最強令嬢の秘密結社

鹿音二号

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18:誰がクックロビンを殺したか

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 数日後の休日に、スミレは勉強をミズリィに教えるという名目で、公爵邸へと招かれた。
 ドレスを持っていないというので、急遽作らせた。

「いつか……お返しします……」

 ミズリィが使う店に入ったとたん卒倒しそうになったスミレは、ずっと真っ青になって震えていた。

 髪と同じ、淡い紫の装飾もフリルもほとんどないドレス。宝飾品は真珠を中心に髪飾りやネックレスを店で借りた。持っていても使わないということだ。
 贈ってもいいが、また前の外套のように、スミレを傷つけることになりそうで、今は泣く泣くやめる。

 いざ、ミズリィの家へ。
 スミレは、馬車で庭に入るかどうかのときに、青くなってまた震え出してしまった。正門からエントランスまでたった10分の道なのに。
 彼女の様子を見ると、最初に家族に紹介は諦めたほうがよさそうだ。用意していた客間へと早々に入った。

「人払いは済んだわ。人に聞かれてはいけませんわね」

 フローレンスがさっきまで給仕をしていてくれていたが下がらせた。
 自分たち以外誰もいなくなった部屋でスミレはお茶に口をつけて、ようやく一息ついたようだ。

「ハイ。まだ、誰が味方で誰が敵だかわかりませんから」

 ミズリィは、首を傾げた。

「敵……?」
「そうです。ミズリィ様の死は、おそらく誰かが何かを画策したんだと思います」

 スミレはさっきまで震えていたとは思えないようなしっかりした表情で、きっぱりと言った。

 その彼女の言葉を聞いたとき、この時間に戻ってきてからずっと胸にあったもやもやが、すっと薄くなった気がした。

「どうして――誰が、わたくしを、殺したの」

 死んだ記憶もあるのに、殺されたという言葉はどこか現実味がない。けれど、すとんと自分の足が地面を踏みしめた感じがする。

「まだ、情報が足りませんが……」

 スミレは一瞬考えて、

「まず、オデット様やイワン様が、ミズリィ様を裏切るとは到底思えません。ので、おふたりではないですね」
「どうして、そう言えるの」
「皆様、ミズリィ様が大好きだからですよ」

 スミレはあっさりとそう言った。

 ずっと、処刑される前から、悲しくて仕方がなかったのに、スミレのたった一言で安心してしまう。

「……本当に……?」
「ええ、私も一緒ですもの。よく分かります」
「良かった……」

 涙が出てしまう。
 前世から時間を戻ってきて、涙もろくなった気がする。
 それを押さえている間、スミレは何も言わず微笑んでいた。

「……でも、それならどうして何も言わず、わたくしの前から消えたのかしら」
「そうですね。きっと、それがミズリィ様の死に関係があります」

 スミレは眉を寄せて、腕を組んでいる。
 まるで男の人のような仕草だが、ドレス姿だと妙に愛らしい。これがスミレの本当の姿なのだ。

「まず、何故時間が巻き戻ったのか、それは今は考えないでおきます。考えられるのは――いえ、魔法かどうかも分かりませんよね? ミズリィ様の知識でも」
「ええ、時間を巻き戻す、しかも世界すべてをというのは……今のところ、魔法ではできないのではないかしら」

 人間の力では無理だろう。
 スミレもそう思っているらしい。

「今は、考えても仕方がないです。ですので……ミズリィ様がこの『時間』で生きられるようにする、これが最優先です」
「ええ」

 ミズリィも、そんなことよりもどうやってスミレたちとずっと生きていられるか、そちらのほうが大切だ。
 今度こそ、幸せになりたい。

 もう、あんなに苦しくて悲しいことは、経験したくない。

 スミレは、少し考える素振りをする。

「――『未来』で、オデット様がいなくなったというのは、どんな状況です?」
「オデット……彼女は、たしか何も言わず、帝国を出たのだと、そう誰かに聞かされて……」
「どなたからですか」
「……どなただったかしら」
「もしかして、記憶が曖昧だったりするんですか?」
「ええと……」
「ううん、記憶が曖昧だとすると、やはり難航しますね」

 スミレはゆっくりと立ち上がった。

「いつ頃帝国から出ていかれたんです?」
「聞いたのは……たしか処刑の一年前ですわ」
「何歳の頃ですか」
「22歳の頃、ですわね……たしか、大精霊の封印が解けて、被害が出たすぐですわ」
「大精霊……ああ、それが理由でミズリィ様は捕まったと。そのあたりで、もしミズリィ様のお命を狙った計画があるとすれば、それが実行され始めたのでしょう」

 スミレはソファーの前を行ったり来たりする。

「……イワン様は、どこかに去っていかれたんですか?」
「いいえ、ただ、お会いできなくなりましたわ。たしか……わたくしが捕まる半年ほど前に、いっさいの資産の出し入れを禁じると、ビリビオ家から通達があったのです」
「ビリビオの銀行に預けていた資産を、ようは取り上げられたってことですね。ビリビオ家が……? それとも……いえ、それで、イワン様は何と?」
「それが、会いに行ったけれども、断られてしまって。その後なにか、証書のようなものを送ってきたのですけれど……よく分からなくて、執事に預けて、それっきり」
「お手紙などはなかったのですね。お会いもできず」
「ええ」

