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ラストステージ 4
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皇宮前ではベガからの伝達を聞いたのか、前線部隊が武器を構え出して身構えてる。
ただみんな信じられないみたいで、まだ攻撃してこない堕天使アヌをただ見てるだけだった。
今のうちにどんどん攻撃していかないと!
騎士団長クラスが一人ずつ倒されてったら、もうおしまいだよ!?
さすがに裏ボスまで出てくると思わなかったから、この情報までは皆と共有してなかった。
《以前と違い…随分と人間は衰えた。脆弱になったものだ…》
アヌからは結構離れてるのに、また頭に直接響く声が聞こえてくる。
「何かを…語りかけているのか?」
「話してる言葉がわからんな」
「えぇ。声は聞こえるのですが…、話している意味が理解できませんな」
皇宮前の前線で構えてるポルックス公爵やアケルナー父が口々に話してるけど、みんなはこの言葉が聞こえても理解出来ないみたい。
「あれは…おそらく古代語です。しかも相当昔の癖のあるものですね。話している内容までは聴き取れませんが…」
「フォッフォッ、そうじゃの。旧世界時代より更に前に使われていた言葉じゃの」
前線にエルナト先生とアヴィオール学長が話してる。
前のダンジョンで聞いた古代語と似てる。
直接頭に語りかけてるのに、翻訳まではしてくれないんだ…。
デネボラと違って、てっきりみんなわかってるのかと思ってたけど。
私も屋根伝いに走って来てて、前線のすぐ近くまでやって来てる。
みんなが色々と疑心暗鬼になってるから、そこですかさずレグルス様が纏めるように声を張り上げた。
「先程ベガ卿から説明があったように、あの天使は偽りの姿だ!みな騙されず、あの魔界王同様心して立ち向かうようにっ!!」
さっきと違ってポラリスもちゃんと歩いてるから、またハイポーション飲ませたんだね。
ま、ここで飲ませてなかったら悪いけどただの馬鹿だよ。人類の危機にまだ確執だ何だって意味わかんない事言ってるなら、本格的に見捨てようかと思ってたし。
崩れた白亜の皇宮前の広場に、騎士団の面々も集まり出してる。
四方を囲むように、皇宮の真ん前にはレグルス様率いるアカデミアチーム、少し離れた左右には魔法騎士団と帝国騎士団の先鋭チーム、後方にはアカデミアの教授達と魔法師団の面々がズラリと構えてる。
さっきは私が出てったから見れなかったけど、レグルス様にはいざという時に陰から守ってる、厳選された護衛騎士達が周りにいるから、多少の事じゃケガとかしないだろうけど。
《ふははっ、これから何をしようと言うのだ?こんな虫けらみたいなちっぽけな力で、我に適うとでも思っているのか?》
また直接頭に響く声が聞こえてる。
他の面々も聞こえてるけど、意味が理解出来ないからどうしようもない。
でも、ある意味理解出来なくて良かったのかもね。
この堕天使アヌってホント最悪だから。見た目だけなら神々しいのに、性格はかなり惨忍だからね。
バカにしたように鼻で笑って、言葉通り虫けらでも見るような皮肉な表情でこっちを見下ろしてる。
「何を言ってるのかわからんが、あの態度から馬鹿にされてるのは見当がつくぞっ!」
「えぇ。そんな雰囲気が伝わって来ますな…」
「悪魔だろうが天使だろうが、殲滅あるのみっ!!」
ポルックス公爵やアケルナー父に、傲慢な態度に触発されたアンキロス公爵までも剣を構えた。
私も屋根伝いに移動してようやく皇宮前の時計台の上まで戻ってきた。
さてと、これが本当のラストステージだね!
皇宮前ではベガからの伝達を聞いたのか、前線部隊が武器を構え出して身構えてる。
ただみんな信じられないみたいで、まだ攻撃してこない堕天使アヌをただ見てるだけだった。
今のうちにどんどん攻撃していかないと!
騎士団長クラスが一人ずつ倒されてったら、もうおしまいだよ!?
さすがに裏ボスまで出てくると思わなかったから、この情報までは皆と共有してなかった。
《以前と違い…随分と人間は衰えた。脆弱になったものだ…》
アヌからは結構離れてるのに、また頭に直接響く声が聞こえてくる。
「何かを…語りかけているのか?」
「話してる言葉がわからんな」
「えぇ。声は聞こえるのですが…、話している意味が理解できませんな」
皇宮前の前線で構えてるポルックス公爵やアケルナー父が口々に話してるけど、みんなはこの言葉が聞こえても理解出来ないみたい。
「あれは…おそらく古代語です。しかも相当昔の癖のあるものですね。話している内容までは聴き取れませんが…」
「フォッフォッ、そうじゃの。旧世界時代より更に前に使われていた言葉じゃの」
前線にエルナト先生とアヴィオール学長が話してる。
前のダンジョンで聞いた古代語と似てる。
直接頭に語りかけてるのに、翻訳まではしてくれないんだ…。
デネボラと違って、てっきりみんなわかってるのかと思ってたけど。
私も屋根伝いに走って来てて、前線のすぐ近くまでやって来てる。
みんなが色々と疑心暗鬼になってるから、そこですかさずレグルス様が纏めるように声を張り上げた。
「先程ベガ卿から説明があったように、あの天使は偽りの姿だ!みな騙されず、あの魔界王同様心して立ち向かうようにっ!!」
さっきと違ってポラリスもちゃんと歩いてるから、またハイポーション飲ませたんだね。
ま、ここで飲ませてなかったら悪いけどただの馬鹿だよ。人類の危機にまだ確執だ何だって意味わかんない事言ってるなら、本格的に見捨てようかと思ってたし。
崩れた白亜の皇宮前の広場に、騎士団の面々も集まり出してる。
四方を囲むように、皇宮の真ん前にはレグルス様率いるアカデミアチーム、少し離れた左右には魔法騎士団と帝国騎士団の先鋭チーム、後方にはアカデミアの教授達と魔法師団の面々がズラリと構えてる。
さっきは私が出てったから見れなかったけど、レグルス様にはいざという時に陰から守ってる、厳選された護衛騎士達が周りにいるから、多少の事じゃケガとかしないだろうけど。
《ふははっ、これから何をしようと言うのだ?こんな虫けらみたいなちっぽけな力で、我に適うとでも思っているのか?》
また直接頭に響く声が聞こえてる。
他の面々も聞こえてるけど、意味が理解出来ないからどうしようもない。
でも、ある意味理解出来なくて良かったのかもね。
この堕天使アヌってホント最悪だから。見た目だけなら神々しいのに、性格はかなり惨忍だからね。
バカにしたように鼻で笑って、言葉通り虫けらでも見るような皮肉な表情でこっちを見下ろしてる。
「何を言ってるのかわからんが、あの態度から馬鹿にされてるのは見当がつくぞっ!」
「えぇ。そんな雰囲気が伝わって来ますな…」
「悪魔だろうが天使だろうが、殲滅あるのみっ!!」
ポルックス公爵やアケルナー父に、傲慢な態度に触発されたアンキロス公爵までも剣を構えた。
私も屋根伝いに移動してようやく皇宮前の時計台の上まで戻ってきた。
さてと、これが本当のラストステージだね!
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