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暴君騎士ダイン
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「でも、俺は、許すよ。俺はね。ひとりくらい味方がいないと、かわいそうだ」
その言葉を聞いたとき、お前に触ってなくても身体が軽くなった気がした。
俺の感じる時間というものは、細かく途切れている。
ひとつ時間が始まって、早ければ数分、数時間、一日……そこで、一度途切れる。
途切れて、また始まる。
自分で眠ったとわかっているのを数えなければ、いちばん長く途切れなかったのは2週間。
ふつうの人間は、時間がいきなり途切れないらしいと知ったのは、数年前だ。
時間が途切れると、次はいつ始まるかわからない。
ふつうの人間の時間で数えて、3日経ったあとというのは長かったな。
次が始まったあと、だいたい俺は縛られて牢に入っている。
そして、ケガをした人間と、それより身分が偉いらしい人間が謝れと要求する。
謝るとは、なんだ。
どうしてそれが必要なんだ。
誰も答えなかった。
……また、時間が途切れていた。
……見覚えのあるところだ。それほど『時間』はたって……うん?
何かがいつもと違う。
ずっと、身体の中にいっぱい詰まっていたものが、なくなったような……軽い。
こんなに、身体とは軽いものだったか。
ふと、下半身に違和感を感じる。
見覚えがあるようなないような、小柄な『もの』が俺の股の間にあった。
たまに、とても重くなるその股の部分が、それに、入っている……?
人間のカタチをしたなにか。
足に見えるほそいそれで、地面に座りこんだ俺の脇をはさんで。
動かないが、生きている……?
長い髪だな、顔がほとんど隠れている。
俺の、それに入ったものが、きゅうっと、絞られて、ぐっと腰が痺れた。……なんだ、これは。
……ああ、『これ』をすると、すっきりするんだと、誰かが言っていたな。
だからなのか?すごく体が、軽い。
『それ』に、そっと触ってみた。
「……うん……」
声、だ。
声も出せるのか。
それは、むにゃむにゃと、うれしそうに。
「……はら、いっぱい……」
……触れたところから、俺のなかの何かがそいつに流れていくのが分かる。
……そうか、お前が、俺の中身を食ったのか。
軽くしてくれたのか。
そいつの髪が、たまにぱたり、と地面叩く。
……髪が、俺の別のちからを食っている……?
そのちからは、俺がめんどうだと思ったときに出てくる。
それが出てくれば、めんどうなものは近づいてこないし動かない。俺ひとりになれる。
だが、今はなにをめんどうだったか……ああ、向こうに、聖女とかいう女がいる。
変な女だ。俺をずっと警戒している。嫌いだと思っている。
なのに、俺は女をめんどうだと思わなかった。
……それが、とうとうめんどうになったのか?
俺の中身を食ったそれは、だんだんと、俺のちからも食っていく。
……大丈夫、という声が聞こえた気がした。
なぜだ?ふっと、俺のちからが……消えた。
「……聖女!?」
女が、俺をめがけて走ってきて、それにいつもくっついている白い男が追いかけている。
女は、俺から『それ』を取り上げた。
それが重かったのか?尻もちをついたが、それを抱えたままじりっと後ろに下がる。
「……」
返してくれ、それは――俺のだ。
びくっと、女は顔を青くして、それをますます抱きしめた。俺たち男とは違った、まるい大きな胸に、それの頭を押しつけている。
それの長い黒紫の髪が、それの身体と聖女の膝にばさりとかかる。
ぎり、と音がしそうなほど女の目が鋭くなって……濡れている?
「聖女?」
白い男が、その女を見下ろして、ため息をついた。そして、俺と女の間に立って剣を抜いた。
……仕方がなさそうだな。どうしてだ?女を守るのが嫌なのか?
どうでもいい、それを返してくれ。
俺を――軽くしてくれる、それを。
そいつは、気がついたら俺の中の何かを食ってくれていた。
俺の股のものは、そいつの内側に入れられていた。
「あ、っ、ふあ……あ、おいし……」
白い細いからだが、俺の下でビクビクと震えている。
白い背中が、長い髪の奥で濡れている。
くちゃ、と水音がした。
俺の重くなった股のものを、それが中でしゃぶっている。……ひんやりしていて、ぬるついて……気持ちがいい。
さっきまでとても重かった俺の中身がほとんどなくなっている。
その中身が、瘴気というものだとこいつから聞いた。
どうやら、俺の途切れる時間も、これが原因らしいが……俺にはよくわからない。
でも、その瘴気とやらを、それが食ってくれているのだけは、今分かった。
軽い……すっきりする。
それは震えているが……どうしてだろう?
