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デネボラ復活編 2
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跳躍を繰り返して1時間程で帝都まで戻って来た。
遠目からでも帝都内に火の手が上がってるのが見えてる。
その途中でもモンスターが凶暴化してて、走り抜きながら襲ってる人達からモンスターを切り裂いていった。
帝都に近づくにつれて禍々しい気配が濃厚に漂ってて、帝都の入口付近はごった返す人達で溢れ返ってた。
「押すなよっ!俺が先だー!!」
「いやぁ!!助けてぇ!!魔物が、魔物がぁぁ!!」
「くそっ!早く出ろよっ!いつまで待たせるんだ!!」
門番も機能してない。
民衆がパニック状態になってて収拾が付いてないよ。
とりあえず私は帝都の門の手前に降りたった。
「押さないで下さい!順番を守って…、コラッ、無理矢理押しちゃいかん!!」
もうパニック状態の人達が群れをなして門に集まって、逆に統率も何もない無法地帯みたいになってる。
「きゃあぁぁ!!魔物よぉ!!」
「うわぁっ!こいつ等どこから現れたぁ!!」
「逃げろぉぉ!!魔物が襲ってくるぞぉぉ!!」
もう阿鼻叫喚を絵に描いたような感じ。
門番の騎士達も民衆を抑えようとしてるけど、どうにもならない。
現れたのは薬草採取の時に現れたベヒモス。
これも今出てくるなら妥当だよね。
「これは何だっ!?この図体のデカい魔物はっ!!」
「おいっ!他の門兵も呼べっ!コイツはマズいぞっ!!」
もう、騎士達も錯乱状態でどうにもならない。
集まった大勢の人達も蜘蛛の子を散らすように逃げるけど、背後からもモンスターが寄って来ててどうにもならない。
これは…どうにか収拾つけないとね…。
背中に背負ってたデュランダルを取り出して門の前で囲んでるモンスター達を次々切り裂いていった。
ベヒモスは外皮も硬いし重量もあるけど、結局はそれだけで核を破壊しちゃえばすぐに倒れちゃうから。
「あれはっ…シリウス准伯爵様っ!!」
一人の門番の騎士が気付いたのか、声を上げながら他のモンスターと対峙してる。
「おぉ!スタンピードの英雄様だ!!」
「シリウスっ!!」
「すっげぇ!頑張れ、シリウス!!」
恐怖に怯えて囲まれてた平民たちが一斉に私を応援してくれてる。
ベヒモス、タイガーウルフ、シャークネード…といった終盤に出てくるレベルの高いモンスター達。
地面を駆けながらデュランダルで一刀両断して倒してくと、騒いでた民衆が次第に落ち着き出した。
「うおぉぉ!シリウスっ!アンタは本物の英雄だぁ~!!」
「ありがとう!シリウス…貴族達は私達を見捨てて、自分達だけ逃げたのに…」
「お前は俺達を救ってくれた!!英雄よ、感謝するぞ!ありがてぇ…」
見える限りの周りにいたモンスター達を一通り片付けて、とりあえず検問所の通路を何とか死守した。
『アセるな。ダイジョウブだ』
殴り書きした紙を近くにいた門番に渡した。
門の前で腰抜かしてた門番の騎士はスッと、立ち上がって大声を上げた。
「皆の者!!よく聞けぇぇ!!シリウス准伯爵様が皆が助かるよう活路を開いて下さったっ!!その誠意に応えるよう、慌てずに避難しろとの事だぁぁ!!」
えぇ!?そんな事書いてないんだけどなぁ…。
「わかったわ!シリウスっ!!」
「僕も怖いけど…順番守るよ!」
「とりあえず年寄りと女子供が先だぁ~!!」
「まだ英雄が見守ってくれてるぞ!安心して避難しろぉ!!」
さっきまで門の前でごった返してた民衆が嘘みたいに一列になって移動し出してる。
えっ…と?こんな事ってある??
