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ラストステージ 11
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禍々しいくらい邪悪なオーラを撒き散らしてるアヌは、その容姿とは違ってとても天使だったなんて想像もつかない。
さっきまで光の剣だったのに、今度は漆黒に輝いてる。アヌ戦は一度しか攻略してないけど、ここからが本番だ。
《目障りだっ!!消えろぉぉっ!!》
ぶち切れてるアヌがさっき魔法を放ったアルファルドを攻撃しようとしてる。
両足で地面がめり込むくらい蹴って、物凄いスピードでアルファルドに襲いかかってきた。
私はすかさずデュランダルを構えて、アルファルドの前を遮って行く手を阻んだ。
ガッキィィーンッッ!!
「──ッ!」
刃と刃が打つかり合って一瞬火花が散った。
私に覆いかぶさるくらい物凄い力でアヌが迫ってきてる。身体強化最大にして踏ん張ってた私の足も数cmくらい地面にめり込んだ。
「シリウス卿っ!」
アルファルドが心配そうに叫んでるけど、攻防を繰り広げてる私には気にしてる余裕はなかった。
その間にアルファルドが後方で魔力を練ってるのがわかる。
私はなるべくアルファルドが攻撃しやすいようにアヌの注意を引き付けた。
《おのれッ、超越者めッ!!昔も、今も何故我の邪魔をするっ!!》
ググッと漆黒の刃が迫ってきて、腕が持ってかれそうなくらい力が強い。
でも押し切られたら私が殺られちゃうから、もう強化を全開にしてどうにか踏ん張った。
アヌの身体の中心に赤いプラズマが集まり出してる。しかも急速に。
やっぱり、アルファルドって凄い。
魔法センスがずば抜けてるよ!!
この前の暗黒竜戦とは比べ物にならないくらい、魔法を放つ速度が早い。
アヌは私に憎しみが集中してるのか、アルファルドの魔法に気づいてない。
『ごちゃごちゃうっせーんだよ』
仮面越しに、アヌに向かって話した。
《何ぃっ!》
剣と剣の狭間でギリギリと見合いながら、鬱憤の溜まってた私は憂さを晴らすように、アヌにこれでもかって悪態をついた。
『お前がさっさと消えろよ!なんで出てきたのか知らねぇけど、出番間違えてんだよっ!!』
《きっ、さまぁぁ!!》
私の言葉が通じてるのか、アヌの怒りはMAXになったみたい。
更にドス黒いオーラを振り撒いて、剣を離して天に向かって唾をまき散らしながら吠えてる。
レグルス様やアケルナーやリゲルはどうにか落下場所から起き上がってるのが見えた。
その間にアルファルドの魔法が完成したのか、アヌの中心が眩いくらい赤く光り輝いてる。
『メテオ・フレア』
私は瞬時にアヌから離れて自分の周りに無属性魔法を展開した。
《ガァアアァァァ!!》
アヌの腹の中心部が爆発して、血や肉片が辺りに飛び散ってる。
アルファルドはっ!?
あのメテオフレアは物凄く魔力消費が大きい。この前も一発で重度の魔力枯渇状態になってた。
咄嗟に後ろを振り返ってアルファルドの様子を確認した。
「はぁ…、くっ…」
やっぱり苦しそうに胸を押さえて片膝ついてたけど、こうなる事がわかってたからか、自分で持参してたハイポーションを取り出して一気に飲み干してた。
良かった…。
凄い…凄いよ…!…アルファルドっ!!
《ガッ!…ハァッ!》
口から血を流して破裂した腹の部分を押さえてるアヌがふらついてヨロケてる。
このチャンスを逃しちゃダメだっ!!
私はデュランダルをすぐさま構え直して、足に強化掛けてトップスピードでアヌに向かった。
治癒魔法かけさせる暇を与えないように、アヌに攻撃を仕掛けてく。
《グッ!!ガァアッ!!》
両手で構えたデュランダルで腕、腹、背中、足…様々な角度から次々アヌを斬りつけていく。
******************************
ここまで読んで頂き、ありがとうございます!!沢山のエールを頂き喜びを噛み締めております!
もちろん貴重なお時間をさいて読んでもらえるだけで、筆者はとっても嬉しいです!!
