニューはどれも目移りしてしまって、せっかくだからと一皿を少し少なめにしてもらうよう頼んで、看板メニューのビーフシチューやエビフライなどを何皿かをシェアしながら食べることにした。
それもまた、洸と初めて会ったときに、ホテルのルームサービスをシェアしながら食べたことを思い出させて、清流は一人懐かしくも少し胸がぎゅっと締めつけられる。
「どうかしたか?」
「いえ、とても美味しいですね」
清流は悟られないように微笑んで、今こうして過ごせる幸せを嚙み締めた。
料理の感想や仕事な話、たわいもない話をしながら食事をする時間は楽しく、あっという間だった。
お店を出たときにはすっかり夜で、少し肌寒い。
「食べ過ぎたな」
「本当に…でもどれも美味しかったですね、連れてきてくれてありがとうございます」
コインパーキングに戻ってきて、車に乗る。
「あ、悪い、少しだけ待っててくれるか?」
清流がシートベルトを締めていると、洸が何かを思い出したように声を掛けた。車に乗る直前にスマートフォンを見ていたから、もしかしたら仕事関係の電話でもあったのだろうか。そう思いながら、清流は頷いた。
遮音性が高いのか外と隔絶されたかのように静かだ。
(……今日は楽しかったな)
しんとした車内で、清流は1日のことを思い出していた。
暗く静かな車内にいると自分がどこにいるのか分からなくなるような、不思議な心地がして、清流は自然と目を閉じていた。
―――…―る、清流、
遠くで名前を呼ばれるのを、清流はどこか懐かしい気持ちで聞いていた。
前にもこんな夢を見た気がする。
家族で出かけた帰り、自分が狸寝入りをしている夢?
(あぁ、でもこの声は違う)
夢の途中かもしれないと思うのは仕方ないことだ。
彼が自分に笑いかけてくれる夢なら、恋に落ちてからもう何度も見ている。
「清流、」
だめだ、昔のように寝たふりはできない。
ちゃんと目を覚まして、自分の足で歩いていかないといけないのだから。
「あ、やっと起きたか」
はっと目を覚ますと、マンションのエントランス前だった。
「……すみません、もしかして私寝てましたか?」
「俺が車に戻ってきたらすでに寝てたよ。疲れてたんだな」
「ご、ごめんなさい…」
「いや俺こそ急に外連れまわして悪かったな。ほら、頭気をつけろよ」
差し出された手を掴んで車を降りた。
洸は玄関でキーをスタッフに預けて、自分たちはエレベーターで部屋まで上がる。
「加賀城さん、今日はありがとうございました。楽しかったです」
部屋に着いて靴を脱ぎ自分の部屋へ入る前に、清流は改めて洸に向き直ってお礼を言った。すると洸がこれ、と紙袋を差し出してきた。
「え?」
突然のことに、清流は首を傾げる。
自分が買ったもので車の座席に置き忘れていただろうかと思って受け取ると、中を覗いて驚いた。
「……あの、これって」
「開けて」
留めてあったテープを外して紙袋を開く。
間違いない、あのお店で見た赤のグレンチェック柄のワンピースだった。
「俺が店から出てきたときずっと見てただろ。その後も何回か店の近く通るたびに見てたし。それにたぶん清流に似合うと思ったから、プレゼント」
買って戻ってきたら清流がもう寝てて、渡すタイミングが今になったけどと洸はおかしそうに笑う。
―――あぁもう、どうして。
胸の奥から熱いものが込み上げてきて、清流は知らずに唇を噛み締める。
(どうしよう、やっぱり加賀城さんが好きだ)
絶対に知られてはいけないと分かりつつ、ひとたび気を抜けば零れ出てしまいそうで、それをどうにか押しとどめた。
「………ごめんなさい、私、受け取れません」
自分には、受け取る資格はない。
清流は俯いて、そっと紙袋を押し返す。
洸の顔が、見れない。
見てはいけない気がした。
もう一度小さく、ごめんなさいと言って、部屋のドアを閉めた。
そのオーダーメイドスーツの専門店は、自宅兼店舗のこぢんまりとしたお店で、一見それとは分からない店構えだった。洸の祖父の代から付き合いのあるお店で、維城商事が生地や副資材を卸していて、時には希望の物を海外まで探しに行くこともあるらしい。
基本はオーナーしかいないから大丈夫だと言われたけれど、中に入ることは丁重に断って外で待つことにした。完成したスーツを試着するところを見たくなかったといえば嘘になるが、きっととても似合っているに違いない。
そんな想像をしながら、お店の近くをあまり離れない範囲で歩く。
アパレル系やアクセサリーショップ、雑貨屋など気になるお店がいくつかあったけれど、この界隈は西洋風かつ洗練された個人経営のお店が多い。今の清流では少し大人の街に感じて、気ままにふらりと入るには勇気がいる。
お店の中には入らずに、文字通りのウィンドウショッピングを楽しんでいると、とある店先にディスプレイされているグレンチェック柄のワンピースが目に飛び込んできた。
(…素敵だなぁ)
グレンチェックといえばグレーのイメージだったがこのワンピースは赤色なことにまず惹かれた。ハイウエスト位置のベルトもアクセントになっていて、クラシカルな雰囲気ながらとてもおしゃれだ。
(あの生地は何だろう、羊毛かな?でも柔らかそうで光沢もあるしカシミヤ混紡かも)
自然とそんなことを考えていると、ショーウィンドウに洸の姿が映った。手には黒の大きな紙袋を下げている。
