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白い世界
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気が付くと、真っ白な世界にいた。
周りには何も無い。ただただ白いだけ。
普通なら眩しくて目を細めてしまいそうだが、ここではその必要は無い。
ここに来るのは久しぶりだが、懐かしい気持ちは全く湧き上がってこない。寧ろ、忌々しく思う。
私はあの石に吸われ、死んだ……はずだ。
推測よりも随分とはやかったが、まあ死ぬことは予想していたので、問題無い。
問題は、無い。
なんの問題も無いはずだ。
孤児院の子供たちの顔が、この間拾った青年の顔が、町の人達の顔が、浮かんでは消えていく。
胸が痛い。死ぬ間際の痛みとは比べ物にならないぐらい、苦しい。
でも仕方がなかった。
私だって魔法使いの端くれだ。ありとあらゆる魔法を試した。しかし、なんの効果も成さなかった。
そりゃそうだろう。ただ石に取り憑かれた訳では無い。これは神から受けた呪いなのだから。
然し、なぜ私はここに……?
死んだ後は、ここに連れてこられるのだろうか?
それにしては私以外誰もいない。
まさか、死んだ物は、奴に消される……とかなのか?まあそれはそれで悪くない。いや、良いことは無いが、そういう決まりなのだと言われたら諦めることが出来る。このまま存在し続ける方が、辛いに違いない。
ああ、私だからここに来た、という線もあるのか。今回、何がお気に召さなかったのかは不明だが、それについてお小言を言われる可能性もある。お小言とはちょっと違うか。そういうことを言うあれではないしな。
〚ガガ……$%^「*……言語を……☆〒>……言語調整中……〛
感情の篭っていない、男か女か老人か若者か判別のつかないような声がした。
頭の中に直接語られているようで、ガンガンと痛む。
来た。奴だ。
辺りを見回すがやはり誰もいない。
なぜ姿を表さないのか。姿がないのかもしれない。
〚調節が完了しました。その問いに答えます。私の本体は別の場所に存在します〛
へえ、なるほど。
つまり、神がいる空間はこことは別に存在するということか。
と、そんなことを知った所で何の意味もないのだが。
然し、相変わらず当然のように心の中を見られているらしい。あまりいい気分ではないな。
〚貴方は混乱しているようなので、状況を説明します。
貴方は死亡が確認されました。しかし、貴方はゴミ掃除の手助けをしました。その功績として、貴方に加護を与えます〛
「ま、待ってください、ゴミ掃除って何の話ですか……?」
一方的に語られ、さらに混乱し、問いかける。
心当たりがない。
まさか文字通り、掃除していたことを感謝された訳ではないだろうに。
〚貴方の問いに答えます。貴方は呪いの効果で死に絶えました。その際、1匹の悪魔を道ずれにしました。貴方には感謝します〛
「……悪魔?まさか、?」
〚その問いに肯定します〛
イルシオンが悪魔だということは何となく察しがついていたから、驚いてはいない。
だが、何故?何故、彼が死んだのだ?
感謝とは何のことだ?
私?私の所為で彼は死んだのか?
〚貴方はまだ混乱しているようなのでさらに説明を加えます。愚かな悪魔は貴方を助けようと、光の呪文を唱えました。私に祈りを捧げました。魔法は発動されず、貴方は死に至りました。私は祈りを媒介にし、悪魔を駆除しました〛
は、私を助けようとして?
何て馬鹿なことを……、あれだけ光の魔法を嫌っていたのだ。呪文を唱えてはならないと言うことを知らなかったとしても、本能的にストップがかかる筈なのである。余程の覚悟があったのだろう。
私が死ななければ、彼は死ななかったのか?
私が……、いや、そもそも何故、石はまた動き出したのだ?
イルシオンが来た時期と、石が私の生命力を吸いだした時期はおそらく同じぐらいだった。
まさか……。
〚その想像を肯定します。私は悪魔を殺す為、石を再起動させました〛
何……?
わざわざ?その為に?
私が何かをしたという訳ではなく?
「な、何故、そこまでしてイルシオンを殺したかったんですか?」
〚悪魔だからです〛
「何故、悪魔を殺すのですか?」
〚悪魔だからです〛
……は?
こいつは何を言っている……?
そんな適当な区別で、彼は、殺されたのか?