禍々しいくらい邪悪なオーラを撒き散らしてるアヌは、その容姿とは違ってとても天使だったなんて想像もつかない。
さっきまで光の剣だったのに、今度は漆黒に輝いてる。アヌ戦は一度しか攻略してないけど、ここからが本番だ。
《目障りだっ!!消えろぉぉっ!!》
ぶち切れてるアヌがさっき魔法を放ったアルファルドを攻撃しようとしてる。
両足で地面がめり込むくらい蹴って、物凄いスピードでアルファルドに襲いかかってきた。
私はすかさずデュランダルを構えて、アルファルドの前を遮って行く手を阻んだ。
ガッキィィーンッッ!!
「──ッ!」
刃と刃が打つかり合って一瞬火花が散った。
私に覆いかぶさるくらい物凄い力でアヌが迫ってきてる。身体強化最大にして踏ん張ってた私の足も数cmくらい地面にめり込んだ。
「シリウス卿っ!」
アルファルドが心配そうに叫んでるけど、攻防を繰り広げてる私には気にしてる余裕はなかった。
その間にアルファルドが後方で魔力を練ってるのがわかる。
私はなるべくアルファルドが攻撃しやすいようにアヌの注意を引き付けた。
《おのれッ、超越者めッ!!昔も、今も何故我の邪魔をするっ!!》
ググッと漆黒の刃が迫ってきて、腕が持ってかれそうなくらい力が強い。
でも押し切られたら私が殺られちゃうから、もう強化を全開にしてどうにか踏ん張った。
アヌの身体の中心に赤いプラズマが集まり出してる。しかも急速に。
やっぱり、アルファルドって凄い。
魔法センスがずば抜けてるよ!!
この前の暗黒竜戦とは比べ物にならないくらい、魔法を放つ速度が早い。
アヌは私に憎しみが集中してるのか、アルファルドの魔法に気づいてない。
『ごちゃごちゃうっせーんだよ』
仮面越しに、アヌに向かって話した。
《何ぃっ!》
剣と剣の狭間でギリギリと見合いながら、鬱憤の溜まってた私は憂さを晴らすように、アヌにこれでもかって悪態をついた。
『お前がさっさと消えろよ!なんで出てきたのか知らねぇけど、出番間違えてんだよっ!!』
《きっ、さまぁぁ!!》
私の言葉が通じてるのか、アヌの怒りはMAXになったみたい。
更にドス黒いオーラを振り撒いて、剣を離して天に向かって唾をまき散らしながら吠えてる。
レグルス様やアケルナーやリゲルはどうにか落下場所から起き上がってるのが見えた。
その間にアルファルドの魔法が完成したのか、アヌの中心が眩いくらい赤く光り輝いてる。
『メテオ・フレア』
私は瞬時にアヌから離れて自分の周りに無属性魔法を展開した。
《ガァアアァァァ!!》
アヌの腹の中心部が爆発して、血や肉片が辺りに飛び散ってる。
アルファルドはっ!?
あのメテオフレアは物凄く魔力消費が大きい。この前も一発で重度の魔力枯渇状態になってた。
咄嗟に後ろを振り返ってアルファルドの様子を確認した。
「はぁ…、くっ…」
やっぱり苦しそうに胸を押さえて片膝ついてたけど、こうなる事がわかってたからか、自分で持参してたハイポーションを取り出して一気に飲み干してた。
良かった…。
凄い…凄いよ…!…アルファルドっ!!
《ガッ!…ハァッ!》
口から血を流して破裂した腹の部分を押さえてるアヌがふらついてヨロケてる。
このチャンスを逃しちゃダメだっ!!
私はデュランダルをすぐさま構え直して、足に強化掛けてトップスピードでアヌに向かった。
治癒魔法かけさせる暇を与えないように、アヌに攻撃を仕掛けてく。
《グッ!!ガァアッ!!》
両手で構えたデュランダルで腕、腹、背中、足…様々な角度から次々アヌを斬りつけていく。
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ここまで読んで頂き、ありがとうございます!!沢山のエールを頂き喜びを噛み締めております!
もちろん貴重なお時間をさいて読んでもらえるだけで、筆者はとっても嬉しいです!!
応援ありがとうございます!
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