清流は振り向いて、洸の元へと駆け寄った。
この後どうする?と聞かれて、先ほど一人で歩いた辺りを一緒に見て回ることにした。
自分一人では入るのに勇気が必要だったお店も、洸とだったら入ることができた。
どこもお店は小さいけれど素敵なものが綺麗にディスプレイされていて、やはり見ているだけで楽しい。何度か目を惹かれたワンピースのお店の前を通ったけれど、そのお店だけはやはり入る勇気が出ず、横目で見るだけだった。
中でも特に時間を忘れたのは、小さな古本屋に入ったときだ。
仕事部屋の本棚を見ても思ったけれど洸はかなりの読書家で、かつ清流と好きなジャンルや作家の好みが似ていた。本を取りながら薦め合ったり、掘り出し物の初版本を見つけたりととても楽しかった。
2時間ほど買い物を楽しむと、晴れていた陽も傾き周囲が一気に薄暗くなっていた。秋に入ってだんだんと日が短くなっているのを実感する。
「時間は少し早いけど、この辺りで食べて帰るか」
洸の提案で、この界隈に来たときにはよく寄るという老舗の洋食屋に連れて行ってくれた。
煉瓦造りの洋館のような外観のレストランで、洸は常連らしく、店内に入るとスムーズにいつもの席だというテーブル席に通してくれた。
遠慮しなくていいと言われたけれど、洸が車なので自分もノンアルコールにしようと決めて、飲み物はノンアルコールのスパークリングワインを頼んだ。
メニューはどれも目移りしてしまって、せっかくだからと一皿を少し少なめにしてもらうよう頼んで、看板メニューのビーフシチューやエビフライなどを何皿かをシェアしながら食べることにした。
それもまた、洸と初めて会ったときに、ホテルのルームサービスをシェアしながら食べたことを思い出させて、清流は一人懐かしくも少し胸がぎゅっと締めつけられる。
「どうかしたか?」
「いえ、とても美味しいですね」
清流は悟られないように微笑んで、今こうして過ごせる幸せを嚙み締めた。
料理の感想や仕事な話、たわいもない話をしながら食事をする時間は楽しく、あっという間だった。
お店を出たときにはすっかり夜で、少し肌寒い。
「食べ過ぎたな」
「本当に…でもどれも美味しかったですね、連れてきてくれてありがとうございます」
コインパーキングに戻ってきて、車に乗る。
「あ、悪い、少しだけ待っててくれるか?」
清流がシートベルトを締めていると、洸が何かを思い出したように声を掛けた。車に乗る直前にスマートフォンを見ていたから、もしかしたら仕事関係の電話でもあったのだろうか。そう思いながら、清流は頷いた。
遮音性が高いのか外と隔絶されたかのように静かだ。
(……今日は楽しかったな)
しんとした車内で、清流は1日のことを思い出していた。
暗く静かな車内にいると自分がどこにいるのか分からなくなるような、不思議な心地がして、清流は自然と目を閉じていた。
―――…―る、清流、
遠くで名前を呼ばれるのを、清流はどこか懐かしい気持ちで聞いていた。
前にもこんな夢を見た気がする。
家族で出かけた帰り、自分が狸寝入りをしている夢?
(あぁ、でもこの声は違う)
夢の途中かもしれないと思うのは仕方ないことだ。
彼が自分に笑いかけてくれる夢なら、恋に落ちてからもう何度も見ている。
「清流、」
だめだ、昔のように寝たふりはできない。
ちゃんと目を覚まして、自分の足で歩いていかないといけないのだから。
「あ、やっと起きたか」
はっと目を覚ますと、マンションのエントランス前だった。
「……すみません、もしかして私寝てましたか?」
「俺が車に戻ってきたらすでに寝てたよ。疲れてたんだな」
「ご、ごめんなさい…」
「いや俺こそ急に外連れまわして悪かったな。ほら、頭気をつけろよ」
差し出された手を掴んで車を降りた。
洸は玄関でキーをスタッフに預けて、自分たちはエレベーターで部屋まで上がる。
「加賀城さん、今日はありがとうございました。楽しかったです」
部屋に着いて靴を脱ぎ自分の部屋へ入る前に、清流は改めて洸に向き直ってお礼を言った。すると洸がこれ、と紙袋を差し出してきた。
「え?」
突然のことに、清流は首を傾げる。
自分が買ったもので車の座席に置き忘れていただろうかと思って受け取ると、中を覗いて驚いた。
「……あの、これって」
「開けて」
留めてあったテープを外して紙袋を開く。
間違いない、あのお店で見た赤のグレンチェック柄のワンピースだった。
「俺が店から出てきたときずっと見てただろ。その後も何回か店の近く通るたびに見てたし。それにたぶん清流に似合うと思ったから、プレゼント」
買って戻ってきたら清流がもう寝てて、渡すタイミングが今になったけどと洸はおかしそうに笑う。
―――あぁもう、どうして。
胸の奥から熱いものが込み上げてきて、清流は知らずに唇を噛み締める。
(どうしよう、やっぱり加賀城さんが好きだ)
絶対に知られてはいけないと分かりつつ、ひとたび気を抜けば零れ出てしまいそうで、それをどうにか押しとどめた。
「………ごめんなさい、私、受け取れません」
自分には、受け取る資格はない。
清流は俯いて、そっと紙袋を押し返す。
洸の顔が、見れない。
見てはいけない気がした。
もう一度小さく、ごめんなさいと言って、部屋のドアを閉めた。
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