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ラストステージ 15
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《クソがぁ~!!このぉぉッ!!》
アヌもヤケクソになってきたのか、攻撃にムラができ始めてきた。
漆黒の剣がまた光の剣へと変わって、アヌは魔力を維持出来ないのか元の姿に戻って来てる。
「シリウス卿は、あんなに若い少年だったのか。我らの命運が、全て息子ほどの少年に掛かっているとは…、情けない限りだな…」
「しかし、あの天使をここまで追い詰めている…流石はシリウスだ」
「シリウス卿、貴方は非常に素晴らしい。是非とも私と手合わせを…」
アンキロス公爵、ポルックス公爵、アケルナー父達が前線本部に集まって私とアヌの戦いを見物してる。
ポラリスの回復魔法でもやっぱり全回復は出来てないみたいで、怪我や傷は治ってるみたいだけどまだ辛そうに剣で体を支えてる。
「彼が…アトリクスがシリウス卿だったか」
「あの方は…魔法アカデミアの生徒ですよね?」
「あぁ、彼は平民の特待生だ」
こっちは、吹っ飛ばされた瓦礫から出てきたレグルス様とそれを回復してたポラリス。
「ルリオン様っ、無理はいけませんわっ!」
「いえ…、大丈…夫です…、マイア嬢」
「ご無事で…良かった……」
「もう、泣かないで…下さい」
ルリオン様は意識が戻ったみたいだけど、マイアに支えられながら広場までゆっくり歩いて来てた。
「アケルナー!お前っ、行くなってば!!」
「僕もアトリクス君と共に戦います」
「バカッ!足怪我してんのにどうやって戦うんだよっ!」
「こんなもの…気合いで治ります」
「~~っ!!バカヤローっ、治るわけないだろっ!?いいから待機してろよっ!!」
アケルナーとリゲルはまた煩くしてて、アケルナーは怪我を負ってるのに、まだ戦闘に参加しようとして珍しくリゲルに止められてる。
「フォフォフォッ、何故彼が旧世界以前の古代語をあれ程流暢に喋れるのか、非常に興味深い限りだのぉ」
「ふぅ…、─ッ!…頭痛が…。魔力を使い過ぎましたわ…」
「リリー王女殿下、こちらをお飲み下さい」
「……こちらは、ドラコニス公爵家のハイポーション?何故、エルナト教授が持ってらっしゃるの??」
「ふふっ…内緒です」
こっちはアカデミア教授チームと合流したリリー。教授達も魔力枯渇状態で皆、前線から退いてた。
まだ攻防を繰り広げてる私とアヌをみんなが見守ってて、私とアヌの剣戟の音だけが辺りに響いてた。
《超越者よっ!お前は何故人間の味方をするっ!?こんな脆弱で醜い下等生物など守っても、お前には何の見返りもないぞっ!!》
光の剣を振りかざしたアヌがヒュンッ!と空を切る音が鳴るくらい鋭い打撃で私の体を真っ二つにする勢いで私に刃を振り下ろして来てる。
『─つッ!…見返りだぁ?…ハハッ、お前ってホントわかってねぇな』
何とか踏ん張ってその刃を受け止めて、余裕を見せつけるのに、無理して笑ってみせた。
《クソがぁ~!!このぉぉッ!!》
アヌもヤケクソになってきたのか、攻撃にムラができ始めてきた。
漆黒の剣がまた光の剣へと変わって、アヌは魔力を維持出来ないのか元の姿に戻って来てる。
「シリウス卿は、あんなに若い少年だったのか。我らの命運が、全て息子ほどの少年に掛かっているとは…、情けない限りだな…」
「しかし、あの天使をここまで追い詰めている…流石はシリウスだ」
「シリウス卿、貴方は非常に素晴らしい。是非とも私と手合わせを…」
アンキロス公爵、ポルックス公爵、アケルナー父達が前線本部に集まって私とアヌの戦いを見物してる。
ポラリスの回復魔法でもやっぱり全回復は出来てないみたいで、怪我や傷は治ってるみたいだけどまだ辛そうに剣で体を支えてる。
「彼が…アトリクスがシリウス卿だったか」
「あの方は…魔法アカデミアの生徒ですよね?」
「あぁ、彼は平民の特待生だ」
こっちは、吹っ飛ばされた瓦礫から出てきたレグルス様とそれを回復してたポラリス。
「ルリオン様っ、無理はいけませんわっ!」
「いえ…、大丈…夫です…、マイア嬢」
「ご無事で…良かった……」
「もう、泣かないで…下さい」
ルリオン様は意識が戻ったみたいだけど、マイアに支えられながら広場までゆっくり歩いて来てた。
「アケルナー!お前っ、行くなってば!!」
「僕もアトリクス君と共に戦います」
「バカッ!足怪我してんのにどうやって戦うんだよっ!」
「こんなもの…気合いで治ります」
「~~っ!!バカヤローっ、治るわけないだろっ!?いいから待機してろよっ!!」
アケルナーとリゲルはまた煩くしてて、アケルナーは怪我を負ってるのに、まだ戦闘に参加しようとして珍しくリゲルに止められてる。
「フォフォフォッ、何故彼が旧世界以前の古代語をあれ程流暢に喋れるのか、非常に興味深い限りだのぉ」
「ふぅ…、─ッ!…頭痛が…。魔力を使い過ぎましたわ…」
「リリー王女殿下、こちらをお飲み下さい」
「……こちらは、ドラコニス公爵家のハイポーション?何故、エルナト教授が持ってらっしゃるの??」
「ふふっ…内緒です」
こっちはアカデミア教授チームと合流したリリー。教授達も魔力枯渇状態で皆、前線から退いてた。
まだ攻防を繰り広げてる私とアヌをみんなが見守ってて、私とアヌの剣戟の音だけが辺りに響いてた。
《超越者よっ!お前は何故人間の味方をするっ!?こんな脆弱で醜い下等生物など守っても、お前には何の見返りもないぞっ!!》
光の剣を振りかざしたアヌがヒュンッ!と空を切る音が鳴るくらい鋭い打撃で私の体を真っ二つにする勢いで私に刃を振り下ろして来てる。
『─つッ!…見返りだぁ?…ハハッ、お前ってホントわかってねぇな』
何とか踏ん張ってその刃を受け止めて、余裕を見せつけるのに、無理して笑ってみせた。
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