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ラストステージ 6
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ここまで来て喋れない事がこんなにもどかしいなんて…。話すことができたら、ルリオン様のお馬鹿な発言も諫める事が出来たのにっ!
「リオ、皆の言う通りだ。ここでの撤退は得策ではない。もう後には退けない」
「殿下…」
ルリオン様としてはレグルス様を護りたいから撤退を勧めてるんだろうけど、もう駄目なんだよ。
ルリオン様も複雑そうな顔してる。
前線の広場の本部隊でこのアカデミアのチームが揃ってる状態ってのは壮観なんだけど、状況が状況だけに浸って見てられないよね。
そうこうしてる間にポルックス公爵もアヌに倒されて、吹き飛んだまま地面に倒れ込んでる。
「ぐ……うぅ……」
で、今度はアケルナー父が魔法攻撃の合間にアヌへ攻撃を仕掛けてるけど。
「いざっ!!」
火属性の魔法剣で果敢にアヌに立ち向かってるけど…。
《ふんっ、そんな攻撃があたるものかっ》
遊ばれてる感じだよね。
アケルナー父って魔法騎士団の団長だから、帝国騎士団や魔法師団の団長より更に優秀で超エリートなんだよね。
やっぱり強いのに。
あの自由に翔び回る羽根さえ無ければ。
アケルナー父が広場の真ん中で、からかうように接近してきたアヌに火属性魔法剣を構えて一瞬の隙を見て跳びかかるけど。
「はぁっ!!」
また笑いながら空に舞い上がって、くるっと回ってからアケルナーの背後から蹴りを食らわした。
「がッ!」
背後を取られたアケルナー父は、他の二人と同じように広場の反対側まで吹き飛んで、広場前の壁に激突して血を吐いてる。
この三人て、正直帝国内でも屈指の強豪で相当な実力者達なんだよ。
それこそ現実だとレグルス様やルリオン様、アケルナーとかなんて相手にならないくらいの使い手だから。
この実力者達がやられるイコール、もう帝国の誇る最高戦力がやられてるっていう絶望的な感じで…。
案の定、周りで待機してる騎士団の面々とか、アカデミアの教授達なんかも表情に悲壮感が漂い始めてる。
「まさか、信じられん…、あのお三方が…」
「カストル殿下や、騎士団長達まで倒されるとは…」
魔法も剣も効かない、攻撃しようとすると飛び回って空に逃げちゃう…そんな相手どうやって倒す?
時計台の上でしばらく考えた。
「魔力に余裕のある者は諦めず、天使への魔法攻撃を開始してくれっ!!」
レグルス様が聖剣片手に周りにいた魔法使い達に向かって叫んでる。
でも、殆どの魔法使い達は枯渇状態で、座り込んだまま立ち上がれないでいる。
ハァ…、もうダメだね。
このままじゃ戦局はガタガタで、敗戦ムード満載になっちゃう。
少しは何とかなるかもって思って、体力温存の為にも手を出さなかったけど、やっぱりどうにもならなかったね。
《つまらんな。もう終いか?ではこちらから行くぞ》
アヌが空に舞い上がって、両手を広げてる。
その体から眩いばかりの光が溢れてる。
マズいっ!!これは光属性の広範囲魔法攻撃だ!!
アヌがニヤけながら頭上におびただしいくらいの魔力を練り上げてる。
まるで陽が昇ったみたいに帝都全体が明るくなってる。
《聖域》
これはアヌの光属性攻撃で、半径数kmを何もない清浄な土地にする魔法なんだけど。
要するに浄化魔法。
建物も人も動物も…、そういった意味で全てを無に帰す魔法。
コレって本当にヤバいヤツだから!!
ここまで来て喋れない事がこんなにもどかしいなんて…。話すことができたら、ルリオン様のお馬鹿な発言も諫める事が出来たのにっ!
「リオ、皆の言う通りだ。ここでの撤退は得策ではない。もう後には退けない」
「殿下…」
ルリオン様としてはレグルス様を護りたいから撤退を勧めてるんだろうけど、もう駄目なんだよ。
ルリオン様も複雑そうな顔してる。
前線の広場の本部隊でこのアカデミアのチームが揃ってる状態ってのは壮観なんだけど、状況が状況だけに浸って見てられないよね。
そうこうしてる間にポルックス公爵もアヌに倒されて、吹き飛んだまま地面に倒れ込んでる。
「ぐ……うぅ……」
で、今度はアケルナー父が魔法攻撃の合間にアヌへ攻撃を仕掛けてるけど。
「いざっ!!」
火属性の魔法剣で果敢にアヌに立ち向かってるけど…。
《ふんっ、そんな攻撃があたるものかっ》
遊ばれてる感じだよね。
アケルナー父って魔法騎士団の団長だから、帝国騎士団や魔法師団の団長より更に優秀で超エリートなんだよね。
やっぱり強いのに。
あの自由に翔び回る羽根さえ無ければ。
アケルナー父が広場の真ん中で、からかうように接近してきたアヌに火属性魔法剣を構えて一瞬の隙を見て跳びかかるけど。
「はぁっ!!」
また笑いながら空に舞い上がって、くるっと回ってからアケルナーの背後から蹴りを食らわした。
「がッ!」
背後を取られたアケルナー父は、他の二人と同じように広場の反対側まで吹き飛んで、広場前の壁に激突して血を吐いてる。
この三人て、正直帝国内でも屈指の強豪で相当な実力者達なんだよ。
それこそ現実だとレグルス様やルリオン様、アケルナーとかなんて相手にならないくらいの使い手だから。
この実力者達がやられるイコール、もう帝国の誇る最高戦力がやられてるっていう絶望的な感じで…。
案の定、周りで待機してる騎士団の面々とか、アカデミアの教授達なんかも表情に悲壮感が漂い始めてる。
「まさか、信じられん…、あのお三方が…」
「カストル殿下や、騎士団長達まで倒されるとは…」
魔法も剣も効かない、攻撃しようとすると飛び回って空に逃げちゃう…そんな相手どうやって倒す?
時計台の上でしばらく考えた。
「魔力に余裕のある者は諦めず、天使への魔法攻撃を開始してくれっ!!」
レグルス様が聖剣片手に周りにいた魔法使い達に向かって叫んでる。
でも、殆どの魔法使い達は枯渇状態で、座り込んだまま立ち上がれないでいる。
ハァ…、もうダメだね。
このままじゃ戦局はガタガタで、敗戦ムード満載になっちゃう。
少しは何とかなるかもって思って、体力温存の為にも手を出さなかったけど、やっぱりどうにもならなかったね。
《つまらんな。もう終いか?ではこちらから行くぞ》
アヌが空に舞い上がって、両手を広げてる。
その体から眩いばかりの光が溢れてる。
マズいっ!!これは光属性の広範囲魔法攻撃だ!!
アヌがニヤけながら頭上におびただしいくらいの魔力を練り上げてる。
まるで陽が昇ったみたいに帝都全体が明るくなってる。
《聖域》
これはアヌの光属性攻撃で、半径数kmを何もない清浄な土地にする魔法なんだけど。
要するに浄化魔法。
建物も人も動物も…、そういった意味で全てを無に帰す魔法。
コレって本当にヤバいヤツだから!!
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