まぁ、うまく誘導出来たならそれでいっか。
一列に移動し始めた群衆をよそに、門番達を見たら一様に頷いてる。
「大変感謝致します、准伯爵様!ここはもう大丈夫です!先をお急ぎ下さい!!」
「ありがとう御座います!!准伯爵様ぁ!!」
「お気を付けてっ!!」
門番達が頭を下げながら口々に感謝を述べる。
帝都内へと促すように言われて、とりあえず門を潜った。
跳躍を繰り返して1時間程で帝都まで戻って来た。
遠目からでも帝都内に火の手が上がってるのが見えてる。
その途中でもモンスターが凶暴化してて、走り抜きながら襲ってる人達からモンスターを切り裂いていった。
帝都に近づくにつれて禍々しい気配が濃厚に漂ってて、帝都の入口付近はごった返す人達で溢れ返ってた。
「押すなよっ!俺が先だー!!」
「いやぁ!!助けてぇ!!魔物が、魔物がぁぁ!!」
「くそっ!早く出ろよっ!いつまで待たせるんだ!!」
門番も機能してない。
民衆がパニック状態になってて収拾が付いてないよ。
とりあえず私は帝都の門の手前に降りたった。
「押さないで下さい!順番を守って…、コラッ、無理矢理押しちゃいかん!!」
もうパニック状態の人達が群れをなして門に集まって、逆に統率も何もない無法地帯みたいになってる。
「きゃあぁぁ!!魔物よぉ!!」
「うわぁっ!こいつ等どこから現れたぁ!!」
「逃げろぉぉ!!魔物が襲ってくるぞぉぉ!!」
もう阿鼻叫喚を絵に描いたような感じ。
門番の騎士達も民衆を抑えようとしてるけど、どうにもならない。
現れたのは薬草採取の時に現れたベヒモス。
これも今出てくるなら妥当だよね。
「これは何だっ!?この図体のデカい魔物はっ!!」
「おいっ!他の門兵も呼べっ!コイツはマズいぞっ!!」
もう、騎士達も錯乱状態でどうにもならない。
集まった大勢の人達も蜘蛛の子を散らすように逃げるけど、背後からもモンスターが寄って来ててどうにもならない。
これは…どうにか収拾つけないとね…。
背中に背負ってたデュランダルを取り出して門の前で囲んでるモンスター達を次々切り裂いていった。
ベヒモスは外皮も硬いし重量もあるけど、結局はそれだけで核を破壊しちゃえばすぐに倒れちゃうから。
「あれはっ…シリウス准伯爵様っ!!」
一人の門番の騎士が気付いたのか、声を上げながら他のモンスターと対峙してる。
「おぉ!スタンピードの英雄様だ!!」
「シリウスっ!!」
「すっげぇ!頑張れ、シリウス!!」
恐怖に怯えて囲まれてた平民たちが一斉に私を応援してくれてる。
ベヒモス、タイガーウルフ、シャークネード…といった終盤に出てくるレベルの高いモンスター達。
地面を駆けながらデュランダルで一刀両断して倒してくと、騒いでた民衆が次第に落ち着き出した。
「うおぉぉ!シリウスっ!アンタは本物の英雄だぁ~!!」
「ありがとう!シリウス…貴族達は私達を見捨てて、自分達だけ逃げたのに…」
「お前は俺達を救ってくれた!!英雄よ、感謝するぞ!ありがてぇ…」
見える限りの周りにいたモンスター達を一通り片付けて、とりあえず検問所の通路を何とか死守した。
『アセるな。ダイジョウブだ』
殴り書きした紙を近くにいた門番に渡した。
門の前で腰抜かしてた門番の騎士はスッと、立ち上がって大声を上げた。
「皆の者!!よく聞けぇぇ!!シリウス准伯爵様が皆が助かるよう活路を開いて下さったっ!!その誠意に応えるよう、慌てずに避難しろとの事だぁぁ!!」
えぇ!?そんな事書いてないんだけどなぁ…。
「わかったわ!シリウスっ!!」
「僕も怖いけど…順番守るよ!」
「とりあえず年寄りと女子供が先だぁ~!!」
「まだ英雄が見守ってくれてるぞ!安心して避難しろぉ!!」
さっきまで門の前でごった返してた民衆が嘘みたいに一列になって移動し出してる。
えっ…と?こんな事ってある??
まぁ、うまく誘導出来たならそれでいっか。
一列に移動し始めた群衆をよそに、門番達を見たら一様に頷いてる。
「大変感謝致します、准伯爵様!ここはもう大丈夫です!先をお急ぎ下さい!!」
「ありがとう御座います!!准伯爵様ぁ!!」
「お気を付けてっ!!」
門番達が頭を下げながら口々に感謝を述べる。
帝都内へと促すように言われて、とりあえず門を潜った。
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