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終末…その後  4

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 アルファルドって見てるだけでムラムラしてくるくらい、すっごくいい体してるからっ。

「……んー…?なぁ…に?」

 夢中になってアルファルドの胸元に次々痕を付けてる。

「…本気で…、やる…のか…?」

 着てたガウンの上部分を全部取り払うと、アルファルドの上半身が全部露わになって、抱きつきながら唇で胸元や腹筋辺りをなぞってく。

「うん!」 
 
 顔を少し上げて笑顔で返事を返した。

「っ、…お…前、…病み上がり…だろ…」

 また顔をアルファルドの逞しい身体に近づけて触れながら、どんどん痕を刻んでく。

「んー…、さっきも言ったけど、私は全く問題ないよ?まぁ…、アルファルドが嫌なら無理強いはしないけど…」

「……」

 唇を当ててた胸元から顔を離して、アルファルドに大丈夫だって告げるけど。
 アルファルドは納得してない様子。

「ほらっ、“英雄色を好む”って言うでしょ?私も例外なく当てはまるからさっ」
「……」

 すぐ側にあるアルファルドの顔に両手を添えた。また不機嫌そうな顔になったから、すかさずニッと笑ってアルファルドに視線を合わせる。

「もちろん、お前限定でな…」

「──!…ミラ…」

 私を心配しながらもアルファルドの瞳もどんどん色香が増してきて、両手を添えてた頬を引き寄せて唇に軽いキスをした。

「…アルファルドに名前で呼ばれるだけで、押し倒したくてしょうがないんだ…」

「…そう、なのか…?」   

 アルファルドも跨ってる私の剥き出しの太ももに両手を添えて、大きめのシャツの中に手を滑らせて下着も履いてないお尻の方に向かって撫でてくれる。

「そうなの。あれだけ頑張ったんだから、ご褒美貰わないと割に合わないよっ!」
「…褒美…これが、か?」

 不思議そうな顔してるアルファルドにわかりやすく、顔を両手で挟んだまま思いの丈をぶつけた。

「当たり前でしょ!?私がどれだけ我慢してきたと思ってるんだよ!皇宮で会ってる時からずっとずっとず~っとっ!我慢してたんだからっ!!」

「……お前…、あの会議場で…そんな事、考えてたのか?」

 間近で切実に訴えてるのに、アルファルドはすごく複雑そうな表情してる。

「え??むしろそれしか頭に無かったよ?あんなおっさん達の話しなんて聞いてても無駄だし。お前がいるからわざわざ出向いてただけ!ほら、私って基本アルファルドの事しか考えてないからさっ」

「…っ、…だが、シリウス卿は…いつも不機嫌そうにしていたが…」

 アルファルドは頬を赤らめながら、太もも触ってた両手が上に伸びて、腰の方まで撫でてくれてすごく気持ちいい。

「そりゃ、あんな近い距離にいるのにお前に触れないし、抱きつけないし、手も出せないじゃないかぁ!だからイライラしてたんだよ!」
「………」

 せっかく撫でてくれてた手が急に止まった。

「……ん?アルファルド??どうした?」

 アルファルドの顔覗き込むと、アルファルドはショックだったのか顔を俯かせてた。

「…いや…、俺の中の、シリウス卿のイメージが……」

 声のトーンが下がってて、憧れの英雄の本心を知って、結構ダメージ受けてるような感じだった。

「ハハッ、悪ぃな!こうなるのがわかってたから、お前に正体バラすのヤだったんだよ」
「………」

 笑いながら言ったけど、私もアルファルドの幻想を壊したくなかったから。本当なら憧れの英雄のまま、アルファルドの前から姿を消したかった。

「ガッカリしたか?」

 苦笑しながら改めてアルファルドに質問した。

「…いや、…戦ってるお前は圧倒されるほど強く、凛々しかった。魔法も剣技も…戦場だと忘れるくらい流麗で…、思わず、目を…奪われた…」

 撫でてた私の腰をしっかり掴んで、真っ直ぐ私に視線を合わせてアルファルドがめちゃくちゃ褒めてくれてる。

「やっべ、…お前に褒められるのって…鳥肌が立つくらい、すげぇ…ゾクゾクする…」

 身体に戦慄に似た震えが走って、歓喜に心も身体も喜んでる。もう身体が疼いて仕方なくて、アルファルドの首に両手を絡めてうるうるした目で見つめた。

「なぁ…、だめか?アルファルド…」

 訴えるようにアルファルドに懇願する。
 アルファルドも自分の中の何かと戦ってるのか、しばらく難しい顔して沈黙したあと口を開いた。

「………身体は、本当に平気なのか?」

「もう全然大丈夫だからっ!このまま何もしないほうがおかしくなっちゃうよ!」

「…そう…か。…お前が倒れてから意識を失ってる間、かなり…、いや、相当…心配したんだ…」

 アルファルドのオッドアイが本当に心配そうに私を見てて、アルファルドにそう思ってもらえるのが嬉しくて、またうるうるしながら微笑んだ。

「ありがとな、アルファルド。心配してくれてすっごく嬉しい。…けどさ、今はそれ以上に、お前が欲しくてたまらないんだ…」

 アルファルドは跨ってた私の背中に手を回して引き寄せて、性急に見惚れるくらい綺麗な顔を近づけて瞳を閉じてる。私もアルファルドの首に手を絡ませたまま目を閉じた。

「んっ…、ふ…ぁ……」
 
 今度こそ遠慮もなしにアルファルドも貪るように舌を入れて積極的に求めてきてくれる。
 ようやく待ち望んだ感覚が訪れて、これ以上ないくらい興奮しながらアルファルドの首をグッと引き寄せた。

「……っ…、…ミラ…」
「ふっ、…ん、…んッ」

 背中を引き寄せてた手が私の着てたシャツのボタンを器用に片手で外しながら、反対の手は後頭部を押さえて息も出来ないくらい激しいキスを繰り返してる。

「はぁ……、っ…、んん、…すきっ……」

「…俺もだ」

 もう…、それだけで私の全てが満たされてく。

 アルファルドはきっとわからないよね。私がどれだけアルファルドのこと好きかなんて。

 もっともっと思い知ればいいんだ。

 私が求めてるのは、貴方だけだって……。


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