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未来への計画 1
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その日から私は空いてる時間で綿密に計画を立てた。
今、自分の部屋に用意されてた立派な机の上で紙とペンを持って、これからの事を色々考えてる。
とにかくアルファルドを不安にさせないように、常に一緒にいたし、なるべく外部との連絡も断ってた。
ちなみに魔法アカデミアは校舎倒壊の為、しばらく休校中。帝都もそこら中の建物が倒壊、半壊しちゃってるし、怪我人や死者も数多く出ててみんな意気消沈…してるのかと思いきや、そうでもないらしい。
アルファルドが見せてくれた帝国新聞で、シリウスの功績がでかでか細々書かれてた。
戦いの様子とか、実は若い少年だったとか、彼はアカデミアの平民で特待生だったとか……。
まぁ、どこから調べ上げたのか知らないけど関心するくらい私の事が書いてあった。
どうやらレグルス様は私の件で箝口令を敷いたらしいけど、あれだけ不特定多数のいる場所で箝口令なんて無理だよねー…。帝国騎士達だけが居たわけでもないし、他の冒険者や怪我とかで逃げ遅れた帝都民だって周りにはいた。
皇室は皇室で、戦いの場になってたからお城もボロボロになってる。
多重魔法結界が張られてたから、全壊こそしてないらしいけど、至る所が壊れてるって。
本来なら公爵並びに帝国騎士達や活躍した冒険者達、レグルス様率いるアカデミアチームとアカデミアの教授達…デネボラとアヌとの戦いで功績を上げた人達を讃えるための授与式とかするんだろうけど、皇宮自体がそんな状態で延期になってる。
それ以前に多数の帝都民がまだ建物の下敷きになってたり、残ってるモンスターの始末や怪我人や死者の対応に追われててそれどころじゃないみたい。
アルファルドはアルファルドで皇宮に呼ばれてるのに一切無視。
私の安否確認とか連れて来いとかってのも、皇室やギルドから何度も伝令や通達で来てるのに、ぜーんぶ門前払いしてる。
それこそ門前にいた群衆と同じ対応で、一貫してシリウスは療養中ってので突き返してる。
私も初めは連絡取ったり報告しないとー、って焦ってたけど、その内諦めた。
とりあえずアルファルドと一緒にいる時間を大切にしてる。
あと、さっき言ったけどこの先の計画を紙に書いてる。
このまま私が女だってバラすか、いっその事シリウスが死んだ事にでもするか…。
面倒くさくないのはシリウスが殉職みたいに亡くなった事にしちゃえば一件落着。
でもあの場でハイポーション飲ませたもらった上に、療養中とか最もらしい理由で門前払いしてるのに、いきなり亡くなるのは無理があるよね。
まぁ、無理やりこじつけちゃえばそれで済むけど、今度女の私がアルファルドの隣に立つことになったら、その時にまた色々と面倒だからな。
てことで、女だとバラす方向にもって行くってなると…、これはこれでまた面倒なんだよね…。
とりあえず呪いが解けて、本来の姿に戻ったって事で。
シリウスは実は女でした。
もちろん以前の記憶が一切無くて、気付いたらこうなってた。離れ離れになってる私の家族を守る為にも、自分の素性は黙秘する予定。
アルファルドと結婚するってなると、まぁそれなりの身分が必要になる。
さすがに平民や冒険者じゃあ、これからまた周りから散々言われちゃうし、私はもうアルファルドを誰からも非難されたくない。
とりあえずシリウスだと准伯爵っていう爵位もあるし、今回の件でもまた知名度が上がったから、周りからの非難は少ないと思う。たぶん。
この辺りは予測不可能だね。人間て、分からないから。私がシリウスでアルファルドと一緒なるってなった時に、祝福してくれる人が何人いるか…。ま、それはどうでもいいんだけど。
「う~ん…」
また色々書いては消し、消しては書いて……を繰り返してる。
色んな事態を想定してプラン書くけど、なかなか難しい。
机の上で難しい顔しながらペンを動かしてたら、途中からアルファルドが部屋に入ってきた。
「…ミラ。…何をしてる?」
アルファルドは用事で少しの間、出掛けてて帰って来たみたい。アルファルドの部屋の方の扉から入って来て、入口で止まって不思議そうに見てる。
「あっ、おかえりなさい!アルファルドっ」