悪魔だから、と言って……それだけの理由で、あの心優しい少年が死んでいいわけがない。
そもそも、悪魔だから殺すだなんて、姿が違うからと言って差別する人間と何が違うというのだ。
神とはここまで、ここまで……。
私は胸の内から湧き上がる熱情を押さえることが出来ず、拳を握る。
歯を食いしばり、何もない空間を睨みつけた。
それぐらい、奴のことが許せなかった。
この思考も奴には読まれているのだろう。反乱分子として、何らかの処分を受けるかもしれない。
然し、だからといって自分の心の中を騙すことは出来ない。し、そんなことはしたくない。
この気持ちを誤魔化してしまうぐらいならば、罰なりなんなり、受けた方がマシだ。
〚ではこれからのことを話します〛
ごくり、と唾を飲み込む音が随分と大きく聞こえた気がした。
〚貴方には生き返ってもらいます〛
「な、何故ですか?!わ、私は既に死んでいるのでしょう?!」
意味が分からなかった。罰を受けるどころか、生き返らせる……だと?これは、これでは褒美を貰っているようなものでは無いか。
いや、ような、では無く褒美なのか。奴にとって悪魔とはそこまで殺したかったものなんだな……。
〚その考えは否定します。悪魔を殺すために貴方を殺したが、本来貴方は今死ぬべきではありませんでした。よってあの死は無効とします〛
褒美……ではない?
悪魔を殺したことによって生じた歪みを本来あるべき姿に戻した、という事か……。
理解はできるが、納得できない。
何故、何故、彼が死んで私が生きなければならないのだ。
いや、分かっている。彼は私を生かすために魔法をかけたのだ。彼も私が生きることを望んでいたのだろう。本当に彼のことを思うのならば、私は生きなければならない。あの世界には子供たちも置いてきてしまっている。
けれど、私は。
もう、疲れたのだ。
毎回そうだ。
私の大切にしていたものは奴に壊される。
突然現れ、一方的に告げると、消える。
こんな理不尽な世界、私はもう、生きていく気力がない。
〚貴方に拒否権はありません〛
「何故ですか?人一人ぐらい死んだところで世界は変わりないはずでしょう?」
〚私が人の運命に関与することは非推奨行為です。それが規則ですから〛
無機質な声が頭にガンガンと響く。
私と、イルシオン、何が違うというのだ。
何故私は死んではいけなくて、彼は死ななければならないのだ。
……知っていた。知っていたさ。
こいつはいつも一方的だ。
あの時もそうだ。私の意思を全く無視して……。
目を閉じて首を振る。
どうも私はかなり物分りが悪いらしい。
自分ではもう少し割り切って考えられるほうだと思っていたのだが。
どうしようもないことなのだ。
どうしようもない。
諦めるしかない。
……本当にそれでいいのか?
浮かび上がる疑問を押さえつける。
それ以上は考えないように蓋をする。
これでいいのだ。
〚それとは別に貴方には褒美を受け取ってもらいます。何か願いをひとつ叶えましょう〛
ぴくり、と眉が動いたのがわかった。生き返らせるだけではなく、褒美まで与えると言うのか。
この私に。
馬鹿にされきっている。どうせ何も出来ないのだろう、と高を括っているのだろう。
でも。
そんなふうに思われていると分かっていても。
私は奴に逆らおうとは思えなかった。
精々心のうちで悪態をつくだけだ。
なるほど、舐められるのも仕方が無いのかもな、と自嘲する。
攻めてもの抵抗として、無理難題を吹っかけてやろうと口を開く。
「では、イルシオンを生き返らせ……」
〚それは出来ません。悪魔とは存在そのものを抹消させなくてはならないものです〛
やはり、無理か。
奴に無理だと言わせてみたが、特に心も晴れなかった。
けれど、それ以外のものなんて受け取りたくないのも事実だ。
受け取ってしまったら、私が彼の死を望んでいたような、彼を殺してしまったことを認めてしまうような、そんな気がするのだ。
暫く沈黙が続いた頃、またもや頭に音が響いた。
〚では、貴方が本当に欲しいであろうものを渡すことにしましょう〛
「それは一体なんですか?」
〚……では、貴方には元の世界に帰ってもらいます〛
おい、無視か。と口に出そうとしたが、頭が痛む。
耐えきれないほどの痛みに崩れこみ、頭を抱え、叫ぼうとしたところ、意識は途切れた。
周りには何も無い。ただただ白いだけ。
普通なら眩しくて目を細めてしまいそうだが、ここではその必要は無い。
ここに来るのは久しぶりだが、懐かしい気持ちは全く湧き上がってこない。寧ろ、忌々しく思う。
私はあの石に吸われ、死んだ……はずだ。
推測よりも随分とはやかったが、まあ死ぬことは予想していたので、問題無い。
問題は、無い。
なんの問題も無いはずだ。
孤児院の子供たちの顔が、この間拾った青年の顔が、町の人達の顔が、浮かんでは消えていく。
胸が痛い。死ぬ間際の痛みとは比べ物にならないぐらい、苦しい。
でも仕方がなかった。
私だって魔法使いの端くれだ。ありとあらゆる魔法を試した。しかし、なんの効果も成さなかった。
そりゃそうだろう。ただ石に取り憑かれた訳では無い。これは神から受けた呪いなのだから。
然し、なぜ私はここに……?