小さい肩を掴んで、ひっくり返す。
それは、ぼろぼろと涙を流していた。眉を寄せて、大きな目が俺をぼんやりと見た。
白い頬は濡れて光っている。
「ふ……あ、」
ふやけたような息が、べたべたのそれの唇から出たとき――
胸が、ぐうっと内側から押された気がした。
これは、なんだ。
胸からあふれそうなこれは、よくないものなのか。そんな気がするんだが……
慌てて、その頭をまた伏せさせた。
すると、それの髪が、俺の腕に絡みつく。
すう、と髪を伝って、俺の中身がまた消える。
なのに、胸を押すものは、消えないんだ。一緒に食ってくれないらしい。
これが……苦しいというものなのか?
こんな、苦しいなんてことは……どうしてそうなるのかまったく俺は知らない。
――よくないことなのだろうか。
気になって、それが俺に触れるだろうその途切れる時間を、引き延ばそうとしてみた。
初めてのこころみは、苦しかった。
苦しい――その感覚は、ふつうの人間がうめきながら泣き出すのも納得できる。
それは、俺が『苦し』んでいるのを、気にしていた。
そして――また、そいつの中に俺が入って時間が始まる。
おかしい、俺は、どうして時間をふつうの人間と一緒にできないのか。
そいつの目は暗闇の中、きらきらと光っていた。同じものを見たことがある……ああ、夜空にあった、大きくて強い光の星。
「だい、じょ、ぶ……」
なにがだ?
お前は苦しそうじゃないか。
「大丈夫だから……な」
俺は、身体が軽い。
お前が食ってくれたんだろう。
ほそい、抱き締めたら折れそうな身体。
鎧越しに触れられないのが、落ち着かない……これは、苦しいとも違う。
ひんやりした腕と、髪がぐるりと俺の首に巻きついている。
……お前といると胸が苦しくなる。
お前は、今はもっと苦しそうだ。
なあ、それは――俺のせいか?
「悪いことをしたら、謝らないと」
初めて返ってきた答え。
「そう、それが、悪いことしたなって気分だよ!」
そうか、この苦しいが、悪いことをした合図なのか。
「かわいそうだ」
俺は、かわいそうなのか。
初めて聞く言葉ばかりだ。
それは俺に向けられている。
聞くたびに、身体が、胸が軽くなっていく。
もっと教えてくれ。
お前に謝るとき、どうすればいいんだ?
リュート。
その言葉を聞いたとき、お前に触ってなくても身体が軽くなった気がした。
俺の感じる時間というものは、細かく途切れている。
ひとつ時間が始まって、早ければ数分、数時間、一日……そこで、一度途切れる。
途切れて、また始まる。
自分で眠ったとわかっているのを数えなければ、いちばん長く途切れなかったのは2週間。
ふつうの人間は、時間がいきなり途切れないらしいと知ったのは、数年前だ。
時間が途切れると、次はいつ始まるかわからない。
ふつうの人間の時間で数えて、3日経ったあとというのは長かったな。
次が始まったあと、だいたい俺は縛られて牢に入っている。
そして、ケガをした人間と、それより身分が偉いらしい人間が謝れと要求する。
謝るとは、なんだ。
どうしてそれが必要なんだ。
誰も答えなかった。
……また、時間が途切れていた。
……見覚えのあるところだ。それほど『時間』はたって……うん?
何かがいつもと違う。
ずっと、身体の中にいっぱい詰まっていたものが、なくなったような……軽い。
こんなに、身体とは軽いものだったか。
ふと、下半身に違和感を感じる。
見覚えがあるようなないような、小柄な『もの』が俺の股の間にあった。
たまに、とても重くなるその股の部分が、それに、入っている……?
人間のカタチをしたなにか。
足に見えるほそいそれで、地面に座りこんだ俺の脇をはさんで。
動かないが、生きている……?
長い髪だな、顔がほとんど隠れている。
俺の、それに入ったものが、きゅうっと、絞られて、ぐっと腰が痺れた。……なんだ、これは。
……ああ、『これ』をすると、すっきりするんだと、誰かが言っていたな。
だからなのか?すごく体が、軽い。
『それ』に、そっと触ってみた。
「……うん……」
声、だ。
声も出せるのか。
それは、むにゃむにゃと、うれしそうに。
「……はら、いっぱい……」
……触れたところから、俺のなかの何かがそいつに流れていくのが分かる。
……そうか、お前が、俺の中身を食ったのか。
軽くしてくれたのか。
そいつの髪が、たまにぱたり、と地面叩く。
……髪が、俺の別のちからを食っている……?