 思い出しながら、口に出しているだけで少しずつ心が軽くなっていく。

 誰かに、言いたかった。相談したかった。
 わからないことを一緒に考えてくれる、そんなひとがいるだけで、ミズリィは今までで一番安心していた。

「……何か、イワン様は知っていらっしゃったかもしれませんね」
「そうなのです?」
「分かりませんが……私なら、もしなにか知っていて、ミズリィ様を裏切る気がないのなら、なにか合図を出すはずです。直接言えないのは、誰かに邪魔をされたか、自分も危ない立場にいるとか……」
「え? イワンまで命を……!?」
「可能性は高いと思います。一番仲のいい友人で、しかも貴族のお金を取り扱っているお家です。ミズリィ様を狙っているなら、同時にイワン様も邪魔になるはずです」
「そんな……私は、嫌われたか、裏切られたのかとばかり……」

 自分のことしか考えていなかった。
 スミレは少し困った顔をした。

「仕方がない、とは思いますよ。ただ……」

 ソファーに座り直して、スミレは膝の上で手を組んだ。

「一年も前から、何かが起こっていたかもしれないのに、ミズリィ様は何も知らなかった、んですよね」
「……ええ」
「今度は、それではいけません」

 じっとスミレはミズリィの戸惑う目を見つめる。

「今度は、このままだとまた処刑されることになると、知っているんです。常に考えて、行動しないと……何もできないまま、また同じ繰り返しになっちゃいます」
「……けれど、いえ、わかっているわ……でも、スミレを巻き込んでしまったし、オデットも……また誰かを傷つけることになってしまうかと思うと」
「そんなの、あとで謝ればいいんです」

 スミレはけろんとしている。

「ミズリィ様のお命が最優先です。仕方がないと言えば皆様納得していただけます」
「けれど……」

 大事な人たちを傷つけるようなことをしたくない。
 ためらうミズリィに、スミレは淡々と、

「それに、ミズリィ様がそのように大々的に処刑なんてことになったら、帝国もただでは済まないはずです」
「え?」
「教会が絡んでいます。帝国の公女を、教会が神に歯向かう悪魔として処刑。事が大きすぎます……」

 帝国の未来まで、関わっているというのか。
 どきどきと嫌な音を立てる胸をそっと押さえていると、スミレは少し考えてから、

「やっぱり、何か裏があると思います。単に、ミズリィ様だけを狙ってここまで大きな事件にするなんて……」
「どういうことですの?」

 スミレはため息をつき、冷めてしまったカップを取り上げた。

「ミズリィ様だけを狙っていないとなると、その真犯人の目的をまず調べなければならないと思います。そして、どうしたらそれを妨害できるか、考えないと」
「そんな……誰が犯人かわからないのに……」

「ええ、それを――数年内に、犯人と、その目的を調べて、その目的の達成を阻止すること。私達がしなければならないのは、それです」

「そんなこと……考えもしなかったわ」

 どうやったら死なずに、みんなと幸せに生きられるか、そればかりだった。

 なんだかぐらぐらとするミズリィの頭。授業で板書をするときに、必死にノートの内容を覚えているときに似ている。
 スミレは引きつった笑みを浮かべている。

「……覚悟は、していましたが、ちょっと、私達の手には余ることですね」
「いったい、どうすれば」
「落ち着いてください。まだ数年あります。もっと考えて……そして、味方を増やしましょう」
「味方?」
「そうです。知恵や、力を貸してくれる人……例えば、イワン様や、オデット様はどうでしょう?」

「それは……」
「……まだ、駄目ですか?」
「ごめんなさい、あのおふたりを、信じていないわけではありませんの。けれど……」

 裏切られた、見捨てられたと、思ったときの悲しみが、まだ強く残っている。

 スミレは眉をひそめてから、首を縦に振った。

「――ミズリィ様がいいと思ったら、おふたりに話してください。なるべく、お早めに」
「ええ。――あの、メリー……メルクリニは」
「……ごめんなさい。私には判断できません。とても良い方だとは思いますけれど……」

 メルクリニとは、ミズリィが捕まる直前の、そうとは知らずにパーティーを開いたとき、招待状が送り返されたのが最後だった。

 このパーティーはほとんど人が来なかった。ビリビオ銀行の資産が取り上げられたあとから、目に見えてミズリィの周りから人がいなくなっていった。

 そう、誰も彼もいなくなっていった。

「――テリッツ様、は」

 いつの間にかほとんど会わなくなっていった、婚約者。

 将来を約束した人の最後の瞬間を、愛情の一欠片も見えない冷たい目で見ていた。

 スミレは、そっと目を伏せた。

「……聞く限り、ミズリィ様を助けようとは、思っていらっしゃらなかったんですね」
「――」
「お好きですか?テリッツ皇太子殿下を」
「……分からないわ」

 ミズリィは首を振った。

 以前は、好きだったかもしれない。
 けれど、今は戸惑いと恐怖が大きい。

 ミズリィを、テリッツはどう思っていたのだろうか。
 そして――自分も。
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