死んだ後は、ここに連れてこられるのだろうか?
それにしては私以外誰もいない。
まさか、死んだ物は、奴に消される……とかなのか?まあそれはそれで悪くない。いや、良いことは無いが、そういう決まりなのだと言われたら諦めることが出来る。このまま存在し続ける方が、辛いに違いない。
ああ、私だからここに来た、という線もあるのか。今回、何がお気に召さなかったのかは不明だが、それについてお小言を言われる可能性もある。お小言とはちょっと違うか。そういうことを言うあれではないしな。
〚ガガ……$%^「*……言語を……☆〒>……言語調整中……〛
感情の篭っていない、男か女か老人か若者か判別のつかないような声がした。
頭の中に直接語られているようで、ガンガンと痛む。
来た。奴だ。
辺りを見回すがやはり誰もいない。
なぜ姿を表さないのか。姿がないのかもしれない。
〚調節が完了しました。その問いに答えます。私の本体は別の場所に存在します〛
へえ、なるほど。
つまり、神がいる空間はこことは別に存在するということか。
と、そんなことを知った所で何の意味もないのだが。
然し、相変わらず当然のように心の中を見られているらしい。あまりいい気分ではないな。
〚貴方は混乱しているようなので、状況を説明します。
貴方は死亡が確認されました。しかし、貴方はゴミ掃除の手助けをしました。その功績として、貴方に加護を与えます〛
「ま、待ってください、ゴミ掃除って何の話ですか……?」
一方的に語られ、さらに混乱し、問いかける。
心当たりがない。
まさか文字通り、掃除していたことを感謝された訳ではないだろうに。
〚貴方の問いに答えます。貴方は呪いの効果で死に絶えました。その際、1匹の悪魔を道ずれにしました。貴方には感謝します〛
「……悪魔?まさか、?」
〚その問いに肯定します〛
イルシオンが悪魔だということは何となく察しがついていたから、驚いてはいない。
だが、何故?何故、彼が死んだのだ?
感謝とは何のことだ?
私?私の所為で彼は死んだのか?
〚貴方はまだ混乱しているようなのでさらに説明を加えます。愚かな悪魔は貴方を助けようと、光の呪文を唱えました。私に祈りを捧げました。魔法は発動されず、貴方は死に至りました。私は祈りを媒介にし、悪魔を駆除しました〛
は、私を助けようとして?
何て馬鹿なことを……、あれだけ光の魔法を嫌っていたのだ。呪文を唱えてはならないと言うことを知らなかったとしても、本能的にストップがかかる筈なのである。余程の覚悟があったのだろう。
私が死ななければ、彼は死ななかったのか?
私が……、いや、そもそも何故、石はまた動き出したのだ?
イルシオンが来た時期と、石が私の生命力を吸いだした時期はおそらく同じぐらいだった。
まさか……。
〚その想像を肯定します。私は悪魔を殺す為、石を再起動させました〛
何……?
わざわざ?その為に?
私が何かをしたという訳ではなく?
「な、何故、そこまでしてイルシオンを殺したかったんですか?」
〚悪魔だからです〛
「何故、悪魔を殺すのですか?」
〚悪魔だからです〛
……は?
こいつは何を言っている……?
そんな適当な区別で、彼は、殺されたのか?