ペンを机に置いて椅子から降りて、笑顔で扉まで走ってアルファルドの腰に抱きついた。
その日から私は空いてる時間で綿密に計画を立てた。
今、自分の部屋に用意されてた立派な机の上で紙とペンを持って、これからの事を色々考えてる。
とにかくアルファルドを不安にさせないように、常に一緒にいたし、なるべく外部との連絡も断ってた。
ちなみに魔法アカデミアは校舎倒壊の為、しばらく休校中。帝都もそこら中の建物が倒壊、半壊しちゃってるし、怪我人や死者も数多く出ててみんな意気消沈…してるのかと思いきや、そうでもないらしい。
アルファルドが見せてくれた帝国新聞で、シリウスの功績がでかでか細々書かれてた。
戦いの様子とか、実は若い少年だったとか、彼はアカデミアの平民で特待生だったとか……。
まぁ、どこから調べ上げたのか知らないけど関心するくらい私の事が書いてあった。
どうやらレグルス様は私の件で箝口令を敷いたらしいけど、あれだけ不特定多数のいる場所で箝口令なんて無理だよねー…。帝国騎士達だけが居たわけでもないし、他の冒険者や怪我とかで逃げ遅れた帝都民だって周りにはいた。
皇室は皇室で、戦いの場になってたからお城もボロボロになってる。
多重魔法結界が張られてたから、全壊こそしてないらしいけど、至る所が壊れてるって。
本来なら公爵並びに帝国騎士達や活躍した冒険者達、レグルス様率いるアカデミアチームとアカデミアの教授達…デネボラとアヌとの戦いで功績を上げた人達を讃えるための授与式とかするんだろうけど、皇宮自体がそんな状態で延期になってる。
それ以前に多数の帝都民がまだ建物の下敷きになってたり、残ってるモンスターの始末や怪我人や死者の対応に追われててそれどころじゃないみたい。
アルファルドはアルファルドで皇宮に呼ばれてるのに一切無視。
私の安否確認とか連れて来いとかってのも、皇室やギルドから何度も伝令や通達で来てるのに、ぜーんぶ門前払いしてる。
それこそ門前にいた群衆と同じ対応で、一貫してシリウスは療養中ってので突き返してる。
私も初めは連絡取ったり報告しないとー、って焦ってたけど、その内諦めた。
とりあえずアルファルドと一緒にいる時間を大切にしてる。
あと、さっき言ったけどこの先の計画を紙に書いてる。
このまま私が女だってバラすか、いっその事シリウスが死んだ事にでもするか…。
面倒くさくないのはシリウスが殉職みたいに亡くなった事にしちゃえば一件落着。
でもあの場でハイポーション飲ませたもらった上に、療養中とか最もらしい理由で門前払いしてるのに、いきなり亡くなるのは無理があるよね。
まぁ、無理やりこじつけちゃえばそれで済むけど、今度女の私がアルファルドの隣に立つことになったら、その時にまた色々と面倒だからな。
てことで、女だとバラす方向にもって行くってなると…、これはこれでまた面倒なんだよね…。
とりあえず呪いが解けて、本来の姿に戻ったって事で。
シリウスは実は女でした。
もちろん以前の記憶が一切無くて、気付いたらこうなってた。離れ離れになってる私の家族を守る為にも、自分の素性は黙秘する予定。
アルファルドと結婚するってなると、まぁそれなりの身分が必要になる。
さすがに平民や冒険者じゃあ、これからまた周りから散々言われちゃうし、私はもうアルファルドを誰からも非難されたくない。
とりあえずシリウスだと准伯爵っていう爵位もあるし、今回の件でもまた知名度が上がったから、周りからの非難は少ないと思う。たぶん。
この辺りは予測不可能だね。人間て、分からないから。私がシリウスでアルファルドと一緒なるってなった時に、祝福してくれる人が何人いるか…。ま、それはどうでもいいんだけど。
「う~ん…」
また色々書いては消し、消しては書いて……を繰り返してる。
色んな事態を想定してプラン書くけど、なかなか難しい。
机の上で難しい顔しながらペンを動かしてたら、途中からアルファルドが部屋に入ってきた。
「…ミラ。…何をしてる?」
アルファルドは用事で少しの間、出掛けてて帰って来たみたい。アルファルドの部屋の方の扉から入って来て、入口で止まって不思議そうに見てる。
「あっ、おかえりなさい!アルファルドっ」
ペンを机に置いて椅子から降りて、笑顔で扉まで走ってアルファルドの腰に抱きついた。
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