そのちからは、俺がめんどうだと思ったときに出てくる。
それが出てくれば、めんどうなものは近づいてこないし動かない。俺ひとりになれる。
だが、今はなにをめんどうだったか……ああ、向こうに、聖女とかいう女がいる。
変な女だ。俺をずっと警戒している。嫌いだと思っている。
なのに、俺は女をめんどうだと思わなかった。
……それが、とうとうめんどうになったのか?
俺の中身を食ったそれは、だんだんと、俺のちからも食っていく。
……大丈夫、という声が聞こえた気がした。
なぜだ?ふっと、俺のちからが……消えた。
「……聖女!?」
女が、俺をめがけて走ってきて、それにいつもくっついている白い男が追いかけている。
女は、俺から『それ』を取り上げた。
それが重かったのか?尻もちをついたが、それを抱えたままじりっと後ろに下がる。
「……」
返してくれ、それは――俺のだ。
びくっと、女は顔を青くして、それをますます抱きしめた。俺たち男とは違った、まるい大きな胸に、それの頭を押しつけている。
それの長い黒紫の髪が、それの身体と聖女の膝にばさりとかかる。
ぎり、と音がしそうなほど女の目が鋭くなって……濡れている?
「聖女?」
白い男が、その女を見下ろして、ため息をついた。そして、俺と女の間に立って剣を抜いた。
……仕方がなさそうだな。どうしてだ?女を守るのが嫌なのか?
どうでもいい、それを返してくれ。
俺を――軽くしてくれる、それを。
そいつは、気がついたら俺の中の何かを食ってくれていた。
俺の股のものは、そいつの内側に入れられていた。
「あ、っ、ふあ……あ、おいし……」
白い細いからだが、俺の下でビクビクと震えている。
白い背中が、長い髪の奥で濡れている。
くちゃ、と水音がした。
俺の重くなった股のものを、それが中でしゃぶっている。……ひんやりしていて、ぬるついて……気持ちがいい。
さっきまでとても重かった俺の中身がほとんどなくなっている。
その中身が、瘴気というものだとこいつから聞いた。
どうやら、俺の途切れる時間も、これが原因らしいが……俺にはよくわからない。
でも、その瘴気とやらを、それが食ってくれているのだけは、今分かった。
軽い……すっきりする。
それは震えているが……どうしてだろう?
小さい肩を掴んで、ひっくり返す。
それは、ぼろぼろと涙を流していた。眉を寄せて、大きな目が俺をぼんやりと見た。
白い頬は濡れて光っている。
「ふ……あ、」
ふやけたような息が、べたべたのそれの唇から出たとき――
胸が、ぐうっと内側から押された気がした。
これは、なんだ。
胸からあふれそうなこれは、よくないものなのか。そんな気がするんだが……
慌てて、その頭をまた伏せさせた。
すると、それの髪が、俺の腕に絡みつく。
すう、と髪を伝って、俺の中身がまた消える。
なのに、胸を押すものは、消えないんだ。一緒に食ってくれないらしい。
これが……苦しいというものなのか?
こんな、苦しいなんてことは……どうしてそうなるのかまったく俺は知らない。
――よくないことなのだろうか。
気になって、それが俺に触れるだろうその途切れる時間を、引き延ばそうとしてみた。
初めてのこころみは、苦しかった。
苦しい――その感覚は、ふつうの人間がうめきながら泣き出すのも納得できる。
それは、俺が『苦し』んでいるのを、気にしていた。
そして――また、そいつの中に俺が入って時間が始まる。
おかしい、俺は、どうして時間をふつうの人間と一緒にできないのか。
そいつの目は暗闇の中、きらきらと光っていた。同じものを見たことがある……ああ、夜空にあった、大きくて強い光の星。
「だい、じょ、ぶ……」
なにがだ?
お前は苦しそうじゃないか。
「大丈夫だから……な」
俺は、身体が軽い。
お前が食ってくれたんだろう。
ほそい、抱き締めたら折れそうな身体。
鎧越しに触れられないのが、落ち着かない……これは、苦しいとも違う。
ひんやりした腕と、髪がぐるりと俺の首に巻きついている。
……お前といると胸が苦しくなる。
お前は、今はもっと苦しそうだ。
なあ、それは――俺のせいか?
「悪いことをしたら、謝らないと」
初めて返ってきた答え。
「そう、それが、悪いことしたなって気分だよ!」
そうか、この苦しいが、悪いことをした合図なのか。
「かわいそうだ」
俺は、かわいそうなのか。
初めて聞く言葉ばかりだ。
それは俺に向けられている。
聞くたびに、身体が、胸が軽くなっていく。
もっと教えてくれ。
お前に謝るとき、どうすればいいんだ?
リュート。
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