悪魔だから、と言って……それだけの理由で、あの心優しい少年が死んでいいわけがない。
そもそも、悪魔だから殺すだなんて、姿が違うからと言って差別する人間と何が違うというのだ。
神とはここまで、ここまで……。
私は胸の内から湧き上がる熱情を押さえることが出来ず、拳を握る。
歯を食いしばり、何もない空間を睨みつけた。
それぐらい、奴のことが許せなかった。
この思考も奴には読まれているのだろう。反乱分子として、何らかの処分を受けるかもしれない。
然し、だからといって自分の心の中を騙すことは出来ない。し、そんなことはしたくない。
この気持ちを誤魔化してしまうぐらいならば、罰なりなんなり、受けた方がマシだ。
〚ではこれからのことを話します〛
ごくり、と唾を飲み込む音が随分と大きく聞こえた気がした。
〚貴方には生き返ってもらいます〛
「な、何故ですか?!わ、私は既に死んでいるのでしょう?!」
意味が分からなかった。罰を受けるどころか、生き返らせる……だと?これは、これでは褒美を貰っているようなものでは無いか。
いや、ような、では無く褒美なのか。奴にとって悪魔とはそこまで殺したかったものなんだな……。
〚その考えは否定します。悪魔を殺すために貴方を殺したが、本来貴方は今死ぬべきではありませんでした。よってあの死は無効とします〛
褒美……ではない?
悪魔を殺したことによって生じた歪みを本来あるべき姿に戻した、という事か……。
理解はできるが、納得できない。
何故、何故、彼が死んで私が生きなければならないのだ。
いや、分かっている。彼は私を生かすために魔法をかけたのだ。彼も私が生きることを望んでいたのだろう。本当に彼のことを思うのならば、私は生きなければならない。あの世界には子供たちも置いてきてしまっている。
けれど、私は。
もう、疲れたのだ。
毎回そうだ。
私の大切にしていたものは奴に壊される。
突然現れ、一方的に告げると、消える。
こんな理不尽な世界、私はもう、生きていく気力がない。
〚貴方に拒否権はありません〛
「何故ですか?人一人ぐらい死んだところで世界は変わりないはずでしょう?」
〚私が人の運命に関与することは非推奨行為です。それが規則ですから〛
無機質な声が頭にガンガンと響く。
私と、イルシオン、何が違うというのだ。
何故私は死んではいけなくて、彼は死ななければならないのだ。
……知っていた。知っていたさ。
こいつはいつも一方的だ。
あの時もそうだ。私の意思を全く無視して……。
目を閉じて首を振る。
どうも私はかなり物分りが悪いらしい。
自分ではもう少し割り切って考えられるほうだと思っていたのだが。
どうしようもないことなのだ。
どうしようもない。
諦めるしかない。
……本当にそれでいいのか?
浮かび上がる疑問を押さえつける。
それ以上は考えないように蓋をする。
これでいいのだ。
〚それとは別に貴方には褒美を受け取ってもらいます。何か願いをひとつ叶えましょう〛
ぴくり、と眉が動いたのがわかった。生き返らせるだけではなく、褒美まで与えると言うのか。
この私に。
馬鹿にされきっている。どうせ何も出来ないのだろう、と高を括っているのだろう。
でも。
そんなふうに思われていると分かっていても。
私は奴に逆らおうとは思えなかった。
精々心のうちで悪態をつくだけだ。
なるほど、舐められるのも仕方が無いのかもな、と自嘲する。
攻めてもの抵抗として、無理難題を吹っかけてやろうと口を開く。
「では、イルシオンを生き返らせ……」
〚それは出来ません。悪魔とは存在そのものを抹消させなくてはならないものです〛
やはり、無理か。
奴に無理だと言わせてみたが、特に心も晴れなかった。
けれど、それ以外のものなんて受け取りたくないのも事実だ。
受け取ってしまったら、私が彼の死を望んでいたような、彼を殺してしまったことを認めてしまうような、そんな気がするのだ。
暫く沈黙が続いた頃、またもや頭に音が響いた。
〚では、貴方が本当に欲しいであろうものを渡すことにしましょう〛
「それは一体なんですか?」
〚……では、貴方には元の世界に帰ってもらいます〛
おい、無視か。と口に出そうとしたが、頭が痛む。
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